







2019年7月16日19時7分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日、東かがわ市にあるきのこの生産工場で、作業をしていた61歳の従業員の女性が機械に体を挟まれ、死亡した。
事故があったのは、きのこを生産している会社「ホクト」の東かがわ市大内にある生産拠点「香川きのこセンター」の第1工場で、16日午前10時すぎ、会社の男性から「従業員が機械にはさまれた」という通報が消防にあった。
この事故で、工場の従業員で徳島県吉野川市に住む川野さん(61)が作業用の機械に体を挟まれ、病院に運ばれたが、およそ8時間後に死亡した。
警察の調べによると、川野さんは当時1人で、きのこを栽培しているケースの枠から、商品になる部分を切り取ったあとの残りを上下に動く機械で押し出す作業をしていたという。
この機械は、きのこの残りかすが詰まるなどして動かなくなるとケースを置いている台が下がる仕組みだが、警察の調べによると、機械が動かなくなったため、川野さんが台に身を乗り出して調べていたところ機械が動き出し、台が上にあがって体を挟まれたとみられている。
警察では、事故の原因や作業の進め方に問題がなかったかについて調べることにしている。
出典
『きのこ工場で機械に挟まれ死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20190716/8030004124.html
2019年7月16日12時35分にNHK秋田から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前9時ごろ、大館市二井田にある医療機器メーカー「ニプロ」の工場内で、男性作業員が2種類の薬品をかき混ぜる作業をしていたところ、薬品から火が出た。
そして、かけつけた50代の男性作業員が自分の帽子をたたきつけて火を消そうとしたところ、服に燃え移ったという。
この事故で、男性作業員3人が病院に搬送され、このうち、服に火が燃え移った作業員が全身に、薬品をかき混ぜていていた作業員が両手に、やけどをしているという。
また、別の部屋にいた男性作業員が手にしびれを訴えていて、病院に搬送される時は3人とも意識はあったという。
警察や会社が事故のくわしい状況を調べている。
「ニプロ」は大阪に本社があり、会社によると、大館市の工場は昭和56年に操業を始め、現在、1600人余りが働いているという。
出典
『工場で薬品から出火 3人搬送』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20190716/6010004285.html
7月16日19時21分に日テレNEWS24からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前9時ごろ、作業員2人がビーカーで薬品を混ぜる実験中に、可燃性の液体ヘキサンから火が出た。
ほかの作業員が帽子であおぎ消そうとしたところ、ヘキサンが爆発したという。
火を消そうとした50代の男性作業員が全身にやけどをしたほか、薬品を混ぜていた30代の男性作業員1人が両手にやけどをした。
別の部屋にいた女性従業員1人も煙を吸い、あわせて3人が病院に運ばれた。
3人とも命に別条はないという。
警察は、会社の薬品の扱いに問題がなかったか、詳しい状況を調べることにしている。
出典
『薬品から火が出て…3人が救急搬送』
http://www.news24.jp/nnn/news16232467.html
7月16日18時10分にNHK秋田からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ニプロ大館工場によると、火が出たとき、注射器の針先などに使われる潤滑油を作っていたということで、NHKの取材に対し、「化学溶剤を扱う際は細心の注意を払うよう、改めて従業員の教育を徹底していく」とコメントしている。
出典
『工場で薬品から火 2人やけど』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20190716/6010004289.html
2019年7月15日12時0分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
エアコン清掃時に洗浄剤が十分に洗い流されなかったために「化学物質過敏症」を発症したとして、東京都内の女性が清掃業者に約1600万円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁が女性の主張を認め、約1300万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
エアコンの清掃ミスと化学物質過敏症との因果関係が認められるのは珍しいという。
提訴から約4年。
女性はめまいや食欲不振などに苦しみながら裁判を闘い、業者側の控訴はなく、勝訴が確定した。
「原因が分からず、泣き寝入りせざるを得なかった人たちもいる。判決が参考になれば」と語る。
【猫もくしゃみを繰り返す】
「薬くさい臭いが充満して、むせて気持ち悪くなったんです」。
女性が自宅1階にあるエアコンから漂う刺激臭に気がついたのは2012年夏。
業者に清掃を頼んだ直後だった。
女性によると、業者はエアコンの前面カバーと送風機などを業務用のアルカリ洗浄剤などで洗浄した。
清掃後にエアコンを稼働させると、目のかすみなどを感じるようになった。
飼い猫もせきやくしゃみを繰り返し、自身の体をなめた後に嘔吐するようにもなったという。
エアコンを使う際、窓を開けて換気するなどの対策を取っても、臭いや体調不良は改善しない。
畳や壁からもエアコンと同じような臭いを感じるようになり、頭痛や吐き気、動悸は治まらず、エアコンのない2階で暮らさざるを得なくなった。
症状はさらに悪化して自宅で暮らすことが難しくなり、一時的に転居して壁や畳を入れ替えた。
体調に異変を感じてから、女性は近所の病院に通ったものの、原因が特定できなかった。
その後、相談していた弁護士のアドバイスで専門医を受診したところ、化学物質過敏症との診断を受けた。
別の2つの病院でも同じ診断だった。
「体調が悪くなったのは、エアコン洗浄の影響に間違いない」。
女性は何が起きていたのかを調べようと、民間の調査機関に自費で鑑定を依頼した。
エアコン近くの空気や壁などを調べてもらったところ、厚労省が定めた総揮発性有機化合物の暫定目標値の約9倍にあたる数値が検出された。
獣医に依頼して飼い猫から採取した唾液でも、pH10弱のアルカリ性が確認された。
「アルカリ性の洗浄液を使ったエアコン洗浄の影響だ」と確信した。
【洗浄剤 十分に洗い流さなかった過失認める】
女性は15年、清掃業者らに慰謝料などの支払いを求めて、東京地裁に提訴した。
①業者に過失があるか
②女性の症状との因果関係があるか
が争われたが、地裁はほぼ、女性の主張を認めた。
判決は、まず、
▽使用した洗浄液が人体に有害な化学物質を含むことは、一般的に知られていた
▽十分に洗浄しないと空気中に拡散することは、認識していた
