







2021年8月22日付で愛媛新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地盤調査会社のH社(松山市)が昨年9月~今年4月、四国3県で実施した一戸建て住宅などの地盤調査33件のデータを偽造していたことが22日、分かった。
既に33件を再調査し、建物に影響は及ばないと判断している。
H社によると、いずれも昨年4月に入社した元男性社員が担当した地盤調査で、偽造があったのは愛媛24件、高知8件、香川1件。
建築予定地の四隅と中心の計5地点で、最深約10メートルにわたって地盤の固さや安定度を確認する調査の一部を怠ったり、データをすり替えたりしていた。
調査そのものを実施していない事例もあったという。
今年4月、上司が報告書の不審点に気付き、社内調査で偽造が発覚。
元男性社員は「楽をしたかった」と認め、5月に退職した。
取引先の工務店26社に対しては直接謝罪し、調査費を返金するなどした。
建物の施主に調査の偽造について説明するかどうかは、工務店の判断に任せているという。
取材に応じた堀田社長(59)は、「工務店や施主に不安な思いをさせて、非常に申し訳ない」と謝罪。
データの書き換えができない新システムを導入するなどして、再発防止を図るとした。
H社は2008年設立で、社員約90人。
年間約1500件の地盤調査を実施している。
https://www.ehime-np.co.jp/article/news202108220022
8月22日17時4分にNHK四国からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
会社の説明では、1人の社員が過去のデータや別の地点のデータを使って偽造していたということです。
調査の報告書を確認していた上司が偽造に気づいたということです。
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20210822/8000010594.html
8月22日5時0分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
住宅の地盤調査は一般的に、建築予定地の四隅と中心の計5地点で実施する。
専用機械を使い、鉄の棒を深さ10メートルほどまで突き刺す。
棒の先端のスクリューを回すなどして地盤の固さや安定度を確認し、地盤改良が必要かどうか判断する。
同社によると、社員は多くの現場で一部の調査を省き、同じ現場の別の地点や近くの現場のデータに似せた数字を報告書に記していた。
まったく調査せず報告していた例も3件あった。
2021年8月22日22時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後3時50分ごろ、北海道ニセコ町中央通にある同町の展示施設「ニセコ鉄道遺産群」で、展示されている蒸気機関車のメンテナンス作業中、札幌市厚別区厚別西2条2丁目のアルバイト従業員、小鹿さん(男性、73歳)が左手中指の一部を欠損する大けがを負った。
道警倶知安署などによると、機関車のピストンと動輪を結ぶ鉄製のクロスヘッドという部品(約200キロ)を作業員3人で運ぶ際に誤って落とし、小鹿さんの指が部品と下に敷かれた鉄板の間に挟まれたという。
https://www.asahi.com/articles/ASP8Q74BCP8QIIPE00R.html
2021年8月22日18時48分にYAHOOニュース(山陰中央テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出雲市で建設中の可燃ごみ処理施設の屋上で作業していた出雲市の62歳の男性が誤って転落し、死亡した。
転落死亡事故があったのは、出雲市古志町で建設中の可燃ごみ処理施設で、今月22日午前9時ごろ、建設現場の屋上でパイプの積み下ろし作業をしていた62歳の男性作業員が、明かり取りのために設けられた約90センチ四方の開口部に誤って転落。
当時、一緒にパイプの積み下ろしをしていた別会社の作業員が男性がいないことに気づき、発覚した。
男性は屋上から約11メートル下の4階の地面に転落していて、病院に運ばれたが、全身を強く打ち、死亡が確認された。
出雲警察署によると、屋上の開口部には建設会社がベニヤ板を置いて転落防止措置をとっていたとされるが、ベニヤ板がずれていた可能性もあり、転落した原因を詳しく調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a751076684809429c6f0f4842ba24ce19193940
2021年8月21日13時8分にYAHOOニュース(関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月29日、夏の青空の下、兵庫県の新名神高速道を軽快に走る車に衝撃的な出来事が…。
突然、何かがフロントガラスにぶつかり、大破。
運転手は慌てて車を路肩へ。
事故に遭った運転手:
「あっ!と思った瞬間にぶつかっていた感じですね」
よく見てみると、車に直撃していた塊はなんと、対向車線から跳ね上がってきていたのです。
事故に遭った運転手:
「(対向車線から)モノが飛んでくることは想像もしなかったですね」
飛んできたものの正体は、大きさ20~30cmほどの木製の車止め。
後部座席までガラスの破片が飛び散り、運転していた男性は手や目に軽いけがをしました。
車の被害総額は100万円以上にものぼるといいます。
この落下物事故について街の人は…。
男性:
「ちゃんとそういう措置をしてないと、罪にはなるのかな」
女性:
「そういう危険性があることも、管理のひとつだと思うので…。気づかず落ちちゃったけど、もともと運んでた人の責任」
高速道路で起きた落下物による事故。
わざと落としたかどうかは不明なものの、落とした人の法的責任について、菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「わざとじゃなくても責任は重大です。これは『飛散防止』という事で、荷物をしっかりと固定しなさいよと道路交通法で定められています。うっかり荷物を落としちゃっても10万円の罰則があるんですね。 それだけはありません。もちろん落とすと反則金などもありますし、ケガをしたり、これが重傷だったりということになると過失運転致傷罪というもっと重い罪にもなり得ます。もちろん弁償もしなければなりません。運転手さん、荷物の固定はしっかりとお願いします」
(関西テレビ8月18日放送『報道ランナー』内「そこが聞きたい!菊地の法律ジャッジより)
https://news.yahoo.co.jp/articles/467abd4b2c99a74dcc2b657f2d66eff7b3db4a1e
(ブログ者コメント)
〇以下は名古屋高速からの注意喚起リーフレット。
『落下物は落とし主の責任です』
落下物により第三者に損害が生じた場合は、積荷を落とした方に民法上の損害賠償責任が生じます。
また、道路法第43条及び道路交通法第75条の10違反になります。
・・・
https://www.nagoya-expressway.or.jp/safety/04.html
〇トラックなどからの荷物落下事故で損害賠償されたという報道は、これまで記憶にない。
賠償金は支払われたが、ニュースバリューがないので報道されなかった、ということかもしれないが・・・。
2021年8月23日18時32分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都新宿区と文京区内の一部地域で、ガス管の破損によって21日からガスの利用ができない状態が続いている。
両区は、この事態を受け、区内の公衆浴場などの無料開放を始めた。
新宿区や東京ガスによると、21日午後4時ごろから、新宿区山吹町や早稲田鶴巻町の一部など、文京区の関口1丁目の一部でガスの供給が止まった。
水道管から水が漏れ出し、地中の圧力が高まったことから、下にあったガス管が破損したことが原因とみられるという。
東京ガスによると、23日午前9時半時点で、新宿区で3157戸、文京区で3405戸の計6562戸でガスの供給ができない状態が続いている。
順次、復旧作業をおこなっており、24日の復旧を目指しているという。
無料開放されるのは、新宿区では、区内すべての公衆浴場19カ所。
利用者は、番台でガスの供給が止まっていることを申告する。
文京区は「君の湯」と「ふくの湯」の2カ所を無料で開放する。
また、文京スポーツセンター、江戸川橋体育館、目白台運動公園、福祉センター江戸川橋、和敬塾ではシャワー利用ができる。
利用の際は、施設の窓口に健康保険証など住所の分かるものが必要。
音羽地域活動センターでは非常食の配布を行う。
https://www.asahi.com/articles/ASP8R5VV2P8RUTIL03B.html
8月23日10時31分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、ガス管に水や土砂が詰まったことが原因だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京ガスによれば、21日午後4時20分ごろ利用者から「ガスが出ない」と通報があり、付近の新宿区と文京区の一部あわせて、6507戸でガスの供給ができない状況になりました。
ガス管に水や土砂が流入して詰まったことが原因とみられています。
ガスの供給停止から約40時間経過した23日朝には、200戸の開栓作業が始まり、順次続けるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/95b588568a9541dc09cd835d01dc2272531f6d25
8月25日18時58分にテレビ朝日からは、サンドブラスト現象で穴が開いた可能性がある、平坦な地形ゆえガス管の中に入った水が抜けにくいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
ガスが止まった理由は、ガス管自体に問題があった可能性以外に、こんな要因も…。
経済部・延増記者:
「一つ考えられているのがサンドブラスト現象という可能性が指摘されています。どういう現象かと言いますと、ガス管の近くにある水道管が何らかの原因で破裂。飛び出した水が土砂を巻き込んでガス管に圧力を加えます。土砂がガス管を摩耗して、ガス管に穴を空けたという現象」
