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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年9月10日付で、朝日新聞和歌山版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

海南市で、7月、太陽光発電パネル設置中の男性が民家の屋根(高さ約6m)から転落死した事故で、労基署は、9日、設備工事会社の男性従業員(43)を、被疑者死亡のまま、労安法違反容疑で書類送検した。
また命綱を着けさせるなどの転落防止措置を怠った疑いがあるとして、同社も書類送検した。



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2011年9月6日20時23分に、msn産経ニュースから下記趣旨の記事がネット配信されていた。

6日午前10時55分ごろ、銚子市で、屋根瓦工事業の男性(70)が木造2階建て住宅の2階屋根から転落、胸などを強く打って病院に運ばれたがまもなく死亡した。
警察は、男性が東日本大震災で壊れた屋根を修理しようと、覆われていたブルーシートを外そうとして、バランスを崩したとみている。命綱はつけていなかったという。


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2011年8月30日に、朝日新聞鳥取版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

29日午前8時ごろ、鳥取市の住宅工事現場で、大工(60)が2階部分から約3.5m下のコンクリート基礎部分に転落。病院に運ばれたが、頭の骨を折るなどして、約1時間後に死亡が確認された。
警察によると、作業の準備中で、ヘルメットは被っていなかったという。




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2011年8月31日0時20分にNHK首都圏から、8月30日22時45分に日刊スポーツから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 30日午後2時20分ごろ、川崎市にある運輸会社「Mターミナル川崎事業所」に隣接する岸壁で作業をしていた男性の行方がわからなくなったと、消防に通報があった。

消防の水難救助隊が付近の水中を捜索したところ、午後4時すぎに、岸壁近くの運河の水深4mほどのところに男性が沈んでいるのを見つけ、救助したが、すでに死亡していた。

警察によると、死亡したのは、運輸会社の関連会社社員(47)。現場は工場や倉庫が並ぶ一帯で、午前10時半ごろ1人で、海水に油が漏れ出していないか調査に出かけたという。
警察は、作業中に誤って運河に転落し、溺れたとみて、当時の状況を調べている。


出典URL■■■
(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)
     ■■■

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2011年8月20日13時6分にOBSニュースから、同日17時30分にTOSニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

20日午前8時20分頃、大分市の青果卸売市場で、トラックの荷台に備え付けられたゲートリフトから男性(58)が転落した。男性は頭などを強く打ち、意識不明の重体。

 警察によると、事故当時、男性はトラックに荷物を積み込む作業をしていたが、雨が降り出したため、別の男性がトラックを運転し、屋根がある場所へバックさせていた。

男性はゲートリフトに乗ったまま果物箱を積んだカートを支えていたが、トラックが停止した際にバランスを崩して、40~50cm高さから転落したという。
警察で詳しい事故原因を調べている。


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2011年8月18日19時14分に、NHK沖縄から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

今年6月、那覇市で、立ち木の伐採作業をしていた52歳の男性作業員が、作業を終えて木から飛び降りようとしたところ着地に失敗し、9m下の斜面に転落して死亡した。

現場では当時、4人が2班に分かれて作業をしていたが、労基署によると、木を安全に上り下りするための脚立が1つしかなく、木と作業員を結ぶ転落防止用の安全ベルトも準備されていなかったという。
このため署は、いっしょに作業していた造園会社の社長が、作業員の安全確保を怠ったのが事故につながったとして、労安法違反の疑いで、18日、この社長と造園会社「みね造園」を書類送検した。

署によると、社長は「危険だとは思ったが、1日だけの短期間の作業だったため脚立を準備しなかった。作業員の家族に申し訳ない」と話しているという。




(ブログ者コメント)

「1日だけの短期間の作業だったため・・・」というくだり、産業現場でも起こり得ることだ。




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2011年8月11日付で、朝日新聞備後版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

10日午前9時35分ごろ、尾道市のU造船因島事業所3号ドックで、会社員(38)が船尾付近から転落。約35m下のコンクリートの床にたたきつけられ、まもなく死亡した。
警察によると、被災者は船の点検などを請け負うT三原」の社員で、この日は救命艇を出し入れするための機械を同僚と2人で点検する予定だったという。
警察で原因などを調べている。


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2011年8月11日付で、朝日新聞横浜版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

10日午後5時ごろ、横浜市の南本牧埠頭で会社員(26)が測量作業中に転落。約1時間半後に救助されたが、死亡した。
警察によると、幅約50cmの護岸の上で、同僚2人と沈下状況の定期測量をしていて、誤って転落したという。



(ブログ者コメント)

幅が50cmしかない護岸上で作業するからには、救命胴衣は着けていた筈。 転落した時の打ちどころが悪かったのだろうか?




