







2018年5月29日17時21分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年9月、香南市にある県立青少年センターの体育館で、南海トラフ巨大地震に備えて天井の改修作業をするために足場を組む作業をしていた高知市の21歳の男性作業員が、およそ16m下に転落し死亡した。
安芸労基署によると、この作業員は、足場を組む作業をする際に法律で義務づけられている転落防止用のベルトを着用していなかったという。
今回の現場を管理していたのは高知市にある建築会社「I建工」で、労基署の調べに対して、足場を組む作業を行わせる際に法律で義務づけられている教育を作業員に受けさせていなかったと認めたという。
このため労基署は、労安全違反の疑いで、この会社と現場の責任者だった30歳の社長の書類を、今日、高知地検に送った。
出典
『作業員転落死 会社など書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20180529/8010002002.html
2018年5月29日6時0分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鍵穴に鍵を差し込まなくても自動車のドア開閉やエンジン始動が可能な電子キーが反応しないトラブルが、長崎県佐世保市内で相次いでいることが分かった。
西日本新聞の調べでは、市内の自動車販売店に24日ごろから、これまでに少なくとも200件以上の報告例があった。
原因は特定されておらず、「強い電波を発する米軍基地が影響しているのでは」といった臆測も出ている。
トラブルは複数のメーカー、車種で発生。
ダイハツ長崎販売大塔店=同市大塔町=には24~28日、苦情や相談が計100件以上あった。
JR佐世保駅近くの市中心部に被害が集中していたという。
市内のトヨタ系列の販売店でも、50件以上の被害を確認。
スタッフの一人は、「電波妨害が原因とみられ、5年ほど前にも同じことがあった。米軍基地に近い地域で被害が多発しており、基地の影響があるのではないか」と話した。
佐世保市基地政策局は、自動車販売店などからの連絡で26日に把握。
同局から報告を受けた九州防衛局は、「米軍に問い合わせるかどうかも含めて検討している」としている。
在日米軍の動向を監視する市民団体「リムピース」の篠崎編集委員は、「米軍ではなく、佐世保にある海上自衛隊の艦船の影響も考えられる」と指摘した。
市内の男性会社員(30)は、市中心部の駐車場で業務用車のエンジンがかからず、レンタカーで急場をしのいだ。
販売店によると、電子キーが使えず緊急措置でエンジンをかける方法もあり、市中心部を離れると「電子キーが使えた」と話す利用者もいたという。
トヨタ自動車広報は、電子キーが正常に作動しないケースとして、「テレビ塔や空港があるなど、強い電波やノイズを発生する場所」などを例示。
販売店側は、トラブル時は相談するよう呼び掛けている。
【ワードBOX】電子キー
携帯していれば、ドアノブに触れるなどの動作で解錠できたり、エンジンを始動できたりする。
ボタン電池が入った鍵が発する電波を車中のセンサーで感知、認識する仕組み。
自動車メーカー各社で呼び方が異なり、「スマートエントリーシステム」などの名称がある。
1990年代から採用され、2000年に入って高級車を中心に普及。
現在は、新型車の多くで採用されている。
出典
『車の電子キー無反応、トラブル相次ぐ 長崎県佐世保市で200件超 「米軍基地が影響か」の声も』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/420166/
5月30日12時50分に長崎新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐世保市の佐世保港周辺で24~27日にかけ、自動車の鍵やエンジンをかける電子キーの操作が効かなくなる事案が相次いだことが29日、分かった。
識者は、米海軍佐世保基地や海上自衛隊からの電波が影響を与えた可能性を指摘している。
市内の複数の自動車販売店によると、4日間で100件以上の問い合わせが相次いだ。
発生場所は、米軍や海自の施設に近い佐世保港周辺が中心。
そこから離れると不具合が解消したという報告もあったという。
ある販売店の従業員は、「電波障害があった可能性が高く、米軍施設の電波が影響したのではないか」と推測。
別の販売店の従業員は、「原因は定かでないが、佐世保港周辺では珍しくない現象だ」とする。
米軍の動向を監視するリムピース佐世保の篠崎編集委員は、「原因の特定は難しいが、影響を与えるような電波を発信するのは、軍事施設か艦船しかないのではないか」と指摘する。
販売店から1件の相談があった市基地政策局は、「同様の事案はこれまで把握していない。九州防衛局を通じ、米軍側に事実関係を確認中」。
海自佐世保地方総監部は、「詳細は申し上げられないが、平素とさほど違う運用はしていない」と関連を否定している。
出典
『電子キー異常相次ぐ 佐世保港周辺の自動車 軍事施設影響か』
https://this.kiji.is/374404958797317217?c=174761113988793844
6月1日15時3分にNHK長崎からは、米軍は関与を否定したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は、連絡窓口になっている九州防衛局を通じて、アメリカ海軍佐世保基地に問い合わせているが、NHKが佐世保基地に取材したところ、回答が寄せられた。
この中で、アメリカ海軍佐世保基地は「九州防衛局から提供された周波数や日時に基づいて調査した結果、電波を妨害する可能性のあるアメリカ海軍の機器は使われておらず、アメリカ海軍はこの期間に特別な作戦行動もしていない」としている。
そのうえで、「この件に関する追加の詳細が分かり、九州防衛局からさらなる問い合わせがあれば、調査に協力したい」としている。
また、熊本市にある九州総合通信局も、佐世保市内の自動車販売店から相談を受け、電波の状況を調べている。
九州総合通信局の電波管理部は、電波監視システム「DEURAS」を使い、販売店からの情報に基づいて、電子キーの周波数と同じで電子キーの機能を妨害するおそれのある強い電波が発射されていないか、佐世保市で調べているという。
熊本市のコントロールセンターから、佐世保市内に設置したセンサー局を遠隔操作して受信した電波をモニターしているが、これまでのところ異常はみられないという。
九州総合通信局は、「電波をキャッチできれば、方向や強さが分かる。再び電子キーの不具合などが確認されれば、現地に出向いて調査したい」と話している。
出典
『米軍「電波妨害の機器使用せず」』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20180601/5030000816.html
2018年5月29日付で毎日新聞兵庫版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
姫路市の市立小学校で、一昨年秋、4年生男児(当時9歳)が校内のごみ置き場にあった裁断機で指を切断する事故があり、市が慰謝料や治療費など約40万円を児童側に支払っていたことが、28日、明らかになった。
同日の市議会運営委員会で、損害賠償額決定を専決処分したと報告された。
市によると、2016年10月12日午前、休み時間中に児童4人が不燃ごみ置き場の裁断機を持ち出し遊んでいるうちに、男児が右人さし指の第1関節付近を切断した。
約10カ月の治療を要したという。