東京ガスは当初、24日の復旧を見込んでいましたが、まだ作業は続いています。
時間がかかっている理由は、その地形。
経済部・延増記者:
「ガス管をひいているエリアがフラットな地形。ガス管に傾斜がありますと、局所的に水が集まりますのでそこから水を抜けば簡単に復旧作業ができると。今回の、ガス管をひいているエリアはフラットな地形のため、水を抜く作業が広範囲に及ぶことが時間のかかる最大の要因なんですね」
東西1000メートルに広がる大工事となったことで、時間がかかっているといいます。
東京ガスは26日の復旧を目指し、作業を続けています。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000226713.html
8月26日21時31分に朝日新聞からは、113戸を残し復旧したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京ガスは26日、供給が止まっていた6562戸のうち、6449戸(98・3%)が復旧したと発表した。
残る113戸については、復旧のめどがたっていないという。
同社によると、ガスの供給停止が続いているのは文京区関口1丁目の集合住宅2棟、計113戸。
26日中に全ての復旧作業を完了させる計画だったが、敷地内のガス管の形状が複雑なため、作業が難航しているという。
ガスが利用できない世帯に対しては、個別に宿泊施設を手配するなどの対応を取っている。
今回のトラブルの原因について同社が調べたところ、新宿区山吹町内に敷設されていたガス管が破損しているのがみつかり、そこから東西1キロ、南北400メートルの範囲のガス管内に水や土砂が流れ込んでいたという。
周囲の水道管から漏れた水が入り込んだ可能性があり、都水道局などとともに調べている。
https://www.asahi.com/articles/ASP8V6X5GP8VUTIL06G.html
2021年10月1日8時30分に朝日新聞からは、東京ガスは情報周知手段として今回初めてツイッターを使用し、計37回発信、そのせいか苦情は少なかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月下旬、東京都内で計6千戸超が最大で7日間、ガスが止まった。
東京ガスによると、同社の供給停止事故としては過去最大規模だったが、意外にも苦情は少なかった。
背景にあったのは、住民への情報周知手段として、同社として初めて使用したツイッターだったという。
発生は8月21日夕方。
「ガスが出ない」という東京都内の住民からの通報だった。
社員が調べると、同社のガス管に大量の土砂や水が入りこんだのが原因とみられた。
被害は新宿区、文京区の広域にわたっていた。
そこで活用することにしたのがツイッターだ。
これまではホームページなどで復旧見通しなどを載せていたが、ホームページだと情報は「一方通行」だった。
ガスが止まっている地域の利用者が見てくれているかもわからないし、反応も見えにくい。
だが、ツイッターだと、リアルタイムで情報を発信でき、利用者側からすれば、「返信」や「転送」の機能もあるので、発信者に要望を伝えたり、近所の人に発信情報を転送したりできる。
また、ツイッターには、発信情報を評価する「いいね」の表示機能もあるので、発信する側も、情報が評価されているかどうかの判断材料にもなるからだ。
当日の夜から、おわびとともにガス供給の見通しを告知する、と発信。
全戸復旧まで、のべ37回のツイートをした。
対象エリアごとに、どの程度の戸数が復旧したのか、工事の進捗(しんちょく)率などを逐一報告するとともに、工事現場の写真も発信した。
【苦情どころかねぎらいも】
手探りだったが、苦情どころ…
(以下は有料)
https://digital.asahi.com/articles/ASP9Z55NNP9JUTIL001.html
2021年8月20日21時10分にNHK山梨から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富士吉田市にある「富士急ハイランド」で、去年12月から今月にかけて、ジェットコースターに乗車した客合わせて4人が、首の骨を折るなどの大けがをしていたことが分かり、富士急ハイランドはジェットコースターの運転を休止し、県が21日、立ち入り調査を行うことになりました。
県や富士急ハイランドによりますと、去年12月から今月にかけて、富士急ハイランドにあるジェットコースター、「ド・ドドンパ」に乗車した30代から50代の男女、合わせて4人が首や背骨を骨折し、全治1か月から3か月の大けがをしたということです。
「ド・ドドンパ」は、車両に取り付けられたタンクから噴射する空気圧によって、発車から2秒足らずで時速180キロに加速するのが特徴で、4人が乗車した車両や座席の位置、けがをした箇所に共通点はないということですが、3人は、本来、頭を座席に当てて乗車しなければならないところ、前傾姿勢だったなどと話しているということです。
けがをした4人が乗車した期間中の乗客は、合わせて21万3000人余りで、富士急ハイランドは、けがと車両との因果関係は確認できていないとしていますが、今月12日から当面、「ド・ドドンパ」の運転を休止するとともに、21日、県の立ち入り調査を受けるということです。
富士急ハイランドは「けがをしたお客さまには誠意をもって対応したい。お客さまの安全を第一に、確認作業を徹底し、原因究明を進める」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20210820/1040014162.html
8月21日6時32分に読売新聞からは、重傷事故は県に報告の義務があったが、園の担当者は機器異常ではないので報告の必要なしと誤認識していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山梨県富士吉田市の遊園地「富士急ハイランド」のジェットコースター「ド・ドドンパ」で昨年12月以降、利用客4人が骨折する重傷を負っていたことが分かった。
同園は今月17日まで国や県に対して事故発生を報告しておらず、県は20日付で速やかな報告と事故防止の徹底を求めて同園を行政指導した。
県などの発表によると、負傷したのは昨年12月18日~今年8月2日に利用した30~50歳代の男女4人。
いずれも頚椎の圧迫骨折などで、全治1~3か月だった。
県は遊戯施設に対し、全治30日以上が見込まれる重傷事故は、原因にかかわらず報告するよう通知している。
同園の担当者は、「機器の異常による事故でないと考え、当初は報告する必要はないという誤った認識だった」と釈明し、「早い時期に公表すべきだった。反省している」と話した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210820-OYT1T50359/
8月22日18時35分にNHK山梨からは、運営会社が開設した相談窓口に、自分もケガしたという相談が開設後の2日間だけで9件あったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この問題を受けて、21日、富士急ハイランドの運営会社が相談窓口として電話とメールを設置したところ、21日と2日の2日間で、「ド・ドドンパ」に乗って「骨折した」という相談が2件寄せられたほか、体の痛みを訴えるなど「負傷した」という申し出が7件あったということです。
会社側では、この相談について22日、県に報告したということで、今後、事実関係を調べたうえで、骨折の事実などがあれば適切に対応したいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20210822/1040014171.html
8月23日7時1分に読売新聞からは、相談を寄せてきたのは数年内の利用者で、症状は首の骨折や痛み、胸などの痛みだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同園によると、4人のけがが公表された20日以降、電話やメールで23件の意見が寄せられた。
このうち、数年内にド・ドドンパを利用した2人が首などの骨折を、さらに7人が首や胸などの痛みがあったと訴えた。
同園は「本人の特定につながる」として、この利用客の年代や利用日を明らかにしていない。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210822-OYT1T50227/
8月23日19時20分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、事故後、警察には報告していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
なぜ事故後、すぐに報告しなかったのでしょうか。
富士急ハイランドは「警察には報告していたが、原因究明のため、県への報告が遅れた。」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/075880bd05e91a4d462ea053e4add9d7efa15d3a
8月23日20時31分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、2017年のリニューアルで加速力がさらにアップしていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
“加速力世界ナンバーワン”をうたうド・ドドンパ。
以前のドドンパが、スタートから1.8秒で時速172キロに到達したのに対し、2017年にリニューアルしたド・ドドンパは、スタートから1.56秒で時速180キロに到達。加速力がさらにアップした。
利用客:
「勢いはやはりすごくて。
やっぱり、衝撃っていう部分では、だいぶあるように感じ
ましたね。」
https://news..co.jp/articles/b1007611dee364556f3b96f2115e6273e8cc3b0d
8月24日4時13分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、乗ったことがある人のコメントが下記趣旨でネット配信されていた。
今月1日に『ド・ドドンパ』に乗ったという人は、次のように話す。
「ちょっとでも(頭を)浮かせていると、加速の時に頭を
打ったりして痛いですね。
Q:ケガまではいかないけど?)