▽化学物質過敏症は、空気中の有害な物質に解毒能力を超えて暴露されることで発症すると考えられていた
ことを前提に、「洗浄剤を十分に洗い流さなければ残留物が空気中に拡散し、化学物質過敏症を発症することを予見できた」として、洗浄部分が中性に戻るまで十分に洗い流す注意義務があったと認定した。
その上で、
①女性が清掃後から化学物質過敏症の症状を発症した
②エアコンの排水がpH10弱のアルカリ性を記録した
③アルカリ性物質は木部の変色をうながす特性があり、エアコンがあった場所に近い柱や鴨居ほど色が濃くなっていた
④エアコン近くで稼働していた空気洗浄機のフィルターから洗浄剤に由来する物質が検出された
と認め、業者が「十分に洗い流さなかった過失がある」と認定した。
業者側は、「女性は喫煙習慣などでエアコン清掃前から既に体調を崩していた」などと主張したものの、判決は、「清掃前に花粉症と腰痛以外の持病はなく、清掃後に症状が出て悪化した」と認定。
「洗浄剤を十分に洗い流さなかった過失が原因で同病を発症した」と結論づけた。
【勝訴を勝ち取り「ほっとした」 】
判決を聞いた女性は、「ほっとした。感無量です」と胸をなで下ろす。
現在、症状は一時期よりは改善したが、外出時には常にマスクを着ける。
柔軟剤など、化学物質を含んだ香りをかぐとめまいがして倒れることもあるため、人混みは極力避け、タクシーに乗る際は冬でも窓を全開にしてもらう。
呼吸が苦しくなることもあるため、長時間の移動時は携帯用酸素が欠かせない。
完治は望めず、治療法もない。
新幹線や飛行機に乗れないため、長距離の移動は難しい。
「猫と一緒に死んでしまおうか」と考えたこともある。
訴訟に踏み切ったのは、同じ病気で苦しむ人たちの役に立ちたいという思いがあったからだ。
女性は、「ハウスクリーニングなどで体調が悪くなり、化学物質過敏症を発症しても、症状や原因が特定されず、泣き寝入りしている人は少なくないはず。そうした人たちのためにも、裁判所がエアコン洗浄と病気との因果関係を認めてくれて、本当に良かった」と語った。
【専門家「香り強いものは避けるべきだ」 】
化学物質過敏症は、どのような病気なのか。
これまでに3000人の患者を診察してきた「ふくずみアレルギー科」の吹角院長によると、短期間に大量の化学物質に暴露するか、低濃度で持続的に暴露することによって発症する。
発症後は、微量の化学物質でも症状が出るようになる。
主な症状は頭痛、筋肉痛、疲労や倦怠感、関節痛。
このほか、集中力や思考力低下、不眠や感覚異常なども起こる。
女性の発症者は男性の3倍に上り、30~50代が多い。
どの化学物質に症状が出るかは人によるものの、最初は一つの化学物質に反応し、徐々に反応する物質が増えていくケースが多いという。
予防策として、吹角院長は、
①においの強い物質
②虫を殺す物質
③草を枯らす物質
④有機溶剤
⑤排ガスなど燃焼後の物質
といったものを、できる限り吸わないようにすることを提言している。
また、「五感は寝ている時に休めることが必要。においの強い洗剤や柔軟剤を使った衣類や寝具で寝ないなど、香りの強いものはできる限り避けるべきだ」と呼び掛けている。
出典
『エアコン清掃で化学物質過敏症 勝訴した女性の思いは』
https://mainichi.jp/articles/20190712/k00/00m/040/407000c アカスミ
2019年7月16日12時25分にYAHOOニュース(東北放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後10時半ごろ、仙台市宮城野区港5丁目のJXTGエネルギー仙台製油所で、作業員から「塩酸が漏れている」と消防に通報があった。
消防が特殊車両などを出してタンクから塩酸を抜き、敷地の外への流出を防いだという。
この事故でけがをした人はいなかった。
製油所によると、塩酸が漏れたのは計量槽とよばれるタンクのノズル付近からで、このタンクには約2000ℓほどの塩酸が保管できるという。
製油所では、石油を作る過程で塩酸を使っていたということで、漏れた塩酸の量や原因について調査している。
出典
『仙台の製油所で塩酸漏れる けが人なし』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190716-00000003-tbcv-l04
7月16日12時40分にFNN PRIME(仙台放送)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後10時30分ごろ、作業員から「タンクから塩酸が漏れている」と119番通報があった。
消防などが特殊災害対応車など31台を出動させ、遠隔操作でタンクから塩酸を抜いたり、余分に水を生成して塩酸を使い切るなどして外部への流出を防いだ。
タンクのまわりにはコンクリート製の壁があり、消防によると、この付近の塩酸値に異常はなく、けがをした人はいなかった。
この製油所では、石油を生成する過程で純度の高い水が必要なため、塩酸を使用していたという。
出典
『宮城野区港の製油所で塩酸が漏れる事故 付近の塩酸値に異常はなし』
https://www.fnn.jp/posts/2019071600000005OX
7月17日付で河北新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前10時半ごろ、仙台市宮城野区にある石油元売り大手「JXTGエネルギー」の仙台製油所で塩酸が漏れ出したと、巡回中の社員から119番があった。
同社によると、ボイラーで使う純水を作る装置に付いているタンクから塩酸が漏れた。
漏れた分を水で中和したため、周辺への影響はないという。
出典
『製油所で塩酸漏れ、周囲への影響なし』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201907/20190717_13016.html
2019年7月14日14時20分にNHK栃木から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日、栃木県日光市の電子部品などをつくる工場で清掃作業をしていた男性が、作業に使う機械に給油するためガソリンの缶を開けたところ、突然火が出て男性に燃え移り、男性は全身にやけどを負って死亡した。
警察によると、13日午前10時半すぎ、栃木県日光市清滝の電子部品などをつくる工場で、清掃作業をしていた埼玉県上尾市の男性会社員(46)が、作業に使っていた高圧洗浄機に給油するためにガソリンが入った缶を開けたところ、気化したガソリンに引火して男性に燃え移ったという。
男性は全身にやけどを負って、ヘリコプターで栃木県壬生町の病院に運ばれたが、13日午後8時に死亡した。
警察によると、ガソリンの缶のふたを開ける際には、吹き出すのを避けるために、缶のバルブを先に開けて中の圧力を下げることになっているということで、警察は取り扱いが適切だったのかなど、詳しい状況を調べている。
出典
『作業中ガソリン引火 1人死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20190714/1090004733.html
キーワード;静電気?