同小は裁断機を、同年9月15日のごみ回収に合わせて置き場に出したが、刃と木製の台を分離しなかったため、業者が引き取らなかった。
危険なごみは、置き場付近にある鍵付きのフェンス内に収納することになっているが、職員が「さわるな」の張り紙をしただけで、1カ月近く放置された。
職員の処分は無く、市教委は同10月に市立学校長宛てに注意喚起の文書を出した。
また、過失を認めて児童側と示談し、今年3月に賠償金を払った。
事故は28日の議運で初めて公表された。
市教委は、「子の安全を一番に考え、再発防止を徹底したい」としている。
出典
『姫路市 小4指切断を賠償 議運で専決処分報告』
https://mainichi.jp/articles/20180529/ddl/k28/010/399000c
5月28日21時0分に神戸新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
子どもたちが裁断機で鉛筆を切るなどして遊ぶようになり、2時限目後の休み時間だった午前10時半すぎ、この児童が同級生と遊んでいた際、右人さし指の第1関節を切断した。
市教育委員会健康教育課は、「鍵付きの倉庫に入れておくべきだった」と指摘する。
再接着手術が成功し、入院と10カ月の通院を経て、男児の指は動くようになったという。
市教委は事故後、校内の危険物を除去するよう通達を出し、「再発防止を徹底している」としている。
出典
『小学校で男児が指切断 ゴミ置き場に裁断機放置で』
https://www.kobe-np.co.jp/news/himeji/201805/0011301974.shtml
2018年5月29日21時11分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前10時半ごろ、札幌市南区定山渓温泉にある「ホテルS」の地下にあるボイラー室で、温泉のお湯を汲み上げるポンプを交換していた作業員が配管の接合部分をゆるめたところ、熱湯が噴き出した。
この事故で、いずれも作業員で札幌市南区のYさん(男性、29歳)、IRさん(男性、29歳)、それにITさん(男性、38歳)の3人が全身にやけどをして病院に運ばれたが、命に別状はないという。
警察によると、当時、3人は同じ会社の作業員やホテルの従業員などと一緒に作業をしていたということで、噴き出したお湯は温度が70℃から80℃ほどだったという。
警察は、ほかの作業員から話を聞くなどして、事故の原因を調べている。
出典
『定山渓 ホテル作業員3人やけど』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180529/0000395.html
2018年5月29日18時9分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山市では28日夕方から、広い範囲にわたって水道水が濁る被害が出た。
市では、配水池に誤って通常の量の3倍近くの水を送ったため、施設の底にたまったさびなどの堆積物が巻き上げられたことが原因とみられるとしている。
和歌山市によると、28日午後6時すぎから「水道水が濁っている」という連絡が市民から相次いだ。
市が調べたところ、濁り水が出たのは和歌山市南部の9つの地区で、いずれも秋葉山配水池から水道水を供給している地域だとわかった。
この配水池からは、3万5000世帯、8万2000人に水道が供給されているということで、市によると、これまでに320件の苦情が寄せられたという。
市では、水道管にたまった濁った水を取り除く作業を行っているほか、あわせて31台の給水車を5か所の医療施設などに出して、人工透析用の水の給水にあたっているという。
また、市内の8つの小学校では29日は給食の調理をとりやめ、パンと牛乳だけの食事にする措置をとったという。
市によると、28日午前、浄水場から配水池に水を送る際、誤って通常の3倍近くの水を送った影響で施設の底にたまったさびなどの堆積物が巻き上げられたことが、濁りの原因とみられるという。
市では、誤った操作が行われたことを把握していたが、濁り水の連絡を受けるまでは、水道への影響はないと判断していたという。
市では29日中の復旧を目指し、引き続き、作業にあたっている。
【住民“食事の支度が大変”】
和歌山市和歌浦東に住む78歳の女性によると、28日夜8時半ごろ、風呂にお湯をためたところ、お湯が、はちみつを薄めたような茶色に濁っていたという。
女性の78歳の夫は、「朝には濁りが収まったように見えたが、自治会長が水を飲まないようにと近所を回っていた。長引くようなら、食事の支度などが不便だ」と話していた。
【自治会長“早く広報を”】
和歌山市東高松で地元の地区の自治会長を務める佐藤さん(男性、69歳)によると、28日夜、自宅の風呂場の浴槽にお湯を張ろうとしたところ、水が茶色く濁っていたという。
驚いた佐藤さんが市に問い合わせたところ、「濁っているという連絡は受けているが、詳しいことはわからない」と話したという。
そして、29日朝、改めて市に問い合わせたところ、「念のために、飲むのは控えてください」と伝えられたという。
佐藤さんは、「こんなふうに水道の水が濁ったのは初めてだ。市は防災無線でも使って、もっと早く広報してほしかった」と話していた。
出典
『水道水の濁り 誤操作が原因か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20180529/2040000071.html
5月29日18時59分にわかやま新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
和歌山市企業局は、28日午後6時10分に同市塩屋の住民から「水道水が濁っている」と問い合わせを受け、9時ごろに透析治療を行う病院で受水槽を点検。
市ホームページや広報車で濁りの発生を周知した。
11時から濁水の排水作業を始め、29日午前6時ごろに配水池で水質基準を満たした状態となった。
現在も50人体制で排水作業と市民への対応を進めており、同局は、体への影響はないとしつつも、地区により水質状況は異なるため、大量摂取は控えてほしいとしている。
濁り水の原因は、28日午前10時に加納浄水場から遠隔操作で秋葉山配水池の流入弁を開いた際に通常より多く送水する誤操作があり、配水池の底にあったサビや塗装などの堆積物が巻き上げられたこととみている。
操作は、運転を委託している㈱Wエージェンシー(本社=東京都新宿区)和歌山営業所が行っており、人為的なミスとみている。
各地区では、市と大阪、奈良、県内市町村から給水車が駆け付けており、県立医科大学付属病院をはじめ、透析治療を行う病院などで給水作業を実施中。
同局は、29日中に排水作業を終え、復旧させたいとしている。
出典
『和市9地区で濁り水 堆積物巻上げ原因か』
http://www.wakayamashimpo.co.jp/2018/05/20180529_79369.html
5月31日8時45分に産経新聞westからは、30日に濁りはほぼなくなったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は30日、配水池からの濁りがなくなり、水道水の水質試験の結果、安全が確認されたと発表した。
一方、集合住宅などの受水槽の一部では濁りが残っている可能性もあり、使用時の注意を呼びかけている。
市は、同日早朝まで濁り水を放水する作業を続け、水質試験を行った全19カ所で安全を確認。
午後2時40分に市企業局のホームページで公表した。
市には28~30日、計約2100件の苦情が寄せられ、市は広報車や防災無線を利用して濁りがなくなったことを知らせるなど、対応に追われた。
出典