はい、でも、そこで思いっきり、顔を少し前に出したり
とかしていたら、ちょっとケガはしそうだなとは思います
けど」
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c161dc671b3cad883a5eb97cac6b00e08470555
8月24日15時54分にYAHOOニュース(山梨放送)からは、相談窓口に寄せられた骨折2件のうち1件が取り下げられたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富士急ハイランドは、1人が骨折の申し出を取り下げたと発表した。
事故を受け、今月20日から相談窓口を開設したところ、 22日までに骨折や体の不調を訴える申し出が9件寄せられ、事実関係を確認しようとしたところ、このうちの骨折の申し出1件が取り下げられたという。
取り下げの理由について、富士急ハイランドでは「個別の事案であり公表しない」としている。
これで窓口開設後の問い合わせの件数22件のうち、骨折の申し出が1件となった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ab9e5e776f1637028be55558cd782ca5f5845bc
8月26日19時49分に産経新聞からは、平成31年(2019年)以降、ドドドンパ以外のアトラクションでは事故は起きていないという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)は26日、他アトラクションでは、報告する基準の事故はなかったと発表した。
山梨県が24日に、ド・ドドンパ以外のアトラクションでも平成31年以降、事故が起きていなかったかを報告するよう要請。
同社は26日に今回の結果を県に報告した。
ただ、昨年1月にアトラクション「クール・ジャッパーン」の利用者から安全バーに胸を打ち付け、骨折したと申し出があったが、その後、連絡が取れず、来園記録や診断書を確認できていないという。
この点も今回、県に報告した。
https://www.sankei.com/article/20210826-GXOHNY2SMBLLBHAS2OQQT37KZM/
(ブログ者コメント)
〇昨年末に最初の骨折者が出た後、園は再発防止のため、どのような対応をしたのだろうか?
2人目の後は?
3人目の後は?
今回の報道後、窓口に相談を寄せてきた骨折者なども、負傷した当時、園に届けていたと思うのだが・・。
〇現状、判明している負傷者は21万人の中の11人ということだが、指示されたルールに従わなかった人、思わず頭を動かした人などは、もっといたような気がする。
(2021年8月28日 修正1 ;追記)
2021年8月27日17時32分にNHK山梨からは、園はモニターやアナウンスなどで正しい乗り方を示していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富士急ハイランドによりますと、乗車を待っている利用者に見せるモニターや、出発ゲートに設置している案内板で、首を痛めるおそれがあるため頭をヘッドレストにつけておくことなどの正しい乗り方を示しているほか、「大変危険なので下を向かないように」といったアナウンスも流し、安全を確保していたとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20210827/1040014229.html
8月28日7時9分にYAHOOニュース(関西テレビ)からは、これまでの園の対策では完全免責にはならないという弁護士の見解などが下記趣旨でネット配信されていた。
利用客には乗車前に…。
<アナウンス>
「背筋を伸ばした姿勢でご搭乗ください」
正しい乗車姿勢を映像で解説し、発車前にもアナウンスで注意を呼びかけていたということです。
安全性が第一のはずのアトラクションでのまさかの事故に、街の人は…。
女性:
「絶対安全やと思って乗ってるもんね」
連れの女性:
「(注意喚起の映像は)み、見ないね…聞いてるけど、もう違うところに心は行ってるから」
別の女性:
「富士急側は企業としてやるべきことはちゃんとやってる。アナウンスもしてるので、(過失割合は)10対0ではないと思う」
富士急ハイランドが事前に注意喚起を行っていたとなると、ケガをしても自己責任になるのでしょうか。
菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「私は、責任は全面的に遊園地側にあるんじゃないかなと思います。事前にアナウンスしたことによって、遊園地側が完全に免責されるためには首や胸の骨折まで可能性があるという危険を具体的に言って、しかも乗客の方から『責任は問いません』という一筆をとる。ここまでやらないとなかなか難しいですね。あのぐらいのアナウンスでは『あなたの自己責任ですよ』という完全免責は難しいと思います。ここまでは民事の話で、刑事事件としても業務上過失傷害という罪も成立する可能性があります」
(関西テレビ8月25日放送『報道ランナー』内「そこが聞きたい!菊地の法律ジャッジより)
https://news.yahoo.co.jp/articles/42a39137dc84392c97e43fbcd44ebce79effede6
8月27日21時8分にYAHOOニュース(共同通信)からは、指示通りの姿勢で乗っていたが負傷したという相談もあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山梨県は27日、県の窓口に、新たに20件の負傷の相談があったと発表した。
「ド・ドドンパ」以外のジェットコースターなども含まれ、「指示通りの姿勢で乗車していたが、頸椎を負傷した」との相談もあったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/23dcc87684ccdb25ce6e8bdf42421a45b3ec8253
(2021年9月1日 修正2 ;追記)
2021年8月31日20時2分に毎日新聞からは、新たに2人の骨折が判明したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社の岩田社長が31日に記者会見し、新たに5人の負傷が判明したと発表した。
うち2人は今年6~8月に首などの骨を折っていた。
残る3人も首の痛みなどを訴えているが軽傷という。
同社が8月21日から設置した窓口には、30日までに計132件の相談が寄せられた。
同社は9月3日付で第三者委員会(委員長・上山信一慶応大教授)を設置し、再発防止と安全管理体制の見直しなどを検討する。
https://mainichi.jp/articles/20210831/k00/00m/040/278000c
2021年8月20日18時18分に琉球放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後、那覇市にあるビルの解体現場で資材が落下して男性作業員に直撃しました。
男性は、その後、病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
事故があったのは那覇市久茂地のビル解体現場で、20日午後1時15分ごろ、工事関係者から「材料の下敷きになった」と消防に通報がありました。
消防などによりますと、現場は立体駐車場だった部分で、直径1メートル80センチほどの円形の資材が外れて落下し、解体作業にあたっていた男性に直撃したということです。
男性は意識不明の状態で病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
警察や消防などが事故の原因を詳しく調べています。
8月20日15時41分にYAHOOニュース(沖縄タイムス)からは、大きな金属音を聞いた人がいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後1時15分ごろ、沖縄県那覇市久茂地3丁目のビル解体現場で「解体作業中に下敷きになってけが人がでた」と工事関係者から119番通報があった。
警察や消防によると、50代男性が意識不明の状態で病院へ搬送された。
隊員が駆けつけた時には、男性は仰向けに倒れた状態だったという。
事故現場近くで勤務する男性(43)は「午後1時過ぎぐらいに『ドンドンドンドン』と大きな金属音が響いた。何か物が落ちたのではないか」と振り返った。
午後3時半現在、現場周辺は交通規制され、警察や消防、労働基準監督署の三者で現場調査している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c804ff70f5cda7c580a7d1ed8fe4063475bf208
8月20日16時43分に琉球新報からは、現場はビルの最上階付近だったなど下記趣旨の記事が、救出活動中の現場写真付きでネット配信されていた。
那覇市消防局によると、20日午後1時15分ごろ、那覇市久茂地のビル解体現場から「資材の下敷きになった」と119通報があった。
ビル内で立体駐車場の解体作業に当たっていた沖縄市の53歳男性が倒れてきた資材の下敷きになった。
男性は、本島南部の病院に救急搬送されたが、死亡が確認された。
