2018年3月20日17時28分に読売新聞から、富山県の状況に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山県内の道路で、今冬の記録的な大雪の影響とみられる路面の損傷が相次いで見つかっている。
県が管理する道路では、路面損傷が原因とされるタイヤのパンク事故の報告が、昨冬の0件から今冬は6件に増えた。
国道や市道でも同様の報告があり、補修が進められている。
県道路課によると、舗装の劣化は、ひび割れなどからアスファルト下へ浸透した水が凍ったり解けたりすることで進む。
同課の担当者は、「被害は集計できていないが、今冬の補修件数は多く、路面の傷みがひどかったとみている」と語る。
1、2月の大雪や気温の低さのほか、除雪車が圧雪を取り除いたり、チェーンをつけた大型車が走行したりしたことで路面が傷ついた可能性があるという。
こうした道路の損傷は、事故や車両故障の原因にもなる。
今月6日には、小矢部市の北陸道で路面に穴(長さ30cm、幅60cm、深さ15cm)が見つかり、穴の上を走行したとみられる車4台に、パンクするなどの被害が出た。
中日本高速道路の担当者は、「穴は当日に仮補修をした。原因は調査中だが、一般論として、アスファルトは水に弱い。雪や雨が多い時期は損傷が起きやすい」と説明する。
2月には国道8号で1件、富山市の管理道路でも4件のパンク事故の報告があった。
いずれも路面損傷が原因の可能性があるという。
国や県などは、走行中のパンクは重大事故につながるとして、「道路の損傷を見つけたら、すぐに連絡してほしい」と呼びかけている。
通報は道路緊急ダイヤル「#9910」へ。
出典
『大雪で高速道に穴、4台パンク…道路損傷相次ぐ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180320-OYT1T50016.html
3月22日19時27分にNHK北海道からは、北海道の状況に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
寒暖の差が大きくなるこの時期、道内各地では雪どけ水が原因で路面に穴が出来ていて、道路を管理する国や道などは補修作業に追われている。
雪どけが進んだ今月、札幌市中心部では、道路のあちらこちらに空いた穴が目立っている。
JAF=日本自動車連盟によると、札幌市内では3月がパンクなどタイヤのトラブルが多い時期で、特にことしは雪どけが早かったため、去年の同じ時期に比べて出動依頼が1.6倍に増えている。
寒冷地の土木技術を研究している寒地土木研究所によると、道路に出来る穴の原因は、雪どけ水と寒暖の差だ。
日中、気温が上がって道路の隙間にしみこんだ雪どけ水が気温の低下にともなって凍って膨張すると、道路の隙間も徐々に広がり、もろくなる。
その上を車が走り衝撃が加わると、アスファルトが崩れて穴になる。
道路を管理する国や道などは補修に追われていて、原因となる水を吸い出した上で穴をふさいでいるが、道路の補修をすべて終えるのは、早くても4月いっぱいまでかかるという。
北海道警察本部交通企画課の加藤課長補佐は、「車を運転していて、道路の穴をよけるため突然ハンドルを切ると、横にいる車にぶつかることがあるので、まずは速度を落として走ってほしい」と話している。
出典
『雪どけ水で道路に穴 補修』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180322/3194691.html
(ブログ者コメント)
昨年にも鳥取県の状況を紹介している。
北国では、どこも同じような状況なのだろう。
2017年3月7日報道 大雪に見舞われた鳥取県では雪解け水が道路舗装の小さなひび割れなどに大量に染み込み、凍って隙間を広げて多数の亀裂や陥没発生、特に鳥取市で被害は深刻
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6883/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。