2023年9月1日17時37分にNHK群馬から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県が発注した道路工事をめぐり、32か所の側溝で内部の鉄筋の本数が少ないなど、県の規格を満たしていない疑いがあることがわかり、群馬県は、製造した安中市の建材メーカーに対し、規格に沿った側溝を取り付け直すよう求めることにしています。
県によりますと、安中市に本社を置く建材メーカー「I建材」は、県に資料が残る2018年以降、県が発注した道路工事、あわせて36か所で側溝の製造を担当してきました。
このうち、高崎市や藤岡市などに設置された32か所の側溝で、内部の鉄筋の本数や太さが足りないなど、県の規格を満たしていない疑いがあることがわかったということです。
ことし2月、甘楽町での工事の際、規格と異なる側溝が見つかったため、県が調査を行ったところ、規格を満たしていない疑いがある側溝の区間はおよそ3キロに及ぶということです。
これまでに側溝が壊れるなどの被害は確認されていないということですが、県は現場のパトロールを強化することにしています。
また、県の聞き取りに対し、建材メーカーの社長は、「規格外の製品を作ったことは認めざるを得ない」などと話しているということです。
県は、コストを抑えるために鉄筋の本数を減らすなどしていたとみていて、工事の受注者を通じ、建材メーカーに対し、32か所の側溝を規格に沿ったものに取り付け直すよう求めることにしています。
側溝をめぐる問題について、山本知事は「この会社が製造した側溝は鉄筋の太さや本数が足りず、強度が不足している。万一、破損した場合、道路が陥没し、通行者などに被害が及ぶおそれもあり、極めて悪質だ。県民の安全にも関わることで、非常に深刻に受け止めている。二度とこういうことがないよう、県としてしっかりと対応していきたい」と話していました。
一方、NHKの取材に対し、建材メーカーの社長は、「ことし3月に会社を買収して社長に就任したが、前の社長からは規格を満たしていない側溝の製造に関する話は一切聞いていなかった。このような側溝が作られていたことを私が知ったのは買収の翌日のことで、非常に驚いた。現在、前の社長とは連絡がつかなくなっている」と話していました。
そのうえで、「買収して以降、会社では規格を満たしていない商品は作っていないと断言できる。元請け会社からの指示に従い、取り付けをし直していきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20230901/1060015350.html
9月2日8時42分に朝日新聞からは、県は建材会社と直接の契約関係にないため受注業者に補修請求するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
I建材の製品は、一定の品質を満たしている群馬県型側溝(GpU)として、2017年から県の承認を受けていた。
承認を受けると、県による検査手続きの一部が省略される。
県によると、今年2月、甘楽町の林道整備工事で、外見から品質が劣ると見られるコンクリート側溝が見つかった。
詳細に調べたところ、中に入っている鉄筋が県の定めた規格と比べて細く、本数も少ないことが確認できたという。
そのため県は、過去5年間に、磯貝建材の製品が使われた34カ所の県発注工事を調査。
32カ所で「偽装側溝」が確認された。
区間は合わせて約3キロだった。
工事関係の書類が保存されていないため、5年前よりさかのぼっての調査はできないという。
鉄筋の太さや本数が規格を下回ると、必要とされる強度がなくなり、大型車両が側溝の上を走った時、重さに耐えきれず破損するリスクが高まる。
現時点では、破損などは見つかっていないという。
I建材は、県の聞き取りに対して偽装を認めたといい、偽装を始めた時期や理由については、「今年3月に社長が代わり、以前のことは分からない」と説明したという。
県の工事請負契約書では、工事に規格外の製品を使用するなど、契約内容に適合しない場合は、受注業者に補修工事などを請求できると定めている。
県は、側溝を納品したI建材とは直接の契約関係にないため、元請けの受注業者に補修を要請せざるを得ないという。
県は8月下旬、受注業者に補修工事を求める方針を説明した。
補修にかかった費用は受注業者に負担させる考えを示したという。
これに対して、受注業者からは不満の声が出て、「I建材に負担させるべきだ」などの意見も出たが、県は、I建材と直接の契約関係は無く指示はできないと説明したという。
今後、32カ所以外に規格外製品が確認された場合も、道路工事の受注業者に補修を求める方針だ。
https://www.asahi.com/articles/ASR917GRDR80UHNB002.html
9月1日18時42分にYAHOOニュース(群馬テレビ)からは、工事現場を県が確認した際にコンクリートの異常に気が付いたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
今年2月に、甘楽町で行われていた林道工事の現場を県が確認した際、コンクリートの異常に気が付き、中身を調べたところ発覚したということです。
I建材は県の聞き取りに対し、この側溝の製造を認めたうえで、「いつから作っていたかは経営者の交代があり分からない」と回答したということです。
県では、工事を受注した建設業者22社に対し、工事のやり直しを求める方針です。
また、I建材に対しては、製造工場での立ち合い検査などを一部省略できる県の承認制度について取り消す処分を行います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2fa078466581816bdacd1c2316f925e314907f9
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。