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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20236231743分にNHK東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

今月14日の午前9時半ごろ、女川原発の防潮堤の海側で、プラスチック製の排水管を固定する金属製の台を溶接する作業を行っていたところ、排水管から煙があがりました。

煙はすぐに消し止められ、この火災によるけが人はなく、周囲環境への影響もありませんでした。

東北電力が当時の状況を詳しく調べたところ、作業を行っていた協力会社が「排水管は燃えない」と誤って認識し、必要な対策をとっていなかったことが原因だと発表しました。

また、煙が上がってから消防に通報するまでおよそ1時間かかっていて、東北電力は、煙をすぐに消すことができたため、現場の作業員が消防への連絡が不要だと判断したことが問題だったと説明しています。

東北電力は今後、協力会社が提出する作業計画書に火を取り扱う作業の有無や対策などを明記させるなど、再発防止を徹底するとしています。

https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20230623/6000023883.html

 

623日付で東北電力HPには、溶接時のスパッタが排水管の横に堆積し、その熱で排水管の一部が溶けたなど、下記趣旨の記事が掲載されていた。

【本事象の概要】

排水路設置工事※1において、協力企業の現場作業員がプラスチック製の排水管を固定する架台の溶接作業を実施していたところ、排水管から発煙を確認。

直ちに現場作業員が初期消火を行った。

・・・

【現場調査の結果・本事象発生のメカニズム】(別紙参照)

(1)排水管を固定するための架台(6カ所)を溶接する計画としており、以下の手順で作業を行っていた。

a.6月6日~ 7日 排水管の架台(2カ所)の溶接作業を行った。

b.6月8日~14日 架台上部の部材をより強度の高い形状に変更するため、排水管の架台(4カ所:「a」とは別)の溶接作業を行った。

c.本事象発生時(6月14日)、当該協力企業の作業員4名が、架台(6月6日~7日に溶接済みの2カ所が対象)の上部に補強部材を追加で設置するための溶接を行うこととしていた。

d.当該溶接作業を実施した際、「a」の溶接作業時とは異なり、架台に斜材が据え付けられた状態となっていた。

(2)溶接作業において、発煙が確認されたのは、架台下部の斜材と排水管が接する箇所であった。

(3)発煙が確認された排水管周辺において、溶接作業時に発生したスパッタ※2 が確認された。

(4)上記現場調査の結果より、溶接作業時に発生したスパッタが排水管が接する架台下部の斜材に堆積し、その熱により排水管の一部が溶けて発煙したものと推定した。

【本事象の発生原因・再発防止対策】

(1)当該協力企業は、「排水管はスパッタでは燃えない」という誤った認識を持っていたことから、当該溶接作業に係る火気養生計画書※3 を作成する際、排水管への火気対策は不要と考えた。

(2)当該協力企業は、当社が定めた社内文書において、作業計画書※4 に火気作業のリスクや対策を明記することが規定されていなかったことから、作業計画書にこれらの内容を記載しなかった。

(3)そのため、当社作業担当箇所は、当該溶接工事に係る火気対策を確認、管理することができなかった。

・・・

https://www.tohoku-epco.co.jp/news/atom/1236239_2549.html

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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