2019年7月12日14時14分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良県の生駒山にある遊園地で新たな遊び場が今月上旬にプレオープンした際、一部がトンネル状になっている滑り台で子ども15人が頭をぶつけて軽いけがをしていたことがわかった。
運営する近鉄は、この滑り台などの使用を中止したうえで、遊び場自体は13日にオープンすることにしている。
生駒山にある生駒山上遊園地では、広さおよそ1万m2の敷地に22種類の遊具を集めた有料の遊び場が新たに設けられた。
遊園地を運営する近鉄によると、今月6日と7日にプレオープンした際、「チューブスライド」と呼ばれる、一部がトンネル状になった滑り台で遊んでいた5歳から10歳の子ども15人が、ステンレス製の天井部分に頭をぶつけて軽いけがをしたという。
滑り台は全長が25m、高低差が10mで、滑っている途中に体が浮き上がってぶつかったとみられている。
また、寝そべって滑るよう十分な説明がされず、上半身を起こしてぶつかった可能性もあるという。
今月8日には、別の滑り台でも、従業員の女性が試験的に滑った際に右足がひっかかり、足首を骨折した。
近鉄は2つの滑り台について対策を検討していて、安全性が確認できるまで使用を中止した。
遊び場自体は、13日、予定どおりオープンすることにしている。
近鉄は、「このような事態をまねき、おわび申し上げます。事故の情報を組織として把握するまでに時間がかかったのに加え、公表も遅れてしまった」と話している。
出典
『生駒山滑り台で子ども15人けが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20190712/2050002592.html
7月12日11時16分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がチューブスライドの全景写真付きでネット配信されていた。
近鉄によると、滑り台などは新設の屋外遊び場「PLAY PEAK ITADAKI」(プレイピークイタダキ)にあり、教育玩具の輸入・販売会社「B社」(東京都渋谷区)が設計・監修。
大型遊具22種類が設置されている。
13日にオープン予定で、6、7日は事前イベントとして、抽選で親子ら計約3500人が招待された。
全長25m、高低差10mの「チューブスライド」を子どもらが滑った際、途中で平坦になる部分で体が浮き、チューブ上部で頭を打ったり、擦り傷ができたりした。
いずれも軽傷で、園内の救護施設で手当てを受けた。
別の滑り台(全長11m、高低差6m)でも8日、試しに滑った女性従業員が、立てていたひざを踏ん張った際に足首を骨折した。
出典
『新型の大型滑り台、招待された子どもら15人けが 奈良』
https://www.asahi.com/articles/ASM7D3C9NM7DPTIL009.html
7月12日9時55分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
子どもらは滑走中に上部に頭をぶつけ、たんこぶや擦り傷ができた。
スピードが出すぎて、体が浮き上がるなどしたことが原因とみられる。
滑り台は、本来は、寝そべった状態で遊ぶ想定で設計されているが、周知が不十分で、座った状態のまま滑った可能性があるという。
出典
『スピード出すぎる滑り台、15人がけが…オープン前に使用禁止』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190712-OYT1T50171/
(ブログ者コメント)
以下は、今回事故が起きたチューブスライドを上から覗き込んでいるNHK映像。(チューブスライドの全景は朝日新聞掲載写真参照)
以下は、8日に事故が起きた別の滑り台のNHK映像。
2019年7月12日17時58分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前10時半ごろ、宿毛市小筑紫町の砂防ダムの工事現場で、土佐清水市の建設作業員の男性(29)の頭に、資材を運ぶために使われていた鉄製の滑車が落下した。
男性は宿毛市内の病院に運ばれ、手当てを受けたが死亡した。
当時、現場では資材を運ぶケーブルや滑車を撤去する作業をしていたということで、滑車はおよそ100kgの重さがあったという。
警察が事故の詳しい状況を調べている。
『砂防ダム工事現場で男性死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20190712/8010005611.html
2019年7月11日22時21分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
函館地方気象台は11日、風向風速計の不具合で正しい観測ができていなかったとして、今月3日まで約10カ月分の風向の観測記録が無くなったと発表した。
札幌管区気象台によると、計器の不具合で記録が無くなるのは極めて異例。
記録が無くなったのは、同気象台(函館市美原)が観測した2018年8月22日から19年7月3日までの風向データ。
札幌管区気象台職員が今月1日、函館地方気象台の風向風速計を点検するため、函館空港(同市高松町)の観測記録と照合したところ、風向きが数10°ずれているのを発見。
計器を詳しく調べたところ、風向を調べる装置を固定するネジが緩んでおり、正しく計測されていないことが分かった。
3日に新たな計器に交換し、現在は正常に計測しているという。
函館地方気象台によると、風向風速計は半年に1回点検しているが、今回の不具合には気付かなかったという。
同気象台は、「利用者にご迷惑をおかけし、申し訳ありません」としている。
出典
『風向計のネジ緩み10カ月分の観測記録抹消 函館地方気象台』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/324420/
7月11日21時17分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
函館地方気象台(北海道函館市)は11日、庁舎屋上に設置していた風向風速計に不具合があり、約1年1カ月にわたって風向きを正確に観測できていなかったと明らかにした。
この風向風速計を設置した昨年8月22日午後2時50分から今月3日午前10時までのデータを取り消し、「欠測」とする。
今月3日、気象台と函館空港の滑走路に設置されている風向風速計の長期データを比較する作業をしていたところ、不自然な差異が見つかり、判明した。
正確な値との差は、最大で45°程度だったとみられる。
気象台は、計器内部の風向センサーのねじが緩んでいたことが原因とみている。
風向風速計を交換し、3日午後2時から正常に戻った。
(共同)
出典
『函館の風向きデータ、1年以上間違い センサーねじ緩んでいた』
https://mainichi.jp/articles/20190711/k00/00m/040/227000c
(ブログ者コメント)
この計器を設置した、その日からのデータを取り消した点から考えると、計器設置時のネジ締め付け不足が原因かもしれない。
2019年7月11日10時34分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
物に触れた際の「しっとり」という感覚について、山形大工学部の野々村美宗(よしむね)教授(50)らが物理的な仕組みを解き明かし、研究成果をまとめた論文が10日、英国の科学雑誌に掲載された。
