







2019年10月28日22時45分に沖縄タイムスから、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
28日午後4時10分ごろ、那覇市前島で「アパートの廊下が崩れた」と建物関係者から119番通報があった。
那覇署や那覇消防局によると、4階建てアパートの3階の廊下の一部が崩落した。
けが人はいない。
3階に住む60代とみられる男性が一時取り残されたが、消防隊員に救出された。
崩れたのは3畳ほどで、男性の玄関ドア前だった。
破片は近隣の車庫まで飛び散り、停車していた車の屋根にもコンクリート片が落ちていた。
那覇消防局によると、はしご車や救急車両など計6台、消防隊員ら22人が出動した。
現場は住宅街にあり、規制線が敷かれて一時騒然とした。
近くに住む70歳の女性は「何か衝突するような音が響いて外に出たら崩落していた。建物が全て崩れていたら大変なことになっていた」と驚いた様子だった。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/gallery/490389?ph=1
10月29日11時15分に琉球新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後4時すぎ、沖縄県那覇市前島の4階建て鉄筋コンクリート造りアパートの関係者から「3階の廊下のコンクリート床が崩落して2階に落ちている」などと119番通報があった。
那覇市消防局が出動し、廊下が崩落したため出入りできなくなった部屋にいた70代男性を同5時17分ごろ、ベランダから救助した。
住民も含め、けが人はいない。
市消防局によるとアパートは築46年で廊下は数メートルにわたり崩落した。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1016324.html
10月30日10時14分に琉球新報からは、過去にもガレージ天井が崩落していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
このアパートでは過去にも1階ガレージの天井部が崩落していたことが29日、近所の住民への取材で分かった。
大家の女性は本紙の取材に「大変申し訳ない思いだ。けががなくて幸いだった。少しずつ崩れていてもっと早く対応できれば良かった」と話した。
那覇市は29日、アパートの使用中止を勧告。
住民らは現在居住することができない。
大家の女性は「まだ決まってはいないが、取り壊すことになると思う」と話した。
崩落した建物を見た建築士の男性(69)は崩落の原因について「コンクリートは雨で酸化してはがれ落ちる。むき出しになった鉄筋がさびて細くなって、コンクリの重さに耐えきれなくなったのではないか。鉄筋がむき出しになると注意が必要だ」と指摘した。
崩落した廊下の真下に住む男性は「20年くらい住んでいるが、危険を感じたことはない。近所に別のアパートを借りようと思っている」と話した。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1016940.html
(ブログ者コメント)
関連情報調査中、10年前に浦添市でも同じようなマンション廊下崩落事故があったという記事が見つかった。
同じ沖縄県で、しかも建築時期は同じ頃。
今回の事故も、下記記事に記されたような原因だったのかもしれない。
(2009年9月18日 琉球新報 ;写真付き)
Qリポートです。
今月3日に起きた、浦添市のマンション廊下崩壊事故。
築35年の鉄筋コンクリートの建物の崩壊は、どこに原因があったのでしょうか。
9月3日 午前5時過ぎ,静かな住宅街の夜を突如襲った分譲マンションの廊下崩落事故。
2階の廊下が長さ15メートルに渡って崩れました。
2F住民「以前はそれほどではなかったんですけど、今年7月に来ましたら、少し傾斜、傾いてましたね」、「もう目で見て分かるぐらい」
マンションを追われた住民の中には、公民館に10日余りも寝泊りする生活が続いた人も。
「こうして避難させて頂いて、食事のほうも、自治会長さんに出していただいて、だいぶそういう面には感謝しています」
前代未聞の事故の前に、支援を求められた行政も壁に行き当たりました。
