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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2023911925分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

絶景を眺めながら楽しめる「O流しそうめん」で8月中旬に食中毒が発生しました。

患者の数が少なくとも93人に上っていることが分かっています。

石川県には他にもおよそ500人から相談があり、調査が進められています。

 

【 “絶景流しそうめん” 93人食中毒】  

高さ15メートルから落ちる迫力の滝。

石川県津幡町の観光名所の一つ、木窪大滝。

その滝を眺めながら楽しめるのが、湧き水を利用した「流しそうめん」。

これを目当てに年間1万人の観光客が訪れるほど人気だったといいます。

しかし、1日は川底に落ち葉が散乱し、辺りは閑散としています。  

先月、この施設で食事を取った24人が腹痛や下痢などの食中毒症状を訴えた問題。

食中毒の原因について、保健所はそうめんやイワナの塩焼き、かき氷、ウィンナーなどの食事と判断しています。

その後も相談が次々と寄せられ、患者は93人まで増加。

さらに県は、相談があったおよそ500人についても調査しています。

 

【湧き水原水から「カンピロバクター」】  

食品問題評論家 垣田達哉さん:
100人、何百人規模の食中毒はあまり例がない」  

そう話すのは、食品問題に詳しい垣田さんです。

今回、施設が使用していた湧き水の原水から検出されたのは細菌・カンピロバクター。  

食品問題評論家 垣田さん:
「どこにでもいる。海とか川でも。食中毒菌はいると思っていただければいい」

調理に使用していたのは、山からの湧き水。

津幡町によると、この施設では普段は塩素で殺菌処理をしていて、これまでにカンピロバクターが検出されたことはなかったといいます。

なぜ今年に限って食中毒が起きたのでしょうか。  こ

れは食中毒が発生する2週間前にそうめんを食べた男性が撮影したものです。

そこには「滝の水に負けじとそうめんが流れてくる」というテロップと、勢いよく流れるそうめんの映像が。

流しそうめんを撮影した男性:
「滝のあった津幡町が豪雨で滝の水も多く…」

 

【湧き水で? 大雨被害で「検査せず」】  

異例の集団食中毒。

石川県を襲った大雨の影響で、水質検査をしていなかったことが分かりました。  

食中毒が起こる2週間前に家族とそうめんを食べたという男性は…。  

流しそうめんを撮影した男性:
「(Q.体に変化は?)大丈夫でした。何回か食べたことがあり、大丈夫だと…」  

また、コロナ禍を経て4年ぶりの再開だったこともあり、食べる箸とそうめんをすくう箸が違うなど、感染対策もされていたといいます。

そして男性は、こんな異変に気が付きました。  

流しそうめんを撮影した男性:
「滝のあった津幡町が豪雨で滝の水量も多く…7月の豪雨で大変だったと思うと複雑な気持ち」  

道中の道路も崩落していました。

施設側は食中毒の原因について、「年に1度以上、実施すべきである水質検査を、7月中旬に発生した線状降水帯による被害の影響から、営業開始前に行わなかったことが今回の事態を招いてしまった」と話しています。

712日、石川県内で発生した線状降水帯。

流しそうめんの施設がある津幡町でも甚大な被害が発生しました。

このため、水質検査をせず、例年より数日遅らせて723日から営業を開始したといいます。  

施設がある木窪地区 加藤区長:
「本当に大雨の被害は相当ひどかったみたいなので。ぱたぱたと急だったせいもあるんですかね」  

水質と線状降水帯の関係について、専門家は。  

食品問題評論家 垣田さん:
「従来と水の流れ・水質が変わっている可能性が高い。大雨があった時ほど水質検査しなければいけないのに、今回それをしていなかったのは非常に大きなミス」  

施設は現在、夏の営業を終了しています。






https://news.yahoo.co.jp/articles/45204a334dd3c12720cbcf8ac977319215bcaf64 

 

9250分に北國新聞からは、81112日の食事で発症した、いつどこから湧き水に侵入したかは特定できない、7月の大雨で塩素投入装置が被災していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

県によると、8月11、12日に店で、そうめんなどを食べた2歳~50代の男女24人が腹痛や下痢、発熱などの症状を訴えた。

その後、店で食事をしたほかの人も同様の症状を訴え、患者は1歳~70代の93人に増えた。

石川県内のほか、富山、や長野、福井県から訪れていた。

入院者はおらず、全員既に回復している。

保健所が8月18日に実施した現地調査で、流しそうめんに使用している湧き水からカンピロバクターが検出された。

湧き水に細菌が混入した原因については「いつ、どこから侵入したかは分からず、特定できない」(県薬事衛生課)という。

湧き水は流しそうめん以外にも調理に利用していた。

・・・

店のホームページによると、7月中旬の線状降水帯による大雨の影響で塩素投入装置が被災し、復旧させたが、営業を優先して、営業開始前に水質検査を行わなかったという。

・・・

県内で発生した食中毒の患者数として、平成以降では、2002年11月に志賀町で確認されたウェルシュ菌での食中毒540人が最多。

過去10年間では、15年3月に金沢市でノロウイルスが原因の食中毒が発生し、94人が感染した。

 

