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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20149251234分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、焼けたバッテリーの写真付きでネット配信されていた。

 

全日空のボーイング787型機が昨年1月、山口宇部から羽田への途上でバッテリーから発煙し、高松空港に緊急着陸したトラブルで、国の運輸安全委員会は25日、冬の寒さによるバッテリーの劣化や瞬間的な高電圧が重なり、内部がショートした可能性があるとする調査報告書を公表した。

ただ、発端と考えられる現象の痕跡は見つからず、原因特定には至らなかった。


787型機には、旅客機では初めてリチウムイオンバッテリーが本格採用され、GSユアサが製造。

バッテリー内部を満たす電解液は低温で粘り気を持ち、電気を伝えるリチウムイオンがスムーズに動けなくなって、金属リチウムとして電極の表面にとげ状に付着する「析出」が起きやすい特性があった。

 

充電時などに瞬間的な高電圧がかかったことなども加わり、プラスとマイナスの電極が金属リチウムでつながり、ショートして過熱したと推定した。


今回、電池内部が熱で溶け、析出の痕跡は確認できなかった。

だが、米国家運輸安全委員会は検証試験で、析出に似た現象を確認。

787型機の同種トラブルは日米でほかに2件あり、ともに1月に発生していることから、日本の運輸安全委は全日空機でも「低温で『析出』が発生した可能性がある」と判断した。


報告書は、開発段階の不備も指摘。

 

GSユアサが2006年、複数ある電池の一つを人為的にショートさせる試験をしたが、バッテリーにアース線などの外部配線をつながず、過熱は一つの電池にとどまった。

 

一方、運輸安全委が同型バッテリーに外部配線をつなぎ、同様にショートさせると、アース線を伝わってバッテリー全体に大電流が流れ、過熱して制御できなくなる「熱暴走」が起きた。

全日空機でも起きたとみて、「開発時に危険性を過小評価した」と分析した。


運輸安全委は米連邦航空局に対し、開発時に実際の環境に即した試験を米ボーイング社などに求めるよう勧告。同社にも根本原因の解明を求めた。

 

同社がトラブル後に進めたバッテリー改修について、後藤昇弘委員長は、「今までの運航状況を見る限り、相当改良されている。我々の勧告をすべて実施すれば乗客の心配はなくなる」と評価した。


787型機は燃費の良さと航続距離の長さが長所の次世代機で、11年11月に就航。全日空機トラブルの時点で世界で49機が運航されていた。

米ボストンの空港でも昨年1月、日航機のバッテリーが発火し、世界で運航停止に。

ボーイング社が絶縁材の追加などの改修を施した後、国土交通省は「考えられる原因にすべて対策を取った」として昨年4月、運航再開を認めた。

全日空と日航は、運航再開までの4カ月間に計4367便を欠航した。


今年1月には成田空港で、日航機の改修後のバッテリーが発煙。

現在、世界21社が187機を運航し、うち全日空が32機、日航が15機を占める。さらに867機の注文があるという。

 

出典URL

http://www.asahi.com/articles/ASG9S6TD7G9SUTIL044.html

 

 

925129分にmsn産経ニュースからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。)

 

報告書では、バッテリー容器内に8つあるセル(電池)のうち1つが発熱し、他のセルも連鎖的に異常な高温となる「熱暴走」が生じた結果、バッテリーが損傷し発煙に至ったと指摘。
熱暴走の起点となったセルの発熱原因は最終的に特定できなかったが、バッテリーから出火、発煙した同様のトラブルが国内外で昨年1月と今年1月に起きており、寒冷期の低温環境が内部ショートの発生に影響した可能性を示した。

 

低温下では、電解液に溶けていたリチウムがとげ状に結晶化する「析出」という現象が起きやすく、正極と負極を隔てるセパレーター(薄いフィルム)を突き破ってショートした可能性があるという。


ただ、バッテリーが適切な条件で使用されていれば、リチウムの析出だけで内部ショートする可能性は極めて低いとも指摘。

瞬間的な高電圧など他の要因が複合したとの見方を示すとともに、製造段階で何らかの関連要因があった可能性も否定できないとした

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140925/dst14092512090004-n1.htm

 

 

9251250分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

安全委は昨年2月、バッテリー内が連鎖的に異常高温となる「熱暴走」が起きたと発表した上で、「原因は不明」としていた。

 

今回の報告書では、8つある電池の一つが内部ショートして発熱・膨張し、熱がアース線などを通じて周辺に次々伝わり、大きな電流が起きたと推定。

バッテリーの容器内で生じた放電による火花(アーク)で他の電池も高温となる熱暴走が発生、発煙につながった可能性が高いとした。

 

内部ショートの原因としては、

・金属片の混入

・正・負極板を分離する「セパレーター」の損傷

・リチウム金属がとげ状に結晶化する析出という現象

などの可能性を指摘。

低温下では、電解液に溶けていたリチウム金属の析出が起きやすく、787のバッテリーが過熱する3件のトラブルが全て寒冷期に発生していることなどから、「特に析出が発生していた可能性が考えられる」とした。

 

http://mainichi.jp/select/news/20140925k0000e040212000c.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

昨年1月の米国でのトラブルは、下記参照。

 

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2602/

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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