2020年10月10日7時0分にYAHOOニュース(佐賀新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)で9月下旬に発生した仮設ケーブル火災の原因について九電は9日、佐賀県庁などを訪れ、人為的なミスで容量を超える電流が仮設ケーブルに流れたためと説明し、謝罪した。
九電の豊嶋取締役常務執行役員は報道陣に対し、「コミュニケーション不足だった」との認識を示した。
火災は9月24日に発生した。
九電によると、仮設ケーブルは当初、3号機の定期検査に伴って使用する仮設プレハブだけに給電する計画だった。
しかし、新たに2台の換気用ファンを接続するように計画を変更した際、仮設ケーブルを取り換えておらず、容量を上回る電流が流れて発火した。
仮設電源盤を管理する責任者は、取り換えの必要性を認識していたが、連絡をしていなかった。
県庁を訪れた豊嶋取締役常務執行役員は小林万里子副知事に報告書を手渡し、「徹底した原因究明と対策を取りまとめた」と述べた。
小林副知事は玄海原発で火災などが過去2年で5件続いていることに触れ、「小さなトラブルが頻発している印象。重く真摯(しんし)に受け止めて」と述べ、近く視察する考えを示した。
電は再発防止策として、管理職による現場の作業点検の頻度を増やすなど体制を強化し、今後は文書で連絡のやり取りを行う。
玄海町、唐津市、伊万里市にも説明した。
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/585491
10月9日付で九州電力HPに、コミュニケーション不足の具体的な状況が、下記趣旨でプレスリリースされていた。
(別紙1 3ページ)
〇当初は、仮設プレハブ(電流容量10A[アンペア])のみへ給電する計画であったため、仮設電源盤に許容電流が44Aの1次側仮設ケーブルを選定した。
〇仮設電源盤に換気用ファン(電流容量41A×2台)を追加接続するように計画を変更した際に、仮設電源盤の取扱責任者は1次側仮設ケーブルを変更する必要があると認識していたものの、後回しにした
〇その後、仮設電源盤に換気用ファン2台を接続したことが、接続作業責任者から仮設電源盤の取扱責任者へ伝わらないまま、換気用ファン2台が起動され、ケーブルの許容電流である44Aを超える電流92Aが流れたため、ケーブルが発火し焼損した。
http://www.kyuden.co.jp/press_201009b-1.html
※キーワード;ヒューマンエラー、人的エラー
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。