『水道の濁水ほぼなくなる 和歌山市、水質検査で安全確認』
https://www.sankei.com/west/news/180531/wst1805310019-n1.html
(ブログ者コメント)
具体的にどのような誤操作だったのか調べてみたが、情報は見つからなかった。
2018年5月28日22時46分にNHK富山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前7時半ごろ、富山市西二俣にある「Yランドリー富山工場」で従業員の男性が機械のリフトに挟まれているのを、異常に気づいて見に来た同僚が見つけた。
警察によると、男性は富山市荒川の会社員Kさん(男性、50歳)で、病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
Kさんは、洗い終わった洗濯物を乾燥させる機械に入れる場所で1人で作業にあたっていたということで、リフトは洗濯物を持ち上げるためのものだという。
警察によると、Kさんはこの工場で10年以上の勤務の経験があったということで、警察は工場の関係者から話を聞くなどして、当時の詳しい状況などを調べている。
出典
『富山 洗濯工場で機械に挟まれ死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/3065074181.html
(2018年7月4日 修正1 ;追記)
2018年5月29日付の北日本新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
警察によると、Kさんは午前6時ごろ出勤し、工場内で機械を操作していたとみられる。
洗濯物を乾燥機に運ぶ筒状のリフトに挟まれているのを、別の作業をしていた同僚が見つけ、上司を通じ119番した。
警察が、機械の故障などを含め原因を捜査するほか、後日、司法解剖して死因を調べる。
2018年5月26日16時30分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
カラスのひなが巣立ちを控えた初夏は、親鳥が神経質になって威嚇行動を取る季節でもある。
たまたま巣の近くを通り、頭を蹴られたという人もいるだろう。
そんなとき身を守るには、両腕をまっすぐ上げるバンザイポーズが効果的だという説が注目を集めている。
札幌市のホームページでは、カラスの威嚇対策の一つとして、腕を上げる方法を紹介している。
この方法を勧めるのが、20年近くカラスの観察を続けてきた、NPO法人「札幌カラス研究会」(札幌市中区)代表理事の中村眞樹子さん(52)だ。
中村さんによると、カラスの威嚇には段階があり、初めはじっと人を見たり、威嚇鳴きをしたりする。
さらに、頭すれすれへの低空飛行をする。
それでも効き目がない相手に繰り出すのが、後頭部を蹴る攻撃だという。
バンザイポーズが、なぜ有効なのか。
中村さんは、「バンザイポーズをすれば、カラスは人の腕にぶつかって翼にけがをするのを避けようと、腕よりも上を飛ばざるを得なくなり、頭への攻撃を避けられる」と説明する。
中村さんは十数年前、巣の近くで作業していた造園業者がほうきを立てて持っていたところ、カラスがほうきの上までしか近づけなかったのを目撃。
これを参考に、自らバンザイポーズを試してきた。
コツは、カラスに攻撃と勘違いされないため、まっすぐ上げた両腕を動かさないこと。
走ると追いかけてくるおそれがあるため、そのままゆっくり通り過ぎるのがいいという。
元日本鳥学会長の樋口広芳・東京大名誉教授(鳥類学)も、「カラスにとっては両腕が邪魔になり、効果がある。老若男女みんながいつでも使える方法だ」と評価する。
カラスが威嚇をするのは、主に5~6月。
ひなが巣立つ前後約2週間とみられる。
「巣から落ちそうになりながら飛ぶ練習をするひなを、親鳥はひやひやして見ている。威嚇は家族を守るための行動で、巣があるのがわかっているなら、回り道も被害を避ける方法の一つ。子育てに専念してもらったほうが、巣立ちが早まります」と中村さんは話す。
出典
『カラスの威嚇にバンザイが効く? 札幌のNPO「両腕まっすぐに」』
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13513025.html?rm=150
ちょっと前、2018年4月24日23時42分にウエザーニュースからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
街中や郊外、どこでも見かけるカラス。
ゴミをあさって散らかす、黒くて大きくて鳴き声も怖いなど、あまり好かれている鳥とはいえません。
この季節になると彼らの子育てが始まり、通行人が攻撃を受けるなど、そのイメージはますます悪化します。
しかし、このカラス、実はとても賢くて愛情が深く、上手に付き合えば、お互いにストレスなく共存できる鳥なのです。
彼らとの付き合い方や、この季節特有の攻撃を簡単に防げる方法など、NPO法人札幌カラス研究会代表理事の中村眞樹子さんに伺いました。
【身近なカラスは2種類、見た目も性格も違う】
私たちが身近に見かけるカラスは、主にハシブトガラスとハシボソガラスの2種類です。
ハシブトガラスは、名前の通りくちばしが分厚く、体も大ぶりで、声は澄んでいます。
一方、ハシボソガラスは、くちばしがスマートで、体はやや小ぶり、声はしわがれています。
ともにとても賢く、記憶力も抜群です。
また、雛に対する愛情は鳥の中でも群を抜いていますが、「このうち、主に人を攻撃するのはハシブトガラスです」と中村さんは話します。
「ハシボソガラスは、雛が落下して人が手を出そうとしない限り、まず攻撃しません。しかし、ハシブトガラスは、特に雛のふ化直後から巣立ち後10日間は雛を全力で守ろうとするあまり、巣のそばを通りかかる人を攻撃することがあるのです。大体、4月中旬から8月ぐらいがその期間にあたります」(中村さん)
雛を守ろうという親の愛情から、攻撃という手段に出るわけですね。
では、彼らの攻撃から身を守り、お互いにストレスなくこの期間を過ごすには、どうすれば良いでしょうか。
【攻撃する前の警告メッセージに気をつけよう】
中村さんによると、人を攻撃するのは最後の手段のようです。
「カラスが攻撃に出るまでは、『じっと見て警戒』→『威嚇鳴き』→『接近』→『人を追跡』→『低空飛行』→『攻撃』という段階を踏みます。このメッセージに注意が必要です。
カラスが『カウ、カウ、カウ』とピッチの早い声で鳴きながら頭上を飛び回ったり、近くに止まり『ガーッ、ガーッ、ガーッ」と少し濁った声で鳴きながら枝をつついたりすれば、それは巣が近くにあるということ。避けられるのであれば、その道は通らないようにしましょう。
『カラスのために、なんで人が遠慮するのか』という意見もありますが、それはカラスのためではなく、人が攻撃されないようにするため。人とカラスのむやみな衝突は避けよう、ということです」(中村さん)
【避けて通れない場合の簡単な回避法は】
では、迂回路がない場合はどうしたら良いでしょうか。
また、カラスはどのように攻撃してくるのでしょうか。
「カラスの攻撃は『くちばしでつつく』と思っている方が多いですが、実は後ろから人の後頭部を蹴るんです。
そのため、傘をさせば頭が隠れるので防げるのですが、いつも持っているわけではありません。
一番良いのは、『両腕をまっすぐに上に挙げて動かさず、そのまま歩いて通り過ぎる』という方法。
両腕を挙げていれば、頭を攻撃しようとすると翼が腕に引っ掛かる可能性があるため、頭を蹴ることができなくなるんです」(中村さん)
また、カラスは人の行動をよく覚えていて、大声を出したり石などを投げたりして怖い目にあわせると、その人と似た年齢や風貌の人も威嚇するようになるようです。
