2016年5月30日12時02分にテレビ長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月29日19時19分にNHK長崎から、5月30日付で毎日新聞長崎版から、5月29日18時31分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
島原市のし尿処理施設のタンク内で、きのう小規模の爆発があり清掃中の作業員3人がやけどを負った事故で、業者は事前にタンク内のガスの濃度を測るなど、安全対策は行っていたとしている。
事故があったのは、島原市前浜町のし尿処理施設・島原市浄化苑にある、し尿の汚れを分解するための第一消化槽で、きのう正午ごろ、何らかの原因で爆発が起きた。
当時、市から委託を受けて、佐世保市の業者が消化槽の上部にたまった汚れなどを取り除く作業をしていて、タンクの上にいて槽内をのぞき込んでいた59歳の作業員の男性が頭やのどを、タンクの中にいた57歳と35歳の作業員の男性が頭や背中などにヤケドを負った。
病院に搬送されて手当を受けているが、意識はあり、けがの程度は2人が重傷、1人は軽いという。命に別条はないという。
島原市によると、タンクは高さ10mほど、直径は底のほうがおよそ15m、上の部分は3mほどあるという。
業者によると、消化槽では、汚れを分解する際にメタンガスや硫化水素が発生することがあるが、作業員は、事前にガスの濃度を測って安全確認を行っていたという。
また、発火については、作業員の服の静電気も可能性として考えられるとしている。
3人は、市から委託を受けて、年に1度の掃除をしていた。
出典
『し尿処理施設爆発事故 業者は事前にガス測定』
http://www.ktn.co.jp/news/2016053070625/
『浄化施設で出火 3人重軽傷』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5035702211.html?t=1464642676035
『消化槽内で3人がやけど 島原・し尿処理施設』
http://mainichi.jp/articles/20160530/ddl/k42/040/224000c
『し尿処理施設で爆発 3人けが』
http://www.sankei.com/west/news/160529/wst1605290045-n1.html
5月30日付で朝日新聞(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
施設によると、作業員は中で足場を組み、水面にたまった汚泥の泡をホースで吸引中だった。
浄化槽は、汚泥からメタンガスや硫化水素が発生するため、作業前に排気していたが、残ったガスに何らかの原因で火がついた可能性があるという。
(2016年6月18日 修正1 ;追記)
2016年5月30日付の長崎新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
市によると、タンクは紙などを取り除いた汚泥を貯める第一消化槽。
佐世保市の業者が内部にたまった汚泥の一部、50m3を取り除き、清掃していた。
上部にある2カ所の蓋(直径1.5m)から管を入れて排気したり、メタンガスや硫化水素などの可燃性ガス、酸素の濃度を測定したりしながら、作業を進めていたという。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。