







2020年9月4日18時19分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後9時15分ごろ、姫路市飾磨区中島の関西電力姫路第一発電所で、「タンクから塩酸が漏れている」と市消防局に通報があった。
飾磨署などによると、けが人はなく、周囲への影響も確認されていないという。
同発電所などによると、塩酸は、処理水の水素イオン指数などを調整するためのもので、容量5立方メートルのタンクで保管されていた。
約4立方メートルが流出したが、タンクを囲う防液堤の内側で止まったという。
同発電所は、処置の方法を検討するとともに、漏れた原因を調べる。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202009/0013665021.shtml
2020年9月4日11時53分にYAHOOニュース(北日本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前、入善町の自動車などの修理工場で、ドラム缶に穴を開ける作業中、ドラム缶が破裂し、72歳の男性が死亡しました。
入善警察署によりますと、3日午前9時50分ごろ、入善町東狐にあるK商事の入善修理工場で、アルバイト従業員の加藤さん(男性、72歳)が倒れているのを、女性従業員が見つけて消防へ通報しました。
加藤さんは病院へ運ばれましたが、顔の骨を折り、外傷性くも膜下出血のため、およそ11時間半後に死亡しました。
警察は、加藤さんが1人でガスバーナーを使ってドラム缶に穴を開ける作業中、ドラム缶が破裂したとみて、事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e612b71f4cc8978a19589bcca7e603c9e5d8b5b
(ブログ者コメント)
以下は、映像の2コマ。
(2021年1月7日 修正1 ;追記)
2021年1月6日付で労働新聞からは、缶内の油類に着火・爆発した、空中に飛びあがったドラム缶が顔面に激突したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
富山・魚津労働基準監督署は、危険防止措置を講じなかったうえ無資格者にガス溶断を行わせたとして、自動車分解整備事業のK商事㈱(富山県黒部市)と同社入善修理工場の工場長を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置)違反などの疑いで富山地検魚津支部に書類送検した。
爆発したドラム缶が労働者の顔面に激突し、死亡する災害が発生している。
災害は令和2年9月3日、富山県下新川郡にある同社入善修理工場で発生した。
労働者は空きドラム缶を加工するため、ガス溶断作業を行っていた。
缶内の油類に着火・爆発し、空中に飛び上がったドラム缶が労働者に激突した。
労働者は…
(以下は有料)
https://www.rodo.co.jp/column/99749/
2020年9月3日21時26分に佐賀新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大型で非常に強い台風9号が通過した佐賀県では3日までに、強風にあおられて転倒するなど、少なくとも4人がけがをした。
陸上競技場の屋根や店の外壁がはがれるなど、建物への被害も確認された。
・・・・・
3日午前5時ごろ、伊万里市波多津町の市道で、原付バイクで新聞配達中の60代男性が、路上に落ちた約50センチの倒木に乗り上げて転倒し、けがをした。
・・・・・
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/569406
9月4日付の毎日新聞佐賀版からは、右鎖骨をけがしたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風9号が2日夜から明け方にかけて県内に最接近し、伊万里市で観測史上最大となる風速約34メートルを記録するなど、強風が吹き荒れた。
倒木や停電が相次ぎ、県内では3人がけがをした。
・・・・・
伊万里市では、バイクで新聞配達をしていた60代男性が路上に落ちた木の枝に乗り上げて転倒し、右鎖骨にけがをした。
・・・・・
https://mainichi.jp/articles/20200904/ddl/k41/040/339000c
9月3日19時0分にYAHOOニュース(九州朝日放送)からは、台風は深夜から未明にかけて接近したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風9号が2日深夜から3日未明にかけ、九州北部に接近しました。
各地に爪痕を残しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6765a9dec1e63ce9ada518499733b3d6ec6110d9
(ブログ者コメント)
今回の台風9号では、沖縄県の2つの地方紙が、31日午後に暴風警報が発令されたため、昨年の死亡事故を受けて締結した協定に基づき、1日朝の配達を見合わせた。(本ブログ昨年記事に追記スミ)
そこで伊万里市での暴風警報発令状況を調べたところ、日本気象協会HPに、2日14時26分に発令され、3日0時51分に解除されたという記録があった。
ということは、台風通過に伴い、新聞配達時には暴風警報は解除されていたことになる。
暴風警報発令時には配達中止というルールがあったかどうかは不明だが・・・。
https://tenki.jp/bousai/warn/9/44/4120500/
2020年9月3日5時1分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
二日午後零時五分ごろ、愛知県碧南市新道町一の市道で下水管の埋設工事中に道路が崩れ、「作業員一人がはしごとアスファルトに挟まれた」と一一九番があった。
この事故で同県幸田町横落の土建業宮上さん(男性、43歳)が、頭の骨を折るなどして意識不明の重体。
工事を発注した碧南市によると、幅一・三メートル、長さ十メートル、深さ二・五〜二・七メートルを掘削。
穴が崩れないように壁を押さえる板を取り付けている途中で事故が発生した。
当時は六人が作業しており、宮上さんは穴に入っていた。
碧南署は事故原因や安全対策が適切だったかなどを調べている。
https://www.chunichi.co.jp/article/114483
9月2日18時53分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、崩落防止板とハシゴの間に挟まれたという、同趣旨の記事がネット配信されていた。
男性1人が重体です。