水分量が“肝”とされてきたが、ポイントは「摩擦力」。
野々村教授によると、「最初に一気に高まり、すぐに下がる力学的な刺激が、しっとり感の『ある、なし』につながる」という。
「しっとり感」について、辞書では、「適度に水分を含んでいる様」などとされている。
水分を含まない粉末や布に触れた時でも、「しっとり」を使う場合があり、一般的な表現として定着しているが、実際には「どんなメカニズムで喚起される感覚なのか分からなかった」(野々村教授)という。
野々村教授ら研究グループは、人が物質に触れた時の動きを模した独自の摩擦評価装置を開発し、指先に加わる力学的刺激を計測した。
その結果、物に触れた瞬間に感じる大きな摩擦力と、その刺激が一気に下がり、抵抗が小さくなる落差のある感覚の組み合わせが、「しっとり感」となって脳に伝わることを突き止めた。
物質の素材や組織の構成などによって、感覚の「ある、なし」は決まるという。
野々村教授は、「こうした感覚は日本人独特で、英語などには同様の言葉がない」と指摘し、「海外の化粧品業界では、日本に倣い、この概念を商品開発に取り入れる動きが広まっている」と話す。
論文は英語表記で、「しっとり」は「shittori」と表現した。
今回の研究で、「もっと、しっとりした」や「しっとりを抑えた」などの要素を反映した商品を開発する場合、明確な尺度で表現する道筋が開けたという。
感覚を数値化するなどし、化粧品や着心地がいい衣類、高級感がある自動車のインテリアなど、幅広い商品に応用が期待される。
野々村教授は、「今後は、『ぬくもり感』や『さらさら感』などのメカニズムを解明していきたい」と意気込んでいる。
出典
『「しっとり感」の仕組み解明 山形大・野々村教授ら、水分量よりも…「摩擦」急降下が鍵』
http://yamagata-np.jp/news/201907/11/kj_2019071100231.php
2019年7月12日に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前10時25分頃、JR長崎線浦上~現川(うつつがわ)間の長崎トンネル(全長約6km、長崎市)内で、長崎発博多行き特急「かもめ16号」(6両編成)が異音を感知したため、緊急停止した。
乗務員らが確認したところ、トンネルの真上で掘削工事を行っていた機材が天井部を突き抜け、先頭車両の左側面などにぶつかったことが判明した。
乗客約150人にけがはなかった。
JR九州などによると、ぶつかったのは棒状の金属製掘削機材で、10数m上の地上から伸びていた。
トンネルの天井には直径15cmの穴が開いており、先頭車両以外にも損傷した車両があるという。
掘削工事は鉄道・運輸機構が発注。
現場周辺では、九州新幹線長崎(西九州)ルート関連の建設工事に伴って一部の井戸で水が減っており、対策として、井戸の試掘を行っていた。
車両と接触した後、掘削機材を引き上げたという。
機構側も施工業者も、図面上、掘削場所はトンネルにかからないという認識だったといい、同機構は、「一歩間違えば大事故につながる可能性があり、深刻に受け止めている。原因究明を徹底的に行い、再発防止のための対策を検討して安全な施工に努める」とのコメントを出した。
JR九州は事故の約2時間後、車両を現川駅に移動させ、用意したバスで乗客を運んだ。
穴をふさぐなどの応急措置を行い、約5時間45分後に、順次、運転を再開した。
この事故の影響で、特急・普通列車の計39本が運休するなどし、約6000人に影響が出た。
出典
『「一歩間違えば大事故」トンネル上で掘削工事、機材突き抜け特急損傷』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190711-OYT1T50255/
7月12日18時3分にNHK長崎からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
掘削は、九州新幹線・長崎ルートの建設工事を行っている鉄道・運輸機構が、新幹線工事の影響による地元の渇水対策として、水源を探す目的で今月2日から続けていた。
11日は、地上からおよそ14m掘り進めたところで、地下13mのところにあるトンネルの天井を突き抜け、掘削機の直径14cmの金属製のパイプが特急列車に接触したとみられるという。
鉄道・運輸機構によると、予定地の下にトンネルが記載されていなかったことがわかった。
JR九州によると、鉄道の敷地に近い場所で工事を行う場合は、事前の連絡や協議を行うことになっているが、今回、鉄道・運輸機構から事前の連絡などはなかった。
一方、鉄道・運輸機構は、「図面上はトンネルが下にあるとは認識していなかったため、JR九州側には連絡はしていない」と話していて、詳しいいきさつを調べている。
出典
『掘削の図面にトンネル記載されず』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20190712/5030004456.html
7月13日1時34分にNHK長崎からは、間違った地図を使っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
掘削作業を発注した鉄道・運輸機構が作成した図面は、トンネルの位置が間違って記載されている国土地理院の地図と酷似しており、この地図が使われていた可能性があることが国交省への取材でわかった。
国土地理院の地図では、掘削現場はトンネルからおよそ80m離れていることになっているが、JR九州の資料では、作業現場はトンネルの真上に位置していたという。
鉄道・運輸機構がJRにトンネルの位置などの情報を確認していなかったとして、国交省は詳しい調査を指示した。
【国土地理院の地図 「掘削には適さず」】
国土地理院の地図は、民間の会社が作る地図の基になったり、自治体も公式の地図として採用したりしている。
国土地理院によると、今回トラブルが起きたトンネルは2万5000分の1の縮尺で記載され、昭和48年に現在の位置に記載されて以降、更新されていないという。
通常、2万5000分の1の地図は、誤差を17.5m以内に抑えるように作成しているということだが、トラブルのあったトンネルは、実際よりおよそ80m北側に記載されていた。
原因について国土地理院は、通常、トンネルの位置を記載する際は、施設管理者から資料などの提供を受けるということだが、このケースについては当時の記録は残っておらず、具体的な経緯はわからないとしている。
そのうえで、「大きな誤差が許されないボーリング調査を行う際に、地理院の地図を使うのは適切ではないと考えている。より詳細な図面を使用してほしい」としています。
国土地理院は今回のケースについて、地図の間違いが確認された場合には修正するとしている。
【地図で離れていると、鉄道会社に確認せず】
鉄道関係者によると、国土地理院の地図は、ボーリング調査を行う際、業界ではよく使われているという。
ボーリング調査を行う場合、国土地理院の地図で、近接する場所に鉄道のトンネルなどの構造物の有無を確認し、もし近くにあった場合は、JRなどの管理者に問い合わせることにしているという。
そして、必要があれば、鉄道会社などから詳細なトンネルの位置や図面などを取り寄せたりするという。
ただ、今回のように、ボーリング調査の地点と地図上の路線図が100m近く離れている場合は、管理者に問い合わせることはほとんどせず、そのまま工事を発注することが多いという。
【鉄道・運輸機構 「原因調査中」】
鉄道・運輸機構九州新幹線建設局は、作成した図面と実際のトンネルの位置がずれていたことについて、「図面を作成した経緯やずれた原因などはいずれも調査中で、コメントできない」としている。
