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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2019221日に掲載した第2報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報として掲載します。

第2報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9372/

 

 

(2019年9月20日 修正3 ;追記)

 

20199121131分に山形新聞から、産総研は危機意識や知識が不十分だったなどとする調査結果をまとめたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

上山市のバイオマス発電施設で2月に起きた爆発事故で、原因を調べていた産業技術総合研究所(産総研)が、「(施設側の)可燃性気体に関する危機意識や知識が不十分だった」とし、設備と操作上の複合的な問題が爆発を招いたなどとする調査結果をまとめたことが11日、関係者への取材で分かった。

施設の設計・施工と試運転を担っていたTエナジー(東京都)と運営のYバイオマスエネルギー(上山市)は、住民の要請を受け、専門機関の産総研(茨城県つくば市)に調査を依頼。

結果は先月30日にまとまったという。

関係者によると、産総研は事故原因として配管内の酸素の追い出しが不十分なまま、発電エンジンを起動させたことでエンジンの火がタンク側に逆流する「逆火」が起きたとみられ、逆火防止装置が十分機能しなかったことで爆発した可能性があるとした。

T社が4月に中間報告で示した内容と同様となっている。

その上で、産総研は緊急時を含む操作マニュアルが不完全で、配管に酸素濃度計がなく、逆火防止装置の性能も十分ではなかったとし「可燃性気体に関する危機意識や知識が不十分。(作業員の)教育指導の徹底が必要」とも指摘した。

T社などは調査結果を受け、安全対策案を11日、地元関係者に提示した。

 

▽タンクを従来の半分の容量に小型化し、横向きにする

▽半地下構造にして安全柵を設置する

▽蓋やタンクの壁の強度を高める

など。

高性能な逆火防止装置を導入し、住宅側道路に面した防護壁や配管の酸素濃度計を新設するなどとしている。

 

https://www.yamagata-np.jp/news/201909/12/kj_2019091200222.php

 

 

 

(2020年6月2日 修正4 ;追記)

 

酸素パージ不足状況などに関し、複数のメディアから少しづつ表現の異なる、以下のような記事がネット配信されていた。

 

202061830分 山形新聞)

 

T社の説明では、施設は木材チップを熱して作った炭と水蒸気を反応させてガスを生成する。

 

このガスのうち水素を発電用エンジンの燃料として使うが、空気中の酸素が配管などに多く残っていると、爆発のリスクが高まるという。

同社の調査では、水素タンクの配管などの酸素排出が不十分な状態で、作業員が発電用エンジンを起動させたとみられる。

この際にエンジンの火がタンク側に逆流する「逆火(ぎゃっか)」と呼ばれる現象が起き、水素爆発した可能性が高いという。

県警は当時の作業状況について実況見分したほか、現場にいた作業員や会社側から事情を聴くなどして捜査を進めてきた。

 

T社の調査結果と同様、水素タンクの配管などの酸素追い出しや酸素濃度の測定など、爆発を回避するための措置を十分講じていなかったとみている。

 

https://www.yamagata-np.jp/news/202006/01/kj_2020060100003.php

 

 

61190分 NHK山形)

 

現場には、試運転のため、作業員が5人いましたが、発電所を設計・施工した東京のプラント会社「Tエナジー」の男性社員で、63歳の現場責任者と発電機を運転していた38歳の社員の2人が、タンクの酸素濃度を確認し、爆発の可能性を予測できたのに、運転しても問題がないと思い込み、発電機を動かして爆発させたということです。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20200601/6020007024.html

 

 

611738分にTYUからは、2人は書類送検された、会社の基準を超えた濃度の酸素が残っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報、2報ともどもタイトルも修正した)

 

警察はきょう、当時の作業員ら2人を書類送検しました。

警察では、2人が設備の試運転を行う際に、危険性を認識しながらも事故を未然に防ぐ措置をとらなかったとみています。

 

当時、設備の配管のガスの中には、会社の基準を超えた濃度の酸素が残っていました。

 

2人はその危険性を認識しながらも運転を停止せず、配管の中の酸素を抜かなかったということです。

 

