2016年5月30日23時48分に山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月31日付で毎日新聞岡山版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
27日未明に高松貨物ターミナル発吹田貨物ターミナル行き貨物列車(21両編成)がJR岡山駅構内で緊急停止したトラブルで、JR西日本は30日、新幹線高架橋の塗装工事の足場に列車のパンタグラフが接触し、損傷したことが原因だったと発表した。
工事会社が足場を、計画よりも在来線の架線近くに組んだミスが原因とみられる。
新幹線管理本部が岡山支社で記者会見した。
説明によると、接触した現場は岡山駅の南西約1kmで、新幹線高架橋の下を瀬戸大橋線が交差する箇所。
木製の足場板の端にえぐれた跡(縦3.5cm、横12cm)があった。
足場は、終電後の27日午前1時ごろから設置され、貨物列車は同3時ごろ現場を通過。
約1.4km走った地点で運転士が車体上部に異音を感じ、停止させた。
接触の衝撃がパンタグラフの損傷につながったとみられる。
工事会社が発注元のJR西日本に提出した計画書では、在来線列車との接触を防ぐため、足場は架線から1.3m離す予定だったが、実際には約80cmしか離れていなかった。
JR西は、施工業者が距離の測定を誤ったとみて調べている。
会社は、施工段階で計画の一部変更もしていたが、JR側に報告はなかった。
JR西日本は、同現場のほか、この会社が広島、山口県で実施している同様の塗装工事について、施工方法に問題がないかなどを点検する。
緊急停車の影響で瀬戸大橋、山陽線などが最大5時間半近く運転を見合わせ、通勤・通学客ら約1万7000人に影響した。
JR西日本岡山支社の中村支社長は30日の定例会見で、「在来線を運行する立場として、運転を脅かす要因を管理する責務があった。大きな輸送障害を引き起こし、深くおわびしたい」と陳謝した。
出典
『列車トラブルは工事足場ミス原因 架線近くに組みパンタグラフ接触』
http://www.sanyonews.jp/article/357647/1/?rct=syakai
『工事用足場とパンタグラフが接触 距離測定に誤りか /岡山』
http://mainichi.jp/articles/20160531/ddl/k33/040/613000c
(ブログ者コメント)
5月30日付でJR西日本HPに、図解付のニュースリリースが掲載されていた。
『岡山駅にて発生した「架線および車両故障」の原因について』
https://www.westjr.co.jp/press/article/2016/05/page_8763.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
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