現場は那覇市中心街のビルの最上階付近。
消防がはしご車を使って男性を地上まで降ろした。
周辺は交通規制が敷かれ、一時騒然となった。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1378629.html
(ブログ者コメント)
形状と大きさから考えると、落下したのはターンテーブルだったのかもしれない。
2021年8月20日11時28分にYAHOOニュース(東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後11時半ごろ、豊橋市杉山町の下水処理施設・いずみが丘処理場の従業員から「同僚が見当たらない」と警察に通報がありました。
消防が捜索したところ、施設内にある深さ6メートルほどの水槽の中で、従業員の枦山さん(男性、50歳)が死亡しているのが見つかりました。
枦山さんは大雨で満杯になった水槽の排水作業をしていたということで、警察は誤って転落したとみて調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/76842c7bf2994842d94bb3c81b24006c894c7a95
同じく8月20日11時28分にYAHOOニュース(メーテレ)からは、死亡した従業員は朝から1人で排水作業していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後11時半すぎ、豊橋市杉山町の下水処理施設「いずみが丘処理場」で、排水作業をしていた男性が見当たらないと同僚から警察に通報がありました。
消防が駆けつけたところ、下水処理場の水槽の中で枦山さん(50)が死亡しているのが見つかりました。
警察によりますと、枦山さんは19日朝から1人で排水作業をしていたとみられるということです。
豊橋市内は19日朝から断続的に雨が降っていて、警察は雨と事故との関係などを調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a0873798c84cd1f0ea4a273a41d68af6c3233f89
8月21日13時20分に読売新聞からは、死亡したのは委託を受けた水道工事会社の従業員でマンホール内で見つかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後11時40分頃、愛知県豊橋市杉山町の下水処理施設「いずみが丘処理場」で、水道工事会社員の男性から「同僚が見当たらない」と豊橋署に通報があった。
同署員や消防隊員が捜索したところ、20日午前3時頃、同施設のマンホール内で同市弥生町の会社員枦山(はぜやま)さん(50)が見つかり、その場で死亡が確認された。
同署によると、枦山さんは同市から委託を受けて排水作業を行っていた。
同署は、誤って転落した可能性があるとみて調べている。
同市によると、大雨による下水の増水に対応するため、ポンプによる排水作業を委託していたという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210821-OYT1T50074/
(ブログ者コメント)
報道内容から考えると、交替要員として処理場に来た従業員が、引継ぎ相手がいないことに気付いた、ということかもしれない。
2021年8月17日19時53分にYAHOOニュース(山陰中央テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
カニの殻などを使って健康食品などの原料を造る境港市の工場で男性作業員2人が意識不明の状態で見つかり、病院で手当を受けています。
見つかった場所は工場の大型の釜の中でした。
きょう午前8時57分、境港市のKケミカル境港工場で、工場内にある大型の釜の中で22歳と42歳の男性作業員が意識不明となって倒れているのが見つかり、消防に通報がありました。
警察によると、22歳の男性作業員が点検のため釜の中に入った後、意識不明に、その後、同僚からの連絡で42歳の男性が助けに入ったところ、この男性も急に意識が無くなったということです。
2人は米子市内の病院に搬送され、手当を受けていますが、現在も意識不明です。
この工場では何を製造しているのか?
Kケミカル境港工場は、カニやエビのなどの甲殻類の殻に含まれる成分を原料に、キトサンやグルコサミンといった健康食品などの原料を製造しています。
2人が発見されたのはフタのある直径4メートル、高さ5メートルの大型の釜で、通常はカニの殻や薬品を入れて混ぜるということですが、事故当時は中は空で、使われていませんでした。
警察によると、この釜は7月の上旬から使っておらず、使用を前にきょう点検したところ、事故が起きたいうことです。
警察は、2人が意識を失った釜に薬品などが残留していた可能性が無いかなど、原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5af064577f1ed70a5924a68fb4d91960e7133ad1
8月17日18時25分にNHK鳥取からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、釜の中に何らかの薬品が残され、発生したガスを吸い込んで意識を失った可能性があるとみて、事故の詳しい原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/20210817/4040009235.html
2021年8月16日17時45分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都の多摩消防署で2017年8月に救急隊員だった山崎Tさん(男性、当時50歳)が急性心不全で亡くなったのは、「体力錬成」として上司が過度な運動を強いたためだとして、山崎さんの弟(51)が16日、都に経緯説明や約6900万円の賠償などを求める民事調停を東京簡裁に申し立てた。
申立書などによると、上司が山崎さんの勤務態度に不満を持ち、個別に訓練を実施。
暑い日中に防火服を着用したまま消防署の周りを走らせたり、階段の上り下りや腕立て伏せをさせたりした。
山崎さんは訓練開始の約1時間半後に心不全を発症し、その後亡くなった。
https://nordot.app/799918218017177600?c=39546741839462401
8月17日付で毎日新聞東京版からは、上司は罵声を浴びせるなどした、公務災害に認定されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
多摩消防署で2017年、救急隊員の男性が訓練中に急性心不全で死亡したのは適切な指導を超えているとして、男性の弟(51)が16日、都に約6953万円の損害賠償や経緯の説明などを求めて東京簡裁に調停を申し立てた。
申立書によると、男性は山崎Tさん(当時50歳)。
同年8月13日、上司から「体力錬成」と称してランニングや腕立て伏せを強いられ、体調が悪化して死亡した。
上司は運動中に罵声を浴びせ、ほほに平手打ちをしたという。
20年10月、地方公務員災害補償基金都支部が公務災害と認定した。
記者会見した弟は、「時代錯誤で法令順守の意識の低さを感じる。真摯(しんし)に受け止め、誠実に対応してほしい」と述べた。
東京消防庁広報課は「申立書が送達されておらず、現時点でのコメントは控える」としている。
https://mainichi.jp/articles/20210817/ddl/k13/040/007000c
8月16日22時49分にYAHOOニュース(TOKYO MX)からは、炎天下に防火服を着て・・・という表現の記事がネット配信されていた。
(その他の内容は上記と同じにつき、本文転載は省略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb0abfcf71cbeefe04d56042787a51ba72e7b8cc
2021年8月17日18時57分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後4時50分ごろ、神戸市垂水区平磯1の下水処理場「西水環境センター」のポンプ棟で、アルバイト作業員の男性(48)=尼崎市=が地下2階から約10メートル下の地下3階に転落し、同僚男性が119番した。
男性は搬送先の病院で約9時間後、死亡が確認された。
垂水署や同センターによると、男性は同僚と下水を流すポンプを増設する作業を終え、地下2階の資材搬出口に、縦約50センチ、横約180センチの鉄製のふたをする際、バランスを崩して転落したとみられる。
同署は事故とみて、原因などを調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f94a42fa4d042f139c42a6db7c3c1fedf3d6fee6
ネットサーフィン中、4年前の2017年8月11日にデイリー新潮から下記趣旨の記事がネット配信されていたのを見つけた。
同じような事例として昨年、明石家さんま氏などの体験を紹介しているので、その関連情報として紹介する。
昭和60年8月12日、「日航機」が御巣鷹山に墜落して520人が犠牲となった。
