2022年5月16日18時51分にYAHOOニュース(FNN PRIME;テレビ新広島)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
FNNのカメラが広島市上空からとらえたのは、横倒しになったトラック。
転落事故の現場。
この事故で、男性作業員2人が死亡。
事故は、どのような状況で起きたのか。
警察に「池にトラックが落ちた」と通報が寄せられたのは、16日午前10時半ごろのことだった。
これを受け、広島市西区にある人工池に警察が駆けつけたところ、横倒しになったクレーン付きのトラックを発見。
その近くには、2人の男性作業員が倒れていた。
横倒しになったトラックは、クレーンが伸びた状態。
また、人工池の上に設置されたフェンスは、大きく折れ曲がった状態。
トラックは、フェンスを突き破って、およそ17メートル下に転落したとみられる。
広島市消防局隊員:
「この下の調整池のトンネルの点検をするため、ユニットをおろして作業していたところ、クレーン車が転落ということになっています」
当時、2人の男性作業員が行っていたのは、トラックについたクレーンを使って、下の人工池に点検用の機械を降ろす作業だった。
その際、50歳の作業員がクレーンを操作し、33歳の作業員はトラックの近くにいたところで事故が発生。
2人は、トラックとともに転落したとみられている。
2人とも、通報からおよそ1時間後に救助されたが、その場で死亡が確認された。
警察は、作業中に何らかの原因でトラックがバランスを崩し、転落したとみていて、事故のくわしい原因を調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7435c63cef2d3bc5c40c6b206311695c1e86ea1e
5月16日16時51分に産経新聞からは、点検しようとしていたトンネルは洪水対策の放水路だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島西署によると、クレーン付きの作業車が高所作業車をつり下げ、池に下ろしている際、バランスを崩して2台とも転落したとみられる。
50代作業員が車外でクレーンを操作していたという。
県によると、トンネルは洪水対策のための放水路で、県が定期点検を業者に委託していた。
https://www.sankei.com/article/20220516-MHP7LWLB4RJIBINKG2WG2IIPA4/
(ブログ者コメント)
クレーンの操作レバーが車体の右側についていたので、2人とも池側にいたのだと思われる。
万一の転落を考えれば、トラックを逆向けにし、1人がトラックから離れた場所で吊り下ろし状況を確認しながら操作者に指示する・・・といった方法も考えられるが、それでは作業性が非常に悪くなってしまうので、危険予知していたとしても、その対策はとられなかったかもしれない。
(2022年5月27日 修正1 ;追記)
2022年5月26日22時5分に産経新聞からは、リース会社から借りた高所作業車が想定より重かったことを作業員が認識していなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島県は26日、作業車がクレーンでつり下げていた別の車両が想定より重いことを、作業を担った業者が認識していなかったと明らかにした。
県警は、車両がクレーンが耐えられる重さ以上だった可能性があるとみて、原因を調べている。
県によると、業者は高所作業車をリース会社から借り受けたが、想定と異なる重たい種類だったことを認識していなかった。
クレーン付き作業車がバランスを崩し、転落したとみられる。
https://www.sankei.com/article/20220526-EXC5IB5TUFIZNNKLZLHPPZIYUA/
(ブログ者コメント)
手違いで発注したものより重い高所作業車が納入された?
重い作業車が納入されることになったという情報がどこかで途切れた?
吊り上げ前に、高所作業車の重さを最終確認しなかった?
・・・とまあ、そういったことが原因だったかもしれないと頭に浮かんだ。
2024年3月29日19時57分にNHK広島からは、転倒防止計画を立てていなかったとして会社などが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
労働基準監督署は、転倒を防ぐために必要な計画を立てていなかったとして、工事を行っていた会社と当時の現場監督を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、県から工事を委託されていた広島市安佐南区の「Wクリエイトグループ」と、現場監督だった当時64歳の会社の建設部課長です。
現場ではクレーンを使って車両を池に下ろす作業が行われていましたが、広島中央労働基準監督署が事故の原因を調べたところ、下ろそうとしていた車両はクレーンが耐えられる重さを超えていたということです。
法律では、クレーンで作業を行う際はつり上げる対象物の重さなどから転倒を防ぐための計画を立てることが義務づけられていますが、当時、こうした計画は立てられておらず、労働基準監督署は労働安全衛生法違反の疑いがあると判断したということです。
NHKの取材に対し、会社は「担当者が不在のためコメントできない」としています。
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20240329/4000025488.html
3月29日19時16分にdmenuニュース(広島ホームテレビ)からは、ブームを伸ばし過ぎた可能性もあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
作業を担当した会社と元現場責任者が書類送検されました。
高所作業車が想定より重かったことや、許容範囲を超えてブームを伸ばしてしまった可能性があるとしています。
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/home_tv/region/home_tv-20240329246485?redirect=1
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。