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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20181227日に掲載した第2報がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第3報修正3として掲載します。

第2報は下記参照。

https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9098/

 

 

(2021年2月3日 修正3 追記)

 

2021126100分に朝日新聞からは、1年前にも同じ場所で小規模爆発があった、フレコンにはアースをとっていなかった、静電服の着用を指示されていなかったという証言もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

静岡県警は25日、当時の工場長(50代)ら7人を業務上過失致死傷の疑いで静岡地検沼津支部に書類送検し、発表した。

認否を明らかにしていない。

 

3年以上の捜査の末、事故原因を静電気による粉じん爆発と結論づけた。

 

書類送検されたのは、当時、同社富士工場に勤務していた工場長や課長ら6人と、業務委託契約を結んでいた協力会社「S組」の社長(60代)。

 

7人はいずれも危険物取扱者の資格を持ち、同工場での勤務経験が豊富だったという。

 

県警によると、7人は作業員に帯電防止用の作業着を着用させ、床に堆積(たいせき)した粉じんを取り除かせるなど、静電気による粉じん爆発を防ぐ措置や対策の指導を怠った疑いがある。

 

事故の12カ月前にも同じ場所で小規模な爆発があったことも踏まえ、注意義務があったと判断した。

 

事故は印刷インキ用の樹脂を製造する4階建ての工場棟で発生し、工場棟1棟が全焼した。

 

当時、工場棟1階では、製品の原料を粉砕して発生する粉じんを保管袋「フレコンバック」に詰める作業が行われていた。

 

県警は消防と実施した現場検証や爆発に関する実験、専門家の意見などを総合し、原因を推定。

 

空気中を舞う粉じんが帯びた、もしくは作業員の着衣などから生じた静電気によって爆発が起きたと結論づけた。

 

消防の火災調査書類によると、ある作業員は「フレコンバック自体にあるアース端子にはアースをとっていなかった」と証言。

 

帯電防止用の作業服の着用指示を受けていなかったとの証言もあったという。

 

また工場では、事故の半年前、粉じんによる爆発の危険性を調査していた。

 

粉じんが静電気による着火で激しい爆発を引き起こす危険性を把握し、対策を検討中だったという。

 

荒川化学工業は事故後に調査委員会を設置。

事故原因について県警と同じ結論に達していた。

 

一方で、静電気や粉じん爆発に関する理解が不足しており、粉じんの堆積(たいせき)が爆発につながる認識はなかったとも説明していた。

 

今回の書類送検を受け、同社経営企画室は「事故に関しておわび申し上げます。すでに再発防止策に取り組んでおり、今後は捜査機関の判断を待って対応を検討していきます」としている。

 

https://www.asahi.com/articles/ASP1V347JP1TUTPB00P.html

 

 

1261954分に産経新聞からは、コーン放電あるいは作業服や靴からの放電によって、作業場に積っていた粉に引火した可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

爆発は29年12月1日午前8時半ごろ、印刷インキを紙に定着させる樹脂を製造する4階建て工場で発生。

 

県警によると、火元は1階北西側で、静電気による粉塵爆発が起きた。

 

静電気は、砕いた樹脂の梱包作業工程の高温放電で発生したか、帯電防止機能が備わっていない作業服や靴から発生し、作業場に積もっていた樹脂の粉に引火した可能性があるという。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/210125/afr2101250028-n1.html

 

※ブログ者注;高温放電ではなく、コーン放電の聞き間違い?だと思われる。

 

 

125199分にNHK静岡からは、静電服や静電靴を着用していない作業員もいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

当時、工場では、インクのもととなる樹脂を製造していて、その原料を手作業で砕いたあと梱包する作業が行われていました。


警察によりますと、この梱包作業の際に、何らかの原因で発生した静電気が粉じんに着火して爆発が起こったとみられるということです。

警察によりますと、工場への聞き取りの中では、▼掃除が行き届いておらず樹脂の粉じんが床に積もったままになっていたほか、▼静電気が発生しない素材でできた服や靴を身につけていない作業員もいたことが分かっているということです。