その一方で、搭乗を回避し、「死神」から間一髪逃れた人々がいる。
当事者らが初めて明かす、その後の人生とは。
***
その日、釣りライターの大西満(75)が経験したことを「運」の一言で片付けられようか。
なにしろ、何度振り切っても、死神は先回りするように彼の元を訪れたのだ。
昭和60年(1985)8月12日の早朝、大西は御巣鷹山からわずか五十数キロの距離にいた。
群馬県前橋市の利根川で、約40人の釣りファンを相手に鮎釣りの講習会を開いていたのである。
講習が始まったのは7時。
まさか12時間後にジャンボ機が墜落するなど予想だにしない穏やかな朝だった。
天候は悪くなかった。
が、川の濁りが気になっていた。
数日前に降った雨の影響だった。
「当時教えていた“泳がせ釣り”という新しい釣り方が、評判になっていたんです。これはオトリ鮎を自由に泳がせ、それに刺激を受けた鮎が喧嘩をしかけてくるところを釣るというもの。ただ、濁っている川では鮎同士が見えにくく難しいのです」
そんな事情から、当初15時まで行なう予定だった講習を、1時間ほど早く切り上げることになった。
帰りのチケットは、念のため19時35分発の「羽田発伊丹行き最終便」を取っていたが、〈これなら1時間以上早い便に乗れるかもしれない〉と大西は思った。
ところが、講習会を主催した釣具店で帰り支度を始めていると、店の常連客が入ってきた。
「釣り竿が壊れたんだけど、どうにかならないかな」
見ると、ラジオのアンテナのように伸縮するはずの竿が、伸縮部分が固着して収納できなくなっている。
普通なら、修理は店主に任せて帰るのだが、メーカー名を見て手が止まった。
「『がまかつ』だったんです。私はがまかつとの間で、製品を試して助言したりするテスター契約を結んでいたので、自社製品みたいなもの。知らんふりできませんでした」
修理すべく竿を触ったが、びくともしない。
「メーカーに任せたら」という言葉が喉元まで出かかったが、となると約1カ月間、釣りができなくなる。
それも可哀そうだ、と思いながら試行錯誤していると、ある瞬間、ストンと収まった。
客は喜んでいたが、時計をみたら30分以上経過している。
それでも急げば早い飛行機に乗れると思い、高崎駅から上越新幹線に飛び乗った。
途中、妻に電話をし、「少し早い6時ぐらいの便で帰る」と伝えた。
【残念やなあ】
羽田空港に着いたのは17時半頃。
18時発のJAL123便はあいにく満席だったが、あわよくばと、空席待ちの列に並ぶことにした。
当時は、チェックインカウンターとは別に全路線の空席待ち専用窓口があった。
そこで発行される路線別の整理券を受け取ったあと、チェックイン・ブースで待つという流れである。
大西が手にした整理番号は5番。
手荷物を2つ持って並んだ。
見上げると、運航予定を示す案内板の〈18時発JAL123便〉のところには、“案内中”のランプが点滅していた。
空席待ちの客が呼び出されるのは出発の20分前、つまりチェックインを締切ったあとである。
大西は、空席待ちの客が1人また1人と呼ばれ、手荷物検査場に吸い込まれていくのを眺めながら、自分の番号が呼ばれるのを待っていた。
だが、しばらく後、「空席待ちのご案内は以上です」と宣告された。
次の瞬間のことは、今でも鮮明に覚えている。
「僕のすぐ前の人で、ぎりぎりで乗れなかった男性と顔を見合わせて苦笑いをしたんです。“残念やなあ”と言い合って。50代の丸顔の人だったと思います」
当時、大西は45歳。
「若気の至り」と振り返るが、何としてもその便に乗りたかった彼はあきらめきれず、その場にいたJALのグランドホステスに悪態をついた。
「飛行機というのは、VIP用に2席ぐらい空席を用意していると聞いたことがある。何とかならんのか」
しかし、相手は曖昧な笑みを浮かべたまま、「満席です」と繰り返すのみ。
大西は、空席を待っていた客のうち、3人が搭乗したのを確認している。
あと30分早く空港に着いていれば、自分が乗客になっていたかもしれない。
大西は仕方なく、次の伊丹便である18時30分発「東亜国内航空207便」に搭乗。
同機はトラブルもなく、伊丹空港に着陸した。
この時、すでに123便の機影消失の速報がテレビで流れていたが、少なくとも大西の耳には入っていない。
【助けられた命】
何も知らないまま、駐車場に停めておいた車で、大阪・寝屋川市の自宅に向かった。
だが、その頃、近所では大騒動になっていた。
「その日、踊りのお稽古を公民館でやっていたんです。“主人が乗っているかもしれない”と話すと、“踊っている場合やない”と言われて。みんなとうちに引きあげてきて、近所の人に空港に送ってもらおうかと相談していたんです」(夫人)
そこに当の大西が帰還。
「近所の7、8人が拍手喝采で迎えてくれるんです。“ワー、帰ってきはった”と。何事やと思ってね。そしたら飛行機落ちたと。振り返ると、ほんまに紙一重のところをくぐり抜けてきたなと。もし釣り竿の修理をしてなかったら、あるいはもっと強くクレームをねじこんで、万が一、席が取れていたらと思うとね」
こう話したあと、大西は「そういえば……」と、あることを語り始めた。
それは日航機墜落事故から1年後の7月のこと。
三重県で釣りをした帰り、後輩が運転する車が奈良県の山中で交通事故を起こし、助手席で寝ていた大西は重い脳挫傷を負って、意識不明の重体になった。
一時は、「植物状態になることも覚悟してほしい」と言われるほどだった。
担ぎ込まれた山あいの病院には普段、脳外科の専門医は常駐していないのだが、その日は偶然、専門医が当直していた。
その医師の点滴治療が著効を示し、奇跡的な回復を果たすことができたという。
「私の意識が戻らないとき、知人の紹介で家内が奈良の真言密教の寺にお参りにいったんです。そこで住職に、“ご主人の足を誰かが引っ張っているから大丈夫”と言われたと。信心深いほうではないけど、妙に説得力があってね。だから助けられた命なんですよ」
【ついてないなあ】
その大西の2人後ろ、空席待ち整理番号7番を持っていたと思われるのが、神田敏晶(53)である。
ITジャーナリストの彼は、事故当時はワイン・マーケティング会社の社員だった。
「社会人になって初めてのボーナスをもらったので、少し奮発して飛行機で帰省しようと思ったんです」
当時の新幹線は東京―新大阪間が1万2100円(自由席)なのに対し、飛行機は羽田―伊丹間1万5600円と、3500円割高だった。
しかし、思い立ったはいいが、チケットさえ取っておらず、空港に着いた当日16時前後は、JAL17時発、ANA18時発、JAL18時発はすべて満席だった。
学生時代はバックパックで世界中を旅していたので、3便もキャンセルを待てば乗れると高をくくっていた。
しかし、全滅。
「ついてないなあと思いましたね。計画性のない自分を呪うというか」
下調べしていなかったからか、18時発が最終便だと勘違いしていた。
それで東京駅へとって返し、新幹線で帰郷した。
当時は新幹線車内に文字ニュースが流れるサービスはない。
日航機事故を知ったのは、友人と夜通し飲んだ翌日昼、二日酔いの状態でテレビを見たときだった。
「ショックで、ずっとテレビを見ていました。母が“よかったなあ”と言っていたのを覚えています」
不思議なことに神田は、その後、何度か大きな災害や事件に巻き込まれたりしながらも、事なきを得てきた。
平成6年(1994)の米ロサンゼルスで起きたノースリッジ地震のときは、フリーウェイが落ちるほんの30分前にそこを走行していた。
その翌年の阪神淡路大震災のときは神戸市におり、自宅は半壊したが命からがら逃げ出した。
さらに平成13年、米国同時多発テロ事件が起きた日には、取材場所として、ワールド・トレードセンターを打診されていた。
「考えてみたら、こうした事故で命を落とされた約1万人の犠牲者の代わりに生かされているんだなと。その人たちの分まで生きなければ……。そう思ってこれまで生きてきたのです」
(文中敬称略・年齢は本誌掲載当時のものです)
https://www.dailyshincho.jp/article/2017/08110800/?all=1&page=1
2021年8月14日13時54分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
気象庁は14日、九州北部で記録的な大雨が続いているため、福岡、佐賀、長崎の3県に大雨特別警報を発表した。
◇
日本自動車連盟(JAF)佐賀支部(佐賀市)は13日、大雨・豪雨による水害発生時の注意点をまとめた。
水深5~10センチの路面でもエンジン破損の危険があるといい、ドライバーらに「不要不急の外出は控えてほしい」と呼びかけている。
同支部によると、2020年7月豪雨では各地で道路が冠水。
同月3~9日、冠水路走行などに伴うロードサービスの救援要請は九州7県で計1097件(うち佐賀県は8件)にのぼった。
JAFは注意喚起のため、ホームページで「冠水路走行テスト」と題した検証映像を公開。
セダンタイプの車両が水深30、60センチの道(アンダーパスを想定し、長さ30メートル)を走行した結果を紹介している。
水深60センチでは走り抜けることができなかった他、同30センチでも時速30キロ走行時は同10キロに比べ巻き上げる水量が増えることからエンジンに水が入りやすいことがわかった。
