2017年8月10日17時27分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
サッカーゴールは中学生1人でも簡単に倒れることが、研究者らによる実験でわかった。
クロスバーにぶら下がって揺れることで、転倒する力が生じる。
ゴールの転倒事故防止に向け、「絶対にぶらさがらないで」と呼びかけている。
実験をしたのは産業技術総合研究所や弁護士らで作るグループ。
27日に早稲田大学(東京都新宿区)で開かれる、学校事故の防止をテーマにしたシンポジウムで実験結果を発表する。
実験では、アルミ製のサッカーゴール(約100kg)をロープで引っ張り、倒れるのに必要な力を繰り返し計測。
重りなどで固定されていない場合、最小約25kg重で倒れた。
一方、中学生の男女10人(体重38~55kg)がゴールに見立てた装置に1人ずつぶら下がり、振り子のように体を揺らして水平方向にかかる力も測定。
平均約29kg重になり、ゴールの転倒に必要な力を上回った。
このグループが日本スポーツ振興センターの2014年度の記録を分析すると、サッカーゴールの転倒による負傷事故は29件だった。
ゴールと地面に挟まれた場合の衝撃力は、頭蓋骨が骨折する値の約3.9~5.4倍になるという。
突風で倒れる可能性もあり、重りなどでゴールを固定する対策を求めている。
シンポジウムは27日午後1時半から。
サッカーゴール転倒のほか、組み体操やムカデ競走の事故から子どもを守る方法について、学校現場で生かせる対策を提言する。
出典
『ゴール転倒、ぶら下がり1人でも 頭蓋骨折5倍の衝撃』
http://www.asahi.com/articles/ASK8941R8K89UTFL00C.html
(ブログ者コメント)
ぶら下ったりしてサッカーのゴールが倒れた事故は、本ブログでも過去に何件か紹介スミ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。