2016年4月18日10時30分に読売新聞から、今回の熊本地震の概要を伝える下記趣旨の記事が、数枚の写真付きでネット配信されていた。
【17日、自衛隊や警察の捜索続く…死者42人に】
14日夜以降、熊本県を中心に続く地震で、大規模な土砂崩れが発生した同県南阿蘇村では、17日、新たに女性1人の死亡が確認された。
一連の地震の死者は42人となった。
同村で、依然、7人の安否が分からず、自衛隊や警察などが捜索を続けている。
震度1以上の地震は、18日午前0時現在、492回に上った。
熊本、大分両県では、11万人以上が避難所へ身を寄せ、深刻な物資不足に対応するため、政府は、17日、全省庁幹部らによる「被災者生活支援チーム」を設置した。
【本震の発生は16日…M7.3】
16日午前1時25分頃、熊本県を震源とする地震があり、熊本市中央区や同県南阿蘇村などで震度6強を記録したほか、大分県別府市、佐賀県で震度6弱~5強を観測、その後も地震が断続的に発生した。
(ブログ者注;16日の地震も震度7だったと4月20日に修正された。一連の地震活動で震度7が2回あるのは観測史上初めてとのこと)
【交通網、工場、通信障害…生活に大きな影響】
「九州新幹線「再開見通せず」…損傷100か所」
JR九州は、17日、九州新幹線の設備上の損傷が、熊本県を中心に約100か所にのぼることを明らかにした。
壁の落下や駅ホームの柱の損壊などが多く、JRは「修復には相当な時間がかかる。運行再開の時期は見通せない」としている。
「工場生産、遠い再開…国内全体に影響波及も」
熊本県を震源とした地震により、影響を受けた多くのメーカーの生産拠点は、復旧の見込みが立っていない。
トヨタ自動車で国内全体の生産に影響が出始めるなど、事態は深刻化している。
「トヨタ15工場、停止へ…熊本からの供給滞り」
トヨタ自動車は、17日、熊本地震を受け、国内で完成車の組み立てを行う15工場での生産を23日までの間、段階的に停止すると発表した。
被災した熊本県内の自動車部品メーカーからの供給が滞るためで、影響は九州だけでなく、関連会社を含め愛知県や東京都、宮城県など全国の工場に波及することになった。
「携帯の通信障害続く…基地局バッテリー切れも」
携帯大手3社では17日も、熊本、大分両県の一部地域で通信障害が続いている。
復旧する地域がある一方、基地局の災害用バッテリーが切れて、新たに携帯電話がつながらない、または、つながりにくい地域もある。
【歴史的建造物にも深刻な被害】
「阿蘇神社楼門など崩壊、熊本城も櫓など4棟倒壊」
16日未明に熊本県などを襲った地震による強い揺れは、歴史的な建造物にも深刻な被害を及ぼした。
阿蘇神社(阿蘇市)では、国指定重要文化財の楼門や拝殿が崩壊。
加藤清正が築いた国の特別史跡の熊本城(熊本市中央区)でも、石垣が崩れていた場所がさらに広がり、櫓など国の重要文化財4棟が倒壊する被害が出た。
出典
『熊本地震まとめ…避難11万人、7人安否不明』
http://www.yomiuri.co.jp/matome/20160415-OYT8T50000.html
(ブログ者コメント)
被災状況や支援上の問題点など今回の地震に関する報道は多岐にわたるが、現時点では、この記事がコンパクトに地震の概要を伝えている感があるので、代表記事として掲載しておく。
それにしても、阪神大震災に比肩する今回の大地震。
いまだ地震活動が収まる気配はなく、被災者の方々のご苦労や、いかばかりのことか。
私事ではあるが、ブログ者には、数年前に水前寺公園の近くに引っ越した友人がいる。
避難所にいるのだろうか?
心配だ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。