2日正午過ぎ、愛知県碧南市で、下水道工事のために掘られた穴の中で土砂が崩れ、中にいた愛知県幸田町の自営業、宮上さん(43)が、崩落を防ぐための板とハシゴの間に挟まれました。
宮上さんはまもなく救助されましたが、頭の骨を折るなどして意識不明の重体です。
警察は、作業方法に問題が無かったかなど事故の状況を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6983b6556b90aad4e7beed1b79b155ab0ad8ffa9
(ブログ者コメント)
以下は、CBCテレビ映像の3コマ。
穴というよりは溝のような感じだ。
2020年9月1日19時31分にYAHOOニュース(テレビ新潟)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
波が沖に戻るときには「離岸流」という強い流れが発生する。
9月1日、聖籠町の海水浴場で海上保安部などが離岸流の調査を行った。
9月1日、新潟海上保安部と長岡技術科学大学が聖籠町の網代浜海水浴場で離岸流の調査を行った。
波が海岸に打ち寄せる際、海水はどんどん岸にたまるので、どこかから沖に戻ろうとする。
この時、岸から沖に流れる速い流れのことを離岸流と呼ぶ。
県内では、去年までの過去5年間で18人が、離岸流が原因と思われる事故にあっている。
1日の調査では着色剤を海に入れ、どこに離岸流が発生しているか確認をした。
長岡技術科学大学・犬飼直之准教;
「波が低いですけども、今日は。それでも少し弱い流れが発生
して、それが集まって沖に流れが出る。これが海岸での流れ
になります」
また、離岸流により、どれくらい人が流れるかを調べてみると…
1日は比較的波が低いほうだったが、約15分の間に200メートル以上流された。
長岡技術科学大学の犬飼直之准教授は、「気づかないうちに沖に出て行ってしまう、こういう恐ろしさがあると思います」と話した。
新潟海上保安部は、もし離岸流に巻き込まれた場合は、岸と平行に泳いでほしいと呼びかけている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2779c5ea0b3f9526b3ef9927fcaf8db79e2cd6b
9月1日18時58分にYAHOOニュース(新潟放送)からは、今回の調査で見つかった離岸流は弱かったが、それでも人(浮き輪を使用した実験参加者)が15分で斜めに200m流されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海水浴中の事故につながる危険な流れ「離岸流」です。
この離岸流の調査が、新潟県聖籠町の海水浴場で行われました。
離岸流の調査は、第9管区海上保安本部と長岡技術科学大学が協力して行いました。
着色剤をまいて波の流れを調べます。
【長岡技術科学大学 犬飼直之准教授】
「流れがころっと変わるのが離岸流の特徴。波打ちとか天気の状態によって、どっちの方向に離岸流が出るか、どのくらいの流速になるか、それはそのときの状態でころころ変わる」
離岸流とは、海岸に打ち寄せた波が沖に戻るときに発生する強い流れで、巻き込まれると、あっという間に沖に流されてしまう危険性があります。
調査では、秒速10センチから15センチほどの弱い離岸流が見つかりました。
このような弱い離岸流でも、人が浮いてみると、たった15分で沖に向かって斜めに200メートルほど流されてしまいました。
【長岡技術科学大学 犬飼直之准教授】
「穏やかな天気のときにも、それに応じた少しゆっくりの離岸流が発生する。気が付かないうちに沖に出て行ってしまう恐ろしさがある」
【新潟海上保安部交通課 木村亨課長】
「これからのシーズン、海水浴場では監視する人がいない。そういう所では泳がないでいただきたい」
新潟海上保安部によりますと、過去5年間でマリンレジャー中に事故に遭った人は82人で、このうち20人は離岸流が原因とみられるということです。
離岸流に巻き込まれた場合はパニックにならずに、海岸と平行に泳いで脱出するよう呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f7efdf8b904ae8eb73954e1f53ef09d76289c47
(ブログ者コメント)
以下は、新潟放送映像の5コマ。
2020年9月2日0時22分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前11時半すぎ、八戸市新井田にある廃棄物処理業者の敷地内で、この会社で働く立場さん(32)がダンプカーと荷台の間に挟まれているのを一緒に作業していた同僚が発見し、駆けつけた別の同僚が消防に通報しました。
立場さんは市内の病院に運ばれましたが、頭を強く打ちつけていて、およそ2時間後に死亡が確認されました。
警察によりますと、立場さんは事故当時、ダンプカーの運転席に乗った同僚と2人で作業をしていて、ダンプカーの荷台を上げた状態で、車体のオイルを交換していたということです。
警察は、この業者の関係者から当時の状況を聞くなどして、事故の詳しい原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20200902/6080009622.html
2020年8月31日11時44分にYAHOOニュース(テレビ長崎)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月31日朝、諫早市の土砂の処理場で重機の事故があり、運転していた84歳の男性が死亡しました。
事故があったのは、諫早市松里町の土砂の処理場です。
84歳の男性が運転するショベルカーが傾き、男性が運転席から投げ出された際に、服が操作レバーなどに引っ掛かりました。
男性は、服で首や胸を締め付けられ、意識や呼吸がない状態で8月31日午前8時半前に同僚に発見されたということです。
搬送先の諫早市内の病院で死亡が確認されました。
男性は当時、1人で作業をしていて、警察が事故の原因を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/105c610eeb2db8df1c49c7d7afdcac3b8ce070a3
8月31日12時1分にYAHOOニュース(長崎放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前、諌早市の土砂処理場で重機を運転していた84歳の男性作業員が、心肺停止の状態で見つかり、まもなく死亡が確認されました。
現場は諌早市松里町の土砂処理場で、31日午前8時半ごろ、出勤した従業員の1人が、84歳の男性作業員がショベルカーのレバーに引っかかっているのを見つけ、消防に通報しました。
