2018年3月15日21時42分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後4時20分ごろ、大阪府枚方市楠葉の淀川河川敷の新名神高速道路建設工事現場で、「作業員が川に転落した」と工事関係者から119番通報があった。
警察や消防によると、鋼材(H鋼)が落下し、その上で作業をしていた作業員がともに転落。
心肺停止の状態で病院に搬送され、まもなく死亡が確認された。
警察などによると、亡くなった作業員は高知市のYさん(男性、32歳)。
現場では、淀川に架かる橋を造るために、作業員約20人で桟橋を延ばす作業をしていたという。
Yさんは、クレーンの誘導など現場で指揮をする立場で、水面から5mほどの高さから幅約40cmの鋼材とともに落下したという。
警察は今後、死因などについて調べる。
工事は、西日本高速道路(NEXCO西日本)が共同企業体に発注。
同社などによると、事故が起きた場所は2024年に開通予定の高槻~八幡京田辺間にあり、亡くなったYさんは下請け会社の社員だったという。
新名神の工事現場をめぐっては、事故が相次いでいる。
NEXCO西日本の村尾・関西支社長は、15日夜の記者会見で「重大事故が続けて起き、非常事態宣言を出している中で、再び事故を起こしてしまい、おわび申し上げる。原因究明をきちんとし、再発防止策を進める。亡くなった作業員やご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げる」と話した。
今回の事故現場は京阪樟葉駅の南西約800mの河川敷で、ゴルフ場やランニングコースがある。
新名神高速道路の工事をめぐる最近の主な事故
【2016年】
4月22日 神戸市北区道場町平田で架設中の橋桁が落下。作業員2人が死亡、8人がけが
5月19日 大阪府箕面市下止々呂美(しもとどろみ)で、橋桁工事中に仮設の支柱が倒れて下を走る道路をふさぐ
10月 3日 兵庫県猪名川町広根の高架橋工事現場で足場撤去中の作業員1人が転落し死亡
【2017年】
6月19日 大阪府箕面市下止々呂美で作業員が鉄板の下敷きになって死亡
9月12日 大阪府箕面市下止々呂美で作業員が足場から転落して死亡
11月14日 兵庫県猪名川町つつじが丘1丁目で作業員が落下した鋼材に足を挟まれて大けが
出典
『新名神工事現場で鉄骨崩れる 作業員1人転落、死亡』
https://www.asahi.com/articles/ASL3H61Y9L3HPTIL01H.html
3月16日0時35分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
Yさんは、岸から15m離れた橋の先端部で、鉄骨(長さ24m)の上に立っていたが、突然、鉄骨が脱落し、5m下の川に転落した。
鉄骨は、橋の先端から川の上へ張り出すように設置され、約20人の作業員らがその鉄骨に沿って杭を打ち込む作業をしていたという。
警察は、杭と鉄骨の固定方法に問題があった可能性もあるとみて調べる。
出典
『新名神建設現場また事故、作業員が川に転落死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180315-OYT1T50107.html?from=ycont_top_txt
3月15日22時50分に時事通信からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、当時は、橋脚の建設に備えて仮桟橋を設置する工事をしていた。
Yさんは現場責任者で、桟橋の先端部で作業を指示していたが、足場にしていた鉄骨の固定部が外れて大きく傾き、鋼材ごと約5m下の川に転落したという。
同僚らが引き上げたが、救急到着時、既に心肺停止状態だった。
出典
『新名神工事でまた事故=鉄骨崩れ男性死亡-大阪』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018031501247&g=soc
3月15日23時6分にNHK関西からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
西日本高速道路によると、現場では、淀川にかかる道路の橋脚を作るために、工事車両が通る仮の橋を設置する作業が行われていたという。
死亡した男性は、ライフジャケットを着て命綱を使って作業していたが、乗っていた鋼材自体が落下して転落したという。
西日本高速道路は、新名神高速道路の建設工事のうち、今回のような橋に関わる工事を当面は中止し、安全対策を点検するなどして、再発防止に取り組むとしている。
出典
『事故で 西日本高速道路が会見』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180315/3094271.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。