(2011年11月5日 修正1 ;追記)

以下の内容が11月4日にコメントとして書き込まれた。
ただ、書き込み者がブログ者名になっており、そのまま公開したら誤解を招くことになるので、ここに修正1として追記する。

○海に堕ちて、最終的には救助が遅れ、溺死が原因です。
救命胴衣はつけておりませんでした、
業務上過失致死の疑いでこの時一緒に作業していた、同僚が警察での取調べを受けています。




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2011年7月20日21時23分に、msn産経ニュース宮城から下記趣旨の記事がネット配信されていた。 

20日午前10時40分ごろ、宮城県七ケ浜町の工事現場で、クレーン車が吊っていたベニヤ板が強風にあおられ、周囲にいた男性作業員(78)に当たり、男性は高さ4.5mのがけから転落した。 警察によると、男性は腰を強く打ち病院に搬送されたが、意識はあるという。
現場は当時、台風の影響で風速10m程度の強風が吹いていた。 作業員は現場下の平地に住宅を建てるため、がけの土砂崩れを防ぐ擁壁を造っていた。ベニヤ板はコンクリートを流す型枠用で、縦1.8m、横4m。


出典URL■■■
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2011720154分に、msn産経ニュース愛媛から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

愛媛県は、19日、伊方原発敷地内で、岸壁クレーン点検用資材の積み込み作業をしていた男性作業員(40)が、トラックの荷台(高さ約1.1m)から転落し、腰の骨を折るなどのけがをしたと発表した。
事故は14日午前10時ごろ、荷揚岸壁で発生。男性は搬送先の病院で熱中症などと診断されており、「めまいがして転んだ」と話しているという。


http://sankei.jp.msn.com/region/news/110720/ehm11072001540001-n1.htm
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20117181326分に、朝日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
東京電力は18日、福島第一原発で、40代の作業員が電柱から落ち、けがをしたと発表した。
東電によると、18日午前10時5分ごろ、福島第一原発の正門付近で、電柱に登って作業をしていた協力企業の男性作業員が約3mの高さから落下した。意識はあるが、歩行はできない状況で、頸椎損傷の疑いがあるという。
 
 
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2011710日付の朝日新聞鹿児島版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
日置市で、10日午前10時50分ごろ、建設中の倉庫屋根から、建設業の男性(62)が転落。頭を強く打って死亡した。
高さ約8mの屋根の上で、さび防止作業をしていたという。
 
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20116272118分に、NHK沖縄から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
27日午前9時すぎ、沖縄市で、プレハブ作りの住宅の2階ベランダで作業していた建設会社の作業員(55)がおよそ3.5m下のコンクリ-トの地面に転落。頭を強く打って病院で治療を受けているが、意識不明の重体。

現場は沖縄市の中心部にある住宅街で、警察によると、今朝から、別の作業員とともに、ベランダの外側で落下を防ぐための金網を張り替える作業をしていたという。
警察では一緒に作業をしていた作業員から話を聞くなどして転落した原因を調べている。
 
(NHKオンラインの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)
 
 
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201162721分に、msn産経ニュース茨城から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
26日午前11時45分ごろ、北茨城市で、新築工事中の住宅の屋根から、大工の男性(53)が転落。腰の骨を折るなどの重傷を負った。
警察の調べによると、男性は1階部分の屋根に雨よけのブルーシートを張ろうとした際、高さ3.3mの足場から足を踏み外して転落したという。
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
□高さ3.3mといえば2階部分に設置された足場だ。年齢から推定すると、おそらくはベテランの大工さんだと思われるが、急な雨ゆえの焦りとか、ちょっとした気の緩みといったことがあったのだろうか?
 

