2022年5月13日15時45分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
人の血を吸って皮膚の腫れなどを引き起こす「ヤマビル」の生息域が、栃木県内で拡大している。
元々は山中に生息していたが、シカやイノシシなどのひづめに潜んで拡散したといい、近年は人里や田畑にも出没するようになった。
県は独自の対策マニュアルを作成し、服装対策や忌避剤の使用を呼びかけている。
ヤマビルは体長約1~5センチで、山林に堆積した落ち葉など、日陰の湿った環境を好む。
人の体温やにおい、わずかな振動などを感じ取ると、しゃくとり虫のようにはい回り、首や手首などから吸血する。
感染症を媒介することは、ほぼないが、吸血の痕から出血し、1週間~1か月は赤く腫れるなどの症状が残る。
県森林整備課によると、ヤマビルは2008年頃まで、県西部の一部の奥山に生息していた。
だが、ヤマビルの運搬役となる野生動物の増加などにより、徐々に人里まで生息域を拡大。
21年度の県の調査では、足利、栃木、佐野、鹿沼、日光、矢板、那須塩原市、塩谷町の8市町で生息が確認されている。
特に被害が多いとされるのが日光市と鹿沼市だ。
鹿沼市下粕尾の男性(69)は、「1日畑仕事をしたら3、4か所食われる。憎くて仕方ない」と話す。
地元では30年ほど前から山林にヤマビルがいたが、この2年半は庭にまで出没し、孫たちを自由に遊ばせられなくなった。
墓参りで林を通る際は、ヤマビルが苦手な食塩をバケツいっぱい持参する。
周囲には、被害を嫌って市街地に引っ越した住民もいるという。
林業従事者も手を焼いている。
日光市森林組合(日光市瀬川)の中村・事業第一課長は、「少しの隙間を見つけて軍手や靴の中などに侵入してくる。吸血被害だけでなく、見た目の気持ち悪さが作業者にストレスを与え、作業効率を落としてしまう」と嘆く。
【県が対策手引 「忌避剤使用を」】
県が4月に作成した対策マニュアルでは、長袖や長ズボンを着用し、ズボンの裾を靴下の中に入れるなどの対策を推奨。
さらに、市販の忌避剤などをズボンにスプレーするよう呼びかけている。
吸血された時は、食塩や消毒用エタノールなどをヤマビルにかけると、出血などを抑えてはがすことができるという。
マニュアルはリーフレットにし、市町を通じて配布する予定。
県森林整備課の担当者は、「これからは卵がかえる時期で、11月頃までは特に活動的になる。山に入る際は服装などに十分気をつけてほしい」と呼びかけた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220511-OYT1T50104/
5月19日18時22分にNHK栃木からは、県は数年ごとにヤマビルの生息域を調査しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
人の肌にはり付いて血を吸うヤマビルの生息域が県内で広がっていて、県は被害にあわないための対策などをまとめたマニュアルを作り、注意を呼びかけています。
県は、人の血を吸うヤマビルの生息域を数年ごとに調査していて、昨年度の調査では、それまで確認されていた日光市の山奥などのほかに、那須塩原市や足利市など7市1町に広がっていることが確認されたということです。
こうしたことを受けて、県は県民向けに、被害にあわないためのマニュアルをこのほど作りました。
マニュアルではヤマビルについて、蒸し暑くなる4月から11月にかけて活発になり、動物にくっついて移動して生息域を拡大させていることなどを解説しています。
また、被害を防ぐためには、山に入る時に長袖や長ズボンを着用して肌の露出を少なくすることや、血を吸われた場合は食塩や消毒用エタノールをかけて肌からはがす対処法なども紹介しています。
そして、ヤマビルを見つけたら、体が柔らかく踏みつぶしてもなかなか死なないため、食塩をかけたり、はさみで切ったりして確実に駆除するよう呼びかけています。
マニュアルを作成した県森林整備課は、「ヤマビル対策は自己防衛が基本なので、山登りをするときなどは、マニュアルを参考に対策してほしい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20220519/1090012331.html
※以下は栃木県が作成したヤマビル対策マニュアル。
https://www.pref.tochigi.lg.jp/d08/houdou/documents/20220418180619.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。