警察の調べによりますと、男性は山の「のり面」でショベルカーを使って作業中にバランスを崩したとみられ、ショベルカーのレバーに自分の衣類が引っ掛かり、首や胸部を圧迫されたとみられています。
男性は心肺停止の状態で諫早市内の病院に搬送されましたが、まもなく死亡が確認されました。
警察で事故の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/85194b4cf458ac58fbd30e2754f3f4a0598dd173
(ブログ者コメント)
以下は、テレビ長崎映像の3コマ。
2020年8月31日15時50分にNHK北九州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前6時40分ごろ、苅田町の港に係留していた砂利運搬船の甲板から作業員の男性が船底に転落したと同僚から消防に通報がありました。
警察によりますと、転落したのは、北九州市小倉北区に住む松崎さん(31)で、甲板からおよそ7メートル下の船底で見つかり、病院に搬送されましたが、頭を強く打つなどして外傷性ショックのため死亡しました。
警察によりますと、事故が起きた当時、松崎さんは船の甲板でワイヤーを巻く作業をしていたということで、近くにいた同僚の作業員がドスンという音を聞いて転落に気付いたということです。
松崎さんは、ヘルメットをかぶっていなかったということです。
警察は、松崎さんが誤って船底に転落したとみて、近くにいた同僚などから話を聞いて、当時の状況を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20200831/5020006875.html
2年前、2018年8月21日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良労働基準監督署は、55歳の男性労働者が金型に挟まれ左手首から先を切断した労働災害で、K産業㈱(大阪府大阪市)と同社の奈良工場の元工場長を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで奈良地検に書類送検した。
労働災害は平成30年3月12日に同社の奈良工場で起きた。
被災労働者はペットボトル成形機(射出成形機)の金型に付着した異物を取り除こうとして左手を差し入れたところ、金型に挟まれ、左手首から先を切断する重傷を負った。
成形機には、扉を開くと機械が全停止する安全扉が設けられていたが、機械が全停止すると再度起動までに時間がかかるほか、成形中の樹脂が廃棄になるため、意図的に無効にしていた。
異物を取り除く際は機械を個別に止めるスイッチを押し、金型の部分だけを止めていたが、被災労働者は誤って隣のスイッチを押し、押し間違えに気づかずに左手を入れた。
金型は一定の間隔を置いて動いていたため、止まっているように見えたという。
労働安全衛生法は、射出成形機に労働者が挟まれる危険のある時は、安全扉などの安全装置を設けなければならないと定めている。
また、設置した安全装置は有効な状態で使用されるよう点検・整備をしなければならないとしている。
https://www.rodo.co.jp/column/50706/
2020年8月29日5時50分にYAHOOニュース(ウェザーニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
雷はどこにでも落ちます。
陸上なら高いビルや鉄塔によく落雷しますが、海上では船やサーファーが落雷の標的になります。
一度の落雷で6人が死亡し、7人が重軽傷を負った事故も起こっているのです。
この季節、海水浴やサーフィン、釣りなどの海のレジャーに出かける人は、十分に注意する必要があります。
【海に落雷、気絶して溺死も】
高い建物などが何もない海上では、遊泳者やサーファーなどは雷が落ちる標的になります。
また、直撃しなくても、雷が水中で拡散することで、周辺の人も感電してしまうのです。
高知県の海岸でサーファー集団に落雷した事故例では、直撃雷を受けたサーファーは感電死、その付近にいたサーファーが気絶して溺死したことがありました。
この事故が起こったのは、1987年8月5日、高知県東洋町の生見海岸でした。
早朝から激しい雨にもかかわらず50~60人がサーフィンをしていましたが、雷鳴が聞こえたため、20人ほどが岸に上がり、残りのサーファーはサーフィンを続けていました。
午前6時45分ごろ、サーファーに落雷し、20人ほどが気を失って海に浮かびました。
無事だったサーファーや付近の民宿の人が救助しましたが、6人が死亡、7人が重軽症を負いました。
事故の直後、現場の海は不気味に赤茶けて泡立っていたといいます。
このとき雷の直撃を受けたのは1人で、死因は感電死、
付近にいた5人は気絶して溺死したと伝えられています。
【類似の落雷事故は2005年にも】
サーフィン中に落雷で死傷した事故は、18年後にも起こっています。
2005年4月3日、福岡県志摩町の野北海岸でサーフィン大会が予定されていましたが、悪天候で中止されました。
その日の夕刻、約30人がサーフィンをしていましたが、雷が鳴り始めました。
多くのサーファーが砂浜に引き上げましたが、5人が残ってサーフィンをしていたところ落雷があり、男性が意識不明の重体、女性が重症、他の3人が軽傷を負いました。
「ドーン」という音とともに海に雷が落ちて、海水を通じて感電したのです。
意識不明の男性は、入院していた病院で18日後に亡くなりました。
事例が少なくて、落雷した地点から何m離れていると安全で、それ以内は危険という定量的な基準は現在のところありません。
2つの事例をみると、雷鳴を聞いて海から引き上げた人と海に残ってサーフィンを続けた人の判断の違いが生死を分けました。
海にも雷が落ちるし、それで死傷することがあるのです。
雷はサーファーも游泳者も区別しません。
気象情報に十分に注意することはもちろん、身の安全のために、雷が鳴ったら海に入っている人は直ちに浜辺に引き上げて、鉄筋コンクリートの建物や、自動車などのより安全な空間に避難しましょう。
もし、そのような場所が近くにない場合は、できるだけ低い姿勢で雷をやり過ごしてください。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff34dfeba8c06ce21072332306dc23d08279bb4d
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、6年前に以下の情報(平成17年に白子町では海中や波打ち際にいた人以外、30m離れた砂地にいた人まで感電したなど)がNHKから発信されていた。
(2014年7月25日 NHK おはよう日本 関東甲信越 千葉)
今回のテーマは、海辺の“雷”です。
この季節、海水浴や釣りなど、海のレジャーに出かけた人が、雷によって命を落とすケースが後を絶ちません。
