2016年2月24日19時9分にNHK北海道NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後、JR帯広駅に近い帯広市大通南13丁目にある雑居ビルで火事があり、けが人はいなかったものの、ビルの内部が全焼した。
これについて帯広市は記者会見を開き、23日午前中、市の上下水道部の職員2人が隣の建物の漏水を止めるために栓を探そうと、凍り付いていた地面のコンクリートの板に15分ほどガスバーナーを当てたことを明らかにした。
作業中に建物に火がついたことは確認できなかったとしているが、バーナーの火が壁の下の隙間から内部に入ったとみられるという。
帯広市の伊藤・公営企業管理者は、「被災した方や近隣の方だけでなく市民に多大な迷惑と心配をかけたことを深くおわびします」と陳謝した。
帯広市では、今後、再発を防ぐためのマニュアルを作成し、安全を最優先に作業したいとしている。
一方、警察では、失火の可能性もあるとみて、詳しく調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160224/3159681.html
2月25日付で毎日新聞北海道版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
帯広市は、24日、市上下水道部の男性職員2人が漏水防止作業で使用したガスバーナーの火が引火し、木造2階建ての雑居ビル1棟延べ200m2が全焼したと発表した。
記者会見した伊藤・公営企業管理者は、「市民の財産を失わせる結果となり、おわびしたい」と謝罪。
ビル所有者や入居者と、補償について協議する方針。
市によると、火災は23日午後1時15分ごろ発生。けが人はいなかった。
職員2人は、約3時間前、全焼したビルから約15cm離れた場所に止水栓の蓋があると思い込み、約15分間にわたって周囲をガスバーナーで解凍。
この際、同ビル壁面に燃え移ったとみられる。
ビルには理容店しか入居しておらず、火災当日は休みで、ビル内に火の気がなかった。
また、作業した周辺壁面の燃え方が激しかったことから、市は、ガスバーナーの火が引火したと判断した。
漏水は隣接するビルで発生し、実際の止水栓の蓋は、別のところにあった。
図面で確認して作業すれば、火災を防げた可能性もあるという。
警察は、失火の疑いもあるとみて捜査している。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160225/ddl/k01/040/063000c
2月25日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
上下水道部の職員2人が、理髪店と隣家の間で地中の止水栓を探すため、地面のコンクリート板をガスバーナーで温めた。
止水栓は別の場所で見つかったため、職員らは板に雪をかけて、その場を離れたという。
市消防本部の検分で、コンクリート板の熱が理髪店の柱材を炭化させて火災に至ったと断定したという。
(ブログ者コメント)
図面で確認しなかった作業員のミスにより、第三者に多大の損害を与えてしまった。
木造2階建てとはいえ、ビル1棟が全焼となると、その損害は結構な額になるかもしれない。
補償金は、誰が支払うことになるのだろうか?
一昨日に情報提供した2015年の小学校プール漏水事故では、校長、教頭とミスした教諭の3人が全額を弁済している。
一方、その昔、ブログ者が勤務していた事業所では、3/4インチのバルブが製造ミスか何かで破損して油が噴出し、かなり広範囲に油が飛び散って、後始末に多大の費用と労力を費やした事故があったが、バルブメーカーが弱小企業だったため、補償は求めなかった。
プール漏水事故の情報にもあったように、関係者や関係組織の支払い能力などを勘案し、ケースバイケースで判断するしかないのかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。