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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2016424649分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

韓国で、加湿器の水に混ぜて使う殺菌剤が原因で妊産婦や新生児らが肺の損傷を起こし多数の死傷者が出ていたことが2011年に発覚し、5年近くたった今月になって、検察が捜査を本格化させた。

 

被害者団体によると、死傷者は1500人を超え、韓国で近年最悪の消費者被害事件とみられている。

 

メーカーの一部は、有害だと認識しながら販売を続け、問題発覚後に証拠を隠滅した疑いも報じられ、被害者側は、殺人罪の適用を求めている。

 

被害者団体やメディアによると、韓国でこの種の殺菌剤の9割のシェアを占めていたとされる多国籍企業の韓国法人「オキシー・レキット・ベンキーザー」やスーパー大手「ロッテマート」、同「ホームプラス」は、韓国のSKケミカルが開発し「人体に有害」と認めていた薬品を原料にした殺菌剤を、最長で約10年間販売。

 

3社の殺菌剤を使った被害者は、薬品を吸い込んで肺胞が硬化する「線維化」を発症、呼吸困難に陥った。

 

出典

妊婦、新生児ら殺菌剤で1500人死傷か…発覚5年、韓国検察やっと本格捜査 加湿器に使用で肺損傷

http://www.sankei.com/world/news/160423/wor1604230051-n1.html

 

 

20165131413分に中央日報からも、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

14人の死者(検察集計基準)を出した加湿器殺菌剤業者「セピュ」が、デンマークではなく中国から輸入されたポリヘキサメチレングアニジン塩酸塩(PHMG)を原材料として使用したという主張が出ている。 


環境保健市民センターは12日、記者会見を開き、ダム・ガード・ケトックス元代表のインタビュー映像を公開した。

 

同団体によると、ケトックスは殺菌剤の原料の塩化エトキシエチルグアニジン(PGH)を生産していたデンマーク会社。

韓国で加湿器殺菌剤被害事件が発生すると、2012年にデンマーク政府はPGH販売禁止措置を取り、ケトックスは2年後に廃業した。 


ガード元代表は、「韓国にPGHを輸出したことはない。韓国の会社が農業用目的で使用するとして40ℓ以下の少量PGHサンプルを送っただけ」と述べた。

 

続いて「(セピュの製造会社)バタフライエフェクトが中国からPHMGを輸入したという話を中国の生産業者から聞いた」と話した。 

 

加湿器殺菌剤販売(2009-2011年)当時、セピュは「デンマーク産エコ原料」を使用したという広告を出した。

 

出典

『韓国「加湿器殺菌剤事件」、原料は中国産?

http://japanese.joins.com/article/670/215670.html?servcode=400&sectcode=430

 

 

201652340分に産経新聞からも、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

加湿器用の殺菌剤で多数の死傷が出、メーカーの元社長らが逮捕された事件の波紋が韓国で広がり続けている。

 

韓国メディアは、対応が後手後手に回った旅客船沈没事故になぞらえ、「お茶の間のセウォル号事件だ」と、政府と企業への批判を強めている。

 

そもそも、日本では、加湿器に殺菌剤を使うこと自体、なじみがない。

 

加湿器は、水の粒子を空気中に吹き出すために、洗浄を怠れば、細菌やウイルスを空気中にまき散らすことになってしまう。

そこで、1994年に韓国企業が開発したのが、加湿器の水に混ぜて使う殺菌剤だ。

日本に比べ、冬場乾燥し、国民の4割近くが加湿器を使うという韓国にあって、洗浄や水替えに気を使わずに済む画期的な製品だった。

 

被害者を支援する環境保健市民センター所長は、韓国紙、ハンギョレの取材に、「1994年に開発された時点で、安全性の検討をまともとにすべきだった」と指摘している。

 

しかし、その後も何度もチェックすべき機会があったにもかかわらず、ことごとく見逃されていく。

 

最たるものが、今回最も多くの被害者を出した英日用品大手の韓国法人「オキシー・レキット・ベンキーザー」が、問題の化学物質「PHMG」を使い始めた2001年の時点だ。

 

PHMGは浄化槽の洗浄剤の主原料で、吸い込むと肺胞が硬化する「綿維化」を引き起こし、死に至ることもある。


だが、韓国環境省は、吸引などを想定した審査は行わずに、1997年に「有害物質ではない」と官報に告示。

2001年の発売時も、オキシー社は毒性テストを行わず、当局側が検査することもなかった。

 

しかも本来、工業用の洗浄剤として認可されたはずの成分について、企業側が加湿器用殺菌剤に用途を変更していた。

 

口にする食品や肌に塗る化粧品は、厳しく成分が審査されるが、肺に吸い込むと毒性が増すにもかかわらず、加湿器殺菌剤というカテゴリーの曖昧な製品は、いわば検査の「死角」となった。

 

朝鮮日報によると、同社の消費者窓口には、発売後、「呼吸困難」などを訴える消費者の声が寄せられ、担当者は「上部に報告したが、特に措置を講じることはなかった」との証言もあるという。

 

06年以降になると、原因不明の肺疾患で病院に運び込まれる患者が急増する。

 

医師や国の疾病管理本部が原因究明に乗り出すが、当初、注目されたのは、ウイルス性肺炎だった。

インフルエンザなどが流行した後の春先に発症が相次いだからだ。

だが、原因が判明した現在では、ウイルス感染を嫌って加湿器の殺菌剤を多用するケースが増えたことが背景にあるとみられている。

 

疾病管理本部は主に感染症に対処してきたため、韓国メディアによると、化学物質を扱う部署さえないという。

これが「盲点」となって、原因が突き止められるまで、さらに5年の歳月が経過した。

 

11年には妊婦らの死亡が立て続けに起き、保健福祉省は11月に、加湿器の殺菌剤が原因だとして、メーカーに該当6種の回収を命じた。

だが、事ここに至っても、オキシー社は「黄砂と花粉が原因だ」との主張を曲げなかった。

 

同社は、この分野の権威とされるソウル大獣医学部教授(57)に自社製品の分析を依頼する。

この教授は、オキシー側に有利になるよう実験結果を改竄したとして、今月逮捕された。

同社は研究費名目に2億5千万ウォン(約2300万円)を同大に拠出し、教授個人にも数千万ウォンを支払っていた。

 

  

出典

被害者1500人超の殺人加湿器…「お茶の間のセウォル号事件」を引き起こした真犯人は誰なのか?

http://www.sankei.com/affairs/news/160522/afr1605220001-n1.html

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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