出典
『間違った国土地理院の地図使用か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20190713/5030004460.html
(2019年7月26日 修正1 ;追記)
2019年7月25日10時49分に長崎新聞から、原因と再発防止策に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
工事発注元の鉄道建設・運輸施設整備支援機構は24日、工事図面上のトンネル位置が実際と約80mずれて記載されていたことなどが原因だったと公表した。
図面作成の過程では、国土地理院が発行した誤記載の地形図が使用されたと判明した。
機構は同日、国交省やJR九州に原因を報告した。
機構は事故の再発防止策として、地下構造物の近接工事の際は、距離にかかわらず、施設管理者への確認を事前に行うなどとした。
出典
『特急かもめ損傷 図面のトンネル80メートルずれ 誤記載地形図使用 JRに確認せず』
https://this.kiji.is/526939273313977441?c=39546741839462401
2019年7月12日3時1分に大分合同新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分大(大分市旦野原)の大規模停電で、同大は11日、「ケーブルの不具合による漏電が原因」との見方を明らかにした。
午後11時半現在、復旧のめどは立っておらず、12日の授業を実施するかどうかは決まっていない。
11日に周辺の約5000世帯で起きた一時的な停電も、同大の停電が影響したとみられる。
県庁で会見した桑田理事は、「皆さまに迷惑を掛け、おわびする。原因究明を進め、早期復旧に努めたい」と話した。
同大によると、11日午前7時半ごろ、学生寮を除く旦野原キャンパスの全施設が一斉に停電した。
九州電力の送電線から電気を引き込む高圧ケーブル(長さ約600m)の一部が不具合で漏電し、安全装置が作動した可能性が高いという。
ケーブルは2008年3月に設置。
年1回、点検をしていた。
今年5月の点検で「漏電の疑いがある」と指摘され、今月21日に接続部分の交換作業を予定していた。
同キャンパスは照明やエアコンが使えず、2限目以降を休講にした。
理工学部は、研究に使う薬品や細胞片を保冷する設備があるため、仮設の電源装置を運び込んで対応。
「影響はなかった」という。
学生や教職員が熱中症になるなどの被害は確認されていない。
同キャンパスの停電から約1時間45分後には、近くの鴛野、旦野原、宮崎などの4936世帯が数分間停電。
信号も一部消えた。
同大施設企画課は、「ほぼ同時刻に(学内で)電気を再び入れるための設備を操作していた。関連性が高いとみて調べている」と説明した。
授業の再開は、復旧のめどが決まり次第、メールやツイッターなどで学生に知らせる。
医学部などがある挾間キャンパス(由布市挾間町医大ケ丘)に影響はなく、12日も通常通り授業を実施する。
出典
『「ケーブル漏電が原因」 周辺5千世帯にも影響か 大分大停電』
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/07/12/JD0058266889
7月11日19時52分にFNN PRIME(テレビ大分)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前11時前、大分大学の旦野原キャンパスにある生協は灯りが消え、店内は暗くなっていた。
九州電力によると、11日午前9時過ぎに、大分市の旦野原や寒田地区などのおよそ5000世帯で停電が発生した。
九電によると、3分後に復旧したということだが、大分大学では午後6時現在も停電が続いている。
11日は授業が休講となったほか、生協やコンビニが営業を取りやめた。
大学によると、大学の停電は午前7時半ごろに発生し、敷地外から電力を引き込むためのケーブルが漏電したことが原因と見られるという。
また、大学が作業を行い、午前9時過ぎに電力を復旧させようとしたところ、周辺の地域の停電が発生したという。
大学の復旧の見込みは立っておらず、12日に授業を再開するかどうかについても未定だという。
出典
『大分大学で停電続く 復旧のめど立たず 大分・大分市』
https://www.fnn.jp/posts/1207TOS
7月12日15時30分に大分合同新聞からは、仮復旧したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分大の大規模停電は、発生から約18時間後の12日午前1時20分に解消した。
不具合のあったケーブルの一部を取り換える仮復旧作業が完了した。
旦野原キャンパスは平常通り授業を再開した。
同大によると、九州電力の送電線から電気を引き込む高圧ケーブル(約600m)のうち、300mを取り換えた。
年度内をめどに、全てのケーブルを交換する本格工事をする予定。
同大の担当者は、「現段階で、停電による人的、物的な被害は確認されていない。根本的な原因はまだ分かっていないが、無事に復旧して良かった」と話した。
周辺の約5000世帯で起きた一時的な停電については、九州電力などと連携し、原因究明を進めている。
周辺住民には、自治会を通じて状況を説明する方針。
出典
『大分大の停電、18時間後解消 授業を再開』
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/07/12/123852235
2019年7月10日21時43分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後3時ごろ、除染廃棄物を保管する飯舘村の仮置き場の作業員から、「仮置き場で、土のうと建設機械の間に同僚の作業員が挟まれた」と消防に通報があった。
作業員は69歳の男性で、消防が駆けつけたところ、すでに意識がない状態で、搬送先の病院でおよそ1時間半後に死亡した。
業務を発注した環境省によると、この仮置き場では、除染廃棄物を双葉町と大熊町にまたがる中間貯蔵施設に運び出す作業が完了し、10日朝から3人の作業員が、仮置き場をもとの状態に戻す作業を行っていた。
死亡した男性は、別の作業員が操縦するショベルカーと放射線を遮るための土を入れた土のうとの間に挟まれたという。
警察が事故の詳しい原因を調べている。
仮置き場で死亡事故が発生するのは初めてで、環境省は、「ただちに工事を中止し、早急に原因を究明したうえで再発防止を徹底し、作業の安全確保を図ります」とコメントしている。
出典
『除染廃棄物の仮置き場で死亡事故』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20190710/6050006131.html
7月11日8時35分に福島民友からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後3時15分ごろ、飯舘村の仮置き場で、除染で出た除去土壌を覆う遮蔽土壌入りのフレコンバッグの破砕作業をしていた田村市、建設業、男性(69)が、バックホーとフレコンバッグの間に挟まれた。
男性は胸などを強く打ち、間もなく死亡した。
警察によると、同僚の男性が運転するバックホーが旋回した際、バックホーの後部と積み重ねられたフレコンバッグの間に挟まれた。
現場には男性を含め、3人の作業員がいた。
警察は労災事故として原因を調べている。
