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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20176122043分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、主な製品に含まれるカフェイン量の図解付きで、ネット配信されていた。

 

カフェインを多く含んだ眠気防止の薬や清涼飲料による中毒で、2011年度からの5年間に少なくとも101人が病院に運ばれ、うち3人は死亡したことが、日本中毒学会の実態調査でわかった。

ほかにも重大事故が起きており、若者を中心に「乱用」されている可能性がある。

 

カフェインは興奮作用があり、短時間に大量摂取すると、吐き気、心拍数の増加、興奮などの中毒症状が現れる。

個人差が大きいが、成人では1g以上で症状が出る可能性が指摘されている。

 

文部科学省の日本食品標準成分表によると、コーヒーには100mℓ当たり0.06g、煎茶には同0.02g、広く使われている市販の眠気防止薬には1錠0.1gほど含まれ、かぜ薬や、若者を中心に人気の炭酸飲料「エナジードリンク」にも使われている。

 

深夜勤務に就いていた九州の20代男性がエナジードリンクとカフェイン製剤を一緒に飲み過ぎて死亡する事故が15年に報告された。

 

その後も、急性中毒で病院に運ばれるケースが相次ぎ、学会が初めて実態調査した。

調査に協力した全国の38救急医療施設に搬送され、カフェイン中毒と分かったケースを集計した。

 

患者は11年度10人、12年度5人だったが、13年度は24人に急増。15年度は37人だった。

 

計101人中、97人は眠気防止薬を使っており、7人が心停止、うち3人が死亡した。

心停止した人は、いずれもカフェインを6g以上取っていた。

 

エナジードリンクだけの中毒は4人だった。

患者の年齢の中央値は25歳で、18歳以下が16人いた。

 

調査した埼玉医科大の上條吉人教授は、「激しい嘔吐や動悸で非常に苦しむ症例が多い。自殺目的の過量服用もあるが、眠気覚ましのために乱用しているケースもある」と指摘する。

 

・・・・・

 

出典

『カフェイン中毒、5年で101人搬送 若者中心に乱用?』

http://www.asahi.com/articles/ASK6D4D3RK6DPLBJ004.html 

 

 

6131845分に日テレNEWS24からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

コーヒーやエナジードリンクなどに含まれる「カフェイン」。

眠気覚ましに飲む人も多いと思われるが、この過剰摂取による「カフェイン中毒」で、5年間で3人が死亡していたことがわかった。

 

気をつけるべきポイントとは―


【運ばれてくる多くが「若者」】

 

日本中毒学会の実態調査で、2011年度からの5年間に、少なくとも101人がカフェイン中毒で病院に運ばれ、そのうち3人が死亡していたことが判明した。

どんなケースが多いのだろうか?

 

今回の調査を行った救急医療の専門家によると―
「(搬送された)多くの方が若者なんですね」

「(病院に)興奮状態で来られる方もいますね。心拍数、脈拍数が上がって、動悸を訴える方もいます。さらにひどくなると、不整脈を起こすんですね。命にかかわる不整脈を起こして心停止、心臓が止まるケースもある」

(埼玉医科大学医学部・上條吉人教授)


過剰摂取による激しいおう吐や動悸などを引き起こすという急性カフェイン中毒。

学会の調査によると、中毒により病院に運ばれた患者の数は、年々増加傾向にあるという。


【致死量の目安は「コーヒー25杯分」】


カフェインの致死量には様々な説があるが、専門家によると、短時間で摂取した場合の目安は3gほど。

コーヒーの場合は、濃度によって変わるが、1杯200mℓに0.12gのカフェインが含まれているので、つまり、致死量の目安である3gのカフェインは、コーヒー25杯分にあたる。


また、カフェインが含まれるものには、薬局などで売られている眠気覚まし用の薬もある。

中には、1日の使用量でコーヒー数杯分にあたるカフェインが含まれていることがある。

そして、コンビニなどでも販売されている眠気防止のドリンクや、いわゆるエナジードリンク。

これらもカフェインを多く含んでいるものがあり、自主的に容器に「1日当たり1本を目安に」と表示しているものもある。


【錠剤使用でリスク上昇】

 

上條教授は、これらの中でも、

「錠剤の方が簡単に大量に摂取できる」

「調べると、圧倒的に錠剤で中毒になる方が多い」

と話す。

 
・・・・・

 


【具体的な死亡事例では―】


容量などの使い方を誤ると死に至ることもあるというカフェイン。

実際に、死亡事例も相次いで報告されている。


2015年12月には、20代の男性が、カフェインが含まれたエナジードリンクなどを飲み過ぎたことでカフェイン中毒となり死亡。

男性は24時間営業の店舗に勤務していて、眠気覚ましのために日常的にエナジードリンクを飲み、亡くなった日は、嘔吐したあと意識を失ったという。

遺体からは、カフェイン錠剤とみられるものも見つかっている。


また、2016年12月には、岐阜県垂井町の山の上で35歳の男性が「急性カフェイン中毒」で死亡。

眠気覚ましのためにカフェインの錠剤を大量に飲んでしまったことが原因とみられている。

 

他にも2016年、兵庫県で睡眠時無呼吸症候群の男性が、日中の眠気のためにカフェイン製品を常用して中毒で亡くなったケースなどもあるという。

 

【専門家「購入上限も検討すべき」】

 

上條教授は、対策について、

「海外を見ると、例えばスウェーデンは、1回に購入できる錠剤の数を30錠以内に制限した。そうしたらカフェイン中毒の死亡者がかなり減った事案がある」

「日本ではカフェインの錠剤は制限なく手に入る。そういった購入の制限が必要になってくると思う」

と指摘する。 

 

 

出典

急増するカフェイン中毒、危険の目安は?

http://www.news24.jp/articles/2017/06/13/07364134.html

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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