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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20215370分にYAHOOニュース(AERA dot)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

新型コロナウイルス感染症の流行が続いており、医療機関でも定期的にクラスター(集団感染)が発生しています。

しかし、歯科医院でクラスターが発生したという話は、ほとんど聞きません。

歯科の治療では患者が口を開け、唾液(だえき)の飛沫も飛ぶはずですが、なぜ?  

大阪府の吉村洋文知事も同じ疑問を持ったようで、「大阪には5500もの歯科医院があるが、クラスター発生はゼロ(中略)、是非分析してもらいたい」(注)と今年1月にツイートしています。

そこで、歯科医院の院長でもある、歯周病専門医の若林健史歯科医師にその理由を分析してもらいました。

*  *  *  

吉村洋文知事のツイートは、歯科医師仲間から聞き、私もリアルタイムで読みました。

確かに、全国において歯科医院でクラスターが発生したという報告はありません(編集部注:2021429日に富山県で発生)。

歯科医院のスタッフがコロナに感染した例はいくつかありますが、会食などのイベント、あるいは家族からの感染です。

では、なぜ歯科医院ではクラスターが発生しないのでしょうか? 

それは「歯科は『不要不急』なのか? 新しい生活様式に求められる歯科治療とは」(202061日掲載)でもお話ししたように、やはり、コロナ前から徹底した感染対策が講じられているからだと思います。  

歯科の治療は患者さんの口の中での操作です。
エアタービンで歯を削ったり、歯を抜いたりと、外科的な処置が中心です。
処置をする際に唾液だけでなく、血液が飛ぶことも珍しくありません。

唾液や血液を介して感染する病気はコロナ以外にもたくさんあります。

しっかり対策をしないと、歯科医師が病気に感染してしまう上に、治療器具などを介してほかの患者さんに病気がうつってしまいます。  

これは非常に怖いことですね。

そのようなことにならないよう、関連学会や厚生労働省から、きびしい感染対策を実施することが求められ、多くの歯科医院はこれを順守しているのです。

わかりやすくいうと、歯科では感染対策をきちんとしなければ、コロナの患者さんが来たことで、あっという間に感染が広がる可能性大ですが、きちんとしていれば、リスクは限りなくゼロに近いといえます。

実は、かつての歯科医院は、もっとゆるい対策でやっていました。
今では信じられないことですが、手袋はせず、素手で患者さんの口の中を処置していました。
処置をするたびに洗浄・消毒はしていましたが、抜歯などでは手が血だらけになることもありました。

それが1983年、エイズ(AIDS)の原因となるヒト免疫不全ウイルス(HIV)が発見されたことで、大きく変わったのです。

当時、エイズは原因不明で、死に至る病気と話題になっていましたが、その病気の原因ウイルスの感染ルートの一つが血液と判明し、歯科医師たちも「これはまずい」となりました。  

また、同じ頃、血液を介してB型肝炎に感染する歯科医師が増えてきました。

多くはむし歯の治療や抜歯時などの麻酔注射による針刺し事故で、これを機に、感染対策が一挙に強化されたのです。

なお、さらにコロナの問題から昨年、ガイドラインが強化され、歯科医院はこれまで以上に感染防止対策を励行しています。  

では、具体的にどのような対策がとられているのでしょうか。  

すべてを伝えると膨大になってしまうのでポイントをお話しすると、まずは歯科医師がマスクをし、飛沫を防御していることだと思います。

今は医師も当たり前のようにつけていますが、コロナ前からマスクをしているのは歯科医師くらいのものでしょう。

最近は、さらにマスクの上からフェイスシールドをしている人が多いですね。  

一方、患者さんには治療前に殺菌剤の入っている水でうがいをしてもらいます。
これにより、口の中の細菌の数を一定量、減らすことができるわけです。

なお、うがいによって細菌の数が減ると口の中の環境がよくなり、抜歯後に腫れが起こりにくくなるなど、治療後の回復がスムーズになります。  

さらに、歯を削るときに飛沫や削りかすを吸引するために、口の中にバキュームという装置を置きます。

さらに、最近はコロナ対策として、口の外に飛んできた飛沫を吸引するための口腔外バキュームを設置している歯科医院も増えています。

患者さんの口の中に入れるドリルや鏡、ピンセットなどはほかの患者さんにも使います。

これらは、使用するたびに病原菌を無毒化するための処置をしなければなりません。

細菌やウイルスを殺す働きのある薬液につける、消毒液で洗浄するなどいくつかの方法がありますが、現在はオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)で病原菌を完全に死滅させる方法が推奨されています。  

オートクレーブを使う歯科医院は、コロナ禍の影響もあって、増えてきています。

滅菌中は器具の使用ができないので、ドリルなども多めに準備しておく必要がありますが、昨年はドリルの発注に生産が追い付かない時期があったのです。

感染拡大防止支援金(コロナの感染対策のための器具などの購入に支援金が出る措置)も追い風となったようですが、結果的に患者さんのメリットにつながっているといえます。  

今後も感染対策を徹底し、安心してみなさんに歯科医院に通ってもらえるようにしなければなりません。

また、何より、一日も早いコロナの収束を願うばかりです。

 

注:

「コロナウイルスは口の中、唾液に多く含まれている。なのでマスクが有効だし、飲食の場も指摘される。一方で利用者側がマスクができない環境に歯科医院がある。大阪には5500もの歯科医院があるが、クラスター発生はゼロ。感染対策の賜物と思うが、何かある。何か?専門家には、是非分析してもらいたい。」
2021119日 吉村洋文知事がツイート)

https://news.yahoo.co.jp/articles/9d5420879c45f3074b358647d756e759ec720665

 

 

 

 

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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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