環境省福島地方環境事務所によると、県内の仮置き場で死亡労災事故が起きたのは、富岡町で2016(平成28)年11月に発生した事故に続いて2件目。
出典
『飯舘・仮置き場で死亡労災事故 作業中の69歳男性が挟まれ死亡』
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20190711-395366.php
2019年7月10日21時43分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後2時19分ごろ、いわき市平南白土の県道で、トラックが荷台部分に搭載したクレーンを上げたまま走行し、路上の電線を引っかけ、つながっていた道路脇の信号機が倒れた。
信号機は反対車線を走っていた軽乗用車を直撃し、電線を引っかけたトラックには後ろから普通乗用車が追突して、3台がからむ事故になった。
このうち、軽乗用車には30代の女性とその子ども2人のあわせて3人が乗っていて、女性が背中を強く打ったほか、8歳の女の子は左腕から出血したが、命に別状はないという。
2歳の男の子にはけがはなかった。
警察は、トラックの運転手からクレーンを上げたまま走行した経緯などを聞き、事故の詳しい原因を調べている。
現場は片側2車線の交通量の多い県道で、近くにいた作業員によると、クレーンを搭載したトラックは、現場近くで行われている工事を知らせる電光掲示板を設置する作業を終えたところだったという。
この事故のあと、現場の県道は、信号機が倒れた車線が通行止めになった。
出典
『信号機倒れ車直撃 親子がけが』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20190710/6050006130.html
7月11日8時40分に福島民友からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後2時20分ごろ、いわき市の県道で、同市の30代の会社員男性が運転するクレーン付きトラックのアームが電線に絡んで信号機の柱が倒れ、車2台が巻き込まれる事故があった。
このうち、軽乗用車に乗っていた同市の30代女性と娘(8)が軽傷のもよう。
警察によると、女性の軽乗用車に倒れてきた信号機の柱が衝突。
また、トラックと同市の80代男性の乗用車が衝突した。
男性2人にけがはなかった。
警察によると、トラックが付近の工事現場からアームを収納せずに発進。
高さ約7mの位置で電線が絡まり、信号機が倒れたという。
事故の影響で、下り線が午後2時45分から約2時間45分にわたり、通行止めになった。
出典
『いわきの県道に「信号機」倒れる 車2台が巻き込まれ2人けが』
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20190711-395371.php
2019年7月11日に東京新聞茨城版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
那珂市の那珂核融合研究所は10日、施設内で雑草など約120m2が焼ける火災があったと発表した。
放射能の外部への漏えいや、職員の被ばくやケガはないとしている。
研究所によると、10日午後1時25分ごろ、JT-60制御棟と呼ばれる施設の駐車場近くで作業員がチェーンソーを使い、高さ2mの木を取り除こうとした際、下草に火が付き、燃え広がった。
チェーンソーの火花が飛んで燃え移ったとみられる。
近くにいた職員ら約8人が消火した。
消防が午後1時55分ごろ、鎮火を確認した。
現場は、最も近い放射線管理区域の建物から約100m。
研究所の担当者は、今回の火災で所内の実験に影響はないとしたが、「今後、原因を調査し、草刈り作業の対策を検討する」と話した。
出典
那珂核融合研究所で火災 施設内で雑草など燃える『』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201907/CK2019071102000172.html
(ブログ者コメント)
チェーンソーで木を切ろうとした際に火花が出た?
気になり、調べたところ、今回の事故原因とは関係ないかもしれないが、チェーンが外れたまま使っていて火花が出たという体験談をブログにアップしている人がいた。
2019年7月10日18時50分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日正午ごろ、兵庫県三田市南が丘1の商業ビル「Kテナントビル」の2階空き室から出火。
地上2階建て鉄骨約690m2が全焼した。
5時間後に消えたが、再び火があがり、同日午後6時40分ごろに消し止めた。
警察と消防によると、空き室では内装工事をしており、鉄を切る作業で出た火花が断熱材に燃え移ったという。
ビルは地下1階が駐車場で、1、2階の8室に入る整体院や飲食店などの従業員、客らは、避難して無事だった。
火事を目撃した会社員男性(42)は、「白い煙が屋根の隙間から見えて駆け付けた。荷物を取りに戻ろうとしたテナント関係者がいたので、大声で引き留めた」と話していた。
出典
『2階建て商業ビル全焼 内装工事の火花原因か』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201907/0012502961.shtml
2019年7月11日8時36分に高知新聞から下記趣旨の記事が、現場写真付きでネット配信されていた。
10日午前10時半ごろ、高知市長浜の高知市清掃工場で、男性臨時職員(57)が可燃ごみの処理中に、誤って投入口から約11m下に転落した。
消防がロープなどで約40分後に救出。
男性は顔や腰を打って市内の病院に運ばれたが、重傷ではないという。
工場によると、職員は幅約3mの投入口からスロープ(長さ約8m)を滑り落ち、可燃ごみを集める「ごみピット」に転落した。
投入口からピットの底まで18.5mあるが、ごみが高さ約7mまでたまっていた。
事故当時、職員は投入口の端に立ち、事業者がダンプカーで持ち込んできた雑草の投入を手伝っていた。
ダンプカーの荷台を傾けて草を落としていた際に、誤って転落したという。
高知市清掃工場では、ごみを持ち込んだ市民が投入中に転落する事故が2005年、2010年、2017年にも発生。
このため、投入口に取り付ける安全バーが導入されているが、今回事故が起きた投入口には設置していなかった。
職員の転落事故は初めて。
取材に対し戸梶工場長は、「再発防止へ、事故原因の検証や注意喚起を徹底し、細かい作業ごとにルールを決めたい」と話した。
出典
『高知市の職員が清掃工場で11メートル転落 ごみ投入口に』
https://www.kochinews.co.jp/article/292071/
2019年7月9日17時22分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日正午すぎ、宝塚市立美座小学校から、「けさ掘り出したジャガイモを食べたところ、子どもたちが体調不良を訴えた」と消防に通報があった。
消防が医師などとともに駆けつけたところ、小学5年生の男女あわせて13人に吐き気や腹痛など食中毒とみられる症状が確認され、市内の病院に救急搬送された。
市教委によると、いずれも快方に向かっていて、重症の子どもはいないという。
学校では9日、校内の畑で収穫した50個ほどのジャガイモを使った調理実習が行われ、午前10時ごろから児童30人が「粉吹きイモ」などを食べたという。