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2011610日付の朝日新聞岐阜版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
関市のヤマト運輸岐阜主管支店で、7日午前3時50分ごろ、荷降ろし中だった会社員(49)がトラックの荷台から転落。頭を強く打って9日に死亡した。
警察によると、運転手がトラックの後部扉を閉めるため、数m移動させた際に転落したという。
 
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(2011年3月30日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年3月29日10時56分に、北海道新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
28日午後0時20分ごろ、石狩市の簡易食品容器製造「エフピコ」の倉庫内で、段ボール箱を高所作業用のフォークリフトで運ぶ作業をしていた男性(50)がフォークリフト付近で倒れているのを同僚が発見し、119番通報。
病院に運ばれたが、頭を強く打っており、約7時間後に死亡した。
警察は、高さ約4mの運転席から転落したとみて調べている。
 

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(2011年3月8日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年3月8日0時4分に共同通信から、同日1時3分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
福井県美浜町で2008年9月15日、関西電力の鉄塔が倒壊し、作業員4人が死傷した事故で、強度が不足した状態で作業を進めたとして、業務上過失致死傷容疑で、8日、建て替え工事の設計を担当した同社電力システム技術センターの送電グループ課長が書類送検されることになった。

事故は、老朽化した鉄塔(高さ約53m)から仮設鉄塔に送電線を移す工事中に発生。高さ約53mの送電線用鉄塔が45m付近で折れ、鉄塔に上って作業中だった下請けなどの作業員4人が転落。うち2人が死亡した。

県警によると、課長は下請け業者から強度不足の指摘を受け、鉄塔にかかる荷重のバランスが崩れる可能性を予期できたが、強度計算を怠り、経済性の理由などから強度が不十分なまま作業を進めた疑いが持たれている。

 
(別記事)
 
鉄塔の東西両側に3本ずつ突き出ている送電線アームのうち、東側の3本の架線を事故前日までに取り外していた。鉄塔は架線が残る西側に引っ張られるように折れた。

県警は、架線による負荷に対し、鉄材の強度が不足して倒壊につながったとみて、同センターが片側の送電線を外した状態での鉄材の強度計算を怠っていた点を重視。他社の同種工事では強度計算をしていることから、センターが事故の危険性を予見しうる立場にあったと判断した。
県警は、昨年2月にセンターを家宅捜索したほか、専門機関に鉄材の鑑定を依頼し、倒壊原因を解析するなど慎重に捜査を進めていた。
 

(ブログ者コメント)
 
□設計者が強度計算を怠ったために起きた事例として紹介する。
□報道で匂わされているような安全軽視・経済性優先といったことは、今の時代、ちょっと信じられない。いや、信じたくない。
 
 
(2011年3月9日 修正1; 追記)
 
2011年3月8日8時0分に、福井新聞から、さらに詳しい下記の記事がネット配信されていた。
 
倒壊した鉄塔は事故当時、片方の送電線を外し仮鉄塔に移設した「片側架線」の状態にあり、片寄った荷重が発生していた。同センターは過去の経験則に基づき強度計算を行っておらず、一部部材の強度不足を見逃したため事故が起きた。

県警の調べによると、下請け業者の一部は工事前の打ち合わせで、関電の担当者に強度不足の可能性を指摘していた。捜査関係者によると、同センター内部からも強度不足の指摘があったという。
そのため県警は、担当者は事故を予見できる立場にあり、防止策を取る権限を有しながら
□強度計算をしなかった
□部材に補強を施したり、張力バランスを取るための仮ワイヤを張るなどの安全対策を施さなかった
ことに過失責任があると判断したもようだ。
 
 
 
(2011年8月3日 修正2 ;追記)

2011年8月2日20時5分に、福井新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

□初公判が2日にあった。

□検察は、「部下から部材の強度が社内の安全基準を下回っているとの報告を受けたにもかかわらず、工事着工まで時間的に余裕がない、工事費用が予算を超えたくないとして工事を進めた」と批判。「人命を軽視しており、遺族や被害者の処罰感情は厳しい」と指摘した。