同支部は、「大雨・豪雨時は不要不急の外出や運転を控えるのが基本。やむを得ない事情で出かけ、運転中に大雨に遭遇した場合は、高架下など周囲よりも低い場所への進入は避けてほしい。万が一、浸水や水没で窓が開かなくなった場合などに備え、ハンマーの車内常備を」と呼びかけている。
https://mainichi.jp/articles/20210814/k00/00m/040/022000c
※以下はJAFのHPに掲載されている記事の抜粋。
浸水深30cmは走行できましたが、同じ浸水深でも速度が高くなると巻き上げる水の量が多くなり、エンジンに水が入りやすくなります。
速度を落とせばある程度まで走行できる可能性はありますが、他の要因でエンジンが止まることもあるので、走りきれるとは限りません。
上記2パターン以外では走行テストをしておりませんが、実際の冠水路では水の深さも水の中の様子もわからないため、冠水路に遭遇したら安易に進入せず、迂回しましょう。
https://jaf.or.jp/common/attention/flood
2021年8月15日10時48分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後10時20分ごろ、佐賀県小城市牛津町の牛津江排水機場の男性作業員から「同僚がベルトコンベヤーに挟まれた」と119番通報があった。
県警によると、作業員の石井さん(男性、75歳)が川のゴミを取り除く機械のベルトコンベヤーに上半身を挟まれ、約3時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。
当時は大雨で増水した川からの排水作業中だったとみられる。
小城署によると、牛津江排水機場は、牛津江川が増水した際に牛津川に水を流す施設で、石井さんは同僚2人と機械の監視作業をしていたという。
食事で一時離れていた同僚2人が戻ると石井さんの姿はなく、その後に機械が停止し、意識不明の状態で石井さんが発見された。
窒息死の疑いがあるという。
署が事故の原因を詳しく調べている。
https://www.asahi.com/articles/ASP8H3H6XP8HTIPE003.html
8月15日10時44分に佐賀新聞からは、同趣旨の記事が当該排水機場の写真付きでネット配信されていた。
14日午後10時20分ごろ、小城市牛津町柿樋瀬の牛津江排水機場で、近くの操作員の男性(75)が、排水機場に設置された除塵機に上半身を挟まれた状態で見つかった。
男性は病院に搬送されたが、約2時間40分後に死亡が確認された。
小城署によると、現場はJR牛津駅から西に約600㍍。
男性は小城市から排水機などの操作や監視を委託されており、同日は別の男性2人と作業していた。
同僚の男性が「コンベアに体が挟まれたまま」などと119番した。
同署は原因などを調べている。
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/724512
(2021年9月3日 修正1 ;追記)
2021年9月2日10時23分にYAHOOニュース(西日本新聞)からは、排水機場の操作員は高齢化が進んでいる、報酬はわずかで土日や夜間でも出ていく必要があるためなり手がいないなど、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
記録的な大雨に見舞われた佐賀県小城市の牛津江排水機場で8月、男性(75)が亡くなった。
支流の水が住宅地にあふれる内水氾濫を防ぐため、排水ポンプで川に流す「操作員」だった。
市民が避難する一方で川に向かい、一昼夜、現場に張り付くこともある操作員は危険と隣り合わせ。
高齢化も課題だ。
「ひとごとではない」-。
現役の操作員は死亡事故を受け、「人ありき」の今のやり方に改善を求める。
1日は「防災の日」。
8月12日昼ごろ、福岡県久留米市城島町の男性(51)は雨がっぱをかぶり、ヘッドランプを装着した。
大雨の中、向かった先は筑後川。
住宅や田畑の間を縫うように流れる水路が筑後川に合流する水門を閉じるためだ。
筑後川の水位が上昇すると、水路に逆流し氾濫する危険が高まる。
70代後半まで務めた前任者に誘われて、操作員になって21年。
市では4年連続で浸水被害が発生し、ここ数年「出番」が増えた。
15日まで連日、水門のそばにある小屋で1時間置きに水位を記録。
有明海の潮の満ち引きも踏まえ、水の流れに目を凝らし、水門の開閉を繰り返す。
合間に自宅に戻り食事をして、また小屋へ。
夜は小屋近くの堤防の上に止めた車で仮眠した。
「今回は長雨で体力的にしんどかった」。
しみじみ語る男性。
死亡事故について「責任感が強かったのだと思う」と胸を痛める。
∞ ∞
佐賀県警と国土交通省武雄河川事務所によると、男性操作員は14日午後10時20分ごろ、排水機場で木くずなどごみを取り除く機械に体を挟まれているのが見つかった。
ごみは支流からポンプに水を引き込む箇所にたまり、除去しないと故障の原因になる。
ごみを取り除く作業中の事故とみられる。
排水機場は国交省が設置し、小城市が男性を含む3人に操作を委託。
男性は11日昼ごろから対応に当たっていたという。
操作員への報酬は自治体ごとに決められ、「ごくわずか」と語る操作員もおり、「負担は重く、使命感に頼る部分はある」(行政関係者)。
江里口市長は記者会見で、「二度と事故が起こらないよう安全対策を徹底したい」と述べた。
武雄河川事務所によると、牛津川を含む六角川水系に排水機場は60カ所。
操作員は半数ほどが65歳以上で、80代もいる。
「土日祝日、夜間も関係なしで後任が見つからない」(事務所)。
国交省によると、全国の操作員のうち60歳以上が占める割合は2009年度の53%から15年度は59%に増えた。
3月に発足した社会資本整備審議会(国交相の諮問機関)小委員会では、操作員の安全確保策などを議論している。
遠隔での制御・監視が議題に上るものの、操作員が現地に向かうのを前提に、到着前や退避した場合の活用を想定。
操作員を置かない本格的な遠隔操作の実現は見通せない。
「高齢になった時、限界がくる。技術を活用して操作員の負担軽減の仕組みを真剣に議論してほしい」と久留米市の男性は訴える。
多災害時代を迎え「住民を守らねば」。
重責を負い、不安は尽きない。
【担い手確保は不可避】
九州大の小松利光名誉教授(河川工学)の話:
河川の状況に応じた操作や想定外の事態に対応するため、既存の排水機場や水門の多くは操作員に頼らざるを得ないのが実情だ。
遠隔技術の活用は進んでいるが、自然災害が相手である以上、全てに対応できる保証はない。
操作員の担い手不足や高齢化が進み、今は過渡期にある。
遠隔技術の併用や待遇面の改善など、担い手確保の問題は避けては通れない。
予算は限られており、どう優先順位を付けるのか、治水対策全体の中で議論を急ぐ必要がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/324f51d8116c7331dbe93e69180c68e9f12df53b
2021年8月17日20時9分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、土砂で埋まった道路の写真付きでネット配信されていた。
大雨の影響で、大津市高砂町の国道161号西大津バイパスの近江神宮ランプに大量の土砂が流入し、14日午後4時半ごろから通行止めが続いている。
山の斜面が崩落したためで、大津市と国土交通省は17日、崩落の起点付近にあった盛り土が原因とみられると発表した。
市によると、土砂の流入は14日午後3時ごろと午後4時ごろ、午後5時ごろの計3回起きた。
福井方面に向かうバイパスの乗り口と降り口などに約5千立方メートルの土砂が流入。
ランプに面する山肌が大きくえぐられており、約80メートルの高さから土砂が滑り下ったという。
崩落の起点付近の山林について、大津市の初田建設部次長は「周辺の樹木とは様子が明らかに異なっており、人工的に行われた盛り土の可能性がある」と指摘する。
市不法投棄対策課などによると、付近の山林では、大津市の測量設計会社が2012~14年、管理する残土処分場に建設現場から出た土砂など計約5800平方メートルを無許可で埋め立てていたことが発覚した。
会社と当時の社長は市条例違反の罪で14年に略式起訴され、罰金刑が確定している。
市は土砂の搬出命令を出し、会社は17年4月~18年7月に搬出したとされる。
市は近く、同社から事情を聴いて調べる。
https://www.asahi.com/articles/ASP8K6KSRP8KPTJB00C.html
8月17日21時21分に産経新聞からは、起点では森林が局所的になくなっているなど、下記趣旨の記事が崩落起点も写っている航空写真付きでネット配信されていた。
大津市高砂町の国道161号「西大津バイパス近江神宮ランプ」付近の森林で14日午後4時半ごろに土砂崩れが発生し、国土交通省近畿地方整備局と大津市は17日、起点となった土地の盛り土が原因の可能性があると発表した。
近江神宮ランプの福井県方面と周辺の市道が、発生直後から通行止めとなっている。
けが人はなかった。
土砂崩れは、起点となる土地で森林が局所的になくなっているのを写真で確認し、盛り土の可能性があると判断したという。
近畿地方整備局と大津市は、今回の土砂崩れに関し、調査を進める。
市は約5千立方メートルの土砂が崩落したと推定。
