2014年12月1日22時33分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月1日付で読売新聞中部版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県蟹江町の運送会社「T社」で11月29日午後4時過ぎに発生した火災は、約45時間後の1日午後1時24分、ようやく鎮火した。
警察によると、鉄骨スレートぶき5階建ての倉庫約2万2千m2が全焼した。
消防などによると、火災は30日午前5時15分頃に鎮圧したが、建物内部で火がくすぶり、放水は1日未明になっても続けられた。けが人はなかった。
建物内には、袋詰めされた菓子やギフト商品、荷造り用のビニール袋や段ボール箱、運搬用パレットなどが大量に保管され、パチンコ台、フォークリフトも置かれており、これらに次々と燃え移ったとみられる。
建物が倒壊する恐れがあるとして、消火活動も難航したという。
同社の森社長(72)によると、倉庫1階にいた工場責任者が異臭に気がつき、2階に上がると、フォークリフトを充電するケーブルやコンセント付近から火が出ていたという。
原因については、「従業員からは、焼けた倉庫の2階で、電動リフトを充電していたコンセントから火が出たと報告を受けた。煙がひどくて消火作業ができない状態だった。コンセント付近のほこりなどが原因と考えている」と漏電の可能性があるとし、「住民に迷惑をかけ、本当に申し訳ない」と謝罪した。
煙の影響で、近くを通る東名阪自動車道の上下線が22時間以上通行止めになった。
また、消火に大量の水を使用したため、周辺の一部地域で断水したり、水道水の出が悪くなったりした。町によると、約100世帯に影響があり、休業した飲食店もあったという。30日夜までにほぼ復旧した。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASGD143J3GD1OIPE00Z.html
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20141201-OYTNT50036.html
(ブログ者コメント)
○コンセントのほこりが原因だったとすれば、トラッキング現象がこれだけの大火災になることもあるという、教訓的事例だったのかもしれない。
○バッテリー式フォークリフトの充電方法について調べたところ、某社のHPに、充電用のプラグを車体側のプラグに差し込んだ後、電源側プラグをコンセントに差し込む、という方法が書かれていた。
http://blog.goo.ne.jp/asahiforklift/e/07570546e0770e5f0bb1e6d15112ba0a
この方法であれば、電源側プラグにホコリはたまらない筈。
もし、電源側プラグがコンセントに差し込まれたままだったとすれば、マニュアル違反だった可能性も考えられる。
○一方、これだけ大規模な倉庫なのに、スプリンクラーは設置されていなかったのだろうか?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。