2016年5月31日17時56分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
他人のたばこの煙を吸い込む「受動喫煙」によって肺がんや脳卒中などで死亡する人は、国内で年間およそ1万5000人に上るという推計を、国立がん研究センターのグループがまとめた。
この推計は、31日の世界禁煙デーにあわせて厚労省が東京・千代田区で開いたシンポジウムで、国立がん研究センターのグループが報告した。
それによると、研究グループでは、まず、国内外の論文を参考に、肺がんや心筋梗塞、それに脳卒中で死亡した人で「受動喫煙」があったかどうかを、2つのグループに分けて比較した。
その結果、受動喫煙があった人のほうが、こうした病気で死亡する危険性が1.28倍高まっていることから、これを国内の統計に当てはめ推計すると、受動喫煙が原因で死亡する人は、年間およそ1万5000人に上るという。
このうち、肺がんでは女性でおよそ1850人、男性でおよそ620人、心筋こうそくでは女性でおよそ2880人、男性でおよそ1570人、脳卒中では女性でおよそ5680人、男性でおよそ2320人が死亡していると推計されるという。
研究をまとめた国立がん研究センターの片野田耕太がん登録統計室長は、「法律で公共の場所を禁煙にするなど、社会全体で受動喫煙防止について考えていかなければならない」と話している。
出典
『受動喫煙で死亡 年間1万5000人と推計』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160531/k10010541521000.html
5月31日20時9分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
受動喫煙が原因で死亡する人が、国内では年約1万5千人に上るという推計結果を厚生労働省の研究班がまとめ、世界禁煙デーの31日、発表した。
受動喫煙と病気の因果関係がわかっている4つの病気で、非喫煙者と比べたリスクや、職場や家庭での受動喫煙割合の調査などから、年間死亡数を推計した。
病気別には、肺がん2484人、心筋梗塞などの虚血性心疾患4459人、脳卒中8014人、乳幼児突然死症候群73人。
男女別(乳幼児を除く)では、男性が4523人、女性が1万434人。
女性が2倍以上となる理由について、国立がん研究センターの片野田・がん登録統計室長は、「家庭内での受動喫煙率が、女性が圧倒的に高いため」と説明する。
世界保健機構(WHO)によると、2014年時点で、英国、カナダ、ブラジル、ロシアなど、49カ国が法律で公共の場所を屋内全面禁煙にしている。
片野田さんは、「死亡数を下げるために、日本も屋内禁煙の法制化が必要だ」と話している。
出典
『受動喫煙原因、国内で年間1.5万人死亡 厚労省推計』
http://www.asahi.com/articles/ASJ5032JVJ50ULBJ003.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。