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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2016632016分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

63199分にYAHOOニュース(毎日新聞)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

2日午後10時50分ごろ、長崎市桶屋町の公会堂前交差点で、長崎電気軌道の蛍茶屋発赤迫行きの路面電車(1両編成)が脱線した。

乗客の男子高校生1人と運転士にけがはなかった。

同社は、同交差点を通る路線の運行を当面休止。

3日までに約2万8千人に影響が出た。

 

同交差点では、2007年に2度、昨年10月11日にも脱線事故があり、5月23日に全面運行を再開したばかりだった。

 

運輸安全委員会は、3日、鉄道事故調査官2人を派遣し、原因を調べている。

調査官は、「レールとレールの交差部分に脱線した痕跡がある」と話した。

 

現場は、複数の路線が交わる地点。

同社によると、電車は右カーブを時速約6kmで進行中、運転士が異常音を聞いた後、後方の台車の車輪が左に約1m脱線した。

 

昨年の事故では、レールの摩耗などが原因としてレールを交換し、全種類の車両で計27回の試運転をして異常がないことを確認。

現場のカーブ付近では、速度を落とすようにしていた。

 

事故後の点検では、レールに異常はみられなかったという。

脱線した車両は1961年から、昨年脱線した車両は62年から稼働していた。

 

運転再開のめどは立っておらず、同社は7~9月に計画していた納涼ビール電車などイベントを取りやめた。

中島社長は、「心よりおわび申し上げる。脱線事故を再発させたことを重く受け止め、防止策を考えていきたい」と陳謝した。

 

出典

路面電車また脱線 長崎、前回と同じ交差点 [長崎県]

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/nagasaki/article/249638

<長崎・路面電車脱線>一部運休で2.8万人に影響

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160603-00000065-mai-soci

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

運輸安全委員会HPに2007年5月の脱線事故報告書が掲載されており、その19ページに、原因が以下のように記されている。

 

本事故は、本件分岐器中の右曲線部において、本件電車の後台車第1軸の右車輪がフランジ背面を本ガードレール等の右側面に接触させながら走行していた際に、同側面に右凸部が存在したことにより、大きな横圧が瞬間的に発生して脱線係数が大きくなったとともに、同側面が粗い状態にあったことから右車輪フランジ背面と同側面の間の摩擦係数が大きくなっていたことにより、限界脱線係数が低下したため、同軸右車輪が右ウィングレールに乗り上がった後、同軸左車輪が左レールに乗り上がって同軸が左に脱線し、続いて第2軸も左に脱線したことによるものと考えられる。

 

http://www.mlit.go.jp/jtsb/railway/rep-acci/RA2008-7-1.pdf

 

なお、昨年の事故の報告書は「調査中」として、まだ掲載されていない。

 

 

 

(2017年12月1日 修正1 ;追記)

 

2017112999分にNHK長崎から、対策が取られ運行が再開されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

長崎電気軌道の路面電車は、長崎市の「公会堂前」の交差点で、平成19年から去年6月にかけて、あわせて4回脱線事故が起き、蛍茶屋から赤迫を結ぶ3号系統の一部区間が運休していた。


長崎電気軌道は、先月10日から、事故現場の線路のカーブを半径20mから35mに緩やかにする工事を行い、その後の試運転でも異常がなかったため、29日朝の始発から、およそ1年半ぶりに全線で運行が再開された。

 

長崎電気軌道は当面の間、現場に社員を派遣して、異常がないかなどの確認作業を続けるという。

 

出典

路面電車1年半ぶりに全線で運行

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5035945861.html 

 

 

1123203分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

同社と運輸安全委員会は、今回の事故について、車輪との接触によるレールの変形が原因と分析。

 

同社は、車輪との接触が少なくなるようレールの設計を変更し、カーブの半径を大きくする工事を進めてきた。

 

出典

4回脱線の路面電車、工事終えようやく運行へ』

http://www.yomiuri.co.jp/national/20171123-OYT1T50065.html 

 

 

1120日付でNHK長崎文化放送からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

長崎電気軌道は、レールを上下線ともに新調したほか、カーブを緩やかにした。

 

17日に始まった試運転では、車両がカーブを通る際の音や振動に異常がないかなどを確認した。

 

出典

路面電車 再開に向け試運転開始』

https://www.ncctv.co.jp/news/46449.html

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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