そこには、海の雷ならではの危険が潜んでいました。
【夏の海での落雷による死亡事故は毎年発生】
海にたくさんの人が繰り出す夏。
しかし、この季節、海に落ちる雷の危険性が高まっています。
7月8月の落雷の回数を示した図では、神奈川県の湘南地域、茨城県、千葉県の太平洋岸など、海水浴で人気の海にも頻繁に落雷していることが分かります。
海辺への落雷で、大きな被害が出たケースがあります。
千葉県白子町の海水浴場で、平成17年7月、たった一度の落雷で1人が亡くなり、一時心肺停止した人を含め、8人がけがを負いました。
事故の直後に救助に駆けつけた、ライフセーバーの井上さんは、「音と光が同時に鳴った。誰が感じても近くに落ちたなと。負傷者をライフガードが懸命に処置していた」と、当時のことを話していました。
浜辺には、落雷の被害にあった9人が、幅30メートルほどの広い範囲にわたって倒れていました。
たった一度の雷で、なぜこれほどの被害が出たのか。
それは、水が電気を通したためでした。
雷の直撃を受けたのは、海の中に居た2人。
電気は海の中を伝わり、浜辺に達します。
これにより、波打ち際に居た2人も感電。
さらに、電気はおよそ30メートル離れた砂地に居た5人を襲いました。
ぬれた砂の水分が電気を通し、被害が拡大したと見られています。
水が電気を通すという海特有の危険。
さらに井上さんは、海辺には人の背丈より高いものがないため、雷が人に落ちやすいといいます。
こうした夏の海での落雷による死亡事故は、全国で毎年のように起きています。
【避雷針のある建物か車内に避難を】
事故を防ぐため、いま、井上さんたちは雷の接近をいち早く知ろうと務めています。
雷が近付くと、その電磁波を検知し、警報を鳴らすセンサー。
さらに、気象庁や電力会社が出す雷情報を、スマートフォンでこまめにチェックしています。
この日も、午前中に雷注意報が発令されました。
「本日、雷注意報が発令されています」
ただちに海水浴客に警戒するよう呼びかけます。
井上さんは、「警戒情報に耳を傾けてもらいたい。放送が入る前でも、いち早く避難してもらいたい」と話していました。
雷専門の気象予報会社、フランクリン・ジャパンの気象予報士、今村さんは、「気象庁の3か月予報では、平年よりも気温が高い。地上の気温が高くなると、上空との間に気温差ができるので、雷が発生しやすい。平年より雷が多くなる可能性がある」と、例年以上の注意をうながしています。
専門家によりますと、海で雷が近づいてきたら、すぐに海から上がり、避雷針のある建物に入ってほしいということです。
近くにない場合には、車に避難してください。
万が一、落雷しても、電気は車体を通じて地面に逃げるということです。
車内では窓を閉め切り、ガラスや金属製の部品には触れないようにしてください。
https://www.nhk.or.jp/shutoken/miraima/articles/00109.html
2020年8月28日12時44分にNHK石川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことしに入っての死者の数が32人と、早くも去年1年間の数字を上回った県内の交通死亡事故について警察が状況を分析したところ、車のスピードが時速40キロを超えた場合に死亡事故が集中していることがわかりました。
26日、金沢市の県道で、乗用車が建物などに衝突して横転し、運転していた80歳の男性が死亡しました。
ことし、県内で交通事故で亡くなった人は32人となり、去年1年間の死者数31人を早くも上回りました。
警察が、ことしの死亡事故について、直前にドライバーがブレーキを踏んだりハンドルを切ったりした時のスピード、「危険認知速度」を調べたところ、時速40キロ以上だったとみられるケースが22件と、全体のおよそ7割を占めました。
中でも、ことし大幅に増えた(去年同期は1件)車両単独の死亡事故、9件についてみてみると、「危険認知速度」が40キロ未満だった事故は1件にとどまり、調査ができなかったケースなどを除く残り6件の事故すべてで時速40キロ以上のスピードが出ていたとみられることがわかりました。
警察庁などによりますと、統計的にも「危険認知速度」が時速40キロを上回った場合に、死亡事故が増える顕著な傾向がみられるということです。
警察は、ことし、県内で死亡事故が急増している背景についてさらに分析を進めるとともに、安全運転の呼びかけやスピード違反の取締りなどを強化していく方針です。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20200828/3020005847.html
(ブログ者コメント)
本ブログでは、過去に以下のような情報も紹介している。
(2012年11月15日掲載)
『2012年11月8日報道 交通事故防止上、車の速度が時速30kmであれば10人中9人が助かる』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2451/
2020年8月28日7時48分に沖縄タイムスから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2012年7月、南風原町の県立南部医療センター・こども医療センターに研修医として勤務していた車いすの40代女性医師が、病院内で男性医師とすれ違った際に転倒し、頚(けい)髄損傷の後遺障害が悪化したとして男性医師や県に損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、那覇地裁であった。
平山馨裁判長は原告側の請求を大筋認め、県などに約5200万円の支払いを命じた。
判決によると、女性は06年10月の交通事故で障がいを負い、車いすで生活するようになった。
その後、同病院に研修医として勤務。
男性医師が通行中、前ボタンを留めずに着用していた白衣の一部が車いすに引っ掛かり、女性は右後方に転倒した。
女性は事故後、握力の低下など、介護が必要なほど体の自由が利かなくなったという。
平山裁判長は、男性医師が故意に車いすを倒そうとした可能性はないとした上で、「車いす利用者が多い病院の医療従事者として、不慮の事故が発生することのないよう安全を確保する注意義務がある」などと過失を認定。
県は使用者責任や安全配慮義務を負うとした。
被告側は女性が自ら招いた事故などと主張したが、退けられた。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/623161
(ブログ者コメント)
着衣や手袋が機械に巻き込まれ・・・という事例は沢山あるが、今回のような事例は聞いたことがない。
それにしても、白衣がひっかっかったぐらいで車椅子が転倒するものだろうか?
ひっかかった白衣を外そうと無理に引っ張ったとか、そんなことはなかったのだろうか?
