2017年7月12日2時30分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ゴルフ練習場で隣の男性の打球が天井で跳ね返り、頭に直撃してけがをしたとして、兵庫県芦屋市の男性プロゴルファー(45)が約1270万円の損害賠償を求めた訴訟が大阪地裁であり、球を打った男性が80万円、ゴルフ練習場の運営会社(大阪市)が320万円を支払うことで和解した。
和解は6月1日付。
打球が天井で跳ね返る事故は異例といい、業界関係者は「思わぬ方向に飛ぶこともあるので注意して」と呼びかけている。
訴状などによると、2011年、レッスンプロのゴルファーが兵庫県尼崎市の練習場で受講生にフォームを指導中、左隣の男性の打球が天井で跳ね返り、左側頭部に直撃した。
ゴルファーは頸椎捻挫と診断され約2年間通院し、首に痛みが残った。
球を打った大阪市内の男性は、ゴルフ歴1年の初心者だった。
練習場は3階建てで、事故があった2階部分の天井は高さ3.5m。
打球は、天井から防球ネットをつるす金属部分に当たって跳ね返ったとみられる。
ゴルファーは、男性が注意義務を怠ったとして、14年に提訴。
男性側は、事故を予見できなかったと反論する一方、「正しい位置で打ったのに事故が起こったのは練習場の責任だ」と主張。
練習場の運営会社も訴訟に参加する事態に発展した。
運営会社側は、近隣のゴルフ練習場3カ所から聞き取り調査し、「過去7~20年間に同様の事故が起きたのは1件だけ」として、危険を予想できなかったと反論した。
一方、ゴルファーは大学ゴルフ部の協力を得て再現実験を行い、打席に跳ね返ることを証明した。
裁判所は、「男性のショットに落ち度があり、球が跳ね返ったのは練習場の設備に問題があった」として、責任割合を2対8とする和解案を示し、3者が受け入れた。
関西ゴルフ練習場連盟(大阪市)の財田事務局長は、「通常、打球が天井に当たることは想定しておらず、今回のような事故は極めて珍しい」と指摘。
初心者は、地面を打つ「ダフリ」を避けるため、高いティーを使う傾向があるといい、「ドライバーが球の下に入り、打球が真上に飛ぶこともあるので、注意してほしい」と話している。
出典
『ゴルフ 練習場運営会社がレッスンプロと和解 打球でけが』
https://mainichi.jp/articles/20170712/k00/00m/040/180000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。