★カンピロバクター 

鶏や牛、豚など家畜の腸管内に生息する細菌で、食べ物を介して人間の体内に入ると、1~7日の潜伏期間の後、発熱や下痢、腹痛といった胃腸炎症状、倦怠感、頭痛、目まいなどを引き起こす。

まれに、呼吸困難に陥る「ギラン・バレー症候群」を発症することもある。

75度以上の熱を1分以上加えれば死滅するため、十分な加熱が予防となる。

https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1170069 

 

 941513分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、湧き水を引いているホースの継ぎ目から水が噴き出ている場所があり、そんなところから菌が侵入した可能性も考えられる、涼しくなって気が緩む9月こそ食中毒に要注意、特に煮物冷却時に増殖するウェルシュ菌には注意が必要など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

なぜ涌き水に細菌が混入したのかを追跡すると、ある可能性が浮かび上がってきた。

 【画像39枚】取水口の近くで出くわした檻にかかったイノシシ…湧き水の「管」を徹底追跡

 

【カンピロバクターによる集団食中毒】

「O観光流しそうめん」は、石川・津幡町で30年以上続く夏の名物だ。

週末には大行列ができるその賑わいをFNNが取材したのは、812日。

まさか、この日、そうめんを流す湧き水に危険が潜んでいたとは知る由もなかった。

・・・

細菌感染症に詳しい、東京医科大学の中村明子兼任教授は、「カンピロバクターの場合は、普通の食中毒よりも熱が出るということから言うと、症状が重いと言ってよろしいかと思います」との見解を示した。

 

【管から水が噴出…檻にかかったイノシシも】

本来、カンピロバクターは、野生動物や家畜などが持っている細菌で、鶏肉などを加熱が不十分な状態で食べた時などに下痢や腹痛、発熱などの症状を引き起こすという。

それがなぜ湧き水に混入していたのか。

現地を取材すると、流しそうめんの営業は終わっていたが、山から伸びている黒い管からは冷たい湧き水が出ていた。

管をたどっていくと、水が噴き出ている箇所を発見した。

現場の映像を東京医科大学の中村兼任教授に見てもらったところ、「ここから水が噴き出しているということは、ここに外部から菌が混入する場所だと考えてもおかしくない」と指摘。

「野生(動物)のふん便の中にカンピロバクターが存在していないと言えませんよね。小さなピンホールみたいなとこから菌っていうのは自由に出入りしますから」と説明した。

野生動物の腸内にいるカンピロバクターは、ふん便にも含まれる。

自然に24時間さらされた管の隙間から、細菌が湧き水に入り込んだ可能性が考えられるという。

また、地上に見えていただけでも約100mある湧き水の管についても、中村氏は「(管が)長いとそれだけリスクが大きい。地中に埋めた方が安全で、外に出してるとやっぱり野生の動物がかじったり。流しそうめんの場合は、水がやっぱり重要な一つの材料になるわけで、水の管理というのがちょっとお粗末な気がします」と疑問を呈した。

管が地中に埋まっていた地点から約500メートル山頂側に向かうと、湧き水の取水口だという場所にだどりついた。

その近くでは、檻にかかった3匹のイノシシに出くわした。
身近に野生動物がいることがわかる。

中村氏は、「やっぱり、こういった野生動物の腸には(カンピロバクターが)存在していると考えて間違いないと思います」と話した。

 

【営業優先し水質検査せず】

・・・

水質検査は時期を問わず、年に1回以上行えばルール違反にはならないという。

石川県健康福祉部・事業衛生の出雲担当課長も、「食品衛生法では、営業者は1年に1回以上、水質検査を含めた衛生管理を行う必要がある。(実施する時期の指定は)ない」としている。

 

9月も食中毒に厳重警戒】

夏休み終盤を揺るがした集団食中毒。

しかし、専門家は8月以上に、9月こそが一般的な食中毒の危険な時期だと指摘する。

中村氏は、「真夏の暑い時は『食中毒を起こしちゃいけない』とすぐ残り物を冷蔵庫にしまうとか、室温に放置するなんてことはしないのに、9月ぐらいになると朝晩はちょっと涼しくなり、食品の扱いがちょっとずさんになる。(9月は)食中毒にむしろ気をつけなければいけない月」だと注意を促す。

やりがちなことで特に注意が必要なのが、カレーやシチューなどの煮込み料理の管理だ。

鍋に置いたままにしておくと、冷める際に食中毒の原因となる「ウェルシュ菌」が増殖する。

ウェルシュ菌は、100℃で1時間の加熱にも耐え、一度菌が繁殖してしまうと再加熱しても死滅しないため、作り置きのカレーなどを食べる際は、粗熱が取れた状態で小分けにし、冷蔵庫に入れることが大切だという。

(「Mr.サンデー」93日放送より)






https://news.yahoo.co.jp/articles/603b304037467ecb3dde5f0d055cbb8631423186  

 

991553分に毎日新聞からは、店は廃業するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

同店を経営する大滝観光は9日までに、損害賠償を終了した時点で廃業するとホームページで明らかにした。

ホームページは5日付で更新。

現在、損害賠償の支払いを進めており、終えた時点で廃業すると報告した。

その上で発症した人や関係者に「心より深くおわびするとともに、回復を祈念している」と謝罪している。

https://mainichi.jp/articles/20230909/k00/00m/040/144000c

 

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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