2020年8月28日19時54分にNHK四国から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前11時40分ごろ、新居浜市惣開町の「東京ガスエンジニアリングソリューションズ」の現場事務所から、「午前11時前ごろ桟橋に仮設していた鋼材を撤去する作業をしていたところ、鋼材が海中に落下し、作業員3人が一緒に海中に転落した」と海上保安署に通報がありました。
海上保安署によりますと、3人のうち今治市の会社員、秋山さん(男性、63歳)が搬送された病院で死亡が確認されました。
残りの2人は自力で海から上がり、けがはありませんでした。
海上保安署によりますと、3人は液化天然ガス基地の建設現場沖で、長さおよそ10メートル幅およそ40センチの鋼材が並んだ桟橋の上で作業をしていて、鋼材が落下した際に、一緒におよそ4メートル下の海に転落したということです。
海上保安署は、一緒に作業していた人や目撃していた人から話を聞くなどして、事故の詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20200828/8000007500.html
8月29日12時0分にYAHOOニュース(テレビ愛媛)からは、救命胴衣などは着用していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日、新居浜市に建設中の液化天然ガスの備蓄基地で、仮設の足場の鋼材が落下し、作業員の男性が死亡しました。
新居浜海上保安署によりますと、28日午前11時頃、新居浜市惣開町に建設中の 「新居浜LNG基地」で桟橋に仮設していた足場の撤去中に、重さおよそ2・3トンの鋼材が落下。
作業員3人がおよそ4メートル下の海に転落しました。
3人は救命胴衣とヘルメットを着用していて、2人は無事でしたが、今治市町谷の会社員・秋山 さん(63)が市内の病院に搬送され、その後、死亡しました。
新居浜海上保安署が詳しい事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/41e1a80edafd4bc110b70ee7689bee538d24f827
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の3コマ。
(2021年4月9日 修正1 ;追記)
2021年4月7日19時35分にNHK四国からは、適切な位置に打ち込まれていなかった吊具で背中を強く打ったことが死因だったと読み取れる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年8月、新居浜市の海上の建設現場で作業員3人が海に転落し1人が死亡した事故で、新居浜海上保安署は7日、現場作業の責任者だった元課長を、業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
この事故は去年8月、新居浜市の液化天然ガス基地の建設現場沖にある桟橋の上で鋼材を撤去する作業をしていた3人の男性作業員が海に転落し、63歳の男性が重さおよそ20キロの吊具で背中を強く打って死亡したものです。
この事故で新居浜海上保安署はきょう、東京に本社がある建設会社「D土木株式会社」の四国営業所で現場作業の責任者だった元課長(47)を業務上過失致死の疑いで松山地方検察庁西条支部に書類送検しました。
新居浜海上保安署によりますと、元課長は撤去作業の際に必要な吊具を固定する器具が適切な位置に打ち込まれているかどうかを十分に確認せず、必要な安全対策を怠ったということです。
調べに対して、元課長は容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20210407/8000009266.html
2020年8月27日4時29分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR京葉線など首都圏の在来線の高架橋の耐震化工事について、JR東日本が耐震診断を誤り、合わせて270本余りの柱で工事が行われていなかったことがわかりました。
JR東日本によりますと、耐震診断に誤りがあった高架橋の柱は、京葉線、武蔵野線、それに総武本線など、首都圏の6つの在来線の合わせて276本です。
JR東日本は、阪神・淡路大震災をきっかけにすべての柱で耐震診断を行い、このうち揺れによる亀裂で、大きく壊れるおそれがあるおよそ1万2600本の補強工事を優先的に進め、平成20年度までに完了したと発表していました。
しかし去年8月、高架橋の別の工事で耐震診断を行った担当者が過去の診断の誤りに気付き、その後、改めて調べたところ、276本の柱が工事の対象から外れていたことがわかったということです。
このため、10年以上にわたって補強工事が行われていなかったことになりますが、これまでの地震などによる被害は出ていないということです。
JR東日本は、再来年度末までに追加の補強工事を行うことにしています。
高架橋の耐震診断を巡っては、ことし1月に東北新幹線と上越新幹線でも一部の柱で同様の問題が発覚していて、補強工事が進められています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200827/k10012585501000.html
8月26日19時2分にYAHOOニュース(読売新聞)からは、今年1月の新幹線事例を受けて横展開対応で調査していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本は26日、在来線の高架橋の柱276本について、国から求められた耐震補強工事を少なくとも11年間、実施していなかったと発表した。
耐震診断をした際、誤って工事の優先度を低いと判断していた。
2022年度末までに補強工事を完了させるという。
JR東によると、工事漏れがあったのは、京葉線や武蔵野線など6路線の柱276本。
1995~97年に耐震診断をした際、強度面から工事の優先度が高かったのに、図面を読み誤るなどして優先度を低いと判断していた。
いずれも不具合は見つかっていない。
国は95年の阪神大震災を受け、鉄道営業法などに基づいて柱の耐震補強工事を鉄道各社に指示。
JR東は、今回の柱を含む優先度が高いものは09年3月までに完了させると報告していた。
今年1月、東北、上越新幹線の柱計367本で耐震補強工事漏れが発覚し、在来線でも調査していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/53e0753bf3b3f3aae75f4e3abe9b56519c42a41b
8月26日付で乗りものニュース(時事通信)からは、鉄筋の量や種類などで耐震診断しているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本は26日、首都圏在来線の高架橋にある計276本の柱で耐震診断に誤りがあったと発表した。
必要な耐震補強工事が行われていない状態となっており、同社は2022年度までに工事を終えると説明している。
耐震診断をめぐっては今年1月、東北・上越新幹線の高架橋にある計367本の柱で診断ミスが判明。
同社は、在来線についてもミスがなかったか確認を進めていた。
診断ミスのあった柱が見つかったのは武蔵野線(124本)、京葉線(118本)など、首都圏内の6線。
山手線は含まれていない。
JR東によると、耐震診断では柱の鉄筋の量や種類などを分析。
