2020年10月12日19時13分に神奈川新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後4時半ごろから夜にかけて、横浜駅周辺やみなとみらい21地区(MM21)などを中心に「ガス臭い」といった通報が横浜市消防局や警察署に相次いだ。
有害物質は検出されておらず、原因は不明。
市は大気のサンプルを採取しており、詳しく調べる。
神奈川新聞社の調べでは、同日午後9時の時点で、通報は市消防局に16件(神奈川区8件、西区7件、中区1件)、戸部署に2件の計18件が確認された。
市消防局によると、保土ケ谷区の消防本部でも臭気がしたため、サンプルを採取。分析を依頼したという。
同署によると、横浜駅では駅員がJRのホ-ムで異臭に気付き、同4時40分ごろから約20分間、中央南改札を封鎖。
帰宅途中の男子高校生(17)は「ガスのような臭いがしばらく続いた。構内がざわついていた」と不安そうに話していた。
県内では6月以降、横浜市や横須賀市、三浦市で原因不明の異臭が発生している。
https://feed.kanaloco.jp/news/social/article-265064.html
10月12日19時0分にYAHOOニュース(FLASH)からは、かなりきつい臭いだった、東大地震研は地震予兆説に慎重など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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いったい、当地で何が起きているのか。
本誌は現地での聞き取りを中心に、徹底調査をおこなった。
三浦半島の南端、三浦市で取材を始めると、ここでは6月4日に “異臭” が発生していたことがわかった。
「すごい臭いなので、換気をするために家の窓を全部開けました。吸い込んで、毒だったら大変ですからね」(三浦市南下浦町・70代男性)
「誰かが外でシンナーをまいているのかと思いましたよ。外に出てみると、パトカーや消防車も来て、騒然としていました。」(三浦市南下浦町・40代女性)
「私は、6月・8月・10月に異臭に気がつきました。どれも『ゴムが焦げるような臭い』という点は共通しています。5分ほどで消えるのも、同じでした。通報されていないものも含めれば、異臭がする回数は報道よりずっと多いですよ」(横須賀市追浜・50代男性)
5~20分程度で臭いが消えたというケースが大半だったものの、「部屋を換気しないと2時間以上臭いがとれない」、「気分が悪くなり、吐きそうになった」など、その被害は深刻なものだった。
10月には、横浜市の中心部でも異臭騒ぎが起きている。
「いままで嗅いだことのない刺激臭でした。『6月に三浦市で始まった騒ぎが、ついに横浜まで来たのか』と、このあたりの住民は、みんな戦々恐々です」(横浜市中区・30代男性)
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“地震の前兆” 説について、「三浦半島の異臭は大地震の発生とは、おそらく関係ない」と否定的な立場を取るのは、東京大学地震研究所だ。
「地震は地下数km~数十kmの深部で発生しますが、その深さで発生したガスが、岩石の隙間を伝わって地表まで到達するためには、膨大な量のガスの発生が必要です。その際には、群発地震や地殻変動のような異常が広範囲に観測され、また異臭もより広範囲に広がるはずです」
しかし、そうした事象は報告されていない。
したがって現段階では、「異臭を発生させる、直接的な原因を調べるのが先決」と釘を刺す。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/653e68b026527c3e8238676e47e908f3db410abf
10月5日17時53分にFNN PRIMEからは、青潮説に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。(以前、青潮なら生臭いはずといった説を本ブログでは紹介しているが・・)
東海大学海洋学部・山田吉彦教授「原因は“青潮”だと思われます」
東京湾で撮影された青潮の映像。
大量のプランクトンの死骸などがバクテリアによって分解されると、海底に酸素の少なくなった水の層ができる。
それが、強い風によって海面に押し上げられ、乳白色に見える現象が青潮。
東海大学海洋学部・山田吉彦教授
「(青潮が)風によって、海から陸へ流されていく、そうすると、街全体を卵が腐ったような臭い、あるいは石油類のような臭いが満ちあふれる」
https://www.fnn.jp/articles/-/91935
https://news.goo.ne.jp/article/fnn/nation/fnn-91935.html