2人は容疑を認めているということです。

 

https://www.tuy.co.jp/program/news/localnews/81560/

 

 

611646分に産経新聞からは、水素の生成過程ながら大丈夫だろうという認識だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

書類送検されたのは、東京都目黒区の男性(63)と、神奈川県茅ケ崎市の男性(38)。

 

県警によれば、38歳男性は「水素ガスの生成過程ながら『大丈夫だろう』という認識だった」と話しているという。

 

書類送検容疑は、バイオマスガス発電施設の試験運転中、生成する水素混合ガス中の酸素濃度が想定より高いと認識したにもかかわらず、運転を中止することなく水素爆発を起こし、衝撃で水素ガスを貯蔵するタンク上部の金属製の円形蓋(約500キロ)が飛び、約30メートル離れた民家住宅に落下、30代女性の頭や首にけがを負わせたとしている。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/200601/afr2006010011-n1.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

これまでの報道では、会社に酸素濃度の明確な基準がなく、経験則で判断していたということだったが、今回の報道では基準はあったとのこと。

 

いずれが正か定かではないが、TYUと産経新聞の両記事から併せ考えると、系内にはある程度以上の濃度の酸素が残っていたが、今後、水素がドンドン生成されてくるので、酸素濃度はすぐに低下するだろう・・・・・程度の認識で運転を開始したのかもしれない。

 

 

 

(2020年6月21日 修正5 ;追記)

 

2020619213分にYAHOOニュース(さくらんぼテレビ)から、2人は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

検察は19日、2人を「不起訴処分」にしたことを明らかにしました。

 

理由について検察は、女性のケガが軽かったことに加え、被害の弁償をしているためとしています。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/9ceccb330bbfa5083d525caf33a2b21e4e73ac04

 

 

6191825分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

地検によると、被害者のけがが軽く、会社側が再発防止策を講じていることなどを考慮したという。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/200619/afr2006190024-n1.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

以下は、映像の3コマ。

 





 

 

 

(2021年5月11日 修正6 ;追記)

20215101045分にYAHOOニュース(帝国データバンク)からは、Tエナジー社が破産したという下記趣旨の記事がネット配信されていた。

Tエナジー() は、428日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

当社は2014年(平成26年)5月に設立。
木質バイオマス発電プラントの企画・設計・施工のほか、焼却炉企画・設計、その他コンサルを手がけていた。

主力業務の木質バイオマスのガス化発電事業は、木くずを1200℃前後で炭化した後に炭と水蒸気を反応させて水素ガスを発生させ、その水素ガス中の水素と空気で水素ガスエンジンを駆動して発電するシステムで、水素ガス製造が可能である点が大きな特徴となっていた。

20193月期には、年売上高約47600万円を計上していた。

北海道石狩市内で実証レベルに向けて進めていたが、20183月末の竣工予定が大幅に遅延。

建築費用も膨らみ、竣工計画が変更されていたほか、山形エリアの2メガ発電所も2019年度までの竣工で計画が遅延していた。  

そうしたなか、201926日、当社が手がけていた山形県上山市内のバイオマス発電会社の発電プラントで試験運転中に負傷者1名を出す爆発事故が発生。

20213月期の年売上高は約1300万円に落ち込んでいた。

資金繰りが悪化し、今回の措置となった。  
負債は債権者約42名に対し約146100万円。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9902cfa9eeec9d130cc9fcc1d0b17e5c5f32fa8f 

 

5102152分にYAHOOニュース(山形放送)からは、爆発したプラントは別の業者が引き継いで再稼働準備中だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

帝国データバンクによると、東京のバイオマス発電施設の設計や施工などを行う「Tエナジー」は先月28日、破産手続きを開始した。

この会社は、上山市の「Yバイオマスエネルギー」の発電プラントの設計などを手掛けていたが、おととし2月、試運転中に水素タンクの爆発事故が発生した。

「Yバイオマスエネルギー」によると、すでに別の業者が作業を引き継ぎ、発電プラントは、再稼働に向けた準備を進めているという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/836fcdc7f61af22de01b53ff9da76bd90bf485fa  

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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