2016年5月26日21時36分にNHK宮崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前11時半過ぎ、木城町にあるO社飼料工場の従業員から、タンクの中で人が倒れていると消防に通報があった。
警察と消防が駆けつけたところ、タンクの中で、この会社の社員、川越さん(男性、43歳)と38歳の男性社員のあわせて2人が倒れているのが見つかり、病院に運ばれたが、川越さんが低酸素血症でまもなく死亡した。
もう1人の社員は意識があり、病院で手当てを受けていて、命に別状はないという。
警察によると、川越さんが最初にタンクの中で倒れていて、助けようと中に入ったもう1人も倒れたという。
タンクは直径2m、高さが2m50cmあり、酒かすを発酵させて牛のエサを作っていたということで、当時は、川越さんがタンクのふたを開けて発酵した酒かすを取り出す作業を行っていたという。
警察では、当時の作業の状況などについて、会社の関係者から詳しく話しを聞いている。
また、宮崎労基署も立ち入り調査を行い、作業の安全管理に問題がなかったか、調べている。
出典
『飼料工場タンクで男性1人死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5065636151.html?t=1464301775935
(2016年6月18日 修正1 ;追記)
2016年5月27日付の宮崎日日新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
川越さんは、酒粕をホースで別の容器へ移す作業をしており、底には20cmほど残っていた。
一緒に作業していた男性が、川越さんの姿が見えないことに気付き、タンクの中に倒れているのを発見。
川越さんを助けようと駆け付けた男性(38)も、中に入って倒れた。
通常の作業工程でタンク内に入ることはなく、警察は、事故の経緯などを調べている。
(2016年6月23日 修正2 ;追記)
2016年6月22日18時55分にNHK宮崎から、取締役らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月22日17時22分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、タイトルも修正した)
宮崎労基署は、宮崎市にある畜産会社の経営を統括する41歳の代表取締役と安全衛生を管理する51歳の専務取締役、それに会社としてのO社を、労安法違反の疑いで書類送検した。
労安法では、酸素欠乏の危険がある場所には、見やすいところに立ち入り禁止の表示をすることが定められているが、この会社では表示をせず、安全管理を怠ったという。
タンクの中は酸素が薄く、危険な場所だった。
男性従業員は、何らかの理由でタンク内に入り、低酸素血症で死亡した。
調べに対して会社側は、「従業員に口頭で注意を促していたが表示はしていなかった」と説明したという。
出典
『タンク死亡事故で書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5063379131.html?t=1466628301901
『宮崎の食品会社書類送検 タンクに入り従業員死亡 宮崎労基署』
http://www.sankei.com/west/news/160622/wst1606220086-n1.html
(ブログ者コメント)
今回の報道からすると、先に倒れていた従業員の方は、タンク内に転落したのではなく、自らタンク内に入った模様。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。