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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2018426日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8282/

 

 

(2018年5月16日 修正1 ;追記)

 

2018510日付で河北新報から、線路わきの側溝が2~3cm沈下しケーブルが損傷したことが原因らしいという下記趣旨の記事が、模式図付きでネット配信されていた。

(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

市交通局は9日、送電ケーブルの火災があった八乙女~黒松間の南行きの線路脇で、側溝の沈下が確認されたと明らかにした。

 

側溝の下を通るケーブルが損傷し、漏電が起きた可能性があるという。

推測される事故原因は図の通り。

 

八乙女変電所からの2本のケーブルは金属製の電線管に包まれ、北行き側から線路や側溝の下を通り、電柱に付設されて地上で架線に接続する。


側溝の沈下は2、3cm程度。

電柱が立つコンクリート擁壁と側溝の間にも1cm弱の隙間が見つかった。

側溝には、何かが燃えた痕とみられるすすがあった。


監視カメラによると、送電が止まった午後5時15分ごろ、電柱の2カ所で発火し、側溝から煙が上がった。

 

当初、電線管を金属バンドで電柱に固定した部分がケーブルの老朽化で漏電し、発火したとみられたが、焼けたのは電線管と金属バンドだけで、ケーブルに目立った損傷はなかった。


市交通局は、側溝が沈下した影響で地下ケーブルが押しつぶされたか、老朽化していて漏電が発生し、高圧の電流が電線管に流れ、金属バンドで固定した部分などが焼けたと推測する。


詳しい原因究明のため、9、10両日の営業運転終了後、消防と合同で側溝周辺を掘削し、地下ケーブルの損傷状況を確認する。

出典

<仙台南北線停電>ケーブル損傷し漏電か 側溝の沈下確認

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201805/20180510_13029.html

 

 

同じ510日付の河北新報からは、下記趣旨の解説的記事もネット配信されていた。

 

市交通局によると、現場は黒松トンネルを八乙女方面に出て高架に差し掛かる区間。

斜面に盛り土をしてコンクリートの擁壁で土留めをし、線路を敷設した。


こうした場所に電柱が立つのは、南北線、東西線で、この1カ所だけ。

送電ケーブルが線路や側溝の下を通り、電柱に付設されて架線とつながる。


事故前に盛り土が沈下、側溝も沈んだとみられるが、現時点で原因は不明。

 

現場付近では、東日本大震災後、地震の揺れでレールの高さが8mm低くなったことが分かり、全線復旧前に補修工事を行っている。


市交通局は、側溝が地下ケーブルを押しつぶした可能性があると推測。

4月25日の現地調査で地下ケーブルを撤去しようとしたが、3トンの力をかけても引き抜けなかったという。

 

市交通局は9日、幹部職員による高速鉄道事故等調査委員会を設置。


事故調の委員長を務める森研一郎交通局理事は、「発火したのは地上だったが、ケーブルに損傷はなく、地下のどこかで漏電した仮説が成り立つ」と語った。

事故調は鉄道電力の専門家をオブザーバーに招き、助言を求める。

出典

<仙台南北線停電>あすまでケーブル調査、原因究明へ

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201805/20180510_13020.html

 

 

 

(2018年5月20日 修正2 ;追記)

 

2018519日付で河北新報から、漏電した経緯などについて、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)

 

市交通局は18日、八乙女~黒松間で線路脇の側溝が沈み、地下の送電ケーブルが異常に変形して損傷、漏電が起きたことが原因と断定したと発表した。


再発防止に向け、事故現場のケーブルは地上を通すなど、配線を見直す。


市交通局によると、事故原因は図の通り。

 

当初2、3cmとみられた側溝の沈下は、現地調査で6cm程度と判明した。

直径3.9cmのケーブルに下方向の力が加わり、側溝と擁壁の接続部分で損傷、漏電した。


回収したケーブルを検証したところ、上側につぶれた跡があり、黒く焼け焦げていた。

樹脂の被覆は破れ、漏電に伴う高熱で溶けた銅線がむき出しだった。

ケーブルを覆う金属製の電線管も、一部が粉砕していた。


ケーブルの下側は損傷がなかった。

押しつぶされて発熱し、徐々に損傷が進んだのではなく、側溝の重みに耐えられなくなり、一気に折れ曲がって損傷した可能性が高いという。


地下ケーブルから地中に漏れた高圧電流は、レールを伝って広範囲に流れたとみられ、全4カ所の変電所で安全装置(ブレーカー)が作動。

影響が全区間に及んだ。


市交通局は、今後、鉄道電気設備の専門家にも意見を求め、側溝が沈下した理由などを調べ、事故調査委員会で改善策を検討する。

当初、ケーブルの老朽化が指摘された経緯もあり、メーカーに調査を依頼する。

 

出典

『<仙台地下鉄南北線停止>送電ケーブル損傷、漏電と断定 配線見直しへ』

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201805/20180519_13009.html 

 

 

51974分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

現場は、線路の地下を横断してケーブルが埋設され、線路脇のコンクリート製の側溝の下部を貫いて電柱に接続される構造。

 

側溝の沈下によりケーブルが押しつぶされ、ある時点でさらに損傷し、漏電した可能性が高いという。

 

市交通局は、側溝の沈下の原因について現地調査を進めるが、「東日本大震災の地震の影響も可能性としてある」としている。

 

損傷したケーブルは昭和61年に設置。

市交通局は、漏電の複合的な要因として考えられるケーブルの老朽化の可能性について、メーカーに調査を依頼する。

 

出典

『4月の仙台・地下鉄南北線停電はケーブル損傷による漏電が原因』

https://www.sankei.com/region/news/180519/rgn1805190022-n1.html 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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