2021年1月25日17時50分にYAHOOニュース(CNN)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナウイルス感染拡大防止を目的として、ショッピングセンターや学校などにアルコール消毒剤が設置される中、飛び散った消毒液で目を傷つける子どもが増えている。
フランス毒物対策センターによると、2020年4月1日~8月24日にかけ、手指消毒剤の有害化学物質が子どもの目に入った症例は、前年同期に比べて7倍に増えた。
この期間に、手指消毒剤が目に入ってパリ市内の小児眼科病院に入院した子どもは16人に上った。
前年の2019年は男の子1人だけだった。
重症者2人は角膜に組織を移植する手術を必要とした。
入院したのは、全員が4歳未満の子どもだった。
フランスの研究者はその理由について、消毒剤の容器が大抵の場合、幼児の目に近い1メートルの高さに設置されているためだと指摘する。
子どもの目に化学物質が入った症例のうち、手指消毒剤が占める割合は、2019年は1.3%のみだったが、2020年は9.9%に増えた。
大半は軽症だったと報告している。
子どもにとって最も危険が大きいのは公共の場に設置されている手指消毒剤で、2020年は公共の場での症例が63例に上った。
19年は皆無だった。
手指消毒剤の多くに高濃度で含まれるエタノールは、角膜の細胞を破壊する。
この研究は21日の医学誌JAMAに発表された。
同誌には、関連する研究として、飛び散った手指消毒液が目に入った子ども2人の症例をインドの医師が紹介している。
このうち4歳の子どもは光を見るのが耐えられないと訴え、5歳の子どもはまぶたに損傷を負った。
2人とも食塩水洗浄や目薬などの治療を受けて完全回復したものの、公共の場や学校に設置された手指消毒剤については危険性を認識する必要があると医師は指摘し、以下のような対策を促している。
▽手指消毒剤ではなく石鹸(せっけん)と水で手を洗うことを奨励する
▽手指消毒剤の使い方について子どもに教え、練習させる
▽ショッピングセンターなどでは身長の低い子ども用の手指消毒剤を用意する
▽手指消毒剤の隣に注意書きを表示する
もしもアルコール消毒剤が目に入った場合は、すぐに医師の診察を受けさせる必要があると専門家は指摘。
早期の診断と治療により、長期的な影響を抑えられる公算が大きいと話している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf64ce7bd2133f19fc66652c0391956f0a7adf3d
(ブログ者コメント)
日本でも起きているのではないかと思い、調べてみたが、見つからなかった。
2021年5月11日17時39分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、日本でも少なからず起きているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
すっかりおなじみとなった、お店の入り口などにある消毒液スタンド。
小さなお子さま連れの場合は、注意が必要となる。
東京・上野のアメ横を訪ねると、商店街を訪れた客のために、足踏み式消毒液スタンドが設置されていた。
大人にとっては、触らず消毒できる便利なスタンドなのだが...。
多くの消毒液スタンドは、噴射口の高さが、80cmから1m10cm程度。
2歳から5歳くらいまでの子どもの目線と重なることで、事故が起きているという。
消毒液などが目に入る中毒事故は、例年40件ほどだが、2020年は265件と一気に増加。
このうち、5歳以下の子どもの事故は、187件と突出して多いことがわかる。
実際に報告された事例でも、足踏み式消毒液スタンドを子どもが踏み、目に入ったケースや、自動式消毒液スタンドを、子どもがのぞき込んだ際に機械が反応し、子どもの目に入るなどの事故が起きている。
今やなくてはならない、消毒液スタンド。
日本中毒情報センターでは、万が一、目に入った場合は、こすらず洗い流し、痛みや充血が引かない場合は、医療機関を受診するよう呼びかけている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/76c4438a15c8288aad72d8a97145e90219eca99c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。