(1/2から続く)
8月14日7時40分に読売新聞からは、事故時のやや詳しい状況が下記趣旨でネット配信されていた。
園などによると、オペレーターは出発地点の操作室におり、約150m離れた事故現場は見えなかった。
2人はオペレーターと無線連絡して1回目の試運転を行い、事故直前に「2回目を走らせよう」と連絡。
その後、Oさんが「レールに気になるところがある」とレールをのぞき込んだところ、走ってきた車両にはねられた。
車両は時速40~50km出ていたとみられる。
出典
『レール上にいないと思った」…コースター事故』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170814-OYT1T50004.html
(ブログ者コメント)
朝日新聞に掲載されている2012年の郡山事例は本ブログでも過去に紹介している。
2012年9月8日 郡山市の遊園地でジェットコースター点検中、発車したコースターに轢かれて死亡
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2248/
(2017年10月8日 修正1 ;追記)
2017年10月7日付で大分合同新聞からは、事故の背景や安全対策などに関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月6日18時9分に大分からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
運営会社は6日、作業員2人の死傷事故を受けて、志賀社長ら役員3人を減給処分にした。
処分は1日付。
それぞれ減給10~20%(2カ月)とした。
警察は、業務上過失致死傷の疑いで調べているが、目撃証言は乏しく、捜査は長期化する見通し。
運営会社は原因の背景について、作業員は長年の経験で安全意識が薄れていた、情報伝達や命令系統に不備があった、と分析した。
安全対策は下記など。
▽新たに点検整備作業マニュアルを作り、車両を走らせる際に作業員が線路に立ち入ることを禁じた
▽コースターの走路9カ所に監視カメラを設置し、操作室からの死角をなくして、運行側が線路の状況を見て安全を確認できるようにした
会社では、こうした再発防止策を講じたことを踏まえ、今月11日から運行を再開することにした。
会社は、「二度と事故が起きないよう細心の注意を払い、運営していく」と話している。
出典
『役員3人減給処分 ジュピター死亡事故』
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/10/07/JD0056217734
『事故の木製コースター運行再開へ』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/5074587141.html
以下は、運行会社からの10月6日付のプレスリリース。
『「ジュピター」の事故原因と再発防止について』
http://www.kijimakogen-park.jp/topics/docs/jupiter_release171011.pdf
(2018年3月24日 修正2 ;追記)
2018年3月23日16時18分にNHK大分から、日常的に運転を停止しないで点検していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分労基署は、ジェットコースターの運転を停止させるなど、危険防止に必要な措置を取っていなかったとして23日、遊園地の運営会社と54歳の当時の支配人を労安法違反の疑いで書類送検した。
同署の調べによると、「城島高原パーク」では、事故前にもジェットコースターの運転を停止しないままで点検作業を日常的に行っていたという。
「城島高原パーク」では、事故のあとジェットコースターの運行を一時、休止していたが、去年10月からは運行が再開されている。
出典
『コースター事故で書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20180323/5070000148.html
(2019年1月18日 修正3 ;追記)
2019年1月17日19時26分に大分放送から、危険性を認識しながら改善しなかった当時の支配人などが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、当時、施設の支配人を勤めていた男性が、作業の危険性を認識しながらも指導・改善を行わなかったことや、アトラクションの運行管理者の男性が、作業者が退避したかどうか確認せずにコースターを発進させたことが事故につながったと判断。
また死傷者2人についても、安全のためにコースターの運行中の作業を中断するといった注意義務を怠ったとして、あわせて4人を大分地検に書類送検した。
出典
『ジュピター死亡事故で4人を書類送検』
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=01170043889&day=20190117
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。