これに基づき、地震の際に大きく破壊される恐れがあるかどうかを判断し、補強工事の優先度を決定する。
今回判明した276本は、1995年に診断が行われたが、当時の分析に誤りがあったなどとして、優先度の低い柱に分類されていた。
本来であれば、09年3月までに補強工事を終えていたという。
これまで地震による損傷は確認されていない。
対象の柱については、鋼板を巻き付けるなどの補強工事を実施する。
https://trafficnews.jp/post/99502
8月26日付でJR東日本からは、せん断破壊先行型の柱を曲げ破壊先行型と誤診断していたという下記趣旨の記事が、図解説明付きでネット配信されていた。
本年 1 月に東北・上越新幹線のラーメン高架橋柱の一部の柱が、耐震診断誤りにより、耐震補強の優先度が高いせん断破壊先行型の柱であることが判明したことをお知らせしました。
在来線ラーメン高架橋についても、新幹線と同様に耐震診断結果の再確認を行ったところ、曲げ破壊先行型と判断していた柱の一部が、耐震診断の誤りにより、耐震補強の優先度が高いせん断破壊先行型の柱であることが判明しました。
弊社といたしましては、継続して様々な構造物に対して、耐震補強工事を進めているところであり、当該高架橋柱に対しても、速やかに耐震補強を実施いたします。
https://www.jreast.co.jp/press/2020/20200826_ho01.pdf
(ブログ者コメント)
〇NHKからは昨年8月に、他のメディアからは今年1月にミスに気付いたと報じられている。
どちらが正か調べたところ、昨年8月に別の工事で気付き、今年1月に新幹線高架橋の診断ミス調査結果を発表した、ということらしい。
詳細は下記記事参照。
記事中、原因はデータ入力ミスとも書かれている。
(2020年1月21日18時51分 時事ドットコム)
JR東日本は21日、東北・上越新幹線の高架橋にある計367本の柱で耐震性の診断ミスがあったと発表した。
10年以上にわたり必要な補強工事が実施されておらず、同社は2020年度末までにおおむね工事を終える見込みとしている。
JR東によると、診断ミスのあった柱が見つかった主な区間と本数は、東北新幹線の上野―大宮68本、大宮―小山50本、郡山―福島20本、仙台―古川10本など。
上越新幹線は燕三条―新潟68本、越後湯沢―浦佐53本、大宮―熊谷52本などとなっている。
新幹線高架橋の柱は、阪神大震災をきっかけに国が耐震補強の対象としていた。
高さや鉄筋の量から、地震の揺れで急激に大きく破壊される恐れがあるものを優先的に補強するよう求めていた。
JR東は08年5月、同社所有の新幹線高架橋の柱約7万7000本のうち、鉄板を巻いたり、張り付けたりする耐震補強が必要な約1万8500本で工事を完了したと発表していた。
しかし、データの入力ミスで対象から外れていたものがあった。
昨年8月に社員が別の工事で耐震診断を実施した際に誤りに気づき、他の柱についても確認を進めていた。
これまで地震による損傷や破断はないという。
JR東は「速やかに耐震補強を実施する。ご迷惑とご心配をお掛けし、深くおわび申し上げる」とコメントした。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020012100724&g=soc
〇どのようにしてミスに気付いたのか調べたところ、別の工事で柱の耐震計算をやり直した際に気付いたとのことだった。
詳細は下記記事参照。
(2020年1月21日18時15分 朝日新聞)
JR東日本は21日、東北、上越新幹線の高架橋柱で、耐震補強が不十分なものが計367本見つかったと発表した。
1995年の阪神・淡路大震災を受けた耐震診断の際に計算を誤ったのが原因といい、JR東は「早急に補強工事を実施する」としている。
問題が見つかったのは、複数の橋脚をつないだ「ラーメン構造」の高架橋柱。
阪神大震災では、山陽新幹線の高架橋柱がはさみで断ち切られたように破壊される剪断(せんだん)破壊が起きた。
これを受け、JR各社は耐震補強に取り組み、JR東は2008年までに、剪断破壊が起こりうると判断した約1万8500本について、鋼板を巻き付けるなどの補強を完了したとしてきた。
ところが昨年夏、別の工事で耐震計算をやり直した高架橋柱について、本来必要な補強がなされていなかったと判明。
全線で再計算したところ、計37カ所の高架橋柱367本が補強対象から漏れていたことがわかった。
主な区間と本数は、東北新幹線上野―大宮間が68本、大宮―小山間が50本、上越新幹線大宮―熊谷間が52本、燕三条―新潟間が68本など。
最初に耐震性を計算した際、鉄筋の数や柱の高さなどの入力データが誤っていたのが原因という。
JR東によると、剪断破壊が起こりうると判断しなかった柱も、08年以降に同様の補強を進めてきたという。
今回の367本については20年度末までに対策を終えるとしている。
https://www.asahi.com/articles/ASN1P5W9MN1PUTIL04D.html
2020年8月27日19時40分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後1時5分ごろ、兵庫県丹波市青垣町小倉の店舗敷地内で、京都府福知山市の土木作業員の男性(45)が首から血を流してしゃがみ込んでいるのを、別の男性作業員(44)が見つけ、119番した。
男性は搬送先の病院で死亡が確認された。
県警丹波署によると、男性は改装作業のために、エンジンカッターを使ってコンクリート管を切断していたという。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202008/0013640607.shtml
2020年8月26日16時17分にYAHOOニュース(乗りものニュース)から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
【現場へ到着し「トランスフォーム」!】
NEXCO中日本が2020年8月26日(水)、高速道路の新しい維持作業車「大型移動式防護柵車両」を報道陣へ公開しました。
この車両は、交通規制をともなう路上作業における作業員の安全性を確保するために開発された、いわば「防護柵に変身するクルマ」です。
走行時は全長16mほどのトレーラーですが、作業現場に到着すると、その姿を変えていきます。
まず、車両後端の衝撃緩衝装置を展開させます。
この部品はアメリカ製で、「2.5tのクルマが80km/hで突っ込んでも、運転者が重傷を負わない」という基準を満たしているものだそうです。
次に、トレーラー中央部の外壁にあたる保護ビームを、車両の左右どちらかに移動させることで、作業スペースをつくります。
さらに、トラクターを少しずつ前進させて保護ビームを伸ばし、作業スペースを拡大します。
すべて展開した場合の全長は23.35mになりますが、この長さは高速道路で用いられる作業車としては最大級といえます。
このように車体構造を変形(トランスフォーム)させることから、今回、この車両には「ハイウェイ・トランスフォーマー」という名称がつけられました。
この車両は、NEXCO中日本グループの中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋(以下、メンテ名古屋)が、特殊車両のメーカーである東邦車輛と共同開発したオリジナル車両です。
開発には約2年かかったものの、誕生の背景には、高速道路の路上作業員が抱える切実な課題があったのです。
