2017年7月13日10時49分に徳島新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月13日11時47分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後0時5分ごろ、鳴門市鳴門町土佐泊浦の県道(鳴門スカイライン)で、板野町吹田の会社員Kさん(男性、25歳)運転の乗用車と、鳴門市大麻町萩原の会社員Fさん(男性、51歳)運転の中型トラックが正面衝突し、炎上した。
Kさんが右大腿骨を骨折、
Fさんが胸骨と肋骨を折ったほか、乗用車の同乗男性(24)も軽いけがを負った。
警察によると、現場は片側1車線で、見通しの悪いカーブ。
Kさんの車が走行車線、Fさんのトラックも同じ車線で炎上しており、警察原因を調べている。
現場を車で通り掛かったK―1ジム北斗会館(川崎市)の代表で、K―1選手の小宮山工介さん(30)=東京都=と運転手の男性(35)=神奈川県=が、乗用車の同乗男性と協力し、Kさんを救出。
さらに小宮山さんがトラックの助手席側の窓を右肘で割り、Fさんが自力で脱出するのを手伝った。
救助の際、小宮山さんは右肘を出血するけがを負った。
消火活動には、鳴門市消防本部の消防車など9台が出動し、約40分後に消し止めた。
現場周辺は約1時間、全面通行止めとなった。
小宮山さんは立ち技系総合格闘技のK―1で活躍しており、少林寺拳法の師匠に技を習うため、12日早朝、知人男性の運転で、ジムのある川崎市から徳島市へ向かった。
しかし、稽古まで時間があったため、渦潮を見ようと鳴門市の観潮船乗り場まで車で向かっていた。
そこで、衝突した乗用車とトラックに出くわした。
乗用車のボンネットから炎が高さ2mほどまで上がり、ドアを開けて運転席の男性(25)を引きずり出そうとしている人がいた。
小宮山さんが知人とともに乗用車まで駆け寄ると、運転席の男性はハンドル下部と運転席の座席に脚を挟まれて動けなくなっていた。
小宮山さんらは乗用車の後部のドアを開け、運転席を力任せに揺すった。
すると、わずかな隙間ができ、男性が脱出できた。
トラックの運転席の男性(51)は「出してくれ! 出してくれ!」と叫んでいた。
小宮山さんが「早く出て!」と言うと、男性は「開かない! 出られない!」。
運転席に火が迫り、助手席のドアも開かなかった。
窓ガラスに近づいて助けを求める男性に、「ちょっと離れて!」と叫び、右ひじで1発、助手席の窓ガラスを打った。
ガラスが割れて破片が辺りに飛び散り、男性は窓からはい出してトラックから脱出した。
その直後、乗用車は炎上し、引火したトラックも燃え上がったという。
車両炎上の危険が迫る中での救出劇に、「いつ爆発するか分からない恐怖はあったが、人を助けたい一心で夢中だった。右肘を使ったのはとっさの判断だった」と話した。
半袖だったため右肘にはガラスが刺さり、鳴門病院で約10針を縫った小宮山さん。
「子どもの頃から格闘技をやってきたことが人を救うことに役立ってよかった」と話した。
出典
『鳴門で車衝突炎上 K-1の小宮山選手、負傷者救出 』
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2017/07/2017_14999107243058.html
『間一髪、右エルボーで窓破壊 K-1戦士、迫力の救出劇』
http://www.asahi.com/articles/ASK7F0TDKK7DPUTB00C.html
(ブログ者コメント)
自動車の側面ガラスはハンマーで思い切り叩いても跳ね返されるだけ・・・というのが、もっぱらの定説なのだが・・・。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。