実習の指導は家庭科専任の50代の女性教諭が担当していたということで、市教委はジャガイモの調理についてどんな説明をしていたかなど、いきさつを詳しく調べている。
市教委の橘学校教育部長は、「ご心配をおかけして、たいへん申し訳ない。原因をしっかり究明し、再発防止に努めたい」と話している。
【「ソラニン」に注意】
兵庫県などによると、子どもたちが学校で栽培したジャガイモを食べて食中毒になるケースは全国で相次いでいるという。
ジャガイモの芽や緑色に変色した部分には、「ソラニン」という有毒成分が含まれていて、食べた場合、吐き気や腹痛、めまいなどを起こす場合があるという。
「ソラニン」は、加熱しただけでは除去できないということで、兵庫県生活衛生課は、「ジャガイモを食べる際は、必ず芽の部分を取り除き、少しでもえぐみやしぶみを感じたら食べるのをやめてほしい」と呼びかけている。
【食中毒に詳しい専門家は】
ジャガイモを食べた小学生が食中毒とみられる症状を訴えて集団で搬送されたことについて、食中毒に詳しい大阪市立大学大学院生活科学研究科の西川禎一教授は、「ジャガイモは芽の部分や光が当たって緑色になった皮の部分に、ソラニンという自然毒が含まれている。こうした部分を食べると下痢やおう吐、それにめまいなどの症状を起こすので注意が必要だ」と指摘している。
また、関西では今の時期にジャガイモを収穫することが多く、食中毒が発生しやすいということで、西川教授は、「ソラニンは熱に強いため、加熱調理をしても完全に無くすのは難しく、調理する際、芽や緑色の皮をしっかり取り除くことが重要だ」と指摘している。
また、小さい芋に比較的ソラニンが多く含まれているとして、家庭菜園や学校で食中毒を防ぐためには、栽培段階で芽を間引くことで小さな芋がたくさん実るのを防ぐことや、芋に光が当たらないよう、しっかり土をかぶせるなどの対策をとってほしいと呼びかけている。
出典
『ジャガイモで児童13人食中毒か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20190709/2020004288.html
7月9日18時13分にmBS NEWSからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
実習を行っていた30人のうち、10歳から11歳の児童13人が病院に搬送され、うち8人が入院が必要と判断された。
体調不良は食中毒が原因とみられている。
「入院している8人についても、未入院の5人についても、症状は安定して快方に向かっていると聞いている。」(市教委 橘部長)
市教委は、児童の精神的ケアのため、学校に臨床心理士を派遣するとしている。
出典
『育てたジャガイモ食べて食中毒か 小学校から児童13人搬送 兵庫・宝塚市』
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20190709/GE000000000000028578.shtml
7月12日19時14分に神戸新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県宝塚健康福祉事務所(保健所)は12日、ジャガイモに含まれる毒素「ソラニン類」による食中毒と断定した。
同事務所によると、搬送されなかった3人を含む5年生16人は9日、校内で栽培したジャガイモを食べた後、症状を訴えた。
8人が入院したが、11日には全員が登校。
同じ畑のジャガイモからは通常の2.5倍の毒素が検出されたという。
出典
『ジャガイモ食べ児童13人搬送 食中毒と断定 宝塚』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201907/0012509123.shtml
(ブログ者コメント)
2016年11月、この手の事故は、今後、特段のものでない限り、掲載を割愛すると書いた。
ただ、今回、多数のメディアから、同じような事故が相次いでいると報じられ、またジャガイモの毒成分についても解説されていたが、なぜ同じ事故が繰り返し起きているのか?という切り口から報じているメディアは、ブログ者の知る範囲では、一つもなかった。
その点に違和感を覚えたので、本事例を紹介する。
市教委と同校が合同で記者会見を開いていたので、その席で、以下のような質問が飛んだと思うのだが、なぜか報道されてはいない。
・この学校では、他校で同種事例が相次いで起きていることを知っていたのか?
・知っていたなら、どのように注意していたのか?
・注意していたなら、何が悪くて事故が起きたのか?
2019年7月9日21時43分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
東京電力は9日、柏崎刈羽原発(新潟県)で、テロ対策施設「特定重大事故等対処施設」(特定施設)の準備工事のため、クレーンで地下に掘削用の重機(約15トン)をつり下ろす作業をしていたところ、重機が反転して宙づりになったと発表した。
けが人はいない。
燃料タンクから軽油約20ℓが漏れたが、放射性物質は含まれておらず、外部への漏洩はないとしている。
東電によると、9日午前11時40分ごろ、地上から地下に重機をワイヤ4本で固定し、つり下ろしていたところ、重機のバランスが崩れ、天地が逆さまとなった。
燃料タンクの空気穴から軽油が漏れ出したことから、消防へ通報した。
漏れた軽油は吸着マットで処理し、重機は地面にアームをつけた状態で安定させ、今後、復旧方法を検討する。
東電は、「特定施設のため、事故のあった場所の詳細についてはお話しできない」と説明。
ワイヤのつり方やクレーン操作に問題があったとみて、原因を調べている。
出典
『テロ対策施設の準備工事で重機が宙づりに けが人なし 柏崎刈羽原発』
https://mainichi.jp/articles/20190709/k00/00m/040/353000c
2019年7月8日12時23分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし1月、福岡市東区香椎浜ふ頭に停泊中の貨物船の船内で、荷物を運ぶトレーラーを誘導していた木塚さん(男性、当時20歳)が、バックしてきたトレーラーと、後ろにあった貨物の間に挟まれ、死亡した。
警察が事故の原因について調べたところ、木塚さんが、停止するよう笛で合図したにも関わらず、トレーラーがバックし続けたことがわかったという。
さらに、トレーラーを酒気帯びの状態で運転していたことも判明し、警察はトレーラーの運転手(45)を過失運転致死の疑いで書類送検した。
警察の調べに対し、運転手は、「誘導の笛の音は聞こえたが、バックしても大丈夫だと思った」などと供述しているという。
また、53歳の現場責任者についても、運転手が酒を飲んでいないかなどを確認していなかったとして、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
出典
『トレーラー誘導で死亡 書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20190708/5010004927.html
7月8日19時55分にYAHOOニュース(テレビ西日本)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡市東区香椎浜ふ頭に停泊していた貨物船の中で2019年1月、トレーラーを誘導していた木塚さん(当時20)がトレーラーと荷台の間に挟まれ、死亡した。
警察は、木塚さんが笛で停車を指示したにもかかわらず、トレーラー運転手の男(45)がバックを続けたとして、過失運転致死の疑いで運転手の男を書類送検した。