【「工事規制エリアへ突っ込む事故」増えているワケ】
前出のとおり、高速道路では、日常的な補修工事や事故後の処理などで、車線規制をともなう作業が発生します。
その規制エリアは、一般的にカラーコーンなどで仕切られますが、そこへ誤ってクルマが進入する事故が毎年起きており、しかも2016年度46件、2017年度103件、2018年度には149件と、年を追うごとに増加している現状がありました。
事故によっては、作業員が死亡するケースも発生していることから、路上作業員の安全確保が重要な課題になっていたそうです。
じつは、この「移動式防護柵」、アメリカでは広く使われている方法とのこと。
しかしアメリカの車両はサイズなどが日本の法令に適合しないことから、メンテ名古屋は「特殊車両の通行許可がなくても走れる」というオリジナル車両を開発しました。
費用は1台およそ5500万円。
2019年にプレスリリースでいったん開発を発表したものの、さらなる改良を加えたため、追加で1000万円以上かかってしまったのだとか。
すでに「ハイウェイ・トランスフォーマー」は三重県内の高速道路で稼働しています。
車両が現地に到着してから作業スペースを確保するまでの所要時間は10分ほどであり、作業終了後も約10分で撤収可能とのこと。
効率としては、従来よりも多少劣るものの、安全性は高まったといいます。
メンテ名古屋は、今後、さらに車両を増備し、他所でも展開していく構えです。
ちなみに、工事規制エリアへクルマが突っ込む事例が増えていることについて、NEXCO中日本は、明確な理由は不明としつつも、リニューアル工事などで工事規制の件数自体が増えているのも要因ではないかといいます。
近年、高速道路では老朽化対策が急ピッチで進められていることからも、今後、路上作業員の安全確保はますます重要になっていくかもしれません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/55306171346909fbeb009b573b05791bf3cc1962
2020年8月26日11時30分に熊本日日新聞から下記趣旨の記事が、地図や写真付きでネット配信されていた。
熊本市西区谷尾崎町の住宅街で今年2月以降、少なくとも十数軒の民家が傾いたり、地面が陥没したりしていることが25日、分かった。
住民らは、近くの熊本西環状道路の高架橋工事に伴う大量の地下水噴出が原因ではないかとして、市に原因究明や対策を求めている。
市高規格道路建設推進課によると、現地付近では谷尾崎高架橋(508メートル)の橋脚5本の建設工事中。
このうち1本の基礎部分(直径10・5メートルの円筒形、深さ約28メートル)の掘削工事が、2019年12月下旬から始まった。
今年2月20日ごろ、約13メートルまで掘り進めた時点で大量の水が噴出。
このため、ポンプでくみ上げ、用水路に流しながら工事を続けた。
1時間あたりの湧水量は最大約100トン。
湧水は7月末までに止まった。
複数の住民によると、地面が陥没したり、外構のコンクリートにひび割れができたりなどの異常がみられるようになったのは、今年2月下旬から。
地元住民約40人は7月、「迎平二区住環境を考える会」を立ち上げた。
同会の本田会長(男性、67歳)によると、異常は主に用水路に面した18軒の家屋や宅地で帯状に発生。
「水の大量噴出と宅地などの異常は時期が重なっており、因果関係があるのではないか。市には原因をはっきりさせてほしい」と話す。
一方、現状を把握した市は、7月20日から周辺で宅地内の調査に着手。
9月中旬からは地盤と地下水も調べる。
宅地が工事現場から約200メートル離れていることから、市は「このような距離で、帯状に異常が発生した例は聞いたことがない。工事との関連は現時点では不明で、調査には1年ほどかかる」としている。
熊本西環状道路は、同市南区砂原町と北区下硯川町を結ぶ約12キロの自動車専用道路。
17年3月に花園インターチェンジ(IC)~下硯川IC間の約4キロが開通。
現在、市が谷尾崎高架橋を含む花園IC~池上ICの約5キロの整備を進めている。
https://www.47news.jp/localnews/5181099.html
8月26日11時44分にNHK熊本からは、熊本市ではいたるところに地下水が流れているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地盤工学について詳しい、東京大学の小長井一男名誉教授は、「熊本市は阿蘇山の噴火によってできた透水性が高い地盤で、上水をすべて地下水で賄う世界でも珍しい都市だ。いたるところに地下水が流れているので、工事が原因の可能性も考えられるが、すぐに特定するのは難しい。時間をかけて調査を行う必要がある」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20200826/5000009737.html
8月27日11時0分に熊本日日新聞からは、別の地区でも陥没トラブルが起きているなど、下記趣旨の記事が地図と写真付きでネット配信されていた。
熊本市西区谷尾崎町の熊本西環状道路建設工事現場近くで、一部の家屋が傾いたり地面が陥没したりしている問題で、同市土木部は26日、約700メートル離れた同区池上町の池上インターチェンジ(IC)工事現場近くの住宅地でも地面の陥没が起きていることを明らかにした。
池上町では、昨年10月末に始まった1本の橋脚の基礎部分(直径8メートルの円筒形、深さ17メートル)の掘削中に、1時間あたり最大約170トンの地下水が噴出。
ポンプでくみ上げて排水しながら工事を進めたところ、今年2月以降、約50メートル離れた住宅地で最大約30センチ地盤沈下した。
4軒で地面の陥没が起きたが、家屋の傾きは確認されていないという。
市は4月以降、工事を中断し工法の検討などを進めている。
北区土木センターは、この日、二つの地区で少なくとも17軒の家屋や宅地に異常が発生していることを確認していると説明。
池上町では地質解析を進めており、「地下水の排水や工事用道路建設の際の盛り土など、複合的な原因があると考えている」としている。
9月にも、結果を住民に説明するという。
一方、この日記者会見した大西一史市長は「住民の不安は認識している。調査して原因を突きとめ、市の工事に起因すると分かればしっかり対応したい」と述べた。
https://this.kiji.is/671534957680231521?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の2コマ。
これら以外、フローリング床をビー玉がコロコロと転がっていく映像もあった。
2020年8月26日10時40分に福井新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
船という乗り物が苦手な人も多いのではないでしょうか?
その原因は、おそらく「船酔い」でしょう。
私たち海上保安官は、日夜、船内での業務にあたっておりますが、それでも、この船酔いに苦しむ海上保安官がいることも事実なのです。
敦賀海上保安部は日本海側を管轄しておりますが、冬の日本海は、冬型の気圧配置により北西側から吹き付ける強い季節風の影響で大荒れとなります。
そんな荒れた日本海で、私がこれまでに出会った、「船酔い」と懸命に戦いながら業務に励む海上保安官たちを紹介しましょう。
(少し汚い話も含みますが許してください。)
【お薬でなんとか…】
酔い止め薬を服用して船酔いを抑え込んでいる海上保安官も多くいます。
長期間の航海になると、数箱買いして来るつわものも!