「むやみに刺激することなく、カラスの威嚇を察知したら穏便に通り過ぎるのが一番です」と中村さんはアドバイスします。
【魅力的で謎多き鳥、カラス】
カラスを観察すると、カラスもこちらをじっと観察しているのがわかります。
カラスの脳研究に詳しい宇都宮大学の杉田昭栄特命教授によると、カラスは人の7歳程度ができる簡単な三段論法的な知能行動ができるそうです。
電線でブランコをしたり滑り台を滑るなどの遊び行動も観察されるほど、お茶目な一面も。
いたずらに恐れたり忌み嫌うことなく、互いにストレスなく共存できればいいですね。
【参考資料など】
環境省「カラス対策マニュアル」
出典
『繁殖期(4〜8月)のカラス攻撃は「バンザイ」で防ぐ!?』
https://weathernews.jp/s/topics/201804/190105/
2018年5月26日15時32分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県大府市は25日、認知症の人が屋外を歩き回る行動を指す際に用いられる「徘徊」という言葉を使わないと宣言した。
「目的もなく、うろうろと歩き回る」というのが本来の意味だが、「認知症の人の外出は危険」といった誤解や偏見につながる恐れがあるという。
近年、いろいろな言葉で言い換える動きが広がっており、記者会見で岡村市長は、「認知症の人の行動や気持ちを正しく理解することが大切だ」と語った。
同市は4月、認知症の予防や認知症に優しいまちづくりに取り組む「認知症に対する不安のないまちづくり推進条例」を全国に先駆けて施行。
これを機に同市の姿勢を公表し、市職員に使わないよう指示した。
さらに、市民や関係機関に見直しを呼びかけている。
市では、法令などに記されている文言を除き、徘徊という表現を原則使わず、伝えたい内容に応じて言い換える。
例えば、「徘徊」は「ひとり歩き」、「徘徊高齢者」は「行方不明となるおそれのある人」、「外出中に道に迷った人」などとする。
また、同市は6月から、認知症の高齢者らを対象とした個人賠償責任保険について、認知症の高齢者らの事前登録と保険加入申し込みを受け付ける。
認知症の高齢者らが第三者にけがを負わせたり、物を壊したりするなどした場合、本人に代わって法律上の賠償責任を補償する。
保険料は1人当たり2000円。
6月22日午後2時から、市役所で保険加入希望者を対象にした説明会を開く。
市のこうした取り組みの契機になったのが、同市のJR東海道線で2007年、認知症の男性(当時91歳)が列車にはねられた死亡事故。
男性の家族がJR東海から約720万円の賠償を求められ、1、2審が家族に賠償を命じたが、最高裁がJR東海の請求を棄却した。
同市在住の男性の長男(67)は、「認知症の人や、その家族を支援しようという動きはうれしい。この動きがもっと広まり、認知症に対する理解が進むことを期待したい」と話した。
出典
『「徘徊」の言葉使わず「ひとり歩き」…市が宣言』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180526-OYT1T50062.html
5月24日9時27分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
「徘徊」という言葉は使いません――。
愛知県大府市は、行政文書や広報で、「徘徊」を「一人歩き」や「一人歩き中に道に迷う」など、状況に応じて言い換えることを決めた。
ここ数年、認知症の当事者から、「目的もなく歩き回るという意味の『徘徊』は実態にそぐわない」との声が上がっている。
兵庫県や東京都国立市、福岡県大牟田市なども、「徘徊」の使用を取りやめた。
大府市は昨年12月、「認知症に対する不安のないまちづくり推進条例」を全国で初めて制定し、今春、施行した。
関係者によると、大府市は、当事者の声や他自治体の動きを踏まえ、今後、「徘徊高齢者」を「外出中に道に迷った人」などと言い換える方針だ。
認知症の人の外出は、目的や理由があることが多い。
徘徊と表現することで「外出は危険という誤解や偏見につながる恐れがある」として、市は市民や関係団体にも理解を求める。
大府市では2007年に、認知症の男性(当時91)が列車にはねられて亡くなった。
この事故をめぐり、遺族がJR東海から損害賠償を求められたが、最高裁で賠償責任はないと結論づけられた。
長男(67)は、大府市の対応について、「率直にうれしい」と歓迎する。
長男は、父の死が「徘徊」と報道されるたびに、認知症の人が危険な存在という誤ったイメージが広がっているように感じたという。
「ほかの自治体や報道機関にも、この流れが広がって欲しい」と話す。
◇
朝日新聞は今年3月から、認知症の人の行動を表す際に「徘徊」の言葉を原則として使わず、「外出中に道に迷う」などと表現しています。
今後も、認知症の人の思いや人権について、様々な側面から読者のみなさんと考えていきます。
出典
『「徘徊」言い換え優しい街に 認知症JR事故あった大府』
https://www.asahi.com/articles/ASL5Q4FXCL5QOIPE014.html
2018年5月26日5時0分に沖縄タイムスから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ベンチャー企業のチャレナジー(東京)は、台風などの強風時でも発電できる風力発電機の実証実験を、8月から石垣市内で始める。
出力は10KWで、制御システムなどを琉球大と共同研究する。
2020年をめどに、台風の多い東南アジアなどに出荷する計画。
沖縄は、実験だけでなく、アジアに近い地理性を生かし、部品供給の拠点としての展開も検討している。
同社の風力発電機は、地面と垂直の三つの円筒が風車の代わりに回転する「垂直軸型マグナス風力発電機」。
突風を受けても円筒の回転数を抑えることができ、台風時でも発電を続けることができる。
16年から南城市で、出力1KWの発電機の実証実験を実施している。
石垣市で実験する10KWの発電機は全長18mで、風車にあたる円筒は高さ10m。
風速40mでも耐えられる設計という。
琉大とは、風車の動きを制御するモーターシステム、円筒部分を支えるアームの強度を研究している。
早ければ20年までに実証実験を終え、実用化させる方針。
台風などの強風が多く、小規模で発電コストの高い離島地域を抱える沖縄や、フィリピンなどの東南アジアへの展開を目指している。
南城市の実験では、デジタル衛星放送の「スカパー!」を運営するスカパーJSATと協力して、風力発電機で発電した電気を使って衛星通信システムを稼働させる実験も開始。
風力発電機の操作やデータ収集を遠隔で実施する。
石垣市でも、衛星通信の実験を実施する。
発電機を独立して稼働させることで、通信環境の整備が行き届いてない離島や山間部での通信システム構築にもつなげたい考え。
チーフストラテジストの水本氏は、「沖縄で得た知見を生かして、アジアへの展開を目指したい」と話した。
出典
『台風でも風力発電、沖縄で実証実験 強風多いアジア離島へ展開狙う』
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/255506
※ちょっと前、2018年2月6日7時0分にITmediaからも下記趣旨の、かなり詳しい記事がネット配信されていた。
長文につき、冒頭部分のみ紹介する。
次世代風力発電機を開発するチャレナジーは2018年2月2日、事業成果報告・記者発表会を開催し、これまでの実証の成果と今後の事業計画を発表した。
2018年8月には10KWの試験機による実証を開始し、2020年以降には量産販売を開始する方針だ。