浦添市 銘苅 部長「いわゆる50世帯が対象であるとか、その条件が(法律と)合致しないということがありまして、現制度の中での支援は厳しいのかなと」、「早期に解決できるような支援策を、住民側と一緒になって考えていきたい」
築35年のマンションの住人には、高齢者も多く、介護施設に緊急入所するなど、負担は重くのしかかりました。
60年から100年はもつと言われる鉄筋コンクリート。
県内には大正時代から残る建物もあります。
では、このマンションはなぜ崩れたのか。建築の専門家に話を聞きました。
日本建築家協会沖縄支部相談役 山城東雄氏「かぶりがあまりにも厚すぎる。8センチぐらいありますね、測ってみたら。働くべきところに鉄筋が位置していない」
かぶり、とは、鉄筋を覆うコンクリートのこと。
事故で落ちた廊下は、鉄筋の位置が低すぎ、かぶりの厚さは75ミリと、30ミリの基準の倍以上も厚くなっていた箇所もありました。
山城東雄氏「鉄筋が上の位置にあるから働くんで。これが下がりすぎるとですね、力が半減する。」
コンクリートは、圧縮される力に強く、引っ張られる力には弱い素材です。
これを補うため、ひっぱりが働く上の部分に鉄筋が必要なのですが、この建物では、鉄筋が低すぎて補強効果を発揮できず、表面に亀裂が出来てしまったというのです。
そこに少しずつ雨水が染みこみ、鉄筋が錆びて膨張。
さらに亀裂が広がって、鉄筋から抜け落ちるように崩落した、という推定です。
崩壊したマンションの隣の棟も同様の危機に直面していました。
山城東雄氏「単なる収縮亀裂というのがある。コンクリートは。ちょっとしたひび割れはどこでもある。だがこれはこの線に沿ってずっと入っている。これは構造的にここが限界点」
向かいの棟でも、廊下をコンクリートブロックで支えている状態。
危険度は崩壊した建物とほとんど変わらないと専門家は指摘。
すでに引越し先を探している住人も居ます。
そして、もうひとつ事故の原因と言われているのが、当時のコンクリートの「質の問題」です。
県生コン工業組合事務局長 仲田康司氏「当初は浜砂とかですね、畑の陸砂とか、そういった骨材を使っていましたけど、需要がどんどん増えていくとですね、そういった骨材が不足して、当然、海砂を使わざるを得ないと」
高度経済成長も後半の70年代初頭、県内では、手軽に大量に手に入る海底の砂が、コンクリートの原料として使われていきました。
しかし当時は、砂の塩分を洗い落とさずに使用したため、内部から塩害が起こりやすいコンクリートが出回ったというのです。
仲田康司氏「塩分が鉄筋を腐食するというのは一般的に分かるとしても、コンクリートの中に入った鉄筋が塩分で腐食するという認識についてはですね、非常に薄かったんじゃないかなと」
本来、海砂は、塩分さえ落とせば問題なく、原料として使用できるもの。
1978年に海砂の塩分が規制されて以降、現在でも塩分を落とした海砂は広く使われています。
問題は、こうした規制がない、1970年代初頭からの10年ほどの間に、塩分が残ったコンクリートで作られた建物の今後です。
浦添市都市建設部 銘苅部長「(同じ1973年の建物は)浦添市が、1236件のうちのRC造が813件あるわけですから、これらの膨大な建物を調査するには、財政的にも法的にも無理があると」
民間の建物をすべて行政がチェックするのは困難という、浦添市の担当者。
山城東雄氏「沖縄にはこういう鉄筋コンクリートの古いものが結構ありますね」、「そのへんを絶えずチェックをして、手当てをする」、「車が、車検を受けて、安全を点検しながら使うように、建築物もね、やはり定期的な点検が必要なんです。」
住まいの異常を見逃さず、少しずつケアしていくこと。
特に集合住宅では、住人が、専門家と一緒になって、修繕を計画していくことが、こうした事故の予防につながります。
今回の事故は、構造的弱さと素材の質が絡み合って起きたということですね。
頑丈な建物だと思っていても、劣化が心配な場合は、専門家のチェックが必要ですね。
ただ、海砂だから、とか、年数が古い、というだけで不安になる必要もありません。
少しずつ修繕しながら長く住めるのが理想的ですね。
https://www.qab.co.jp/news/2009091812129.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。