2016年5月30日11時17分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
徳島市で昨年10月、全盲のマッサージ師の山橋さん(男性、当時50歳)がバックしてきたトラックにはねられて死亡し、盲導犬「ヴァルデス号」も巻き添えとなって死んだ事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた徳島市の会社員男性(39)に、徳島地裁は30日、禁錮2年、執行猶予4年(求刑禁錮2年)の判決を言い渡した。
坂本裁判長は判決理由で、「土曜日で交通量が少ないため気を緩め、後方の安全確認を十分せずに被害者を見落とし、基本的な注意義務を怠った過失は大きい」と指摘。
騒音を注意されて以来、バック時の警報音装置を止めていた点にも触れ、「安全配慮が十分とは言い難かった」と述べた。
その上で、「盲導犬に誘導されて歩いていた被害者に落ち度は認められず、失明を乗り越えて社会生活を営む中で事故に遭い、長年のパートナーだった盲導犬と共に突然命を失った無念さは察するに余りある」とした。
一方、執行猶予の理由を、「無謀運転の事案ではなく、事故前の日常の運転に大きな問題があったとは認められない。謝罪や反省の意を示し、二度と運転しないことを決めている」と説明した。
判決後、山橋さんの母(78)は、公益財団法人「徳島の盲導犬を育てる会」を通じ、「警報音を義務化していただきたい。(事故を機に)社会が変わっていかないと、息子とヴァルデスの死が無駄になる。そのことを踏まえて、法が改正されるよう願っている」とのコメントを出した。
判決によると、昨年10月3日午前8時ごろ、徳島市の市道で資材置き場に入ろうとバックした際、後方の安全確認をせず、山橋さんとヴァルデス号をはねて死なせた。
被告は4月の初公判で起訴内容を認めていた。
出典
『運転手に有罪判決 全盲男性の死亡事故で徳島地裁 』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG30H4X_Q6A530C1CC0000/
5月30日14時02分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
被告は公判で、「取引先に『うるさい』と怒られ、後進する際の警報音を切っていた」と述べていた。
出典
『全盲男性・盲導犬死亡 ダンプ運転手に有罪判決 徳島地裁』
http://mainichi.jp/articles/20160530/k00/00e/040/151000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。