チャレナジーは2014年創業の、「垂直軸型マグナス式風力発電機」を開発するテクノロジースタートアップ。
一般的に普及している水平軸プロペラ式の風力発電機と異なる機構を持つ垂直軸型マグナス式風力発電機は、円筒を気流中で回転させた時に発生する「マグナス力」を利用し、風車を回転させる。
また、垂直軸の採用により、強度の確保や全方位から吹く風の発電利用が可能になった。
この垂直軸型マグナス式を採用する風車は、従来の水平軸プロペラ式では低効率、もしくは発電が困難だった風速・風向が頻繁に変わる状況でも、安定して発電ができるという。
(関連記事:台風に負けない風力発電に挑戦、バイオマスで島のCO2を減らす)
同社は現在、1KW試験機を沖縄県南城市に設置し、実証を行っている。
2017年には、3個の台風によって試験場が強風域に入り、その中の台風22号(2017年10月28日)が直撃した。
最大瞬間風速は毎秒33mにもおよび、試験機と同地域に設置されている水平軸プロペラ式風力発電機は故障防止のため風車を停止させたが、同社の試験機は安定して連続発電ができたという。
同社CEOの清水氏は、「設計上、風速70mまで耐えることができる」と語り、台風やハリケーンが多く発生する地域や新興国で、台風を資源化する“台風発電”を目指すとしている。
既に、30を超える国や地域からの問い合わせがあり、2017年10月にはフィリピン国家電力公社と、同国での共同実証に関する合意書を締結している。
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出典
『台風発電は実現するか、チャレナジーが風車を2020年に量産へ』
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1802/06/news038.html
2018年5月26日0時55分に埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県富士見市は25日、5月1日と14日の2日間に市立小、中学校に提供された給食を食べた小学生3人と中学生1人の計4人(いずれも男子)がじんましんなどのアレルギー症状を発症したと発表した。
小学生1人は1日入院したが、2日後から通学。
ほかの3人は投薬後に回復し、翌日から通学している。
市教委などによると、両日とも、アレルギーの原因とされる卵、乳、小麦入りの「ミートボールのしょうゆ煮」が提供されていた。
同市の小、中学校計17校には、学校給食センターの給食が提供されている。
同センターは毎月、アレルギーのある生徒の保護者に対し、調理素材にアレルギーの原因になる物質の有無を明記した「食物アレルギー食品対象表」を配布。
食物アレルギーの生徒らは、この対象表を事前に確認し、給食を選別している。
ただ、両日の対象表には、アレルギーの原因物質は記述されていなかったため、生徒らはそのまま食べた。
調査により、ミートボールの納入業者が、原因物質のある食材とない食材の2種類の規格書を同センターに提出。
職員が、原因物質のない食材の規格書を見て、対象表に記載していたことが分かった。
星野光弘市長は、「4人の児童、生徒や家族にはおわびしたい。子どもたちが安心しておいしく食べられる給食の信頼を失墜してしまった。今後は二度とこのようなことがないように、再発防止と職員の確認作業の徹底を図りたい」としている。
出典
『アレルギー発症…富士見市立小、中学校で給食食べた4人 ミートボールに原因物質、連絡なくそのまま食べる』
https://this.kiji.is/372775459454207073?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
2種類の規格書が提出されたという件、それはルール通りなのだろうか?
規格書は1種類だけとし、アレルギー食材には〇印をつけるなどの運用にすれば、間違いは起きないと思うのだが?
2018年1月17日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7949/
(2018年6月1日 修正2 ;追記)
5月18日付で毎日新聞山口版から、破断部の工法採用理由には列車の通過といった作業上の制約があったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
柳井地域広域水道企業団は16日、破断は、接合部の疲労破壊が原因と推定されるとの調査結果を発表した。
接合部が、橋の上を通行する車両の震動を繰り返し受けて、小さな亀裂が拡大して破断したと推定している。
送水管の破断は1月11日に発生。
町内のほぼ全域が断水し、町民の約9割にあたる1万5000人の生活に影響が出た。
企業団は、破断原因について、送水管を製造、設置した三井金属エンジニアリングに調査を依頼していた。
企業団によると、送水管は直径45cmのポリエチレン製で、1996年に橋の下部に敷設し、耐用年数は50年とされていた。
破断したのは、柳井市側から約80mの地点。
ボルトやナットを含め総重量約192kgの部品を使ってつなぐ工法で接合されており、この重みで振動の影響が大きくなったと推定している。
企業団は、破断部分がJR山陽線上にあり、列車の接近、通過による作業上の制約などから、時間短縮のために、この工法を採用したとしている。
この点について、調査報告書では「長期的にみた振動などによる疲労破壊は知見がなく、予想できなかった」とした。
企業長の井原・柳井市長が、16日の企業団議会全員協議会で、調査結果を説明した。
再発防止のため、2カ月に1回だった目視点検を毎月に変更するなど、今後の対応について報告した。
出席議員からは、「製造メーカーではなく第三者が調査すべきだ」「予備の送水管の敷設を検討すべきだ」などの意見が出た。
出典
『周防大島の断水 大島大橋・送水管破断事故 接合部の疲労破壊が原因 長期的な車両振動影響 調査報告』
https://mainichi.jp/articles/20180518/ddl/k35/040/424000c
5月26日付で中国新聞からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
原因調査に対する姿勢に地元で異論が出ている。
製品の特殊性などを理由に、調査を製造元に委託したためだ。
企業団議会の議員からは、「第三者の調査が必要」との声が上がる。
出典
『水道管破断「第三者の調査必要」』
http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=435180&comment_sub_id=0&category_id=112
2018年5月27日12時20分にテレビ新広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月29日付で中国新聞から、5月27日13時12分に広島ホームテレビからも同趣旨の記事がネット配信されていた。
きのう午後11時すぎ、福山市新涯町の県道で、近くに住むFさん(男性、67歳)が、自転車で交差点を曲がる際に歩道脇の側溝へ転落した。
およそ一時間後に、通行人から「溝に自転車と人が落ちている、顔が水没していて呼びかけても反応がない」と通報があり、Fさんは病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
側溝は幅50cm、深さ1mほどで、水深が30cmほどあったという。
当時、事故の目撃者はいなかったが、近くの防犯カメラに転落する様子が映っていた。
警察は、Fさんが自転車でバランスを崩して転落したものとみて、事故の原因を調べている。
