2016年11月15日23時1分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日夕方、北見市留辺蘂町の浄水場の水道水が水質基準を満たしていないことがわかり、市は、この浄水場から水を送っている地域では飲み水として利用しないよう呼びかけるとともに、給水所を設置している。
北見市によると、15日午後5時ごろ、北見市留辺蘂町にある金華浄水場で、水道水に含まれる塩素の濃度が、飲み水として使用できる基準の半分以下に下がっていることが確認されたという。
このため市では、金華浄水場から水を送っている北見市留辺蘂町の大部分と西相内地区の一部、あわせて2700戸に対し、水道水を飲み水として利用しないよう呼びかけるとともに、留辺蘂町中央公民館、留辺蘂町民会館、留辺蘂町体育館、それに留辺蘂町西区住民センターの4か所に給水所を設置している。
市によると、これまでのところ、健康被害などの情報は寄せられていないが、復旧の見通しは立っていないという。
市によると、畑などにまかれた肥料に含まれていたアンモニアが、14日に降った雨で浄水場の水源となる川に流れ込んだことが原因とみられるという。
出典
『北見 水道水が基準満たさず』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161115/4444301.html
11月17日7時0分に北海道新聞からは、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
北見市留辺蘂自治区と西相内地区で15日、水道水の水質が基準を満たさず、市が住民に飲用しないよう呼びかけた問題は、16日昼すぎに対象の全世帯で水質が回復し、飲み水として使えるようになった。
ただ、給水所に行列ができるなど、市民生活に影響。
市は、畑の肥料などに含まれるアンモニアが水源に流れ込んだことが原因とみて、浄水場にアンモニアの計測機器の設置を検討する考えを示した。
市上下水道局によると、対象となったのは金華浄水場(留辺蘂)から給水する計2766世帯。
水道水の異常は15日午後から16日正午すぎまで続き、1ℓ当たりの塩素濃度が最大で0.04mgと、基準の0.1mgの半分以下だった。
市は16日会見し、原因について、15日午後に浄水場の取水口で水源のポン無加川の水質を調べたところ、通常はほぼ検知されないアンモニアが検出されたと説明。
同川の流域には農家が点在していることから、雪解けとともに畑の肥料などに含まれるアンモニアが通常より多く水源に流れ込み、塩素濃度に影響したとの見方を示した。
市民からは、不満の声が上がった。
市は、15日午後8時半ごろから、広報車やチラシ配布などにより、水道水を飲用しないよう呼びかけを始めたが、友人から水質異常の情報を聞いたという女性(58)は「広報車の音は聞こえなかった」と話した。
また、飲料水を求めて16日、留辺蘂町中央公民館の給水所を訪れ、夫婦で約100ℓの水を受け取ったMさん(男性、68歳)は、「給水は(2007年の)大規模断水以来。本当に不便だ」。
Iさん(男性、78歳)は、「車がなく、脚の悪い高齢者は給水所まで来るのが大変では」と話した。
水道水の異常を受け、留辺蘂、温根湯、瑞穂の小中学校は、16日、給食と午後の授業の中止を決めた。
出典
『北見の水道水異常 肥料のアンモニア流入か 水質は回復』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0338919.html
11月17日付で毎日新聞北海道版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
これまでの調査で、浄水場の水源であるポン無加川でアンモニアが検出された。
市上下水道局は、「今月上旬の季節外れの積雪とその後の気温上昇、降雨で畑の土の成分などを含んだ雪解け水が流れ込んだのでは」と推測。
今後も原因の特定を進めるとともに、アンモニアを常時検査できる仕組みの導入などを検討する。
出典
『水道水 水質一時悪化し飲用制限 健康被害なし 北見』
http://mainichi.jp/articles/20161117/ddl/k01/040/179000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。