2014年7月施行の市条例は、盛り土など土砂を埋め立てる際は事前の届け出が必要と規定しており、市は土地の所有者の特定を進め、届け出の有無を調べている。
https://www.sankei.com/article/20210817-DDC7MHZVAJKDBJX2IELQASJBJE/
(ブログ者コメント)
熱海市の事故の記憶が、まだ生々しいところに、同じような土砂崩れがまた起きてしまった。
このところ、西日本では前線停滞の影響で大雨が降り続いており、その点も、熱海市の事例と同じだ。
全国、同じような危険場所が、まだまだありそうな気がする。
2021年8月15日19時1分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後2時35分頃、秋田県仙北市の田沢湖で、湯沢市の30歳代男性とその家族ら6人が乗ったスワンボートが浸水し、男性の妻がボート運営会社に携帯電話で救助を要請した。
要請からまもなく運営会社の経営者がジェットスキーで6人を救助し、けが人はいなかった。
仙北署の発表によると、スワンボートは6人乗りで、ボート乗り場から約50メートルの沖合で浸水した。
同署が詳しい原因を調べている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210814-OYT1T50227/
(ブログ者コメント)
足漕ぎボートの浸水トラブルが報道されるのは珍しい。
こういったトラブルは滅多に起きないからか?
それとも、これまではニュースバリューがないため報道されなかっただけなのだろうか?
2021年8月12日20時44分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後5時すぎ、長野県辰野町にある「コニカミノルタサプライズ辰野工場」で爆発が起きて煙が出ていると消防に通報がありました。
消防などが駆けつけたところ、工場の外壁の一部がはがれ落ちていたということです。
警察によりますと、事故が起きた時には工場内に従業員らがいましたが、けが人はいないということです。
この工場ではプリンターに使われるトナーを製造していますが、先月には乾燥機で乾かしていたトナーの粉に静電気によって火がつき粉じん爆発を起こしたとみられる事故が起きていて、今月7日に再開したばかりでした。
親会社の「コニカミノルタ」によりますと、事故が起きたのは前回の事故と同じタイプの乾燥機だということです。
警察と消防が事故の原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210812/1000068736.html
8月13日19時0分に読売新聞からは、生産ラインは遠隔操作されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後5時15分頃、同工場の製造棟2階の生産ラインで爆発が起き、生産設備1台と工場の外壁の一部が破損した。
生産ラインは遠隔操作されていたという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f12226d2203655203a4ed044df5446e60ea1b7cd
(ブログ者コメント)
前回の爆発事故に関し、同社HPには5報として、同タイプの設備にも対策したという、下記趣旨のお知らせが掲載されていた。
ただ、原因と対策の詳細については記されていなかった。
7月6日に発生したコニカミノルタサプライズ辰野工場における火災について、現在の状況を以下のとおりお知らせいたします。
【原因特定と対策】
対象設備の火災前後のデータから、当該生産設備内での静電気が原因と特定しましたが、本原因特定の方法、対応策、安全性について、7月28日に労働安全専門の第三者機関の見解を得た上で、コニカミノルタグループとして最終検証を行い、その妥当性及び安全性を確認しました。
弊社の火災が発生した生産設備と同タイプの生産装置全てに同じ対策を施しました。
https://www.konicaminolta.com/jp-ja/newsroom/important/0810-01-01.html
(2021年9月29日 修正1 ;追記)
2021年9月27日19時13分に日本経済新聞からは、2度の爆発とも静電気による粉じん爆発だった、今後、新しい生産工程を導入するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
コニカミノルタは27日、長野県辰野町のトナー工場で7、8月に2度発生した爆発事故の原因と工場の再稼働時期を発表した。
トナーの生産工程で静電気による粉じん爆発が起こった可能性が高いと結論づけた。
辰野工場では今後、事故の起こりにくい生産工程を新たに導入し、11月8日ごろの再稼働を見込む。
コニカミノルタの調査によると、2度の爆発事故はいずれもトナーの乾燥工程で静電気による粉じん爆発が起こったことが原因だったとした。
今後は、静電気による同様の事故が起こりにくい生産環境を構築して対応する。
同様の生産工程があり、安全点検を進めていた甲府市の工場でも新工程を導入して、10月18日に再稼働する。
辰野工場では11月8日をメドに生産を再開する予定だ。
それぞれオフィス製品用のトナーと、デジタル印刷製品用のトナーを生産している。
事故を受けて、デジタル印刷機向けのカラートナーの一部で、今後の新規受注を停止する可能性があるという。
出荷数量を調整しながら対応を進め、生産再開後の11月20日ごろから順次、供給を再開する予定だ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC279CB0X20C21A9000000/
(ブログ者コメント)
該社HPに報告書が掲載されていないか見てみたが、第3報として以下の記述しかなかった。
事故原因には、同業他社などで類似事故再発防止を検討する上でのヒントがあったかもしれず、公表されなかったことは残念だ。
原因特定と対策
2度の事故は、いずれもトナー生産工程内の二次乾燥工程において発生しました。
事故後、データの収集・解析に時間を要しておりましたが、第三者機関の客観的な助言を含めた社内調査の結果、この乾燥工程にて発生する静電気が粉塵爆発の原因である可能性が高いとの判断に至りました。
生産再開に向けた対策として、同工程を使用しない新たな生産工程を導入することにより事故発生リスクを排除し、安全性を確保する目途が立ちました。
https://www.konicaminolta.com/jp-ja/newsroom/important/0927-01-01.html
(2021年10月20日 修正2 ;追記)
2021年10月18日15時31分にNHK信州からは、原因はフィルター内での粉じん爆発だった、1回目の爆発の後、十分な原因究明ができていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
親会社のコニカミノルタは18日、原因や再発防止策などについての説明会を開き、爆発はいずれもトナーの乾燥機でフィルター内に漂うトナーの粉じんに静電気が引火した粉じん爆発だったことや、来月上旬の生産再開に向け、事故を起こした乾燥機を使わずにトナーを生産していく方針などを説明しました。
会社側は、2回の爆発が起きたことについて「1回目の爆発のあと、十分な原因究明ができていなかった」としたうえで、「在庫や新たな生産体制を強化していくことで、2度とお客様にご迷惑をおかけしないよう努めていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20211018/1010020234.html
10月18日17時19分にYAHOOニュース(信越放送)からは、アースが外れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
コニカミノルタサプライズのいばら木社長は、オンラインで開いた会見で、「トナーによる粉じんに静電気が火種となって引火したことが原因であると特定している」と説明しました。
生産の過程で電気を逃がすアースが外れ、静電気が発生しやすくなっていたことなどから、爆発が起きたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f98e63b190a47181bb2658601fa73f2304977904
10月19日付で毎日新聞東京版からは、フィルターに静電気が発生しやすくなる不具合などで爆発したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
乾燥機のフィルターに静電気が発生しやすくなる不具合や、乾燥機内にたまったトナーの量の増加が重なり、爆発が起こったと結論付けた。
https://mainichi.jp/articles/20211019/ddm/008/020/096000c
(ブログ者コメント)
ネットで探したが、事故報告書は見つからなかった。
信越放送と毎日新聞の情報を合わせ考えると、導電性フィルターのアースが外れていたのかもしれない。
しかし、1ケ月で続けて外れるというのも考えにくい。
もしかして、最近、新規に導入したフィルターの構造が悪かった?