市内では昨年度、市道関係だけで7件の死亡事故が発生。
今回の現場に蓋やガードレールはなく、広島県は対策を検討する。
出典
『深夜に走行中 自転車が側溝に転落 男性死亡』
http://www.tss-tv.co.jp/tssnews/000001407.html
『福山で絶えぬ用水路転落死事故』
『自転車が側溝に転落 男性が死亡』
https://www.home-tv.co.jp/news/content/?news_id=20180527000723
(ブログ者コメント)
中国新聞掲載写真を見ると、幅50cmと報じられた側溝の内側は2段になって狭まっており、水がある部分は幅40cm程度しかないように見える。
2018年5月26日19時13分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後2時40分ごろ、山梨県富士吉田市の遊園地「富士急ハイランド」で、ジェットコースター「ド・ドドンパ」が、乗客8人を乗せて走行中に停止した。
同園によると、乗客は約20分後、係員に誘導されて降車した。
けが人はいなかった。
同園の説明では、地上から高さ約40mの地点を走行中、コースター全5両のタイヤ計51本のうち、2両目の右側後方の1本がパンク。
減速してループを回り切れずに後退し、安全装置が働いて、地上約1.5mのトンネル内で停車したという。
「ド・ドドンパ」は、出発直後に時速180kmに達するという「世界一の加速力」(同園)で人気があるという。
昨年7月、営業開始から2日目に、タイヤのパンクで同様のトラブルが起きていた。
出典
『ド・ドドンパ、走行中に停止 タイヤ1本パンク 富士急』
https://www.asahi.com/articles/ASL5V5QKNL5VUZOB00J.html
5月26日19時39分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地上からはしごをかけ、乗客を降ろした。
パンクしたのは5両ある車両のうち、2両目の右後方主車輪のタイヤ1本で、営業前と午後1時すぎの計2回の点検では、異常は見つからなかったという。
出典
『コースターがパンクで停止 ループを回り切れずに逆走 富士急ハイランド
けが人なし』
http://www.sankei.com/affairs/news/180526/afr1805260011-n1.html
5月27日10時23分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「富士急ハイランド」は27日、走行中にタイヤがパンクし、運転を中止していたジェットコースター「ド・ドドンパ」の運転を再開した。
別の車両を使って試運転した結果、安全が確認できたとしている。
富士急ハイランドによると、車両がループに入る前、U字形のカーブを走行中に大きな負荷がかかった可能性がある。
同社は、ド・ドドンパを計4台保有。
パンクが起きた車両は、使わずに詳しく点検する。
出典
『パンクのコースター再開 富士急ハイランド』
http://www.sankei.com/affairs/news/180527/afr1805270005-n1.html
(ブログ者コメント)
昨年のトラブルは、本ブログでも紹介スミ。
2017年7月24日掲載
2017年7月16日 山梨県富士吉田市の遊園地で営業2日目のジェットコースターがタイヤパンクで緊急停止、前日にもパンクしたが停止はせずタイヤ交換して営業を続けていた (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7381/
今回パンクした車両と昨年パンクした車両は、同じだろうか?違うのだろうか?
2018年5月26日12時25分にYAHOOニュース(関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前、JR大阪駅のホームにあるエスカレーターで複数の人が転倒する事故があり、2人が病院に運ばれた。
JR西日本などによると、26日午前10時ごろ、JR大阪駅のホームから改札口に降りる下りエスカレーターで1人が転倒した。
これを見ていた人が緊急停止ボタンを押してエスカレーターが突然停まった影響で複数の人が転倒し、そのうち2人が病院に搬送されたという。
【事故を見た人は…】
「倒れる感じの雰囲気。緊急停止ボタンと叫んでる人もいて、将棋倒し的な感じになっていました。」
警察が事故の原因を詳しく調べている。
出典
『JR大阪駅 エスカレーター事故 2人病院搬送』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180526-12250802-kantelev-l27
5月26日12時55分にNHK関西からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察やJRによると、エスカレーターに乗っていた4人が相次いで転倒し、このうち30代と60代の女性2人が病院に運ばれたが、けがの程度は軽いという。
警察によると、利用者の靴ひもがエスカレーターに巻き込まれて転倒し、後ろの人がそれを避けるために進行方向とは逆に上って緊急停止ボタンを押したという。
出典
『大阪駅エスカレーターで2人けが』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20180526/0000378.html
5月26日13時29分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR西によると、現場は大阪駅5・6番乗り場の下りエスカレーター。
乗っていた利用客のくつひもがからまって転倒し、出口部分がふさがったことで、後から続いた数人が巻き込まれた可能性がある。
近くにいた人が非常停止ボタンを押したが、間に合わなかったという。
事故後にエスカレーターの安全確認などを行っていた関係者は、「靴ひもがほどけていたようだ。エスカレーターは問題ないとみられる」と説明した。
出典
『JR大阪駅エスカレーターで転倒事故 女性3人けが』
https://www.sankei.com/west/news/180526/wst1805260030-n1.html
5月26日13時10分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR西によると、神戸・宝塚方面の電車が発着する5・6番乗り場から1階へ下るエスカレーターの降り場付近で男性がうずくまり、後ろの女性らが次々に接触して転倒したという。
出典
『JR大阪駅エスカレーターで女性ら3人転倒 病院に搬送』
https://mainichi.jp/articles/20180526/k00/00e/040/260000c
5月26日17時58分に読売テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR西や警察によると、けさ9時50分ごろ、JR大阪駅のホームから中央改札に降りるエスカレーターで30代の男性の靴ひもが挟まり、男性が転倒。
このはずみで後ろにいた女性2人が転倒し、さらに下に降りられなくなった人たちが逆走するなど、大混乱となった。
出典
『エスカレーター事故 きっかけは“靴ひも”』
http://www.rnb.co.jp/nnn/news88922057.html
(ブログ者コメント)
緊急停止したはずみで転倒したと報じているメディアもあるが、情報を総合的に勘案すると、ほどけていた靴紐が降り口でステップ収納部分に巻き込まれ、その人が転倒したため後続の人も転倒した・・・そんな感じだったのではないだろうか?
