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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20147141736分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

JR北海道の江差線で2012年4月と9月、今年6月と、北海道木古内町で貨物列車の脱線が3件相次いだ事故に絡み、最初の事故はコンテナ内の積み荷の偏りが要因だったことがわかった。

レールのゆがみも揺れを助長していた。

国の運輸安全委員会は今月中にも、調査報告書を公表する方針。


12年4月に発生した事故では、20両編成の後ろから3両目が急な左カーブで右に脱線した。

JR貨物や運輸安全委などによると、この車両のコンテナにはコピー機のトナーやタイヤが左に偏って積まれていた。

右側が軽くなって車輪が浮きやすくなり、遠心力でカーブの外側に車輪が押しつけられるうちレールに乗り上げ、脱線した可能性が高いという。

現場付近では、整備基準値内のレールのゆがみも見つかっており、脱線を助長した可能性がある。


JR貨物はコンテナ内の積み方を荷主に任せており、事故後、バランスの取れた積み方をするよう運送各社に要請した。


当時の脱線現場から約5km西で今年6月に起きた脱線事故でも、コンテナ内の新聞ロール紙が左右に偏っており、運輸安全委が脱線との関連を調べている。

 

出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG7G5HG2G7GUTIL03H.html

 

 

20147162241分に毎日新聞からは、今年6月に起きた事故の推定原因に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

北海道のJR江差線で6月、脱線した貨物列車の貨車について、JR貨物は16日、積載したコンテナの左右で重量バランスが偏っていたと明らかにした。

ただ、脱線に直結する程度の偏りではなく、列車は過積載や速度オーバーした形跡もなかったといい、引き続き詳しく調べる。


JR貨物によると、脱線した貨車で左右の車輪にかかる垂直方向の荷重(輪重)を試算したところ、左が約10%重く、積み荷が最も寄った場合で約15%だった。

20%になると脱線事故につながる恐れがある。


事故は6月22日早朝に発生。後ろから2両目の貨車が進行方向右に脱線、最後尾の貨車と分離した。

 

出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140717k0000m040136000c.html

 

 

201471706分に北海道新聞から、再発防止策に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

JR貨物の田村社長は16日の定例記者会見で、6月22日に木古内町のJR江差線で起きた貨物列車脱線事故の再発防止策として、走行中の積み荷の偏り具合を調べる輪重(りんじゅう)測定装置を導入する方針を明らかにした。


輪重測定装置は、2本あるレールのそれぞれに計測機器を1個ずつ計2個取り付ける。

積み荷を載せた貨車が通過すると、重量でレールが下に沈み込む。

ゆがんだ量を計って、どの程度の重さがかかったかを調べる。

機器ごとの数値が異なれば、積み荷の偏り具合が分かる。


事故後、装置の開発に着手した。

走行中の測定によるデータの信頼性などを検証したうえで、まず2カ所に設ける計画で、五稜郭駅などで検討中。

2016年3月予定の北海道新幹線開業時までの導入を目指している

 

出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/551598.html

 

 

 

(2014年7月27日 修正1 ;追記)

 

2014725170分に北海道新聞から、4月の事故に関する調査報告書が公表されたという下記趣旨の記事が、図解付きでネット配信されていた。

 

2012年4月の事故では、貨車のコンテナ内の荷物の重量が進行方向の左側に偏っていたため、左カーブでバランスを崩して脱線したと結論付けた。

安全委が荷物の偏りを脱線原因と特定したケースは全国で初めて。


報告書によると、荷物の重量が偏っていたのは、先頭から18両目の貨車に積まれていた5つのコンテナのうち、最後尾と後ろから二つ目のコンテナ。

印刷機のトナー(粉状インク)を積んでおり、重量は最後尾が右側540kg、左側1980kg、後方二つ目は右側540kg、左側3600kgだった。


このため、貨車後方の右側車輪に垂直にかかる荷重(輪重)が左側より40%軽くなり、右側車輪が浮き上がりやすい状態で走行。

釜谷駅付近にある左カーブ(半径300m)で、車輪にかかる横の力が強くなり、右側車輪が浮いて脱線した。

 

安全委によると、左右の輪重の差が約30%を超えると脱線する危険性がある。

 

出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/553250.html

 

 

20147251040分に朝日新聞からは、トラック運送業者が積荷の偏りを確認するのを失念していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

コンテナには荷主が荷物を入れ、トラック運送業者が封印。

広島貨物ターミナル駅に運び込まれ、JR貨物が札幌貨物ターミナル駅へ輸送する途中だった。

 

運送約款では、運送業者が積み荷の偏りを確認するはずだったが、業者は「失念した」と話したという。


現場付近で同年9月と今年6月にあった脱線事故との関連は「検討中」として明らかにしなかった。

 

出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG7R6J5XG7RUTIL036.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

公表された報告書は下記参照。

http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/railway/detail.php?id=1816

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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