警察は、7人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。

社員6人が書類送検された荒川化学工業は、粉じんが飛び散らないような集じん機を導入するなど対策を行っているとしたうえで、「ご迷惑をおかけしたことは大変申し訳なく、深くお詫び申し上げる。2度と事故が起きないように安全文化の意識の向上を社内で図っていきたい」と話していました。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20210125/3030010143.html

 

 

12660分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、警察は同じ材料を扱うメーカーへの聞き取りも行ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

事故を受け、警察は業務上過失致死傷の疑いで、同じ材料を扱うメーカーへの聞き取り、原因となった粉じんに関する実験など捜査を進めてきました。

 

そして25日、事故を予見できたのに爆発を防ぐ対策や指導を怠った疑いがあるとして、当時の工場長など荒川化学の社員6人と、死亡した2人が所属していた協力会社の社長を書類送検しました。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/a2b8204b474cc38d5a798e44a471e619cdf94edd

 

 

1251758分にYAHOOニュース(静岡新聞)からは、作業者あるいはフレコンからの放電が原因だったらしいと読み取れる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

事故は午前825分ごろ、紙にインキを定着させる樹脂の製造プラントで発生。

 

冷却後に砕いた樹脂をフレコンバッグと呼ばれる包装用袋に充填する作業を行っていた協力会社の男性従業員2人が死亡し、プラント内外にいた作業員ら13人が重軽傷を負った。

 

プラントは全壊、全焼した。  

 

県警によると、爆発は充填(じゅうてん)作業中に発生した静電気が樹脂の粉じんに着火したことなどで起きた。

 

静電気は作業員の着衣や靴に帯電していたか、フレコンバッグに粉じんを充填する際の放電によって発生したとみられる。  

 

7人はいずれも危険物取扱者の資格があり、事故の危険性を予見できたのに、作業員に対して静電気帯電防止機能が備わった着衣や靴の着用を徹底していなかった。

 

さらに、床に樹脂の粉じんが堆積していると静電気が発生する可能性があるにもかかわらず、粉じんの清掃を行わせていなかったという。  

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/16f65ed01760a576250a8cf73426b54f30b7d334

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇静電服や静電靴を着用していない作業員がいたと報じられている件だが、第2報で紹介した荒川化学の報告書を読み直すと、43ページに以下のように書かれていた。

 

まず協力会社の社員の服装については,荒川化学の規定による帯電防止作業服(各自で購入),静電気帯電防止靴(協力会社から支給),ヘルメット,軍手,防じんマスクを着用していた(図48)。

 

この中の「帯電防止作業服(各自で購入)」とは、自腹で買うということだろうか?


それとも、自分でワークマンのような店に行って買うということだろうか?


後者であれば、普通の作業服を買ってしまう恐れがある。

 

〇ブログ者は工場勤務時代、粉じん爆発の恐れがある場所での作業について、何回か安全性を評価したことがある。

その際、協力会社の方の靴底の汚れ状況については何回か確認したことがあったが、作業服については決まりが守られているものと信用し、チェックしたことはなかった。


今、思うと、抜取りででも確認したほうが良かったのかもしれない。

 

 

〇第2報では、荒川化学は着火源をコーン放電と推定している
 ことを紹介した。

一方、今回、警察は、それ以外、作業着や靴から放電した可能性もあるとした。

 いずれが正かは不明。

 

ただブログ者は、今回の情報ならびに、接地しないまま導電性フレコンを使用していた(同社報告書p43)こと、またフレコン内でのコーン放電は考え難いのではないかと思っていることから、以下のシナリオのほうが可能性が高いのではないか?と思っている。

『作業者がフレコンに触れようとした際、帯電したフレコン
 から作業者に、あるいは帯電した作業者からフレコンに
 向かってブラシ放電あるいは火花放電が起き、周辺に漂って
 いた粉じん、あるいはフレコンから立ち上っていた高濃度
 の粉じんに着火した。』

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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