10月13日21時36分に神奈川新聞からは、過去にもこの程度の異臭頻発はあった、今回の騒ぎはメディアやSNSの取り上げ方に一因があるのでは?など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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東京湾を航行する原油などを運ぶタンカーが、タンク内の検査で人が立ち入るため、ガス抜き作業を行っているからではないかとの推測もある。
ただ、海洋問題を研究する東海大の山田吉彦教授は、「東京湾で大型船のガス抜きを行うことは、現状では考えづらい」と否定的だ。
かつては東京湾でも行われたものの、公害が社会問題化して以降はみられないという。
横須賀海上保安部も一連の騒ぎでいずれも該当する船舶がないことを確認している。
一方で「異臭は今に始まったことではない。これまでも異臭の通報は毎月のようにあった。なぜ、これほど騒ぐのか」と首をかしげる消防関係者もいる。
通報が500件に上った6月の騒ぎで人々が臭いに敏感になり、SNSの普及やメディアの報道なども相まって、その後の毎月の騒ぎを引き起こした―という見立てだ。
今月12日の横浜での騒ぎでは「これが噂の異臭なのかな」というつぶやきもあった。
メディアは近年、ツイッターなどのつぶやきなどから、事件事故の発生をいち早く情報収集して取材に着手する手法を強化している。
消防関係者は「報道機関がそのような方法を導入した影響があるのでは」と推察。
過去には広く知られることのなかった小規模な異臭が問題化していることに違和感を覚えるという。
ソーシャルメディア評論家の落合正和さんは「SNSは災害に関してはデマが拡散されやすい。(人々は)恐怖心を持っているので、小さなことでも拡散されてしまう」と指摘し、異臭騒ぎについても少なからずこの傾向が当てはまるとの見方を示す。
メディアがSNS上の情報をきっかけに取材することが多い現状を受け、「デマに惑わされないでということも呼び掛けてほしい」と注文した。
https://feed.kanaloco.jp/news/social/article-266374.html
10月13日19時20分にNHK神奈川からは、サンプリングした空気からは通常の10倍以上のペンタンなどが検出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR横浜駅やその周辺では、12日「ガスのような臭いがする」といった通報が16件相次ぎ、横浜市保土ケ谷区にある消防の庁舎でも臭いがしたことから、職員が外の空気を採取し、市の研究所で成分の分析が行われました。
これについて横浜市は13日午後5時半から記者会見し、ガソリンなどに含まれるイソペンタンと、ペンタンが市内の通常の大気と比べて10倍以上の濃度で検出されたほか、ブタンも通常の3倍近い濃度で検出されたことを明らかにしました。
また木材を燃やした時などに発生するエチレンとアセチレンも、通常の2倍以上の濃度で検出されたということです。
横浜市は現時点では健康に影響を及ぼすことはないとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20201013/1050011847.html
10月15日16時32分にNHK神奈川からは、15日にも横須賀で異臭通報がありサンプルを採取したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日も、横須賀市中心部にある安浦町や富士見町などで、午後2時半ごろから「ガスのような臭いがする」という通報が15件、消防に相次ぎました。
消防の職員が現場に出向き、サンプルの空気を採取したということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20201015/1050011864.html
10月16日17時5分にNHK神奈川からは、横須賀でも横浜と同じくペンタンなどが検出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日は、横須賀市内で14日採取された空気の分析結果を県が発表し、ガソリンなどに含まれるイソペンタンやペンタン、それにブタンが通常の7倍から14倍の濃度で検出されたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20201016/1050011875.html
(ブログ者コメント)
〇テレビのニュースで、たしか早稲田大学の教授だったと思うが、「ガソリンが原因なら、もっと他の成分が検出されてもいいはず」といった趣旨のことをコメントされていた。
(探してみたが、当該コメントが記載された記事は見つからなかった)
ガソリンの成分は、たしか数10種類の上の方、100種類近くあったと記憶している。
この点、教授のコメントは当を得たもののように感じた。
〇風向について調べてみたが、異臭感知時、6月4日の三浦市&横須賀市は南から、10月15日の横須賀市は東からという情報はあったものの、それ以外の日については不明だった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。