そういった情報こそ、有用なのだが・・・。
2021年8月12日22時13分にTBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後4時前、中央合同庁舎6号館9階の東京地検特捜部の部屋で、床の一部や電気コードのタップなどが燃えました。
火に気づいた職員が水などをかけて消し止め、けが人はいないということです。
警視庁によりますと、電気コードのタップのコンセントを差し込む部分が激しく燃えていることから、そこから出火した可能性が高いとみて詳しい原因を調べています。
東京地検特捜部では先月16日にも、10階にある部屋で机やパソコン2台が燃えるぼやがあったばかりでした。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4335808.html
8月12日21時13分に読売新聞からは、床にあった電源タップなどが焼けたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後3時45分頃、東京都千代田区霞が関の検察合同庁舎9階に入る東京地検特捜部の執務室から出火、床にあった電源タップなどを焼いた。
地検によると、出火当時、執務室は無人だった。
電源タップ近くの封筒などが焼失したが、捜査・公判に用いる証拠品に被害はないとしている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210812-OYT1T50198/
8月12日22時56分に毎日新聞からは、出火場所は検事の執務室だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京地検は12日、東京・霞が関の中央合同庁舎6号館9階にある特捜部の検事の執務室で、封筒などの物品が燃えたと発表した。
地検によると、12日午後3時43分ごろ、10分ほど執務室を離れていた職員が室内に戻った際、煙が出ているのを見つけ、手元のペットボトルのお茶で消火した。
スプリンクラーは作動せず、消防に連絡。
電気系統が火元の可能性があるという。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20210812/k00/00m/040/333000c
8月12日20時36分に朝日新聞からは、複数の差し込み口があるテーブルタップが焼けたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
床が焦げて複数の差し込み口のあるテーブルタップや書類などが焼けた。
https://www.asahi.com/articles/ASP8D6SRPP8DUTIL063.html
8月12日23時44分にテレビ朝日からは、先月の火災後に庁舎内の電気系統点検が行われていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京地検では先月16日にも特捜部の事務室にある机1台とパソコン2台が焼ける火事があり、庁舎内の電気系統の点検が行われていました。
東京地検は「1カ月も経ってない段階で、またご心配を掛けて申し訳なく思う。原因を究明して適切に対応したい」とコメントしています。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000225352.html
(ブログ者コメント)
〇今回は夕方の発火で人がいたからボヤで済んだが、これが深夜だったら、またスプリンクラーが作動して・・・という事態になっていた可能性が高い。
〇ブログ者が現役だった頃、職場で一斉に机の下の電気配線をチェックしたことがあるが、その際、エライ人がいる執務室のチェックをどうするか?まさかエライ人に自分でチェックせよと言うわけにはいかないだろう・・・的な話しが出た。
その時は、担当者が執務室に入って確認したのだが、東京地検では、どうだったのだろうか?
2021年8月12日12時13分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前7時前、湧別町上湧別屯田市街地の土木建設会社で、コンクリートミキサー車を洗うための水をためるステンレス製の高さおよそ90センチのタンクが破裂しました。
警察によりますと、この事故で、この会社に勤める遠軽町上白滝の金野さん(男性、70歳)が病院に搬送されましたが、まもなく死亡しました。
警察や会社によりますと、金野さんは当時、新品のタンクに空気を入れて水漏れしないかどうかなどを点検する作業を1人で行っていましたが、突然、ドンという大きな音がしてタンクが破裂したということです。
警察は事故当時の詳しい状況や死因について調べています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210812/7000037342.html
8月12日12時5分に北海道新聞からは、タンク底部の直撃を受けたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前7時ごろ、オホーツク管内湧別町上湧別屯田市街地の建設会社敷地内で、同管内遠軽町上白滝、同社社員金野さん(70)が、コンクリートミキサー車に搭載用のタンクの近くで倒れているのを同僚が発見し、119番した。
金野さんは全身を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
遠軽署によると、タンクは直径65センチ、長さ90センチの円筒形。
金野さんはタンクに空気を入れ、タンクに穴が開いていないか調べる作業を1人でしていた。
同署はタンクが破裂し、タンクの底部が金野さんを直撃したとみて調べている。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/577531
(ブログ者コメント)
調べたところ、ミキサー車に搭載されている水タンクは生コン荷下ろし後にドラム内やシュート部などを高圧洗浄するためのものとのことだった。
ただ、新品だというのに気密テストをやっていた理由については、情報が見つからなかった。
気密テストはタンクを作った工場で済んでいると思うのだが・・・?
2021年8月11日17時0分に福井新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関西電力から8月10日、福井県に入った連絡によると、営業運転中の大飯原発3号機(福井県おおい町、加圧水型軽水炉、出力118万キロワット)の循環水ポンプの配管の海水漏れについて、関電は同日、原因と対策をまとめた報告書を原子力規制委員会に提出した。
雨水が配管に長年垂れ続け、腐食が進み、直径約4センチの穴が開いたと推定。
関電は対策を施し、11日から出力100%の「定格熱出力一定運転」に戻す予定。
循環水ポンプは2台あり、発電タービンを回した蒸気を冷やして水に戻す復水器に海水を送り込む設備。
4日に空気抜き弁付近の接続配管(直径約17センチ、長さ約13センチ、厚さ約7ミリ)で海水漏れを確認し、運転出力を65%に下げた。
配管はタービン建屋地下1階にあり、換気ダクトを伝って雨水が落ち、塗装がはがれ全体的に減肉が進んでいた。
定期検査で目視点検の対象とされているが、関電は「床面から約35センチの低い位置にあり、死角になっていた」とした。
空気抜き弁は約20年前から使っていないため、撤去して配管を直径90センチのマンホールふたに取り換えてふさぐ。
関電は美浜、大飯、高浜の全原発で視認しづらい部分の外観点検を行い、問題はなかったとした。
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1376243
8月11日12時45分にNHK福井からは、資材搬入用の屋根板の隙間から雨水が入り込んだなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
関西電力が原因を調べたところ、資材の搬入のために取り外しができるようになっている屋根板の隙間から雨水が建屋内に入り込み、配管まで流れ落ちた結果、腐食が進んで穴が空いたとする調査結果を10日、原子力規制委員会に提出しました。
この場所は定期検査の際に目視での点検の対象でしたが、さびを防ぐための塗装が劣化し腐食が進んでいたということで、長い間見落とされていた可能性があるということです。
関西電力は、水漏れが起きたあと、原子炉の出力を通常の6割程度に下げて運転を続けてきましたが、穴が空いた部分を撤去して使用を停止したうえで、11日からフル出力での運転を再開しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20210811/3050008758.html
※以下は同社HPに掲載されていた写真や図解付きのプレスリリース。
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2021/pdf/20210810_1j.pdf
(ブログ者コメント)
プレスリリース掲載写真を見ると、開口箇所は空気抜き弁取り付けフランジの下部。
定期点検時、フランジの下まで覗き込むことまではしていなかったということか・・・?
他方、当該弁はグレーチング床の真横にあるので、雨天時に人が通れば、弁に雨滴が当たっていることに気付きそうな気もした。
滅多に人が通らない場所?
あるいは、気付きはしたが、弁は塗装されているから問題なしと自分で自分に言い聞かせた?


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。