2017年8月11日18時22分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
購入した食品に異物が入っていたという苦情が、昨秋までの約3年間で全国の保健所に約1万4千件あり、このうち4519件は業者の製造過程で混入したとみられることが、厚生労働省研究班の調査でわかった。
健康被害は236件で確認された。
厚労省は、食品販売業者の異物混入対策を強化する方針という。
研究班(代表=砂川・国立感染症研究所感染症疫学センター第二室長)は昨年12月、保健所を設置する142自治体(当時)に調査票を送付。
2014年4月~16年11月に対応した食品の異物混入事例を尋ね、127自治体(89%)から回答があった。
調査によると、工場や飲食店、小売店の食品製造過程で、異物混入が判明したか、可能性が高いものの件数は計4519件。
異物はゴキブリやハエといった虫が最も多く、金属やビニール、人の毛もあった。
飲食店の料理や弁当など調理済み食品が最も多く、菓子類、米飯やカット野菜などの農産加工品と続いた。
口の中を切ったり、歯がかけたりなどの健康被害は236件。
金属や動物の骨、プラスチック片などが原因の約9割を占めた。
硬い異物が混入した事例のうち、混入工程がわかった約1000件を調べると、調理済み食品や菓子類、飲料は、製造過程で調理器具の一部が入る事例が多かった。
調査した国立医薬品食品衛生研究所安全情報部の窪田・第二室長によると、年度ごとの苦情件数や異物の割合はほぼ同じ。
「食品業者は、異物混入が起きている現実を認識し、『うちは大丈夫か』と注意してほしい。異物を発見した消費者は保健所に相談して」と話す。
食品衛生法は、健康被害の恐れがある異物が混入した食品の販売を禁じており、食品製造の現場では、食品の一部を抜き取る自主検査が主流という。
より効果的な対策につなげようと厚労省は、異物混入や食中毒菌による汚染などのリスクを予測し、従来より厳しくチェックする国際基準「HACCP(ハサップ)」に基づく衛生管理を食品業者に義務づける方針だ。
厳格にした後は、製造工程で異物混入のリスクを予測し、適した対策をとる。
金属片が混入するリスクがある場合は金属探知機で調べることが、具体例としてあがっている。
厚労省は、ハサップに基づく管理を義務づける食品衛生法改正案を、来年の通常国会に提出することをめざしている。
出典
『食品への異物混入、最多はゴキブリ・ハエ… 厚労省調査』
http://www.asahi.com/articles/ASK7M5J35K7MULBJ00S.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。