2014年8月2日18時52分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前11時40分ごろ、長崎市深堀町のF造船工場で、建造中のケミカルタンカーの船首部分で爆発があり、男性作業員6人がやけどなどのけがを負い、病院に搬送された。うち1人が重傷だが、意識はあるという。
警察が爆発原因を調べている。
工場によると、このタンカーは6月にも火災が発生し、作業員1人が死亡した。今回とは別の作業をしていたという。
船首側の空のタンク内で爆発があり、6人は爆風で負傷したとみられる。
同工場は、タンクを塗装した際に出た可燃性のガスが内部に残っていた可能性があるとみている。
タンカーは2万5千トンで約半年前から建造を始め、今年10月末に完成予定だった。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140802/dst14080218500009-n1.htm
2014年8月3日1時26分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前11時45分頃、長崎市深堀町のF造船工場で「爆発音がした」と119番があった。
警察によると、作業員男性(53)が内臓破裂の重傷を負ったほか、20~60歳代の作業員男性5人も病院に搬送されたが、やけどや打撲などの軽傷で、いずれも命に別条はないという。
警察によると、爆発は、建造中のタンカー(約2万5000トン)の船首付近で起きた。
消防車7台、救急車4台が出動。タンカーの壁や床が焦げたが、すぐに消火された。
けがをした作業員らは、現場付近で溶接作業などをしていたという。
警察は、溶接の火花が、何らかの原因で発生した可燃性ガスに引火した可能性があるとみて調べている。
現場はJR長崎駅の南西約10kmにあり、近くには三菱重工長崎造船所などの工場が立ち並び、周辺には住宅もある。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140802-OYT1T50047.html
8月3日付で毎日新聞西部版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
工場によると、現場は船首部分の機械室と船のバランスを取るためのタンク付近で、6人は電気溶接の作業中だった。
同じタンカーでは6月にも船首部分で火災が発生し、作業員1人が死亡した。
今回は、6月の事故現場とは離れた場所だったという。
関係者によると、作業員は有毒ガスなどの検知後に現場に入ったが、溶接で出た火花が何らかのガスに引火した可能性があるという。
出典URL
http://mainichi.jp/area/news/20140803ddp041040015000c.html
(ブログ者コメント)
6月の火災事故は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4008/
(2017年3月3日 修正1 ;追記)
2017年3月1日19時43分にNHK長崎から、前日塗装作業した情報を溶接会社に伝えていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
長崎労基署は、下請けの作業員らに必要な情報を伝えていなかったなどとして、福岡市の造船会社と工場長を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、福岡市のF造船と、事故が起きた長崎工場の工場長の64歳の取締役。
同署によると、爆発は、事故の前日に別の下請け会社が行った塗装作業の塗料から空気より重い可燃性のガスが発生し、空気と混ざり合って滞留していたところに溶接の火花が引火して起きたと考えられるという。
同署が調べた結果、F造船は、溶接作業を担当した下請け会社や作業員に、前日に近くで塗装作業が行われたことを伝えていないなど、労働災害を防ぐための措置をしていなかった疑いが強まったという。
同署によるとと、6人のうち1人は下半身不随になった。
F造船は、「被害者におわびするとともに事故を真摯に受け止め、再発防止に努めていきます」としている。
出典
『爆発事故で造船会社を書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5034353881.html?t=1488402515726
3月2日付で毎日新聞長崎版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
前日に別の下請け会社が爆発場所で塗装作業をしており、塗料から蒸発した可燃性ガスなどが残り、溶接作業の際に引火したとみられる。
送検容疑は、同社と工場長が2つの下請け会社に、それぞれの作業内容について連絡を怠ったとしている。
出典
『F造船爆発事故 容疑で会社など書類送検 長崎労基署』
http://mainichi.jp/articles/20170302/ddl/k42/040/268000c
(ブログ者コメント)
2016年8月3日付の毎日新聞西部版では、「作業員は有毒ガスなどの検知後に現場に入った」と報じられている。
床より低い場所を測定しなかったなど、検知場所不適だったのだろうか?
それとも・・・。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。