2013年10月29日19時16分にNHK横浜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
平塚市にある工場で、エチルアルコールなど法律で危険物とされる2種類の液体が、最大であわせて2万6000ℓ流出していたことがわかった。
平塚市によると、これまでのところ環境への影響などは確認されていないという。
平塚市によると、今月26日、平塚市西八幡にある高砂香料工業の平塚工場で、食品の香料を作る際に使用されるエチルアルコールとプロピレングリコールの2種類の液体が、最大であわせて2万6000ℓ流出したという連絡が従業員からあった。
これらの液体は、いずれも消防法で危険物とされ管理が求められていて、消防が周辺の排水路や相模川を調べたが、影響などは確認されていないという。
市によると、工場内で施設の電気工事を行っていたところポンプの設備が誤作動し、液体がタンクの容量を超えてしまったため、通気管から流出したという。
消防は29日、流出した施設の停止を命じるとともに、再発防止策を確認することにしている。
岡崎工場長は、「迷惑をかけて大変申し訳ない。設備が誤作動した原因を早期に究明したい」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1055652821.html?t=1383083539798
また、2013年10月30日付で神奈川新聞からは、上記とは別の情報が、下記趣旨でネット配信されていた。
平塚市消防本部は29日、高砂香料工業平塚工場で26日にタンクから最大計2万6000ℓのエチルアルコールなどが流出する事故があったと発表した。
被害は確認されていない。
また、許可または届け出をせず工事をしたとして、タンクのある建物施設を29日から使用停止処分にした。
同工場からの報告は28日夕で、同本部は、事故と工事の詳細、報告が遅れた理由について同工場長らから事情を聴き、消防法に基づき指導する。
流出したのはエチルアルコールが最大で約1万4000ℓ、プロピレングリコールが同1万2000ℓ。
タンクの工事が原因でポンプが誤作動しタンクからあふれ、雨水ますから敷地外に流れ出たという。
両物質は法律や条例で危険物などには指定されていないが、大量のため、河川などの水質に影響する可能性があった。29日段階では、雨水排水経路や相模川で被害は確認されていない。
同本部に対し工場側は、工事内容が許可または届け出が必要なものと認識できなかったと説明。また、事実確認のため、報告が遅れたと話しているという。
同本部は、安全が確認できるまで施設を使用停止にするほか、さらに消防法違反がないか調べている
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1310290011/
(ブログ者コメント)
許可などが必要な電気工事を、そうは思わず実施したと工場側が説明している件、工場側の説明通りだとすれば、ブログ者には思い当たるフシがある。
それは、ブログ者が工場勤務時代に法申請業務を担当していた時のことだ。
官庁担当者との話しの中で、「許可申請書に記載されている内容を変更する際は、原則、許可申請の対象になる」と言われ、キクッとしたことがあった。なぜなら、そこまで深くは考えていなかったからだ。
もし、今回の電気工事個所が、危険物施設の設置許可申請書などに記載された個所だったとすれば、たとえばモーターを交換するだけでも、変更許可あるいは軽微な変更であれば届出の対象になっていた可能性がある。
今回の事例がそうだったかどうかは不明だが、この事例に接し思い出したので、参考までに記す。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。