確かに効果があるようで、いつも船内で青ざめた顔をしている者も、お薬の効果でシャキッとしていたりします。
しかし、服用するタイミングを間違え、船酔いが発症してから薬を飲もうとしても、飲んだ矢先にリバースしてしまい、次々とトイレに錠剤が消えていくことに・・・。
お薬は、用法用量を守って正しくお使いください!
【強がり】
船乗り社会の中で、船酔いするのは「ダサい」という風潮が間違いなくあります。
個人差のあることなので仕方のないことなのですが、こういった風潮から、実は酔っていても酔ってないふりをする「強がり」さんがいます。
強がらなくてもいいんだよと声を掛けても、知らんぷり。
と、彼はおもむろに立ち上がり「トイレに小に行ってきます。」
わざわざ大小まで言わなくてもいいのに…笑
その後、彼はトイレまで間に合わず、大でも小でもない「中?」を暴発させたのだとか。
【ラーメン屋か!】
実習生が大勢乗船している練習船などでは、時化模様が続くと、トイレ前の廊下に、人気ラーメン店の昼どきのような行列ができていることがあります。
理由は、お察しのとおりです。
いかがでしたでしょうか?
面白おかしく書きましたが、私たち海上保安官は、このように過酷な海の上で日々任務にあたっているのです。
しかし!これから海上保安官を志すあなた!安心してください。
今までに、船酔いを克服できなかった海上保安官を私は知りません。
船酔いは克服できるのです!
単純に、体が船の揺れに慣れるということもありますが、船内生活を経ていくうちに、酔わないポジショニング、目線のやり場、揺れに合わせた体の使い方などが自然と刻み込まれていくのです。
さらに言うと、日本の海を守るという使命感が三半規管を強くするのです!
おっと!すみません。
船には酔いませんが、自分に酔ってしまったようです。
・・・
ちなみに私はというと、めっぽう船酔いに強い体質のようで、船酔いするどころか、船の揺れで腸内が活性化して、逆に、とてもお腹がすきます。
(敦賀海上保安部・うみまる)
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1151229
(ブログ者コメント)
このようなことは、機密事項に属するのではないか?(笑)
そう思えるほどの情報が内部から発信されるとは、さすが、自由の国だ。
2020年8月26日21時8分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後2時半ごろ、東京都小平市たかの台にあるビルの解体工事現場で「作業員が倒れている」と119番通報があった。
警視庁小平署や東京消防庁によると、アスベストの除去などをしていた男性作業員ら8人が体調不良を訴え、救急搬送された。
全員意識はある。
現場で一酸化炭素(CO)が検出され、小平署はCO中毒か熱中症の可能性があるとみて原因を調べている。
https://www.sankei.com/affairs/news/200826/afr2008260037-n1.html
8月26日16時17分に日テレNEWS24からは、3人が倒れていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ビルの解体現場で、作業員3人が倒れているのが発見されました。
現場では当時、4人が作業していましたが、2人が室内で倒れ、1人が階段付近で倒れていたということです。
3人はその後、救助され、手当てを受けているということです。
https://www.news24.jp/articles/2020/08/26/07707406.html
2020年8月31日 14時14分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、電柱上での営巣写真付きでネット配信されていた。
国の特別天然記念物コウノトリのペアが営巣している徳島県鳴門市大麻町で26日、巣が作られた電柱につながる電線の架け替え工事が実施された。
コウノトリの保護が目的で、県は今年度中に四国電力送配電から電柱の所有権を引き継ぎ、繁殖を促す「人工巣塔」として活用する。
ペアは2015年、兵庫県北部から飛来。
頂上に木の枝や草などを積んで直径約2メートルの巣を作り、毎年営巣している。
17年に初めてヒナがかえり、これまでに計11羽のヒナが巣立った。
県によると、コウノトリの営巣が始まって以来、電線は通電していなかったが、コウノトリが電線に接触したり、ふんで電線が腐食したりする恐れがあった。
一方で、巣は電線に絡まるように作られており、電線を取り除くと、巣が落下する恐れもあった。
県は、四国電力や専門家らとともに、電線の撤去方法を検討。
巣が落下しないように電線の一部を残し、巣のそばに新たに設けた2本のコンクリート柱につなぎ替える工事をした。
県は2018年にも、同市大津町にコンクリート製の人工巣塔を設けており、市内の人工巣塔は2本目となる。
担当者は、「コウノトリが違和感を覚えて巣に戻らなくなるリスクを避けるため、現在の巣の状態がほぼ残るようにした。これからも繁殖を続けてくれれば」と期待した。
https://www.asahi.com/articles/ASN8Z6VJ8N8WPTLC00D.html
8月26日18時17分にNHK徳島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
鳴門市の電柱の上に巣を作っている国の特別天然記念物のコウノトリを保護するため、電線を架け替える工事が26日、行われました。
鳴門市大麻町には、つがいのコウノトリが5年前から電柱の上に巣を作っていて、これまで4年連続でひなが誕生しています。
このため徳島県は、コウノトリが電線に接触してケガなどをしないよう、電線を架け替える工事を行いました。
26日は工事会社の作業員などが現地を訪れ、周辺の環境が変わってコウノトリが巣を放棄しないよう、クレーンなどを使って慎重に電線を架け替えていました。
コウノトリが巣を作っている電柱は、電線を撤去すると巣が落下するおそれがあるため、一部、電線は残したということです。
徳島県環境首都課は、「今後も、この巣でコウノトリの繁殖が続くよう、地域ぐるみで保護を行うとともに、地域の農業や経済の活性化につなげていきたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20200826/8020008655.html
(ブログ者コメント)
電柱上のコウノトリ営巣については、2019年5月に福井県坂井市でも同様な対応をしている。(本ブログ紹介スミ)


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。