□弁護側は「部材の強度は安全基準をわずかに下回っていただけだった」とし、「培ってきた知識や経験、今回の反省を生かすチャンスを頂きたい」と執行猶予付き判決を求めた。


出典URL■■■



(2011年9月14日 修正3 ;追記)

2011年9月13日18時54分に福井新聞から、同日19時07分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

業務上過失致死傷の罪に問われた特命課長(当時)の判決公判が13日、福井地裁であり、「過失は重大」として禁錮3年、執行猶予5年(求刑禁錮3年)を言い渡された。

裁判長は判決理由で、被告は送電業務に熟練した技術と専門的な知識を持っており「部下が行った概算の強度計算の結果が社内の安全基準を下回っていたことから、倒壊の恐れがあることを容易に認識できた」と指摘。「強度計算の社外発注や補強工事にかかる労力、期間、費用を懸念して適切な措置を取らないまま事故は起きないと安易に判断した」と批判した。

一方で、「関電と遺族、被害者の間で示談が成立し、被告も反省している」として執行猶予付の判決を言い渡した。

判決によると、被告は工事で鉄塔の片方の送電線を外すと片寄った荷重がかかり、鉄塔が倒壊する恐れがあることを認識できた。しかし、正確な強度計算や補強工事を行って事故を未然に防ぐ業務上の注意義務を怠り、漫然と工事を始めた過失により08年9月15日、鉄塔を倒壊させて作業員2人を死亡させ、2人に重傷を負わせた。


出典URL■■■



(2011年10月14日 修正4 ;追記)

2011年10月13日2時22分に、msn産経ニュース福井から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

業務上過失致死傷罪に問われた元課長の有罪判決が確定したことを受け、関西電力は12日、公判で明らかになった事実を踏まえた原因と対策を再検討した結果を経済産業省へ報告した。

報告書中、判決では「コストと工程を優先した」ことが原因と事実認定していたが、関電は「判決後に元課長から事情聴取して、原因は本人の勘違いとの説明を受けた」として、判決とは違う言い分を認めたことを明らかにした。
報告書では、協力会社から鉄塔の強度が不十分で検討の必要性が指摘されていたにもかかわらず、元課長が強度が十分と勘違いして、強度計算を実施しなかったことが原因としている。


出典URL■■■


関電からは、以下の報告書資料がプレスリリースされていた。(容量3MB)
  
 ■■■

資料中、直接要因として記載された3点の要約は下記。(p57~)

(a)当該鉄塔が片側架線状態になることを意識していなかったため、強度計算を実施しなかった。

(b)設計審査時、工事担当者は片側架線状態になることの意識がなかったため、強度計算に関する説明は行わなかった。審査参加者の中には強度計算は別途行われていると思う者もいた。結果、審査の場で強度計算については審議されなかった。

(c)仮設工事着工打ち合わせ時、協力会社から、架線工事が台風時期にかかることから、鉄塔がもつか不安があり、鉄塔の強度計算について指摘があった。
設計担当者が概算計算した結果、工事中に一部部材の強度が安全率を下回ることがわかったため強度計算発注の必要を指摘したが、上司は、無風で安全率をわずかに下回るのなら数m程度の風であれば安全率を大きく低下させることはないと考え、そのまま工事を進めた。




(ブログ者コメント)

□関電の資料には「コストと工程を優先した」旨の記述はない。判決内容と関電の言い分のどちらが正かは藪の中。
昔なら、関電の言い分は企業防衛のため・・・と思うところだが、村木事件以後は、そうも思えなくなった。「コストと工程優先」など、検察の好きそうなシナリオだと感じるからだ。

□それはともかく、この事例は各種審査の限界をも示している。
書かれてあること、説明されたことについては審査できるが、書かれていないこと、説明されないことについて審査することは、よほどの知識能力経験がある人でも困難なことがある。
その対策の一つが、過去の事例を知っておくこと、ブログ者はそう考えている。




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(2011年1月23日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年1月22日19時51分に、msn産経ニュース茨城から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
22日午後1時50分ごろ、つくば市の気象庁気象研究所で、観測用鉄塔を解体中の作業員(43)が転落、頭などを強く打って死亡した。ほぼ即死状態だったとみられる。