2018年5月25日14時59分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米アマゾン・ドット・コムの人工知能(AI)スピーカー「エコー」が所有者の会話を録音し、許可なく知人に送信するトラブルが発生していたことが24日、米メディアの報道で明らかになった。
アマゾンによると、今回の誤作動はAIの「聞き間違い」が原因という。
アマゾンの本社がある米西部ワシントン州シアトルの地元テレビ局が最初に報じた。
エコーは、搭載されたAI「アレクサ」に呼びかけることで起動する仕組み。
アマゾンによると、スピーカーの不具合等ではなく、アレクサのマイクが所有者の声を聞き間違えたという。
所有者の夫婦が会話の中で「アレクサ」と聞こえた声に反応してエコーが誤って起動し、会話の録音を開始。
その後の会話の中の言葉を「メッセージの送信」のリクエストと勘違いした。
アレクサは、メッセージの送信先や、送信してよいかどうかをたずね返したが、背後の会話の中の言葉を、送信先の人の名前や送信許可と聞き間違え、誤送信してしまったという。
録音ファイルを受信した知人から知らされて判明したという。
アマゾンは再発防止に努めるとしている。
アマゾンのエコーをはじめ、グーグルの「グーグルホーム」やアップルの「ホームポッド」など、スマートスピーカー市場は拡大が続く。
声だけで操作でき、様々なタスクをこなしてくれる便利さが人気を集めるが、プライベートな情報の管理に対する一部消費者の警戒感は根強い。
ピューリサーチセンターの昨年末の調査では、音声アシスタントを利用していない人の約3割がプライバシーに関する懸念を持っているという。
出典
『アマゾンのスピーカー、夫婦の会話を録音し勝手に送信』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3095780025052018TJC000/
5月25日付でBBC NEWS JAPANからは、より詳細な下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米西部オレゴン州のある夫婦は、アマゾンの人工知能(AI)「アレクサ」が搭載されたスピーカー「エコー」が自分たちのプライベートな会話を聞いているんじゃないかと、冗談を言い合っていた。
それが急に冗談でなくなったのは、アレクサが実際に会話を録音していて、夫婦の連絡先のリストから無作為に選ばれたと思われる人々に送信されていたと分かったときだ。
最初にこれを報じた米ABCテレビ系列の地方局KIR07によると、録音を送られて当惑した人物から、「あなたのアレクサの電源を落としなさい。今すぐに!」と警告されたという。
なぜ起きたのかについて、アマゾンは釈明しているが、その前にまず、妻のダニエルさんがABCの記者に語った、ちょっと怖くなるような出来事の経緯について紹介しよう。
きっかけは、ダニエルさんの夫の部下からかかってきた電話だった。
「私たちの家の中で録音された音声ファイルが送られてきたと、彼が言い出したんです」とダニエルさんは話す。
「当初、私の夫は『そんなことはない!』と言っていましたが、(録音を受信した人は)『あなたは座って、堅木張りの床についてしゃべってましたよね』と。
それで私たちは、『なんてことだ。本当に私たちの話を聞いたんだ』となったわけです」
ちょっと気味が悪い話ではないだろうか。
今回は堅木張りの床の話で済んだが、今度は親密な愛のむつ言かもしれない。
なので、筆者はアマゾン社に、なぜこのようなことが起きてしまったのか問い合わせた。
広報担当者とのやりとりは以下の通りだ。
「エコーは、背景で聞こえてきた『アレクサ』に似た音を感知し、起動しました」
なるほど……
「そして、続いて聞こえてきた会話が『メッセージを送る』という指示だと認識しました」
それはまずい……
「その時点でアレクサは音声で、『誰あてですか?』という質問をしています。
そこで背景に聞こえてきた会話が顧客の連絡先リストにあった名前だと解釈しました」
ちょっと信じがたいけど、まあいい……
「そこでアレクサは音声で、『連絡先ですよね?』と質問し、背景に聞こえた会話を『そうだ』と言ったと解釈しました」
おかしな話になってきたぞ。
「一連の出来事はあり得ないように思えるかもしれませんが……」
言われなくても分かっている。
「……このような事例をさらに予防するための選択肢を検討しています」
すぐ一つの選択肢を思い付いた。
証明はできないものの、ダニエルさんは、アレクサが作動していると警告する音声は聞こえてこなかったとABCに語っている。
一つアドバイスできるとしたら、アレクサの声はかなり小さいと感じられる可能性があることだ。
特に、堅木張りの床などについて熱心に話しているときなどはそうだろう。
音声操作のデバイスに伴う危険性にあらためて気付かされる事例だった。
アレクサのように、所有者にフレンドリーで、親密になろうとするデバイスでは特にそうだ。
少なくともアレクサは、もう私たちのことを笑ったりはしないのだが。
(英語記事 Amazon Alexa 'heard and sent private chat')
出典
『夫婦のプライベートな会話を録音し送信 アマゾンのAI「アレクサ」』
http://www.bbc.com/japanese/44249440
2018年2月28日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8071/
(2018年5月31日 修正1 ;追記)
2018年5月25日6時0分に神戸新聞から、再現テスト結果CO2濃度は15%まで上昇したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市と神戸観光局は24日、閉館後に換気設備を止め、遺構の底から漏れ出た二酸化炭素がたまったとする調査結果を発表した。
遺構は1階の床下約2mで、大きさは約5m四方。
周囲を高さ約1mのアクリル板の柵で囲っている。
調査は、ひょうご環境創造協会に依頼。
事故は、閉館して換気設備を停止させてから約2時間半後に起きた。
状況を再現すると二酸化炭素濃度は14.5%に上昇し、数分で意識を失う状態という。
一酸化炭素や硫化水素などの有毒ガスは検出されなかった。
神戸観光局は神戸西労基署から、安全対策について是正勧告を受けたという。
今後は、滞留した二酸化炭素を排出する新たな装置や濃度監視装置を設けることなどを検討している。
事故以降、同館は休館しており、再発防止策を行った後に営業を再開する。
出典
『有馬温泉死亡事故 原因は二酸化炭素濃度の上昇』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201805/0011289496.shtml
5月24日18時17分にNHK兵庫からは、酸欠になって倒れたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
原因を調査した神戸市は、現場の岩風呂跡では二酸化炭素がわき出し、事故当時、数分で人が意識を失うほどの濃度だった可能性が高く、Nさんは酸欠状態となって倒れたとしている。
こうした状況について神戸西労基署は、労働環境の整備が不十分だったとして、施設を管理する神戸観光局に対し、換気設備の改善や二酸化炭素濃度のモニター設備の設置、それに職員への安全教育の充実などを求める是正勧告をしていたことがわかった。
出典
『有馬温泉施設死亡事故で是正勧告』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20180524/2020000059.html
2017年8月29日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7514/
(2018年5月31日 修正1 ;追記)
2018年5月24日23時1分にYAHOOニュース(埼玉新聞)からは、専任監視者を配置しなかったことなどを問題視する報告書が提出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
市社会福祉審議会の特定教育・保育施設等重大事故検証専門分科会(会長;刀根洋子・和洋女子大学看護学部長)は24日、事故の検証報告書を清水市長に提出した。
報告書は、本来配置すべき専任の監視者がおらず、目を離した隙に事故が起きたことを問題視。
傾斜地に設置したプールに異なる年齢の園児を一緒に入れる危険性なども指摘し、再発防止策を提言した。
分科会は市長の諮問を受けた市の第三者機関で、弁護士や幼稚園、医師会関係者ら委員5人で構成。
