2019年9月12日付で中国新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前8時35分ごろ、福山市南手城町2丁目の化学薬品卸、T化学福山支店の従業員が、タンクから希硫酸が水路に流出していると福山地区消防組合に通報した。
市は、希硫酸約7500リットルが約1キロにわたり水路に流れ出たとみている。
人的被害は出ていないという。
希硫酸は産業廃棄物処理業者などに販売するため、最大8千リットル入るタンクに貯蔵していた。
同支店によると、11日夕に従業員がタンクにつながるパイプにある3カ所のバルブのうち二つを開けたままにしており、パイプにできた亀裂から漏れ出たとしている。
同支店は午前10時ごろから、バキュームカーで流れ出た希硫酸の回収作業を開始。
中和するためアルカリ性の薬剤を水路にまくなどした。
12日中におおむね中和が完了し、13日以降は中和作業で生じた汚泥の回収を続ける。
川久保支店長は「地域の人に大きな迷惑を掛けてしまい申し訳ない。再発防止の対策を講じる」と説明した。
市は、消防からの連絡で午前9時ごろには事態を把握した。
しかし、市民へのメールでの注意の呼び掛けは約5時間半後になった。
流出状況について現場での情報把握を優先したとする。
希硫酸は毒劇物取締法で劇物に指定されている。
硫酸製造業者でつくる硫酸協会(東京)によると、希硫酸は気化せず、臭いもない。
ただ、触れればやけどを負うなど、「(水路に落ちて)高濃度の硫酸に全身が触れれば命に危険が及ぶ可能性もある」とする。
現場はJR福山駅から南東に約3キロで、福山港内港に面した工場の立ち並ぶ地域。
水路は手城川排水機場から福山港につながるが、排水機場の樋門が閉まっており、海への流出はなかった。
9月12日18時59分にYAHOOニュース(中国放送)からは、ホースのつなぎ目が外れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日、福山市にある化学薬品の卸会社で希硫酸が側溝に漏れ出る事故があり、市は住民に注意を呼び掛けています。
事故があったのは福山市南手城町にあるT化学福山支店です。
消防によりますと午前8時半ころ、「希硫酸が誤って河川に流れた」と、会社から通報がありました。
福山市によりますと、希硫酸を貯蔵しているタンクから、およそ7500リットルが側溝に流れ出たということです。
現在、希硫酸を中和する作業をしていて、けが人はなく、付近の住民にも健康被害を訴える人はいないということです。
福山市は、住民に側溝に近づかないよう注意を呼び掛けています。
会社によりますと、「タンクの外にあるホースのつなぎ目が何らかの理由で外れ、希硫酸が流出した」ということで、12日中に中和作業を終わらせるとしています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190912-00348900-rccv-l34
(ブログ者コメント)
以下は、中国新聞動画の2コマ。
青いガムテームらしきものでホースをつないでいたが、その部分が外れた・・・ようにも見える。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。