事故直後、運転手の男の呼気からアルコールが検出されたが、公道ではない貨物船内での事故のため、酒気帯び運転容疑での立件には至らなかった。
また警察は、現場の安全管理を怠った業務上過失致死の疑いで、現場監督の男(53)も書類送検している。
出典
『貨物船内で男性が挟まれ死亡 運転手ら2人を書類送検 公道でなく“飲酒”立件できず 福岡市』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190708-00000008-tncv-l40 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190708-00000008-tncv-l40
(ブログ者コメント)
以下は、テレビ西日本の映像の1コマ。
事故が起きたと思われる貨物船の甲板上を、トレーラーが結構なスピードで走り回っていた。(画面中央右寄り)
今回事故を起こしたトレーラーは、そういったトレーラーだった可能性がある。
(2020年12月19日 修正1;追記)
2020年12月18日6時0分にgooニュース(西日本新聞)からは、運輸安全委員会が調査結果を公表した、会社は朝の点呼時にはアルコール検査していたが、日付をまたいだ作業の前には検査していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
運輸安全委員会は17日、作業前に飲酒していたトレーラー運転手について「飲酒が運転技能に影響を及ぼした可能性がある」とする調査結果を公表した。
委員会の報告書によると、事故は昨年1月20日午前1時55分ごろ、船内のコンテナ積載作業中に発生。
トレーラー運転手は後方にいた木塚さんの笛の合図を聞いてトレーラーを停止させたが、木塚さんはトレーラーとコンテナに挟まれて死亡した。
トレーラーは完全に停止していなかったとみられるという。
運転手は前日夜、近くの店で夕食を取った際、同僚の忠告に従わず、ビールジョッキ3杯と焼酎水割り2杯を飲んだ。
その後、トレーラー内で仮眠した後に缶ビール2本を飲んでいた。
報告書は、飲酒による運転手への具体的な影響は不明としたものの、「状況判断、反応時間などに影響した可能性がある」と指摘。
運転手の所属会社は、前日朝の点呼時にアルコール検査を行っていたが、日付をまたいだ作業前には実施していなかった。
現場が船内のため、運転手は道交法違反(酒気帯び運転)罪に問われず、港湾運送事業法にも停泊中の船内作業時の飲酒を取り締まる項目はない。
報告書は再発防止策として、運転手が作業員の位置を常に確認できる状態で車両を動かすことや、事業者の作業前のアルコール検査の徹底を提言した。
報告書によると、事故2時間後に運転手の男の呼気から0・27ミリグラムのアルコール分を検出。
飲酒量などから、事故当時は呼気1リットル当たりのアルコール分が0・38〜0・46ミリグラムだった可能性があると分析した。
酒気帯び運転の基準値の約3倍だ。
現在、男は自動車運転処罰法違反罪に問われて公判中。
飲酒運転に関して直接裁かれるわけではないが、情状面で考慮されるとみられる。
https://news.goo.ne.jp/article/nishinippon/region/nishinippon-1000674497.html
2019年7月9日12時23分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後10時55分ごろ、熊本市中央区桜町で建設中の大型複合施設「SAKURA MACHI Kumamoto(サクラマチ クマモト)」8階の機械置き場から出火。
工事用資材が燃えたが、建物には延焼せず、鎮火した。
現場確認のため駆け付けた20代の男性作業員が転んで左手に軽傷を負った。
警察などによると、現場は熊本市の集客施設「熊本城ホール」で、電気系統などが入る機械置き場内の工事用資材が燃えていたという。
出火当時、8階に作業員はおらず、警察が出火原因を調べている。
サクラマチは、九州産業交通ホールディングス(熊本市)の市街地再開発の中核施設で、先月26日にも作業員が負傷する火災があったばかりだった。
出典
『熊本市の再開発ビルでまた火災 2週間前に続き 作業員が軽傷 建物に延焼せず』
https://mainichi.jp/articles/20190709/k00/00m/040/018000c
7月12日8時0分に熊本日日新聞からは、先月起きた事故の原因などが、下記趣旨でネット配信されていた。
8日夜に発生した火災で中断していた熊本市中央区の桜町再開発ビルの建設工事が11日、再開された。
事業主の九州産業交通ホールディングス(HD)によると、施工業者の安全対策が確認されたため。
熊本市が整備する「熊本城ホール」が入る公益施設棟の8階屋上から出火し、約15m2を焼いたため、全工事をいったん中断して、施設を一斉点検していた。
再開発ビルでは6月下旬にも、商業棟の屋上テラスで火災が起きている。
施工業者の大成建設は、度重なる火災を受け、専門業者による電気器具の日常点検や、火気使用の届け出、作業手順の周知を徹底。
夜間警備の強化やモニターカメラの増設といった再発防止策に取り組むとした。
6月の火災は、アスファルトの防水作業中に、使っていた溶融釜の温度が上昇してアスファルトが発火したのが原因。
8日の火災は原因を調査中という。
熊本市の大西市長は、「多くの市民が楽しみにしている事業。2回も火災が起きたことを重く受け止め、安全を最優先に工事に当たってほしい」と強調した。
九州産交HDの矢田社長は、「大変ご迷惑をおかけした。安全第一で、予定通り開業できるよう最善を尽くす」と話した。
出典
『桜町再開発ビルが工事再開 火災相次ぎ「安全対策を確認」』
https://this.kiji.is/522022259657032801?c=39546741839462401
※6月の火災事故は下記記事参照(火災現場の写真付き)。
(2019年6月26日 FNN PRIME;テレビ熊本)
26日午前10時前、中央区桜町に今年9月に開業予定の商業施設、『SAKURAMACHI Kumamoto』の6階のバルコニーで火災が発生した。
現場の建築資材から出た火は、真っ赤な炎を上げて激しく燃え上がっている。
延焼を防ごうと、作業員らが資材を運び出すが、そのわきでは爆発も…。
別の場所から撮影された映像でも、火柱をあげて激しく燃える様子が確認できる。
作業員らが消火器で初期消火を行うが、なかなか火の手はおさまらない。
その後、現場に駆け付けた消防がはしご車から放水を行い、発生からおよそ40分後、ようやく火は消し止められた。
この火災で、男性作業員が顔や両手にやけどを負い、病院に搬送された。
また、6階バルコニーの建築資材や壁など、およそ20m2を焼損した。
この火事で、ビル内にいた作業員およそ2600人が一時、屋外に避難した。
【作業員2人】
「とりあえず外に出ろ(と言われた)」
「現場の方が道案内とかされて、逃げてくださいと案内していて、そこまで混乱はなかった」
また、隣接する熊本交通センターのバスターミナルも、一時、バスの運行が規制されるなど、現場周辺は騒然となった。
この火事を受け、桜町くまもとの開発を進める九州産交ホールディングスは会見を開き、9月14日の開業には影響がないとしている。
出典
『熊本市の桜町再開発ビルで火災』
https://www.fnn.jp/posts/1149TKU


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。