警察の調べでは、被災者ら3人は地上約50m地点に登り、ガスバーナーを使って鉄塔柱を焼き切る作業を行っていた。ナイロン製の命綱(直径1・5cm)を着けていたが、切れていたという。警察で事故原因を調べている。

鉄塔は、高さ213mあったが、昨年7月に解体作業が始まり、事故当時の高さは56mだった。今月末に解体を終える予定だったという。
 
 
(ブログ者コメント)
 
□安全帯を着けていたのに死亡した事故は、2010年11月18日にも札幌市で発生しており、以下の注意点とともに本ブログにも掲載したところである。
「安全帯の廃棄基準例」
・ベルトに3mm以上の摩耗、切り傷などがある。
・ロープに7ヤーン以上の摩耗、切れがあるもの。
・フックの外れ止め装置の開閉作動の悪いもの。
 
□2ケ月後に、また同じような事故が発生したということで、他にもないか調べたところ、2009年9月11日、足場から落下時、安全帯を着けていたにもかかわらずストラップが切れて転落死する事故が、東京で起きていた。5年使った安全帯だったという。
http://anzenmon.jp/page/10216953
 
 

(2011年10月10日 修正1 ;追記)

2011年10月7日に、朝日新聞茨城版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

土浦労基署は、6日、橋梁工事会社「エム・ケイ・エンジ」と現場責任者の男性社員(49)を、労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、鉄塔を解体する作業中にガスバーナーで溶けた鉄が安全ベルトを切断、50m下に転落して死亡した。
同社と男性社員は、転落防止のために高さ2m以上の作業で設置が義務付けられている作業床を設けなかった疑いがある。



(ブログ者コメント)

初耳事例だ。
どのような状態で安全ベルトあるいは命綱が切断されたのだろうか?
いくら溶けた鉄とはいえ、落下する途中にチラっと接触したくらいでベルト等が焼き切れたとは思えない。
たとえば安全ベルトに身体を預ける姿勢でベルトがピンと張っていたところに、結構大きな熱い鉄の塊が落ちてきて乗っかった・・・そんな感じだったのだろうか?




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(2011年1月15日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年1月13日付の山口新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
12日午後0時半ごろ、下関市の市ごみ焼却施設奥山工場で、ごみ運搬用クレーンを点検作業中に、上部の設備に接触。クレーンに乗っていた作業員4人のうち3人が約5m下のコンクリートの床に転落した。
1人(60)が全身を打ち意識不明の重体、1人(43)が両足の骨を折る重傷、1人(63)が軽傷を負った。


3人は同工場の運転管理委託業者「神鋼環境メンテナンス」の下関事業所社員。
警察や同事業所などによると、ごみ搬出場にクレーンを降ろして点検していたという。動作確認のため遠隔操作しているオペレーターに無線でクレーンを上昇させるように指示したところ、上部にあるごみ搬出用の設備とクレーンが接触、バランスを崩し転落した。


同署は業務上過失傷害の疑いもあるとみて、原因を調べている。
神鋼環境メンテナンスは、「作業員が乗ったままクレーンを動かした理由や安全確認が十分行われたかなどを調査する」と話している。
 
 
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(2010年12月9日 旧ブログ掲載記事)
 
2010年12月8日に、神奈川新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
横浜南労基署は、8日、労安法違反の疑いで、代行業者「ウエルカム」と同社社長を書類送検した。
容疑は、6月6日、磯子区のコンテナ倉庫で同社が依頼を受けた家具の搬送作業中、作業員に安全帯やヘルメット装着などの措置をとらなかったこと。作業員(49)は高さ約2.5mのタラップから落下し、その後死亡した。
 
 
 
(2010年12月16日 修正1; 追記)
 
2010年12月9日付の朝日新聞横浜版(聞蔵)に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
 
警察によると、引っ越しの依頼を受けたウ社が、2段重ねのレンタルコンテナ(高さ2.6m)に荷物を一時保管する作業を行っていた際、作業員が高さ2.5mの移動式階段から転落。頭を強く打って死亡した。
ウ社は、便利屋と称して、引っ越しやゴミ出し、草刈りなどを請け負っていたという。
 

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 プロフィール Profile 
HN:
魚田慎二
性別:
男性
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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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