昨年10月から4回にわたり会議を開き、本年度のプール開きを前に審議結果を答申した。
報告書によると、事故が起きたのは昨年8月24日午後3時38分ごろ。
女児がプールで浮かんでいるのが発見され、翌25日に死亡した。
死因は明らかになっていない。
国は、プール活動中の事故を防ぐために、2人以上の職員を配置し、うち1人は監視に専念するよう通知している。
しかし同園では、監視中の保育士2人が事故発生の3分前からプール内の滑り台の撤去作業を始め、1分間、園児から目を離していた。
報告書は「プール監視中は、その他の業務を行ってはならない」とし、十分な監視体制が確保できない場合はプール活動の中止も選択肢に入れるよう提言。
国の通知を確認したのが園長だけで、ほかの保育士らに周知されていなかった点も課題に挙げた。
プールは園庭の傾斜地に設置され、水深は24~66cmだった。
女児は身長1m余りで、水深55cmの場所で発見された。
報告書は、プール活動の目的が水泳指導なのか、水遊びなのか曖昧だったとし、「実施目的と各年齢に適した水深にすべきで、水遊びならば最も背の小さい子どもに合わせるべき」と指摘した。
3歳~5歳の異なる年齢の園児20人を同じプールに入れていた点も、「体格差の大きい園児がぶつかった場合、どうなるかはたやすく想像できる。原則禁止すべき」とした。
市は、再発防止に向けて、市内の認可保育所など299施設を対象に、プール運営に関するアンケート調査を実施。
その結果を受けて、今夏、公立保育園も含めて立ち入り調査する。
また、報告書の内容を踏まえ、プールに特化した危機管理マニュアルも作成する。
刀根会長は、「プール活動に携わる方々は、次の瞬間には何が起きるか分からないことを常に意識して、子どもたちの目線で安全確保を考え、実践することが大切。報告書を多くの関係者に活用してもらいたい」とコメントした。
県警は、業務上過失致死の疑いも視野に調べている。
出典
『<プール女児死亡>さいたまの保育園で事故、保育士ら目を離した1分間 プール開き前に分科会が報告書』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180524-00010007-saitama-l11
(2018年8月28日 修正2 追記;)
2018年8月28日付で埼玉新聞からは、園長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は27日、業務上過失致死の疑いで、園長(68)と当時勤務していた女性保育士(31)の2人を書類送検した。
県警によると、園長らはいずれも容疑を認めている。
県警などによると、国のガイドラインや通知では、監視を行う人とプール指導を行う人を分けて配置するよう求められているが、園長は「1人でいい」と誤認識。
プールでは3~5歳の園児約20人が遊んでいて、保育士はプールに設置された滑り台の片付けなどをしていたため、3分程度、園児から目を離したという。
園長は「通知文の内容を精査しなかったので、監視が1人でも、監視を怠らなければいいと解釈していた」、当時の保育士は「滑り台などの取り外しを行い、園児の様子を把握しきれていなかった」などと、容疑を認めているという。
出典
『プールで溺れ女児死亡、さいたまの保育園 容疑の園長、保育士ら書類送検 3分ほど目を離し、浮く女児発見』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/08/28/05_.html
8月27日6時32分に朝日新聞からは、国のガイドラインの骨子に関する下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
国のガイドラインは、2011年に神奈川県大和市の幼稚園プールであった男児の死亡事故などをきっかけに、16年に内閣府などが策定し、自治体を通じて全国の保育所などに通知。
プール遊びの際は複数の担当者を置き、監視に専念する人と指導役で役割分担することなどを求めている。
出典
『プール4歳死亡、保育園長ら書類送検へ 監視に過失疑い』
https://www.asahi.com/articles/ASL8V53CYL8VUTNB00H.html
(2020年2月16日 修正3 ;追記)
2020年2月15日11時25分に埼玉新聞からは、園長と派遣社員だった保育士に執行猶予付きの有罪判決が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
判決公判が14日、さいたま地裁で開かれた。
北村和裁判官は元園長に禁錮1年、執行猶予4年、派遣社員の被告に禁錮1年、執行猶予3年を言い渡した。
求刑は、いずれも禁錮1年。
判決理由で北村裁判官は、「過失が大きく結果も重大」と指摘。
一方で、「責任を痛感し、法廷で述べられた遺族の切実な思いも受け止めて、深く反省している」などと述べた。
元園長については、事故防止のためのガイドラインを園内で周知することなく、人員面での安全確保体制を講じることがなかった過失を認定。
派遣社員の被告については、20人の園児を同時にプールに入れながら、目を離して滑り台の片付けを行った点を「誤った判断だった」とした。
https://www.47news.jp/localnews/4523388.html
(ブログ者コメント)
保育士は派遣社員だった由。
派遣社員は、人手が余ればすぐに解雇される。
そういう不安定な立場だったにせよ、責任感をもって業務にあたっていたとは思うが、いざ、責任を問われて有罪判決を受けたとなると、何かやるせない気分になる。
2018年5月24日15時37分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国で相次いでいる10代の自転車事故のうち、ハンドルに掛けた傘などが前輪に巻き込まれて転倒したケースが多くを占めていることから、調査に当たったNITE=製品評価技術基盤機構は、ハンドルに物を掛けて運転しないよう呼びかけている。
NITEによると、昨年度までの5年間に報告があった自転車事故のうち、年齢がわかっているケースを見ると、20代以上の成人の事故が183件だったのに対し、10代の事故は74件に上っている。
このため10代の事故の原因を調べたところ、走行中にハンドルに掛けていた傘や買い物袋などが前輪に巻き込まれたり、ライトを足でつけようとして靴が車輪に巻き込まれたりして転倒した事故が21件と、最も多くを占めていた。
一方、20代以上でも、前輪に物を巻き込んだ事故は11件あったほか、電柱にぶつかったり段差を乗り越えたりした際に車体が変形したまま走り続けた結果、部品が壊れて転倒した事故が34件あった。
NITEは、「ハンドルに掛けた荷物が巻き込まれると、前輪が急にロックされて事故に直結するので、絶対にやめてほしい。また、大きな衝撃を受けた場合は、車体に異常がないか販売店などで必ず点検を受けてほしい」と話している。
出典
『自転車のハンドルに傘などを掛けて走らないで 事故多発』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180524/k10011450751000.html
(ブログ者コメント)
1年ほど前になろうか、ブログ者も似たような経験をしたことがある。
舗装道路走行時、自転車が急にガタガタッと大きく揺れたのだ。
停車して道路状態を確認したが、穴などなし。
首を傾げつつ家に戻り、いざ鍵をかけようとしたところ、キーホルダーにぶら下がっていたアクセサリーが無くなっていた。
まさかアクセサリーが後輪に巻き込まれたなど、揺れた時には思ってもみなかった。
あの時、キーホルダーのアクセサリーだったから異常振動ですんだが、もっと大きな物が巻き込まれていたら、転倒しケガしていたかもしれない。
今回の情報に接し、そんなことを思い出した。
2018年5月23日19時43分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
体育館で床板から剥がれた木片が体に突き刺さる事故が相次いだ問題で、消費者安全調査委員会(消費者事故調)は23日、体育施設を調査した結果、利用者への適切な注意喚起が行われていない施設が3割に上ると明らかにした。
文科省が昨年5月、全国の施設所管者に「注意事項を見やすい場所に掲示するなどして、利用者に分かりやすく伝える」よう通知。
同省が昨年12月時点で学校の体育館1897カ所、地方公共団体が設置した767カ所を抽出調査した結果を、事故調に報告した。
通知に従って注意喚起をしていない施設は、学校の体育館では30.5%、地方公共団体の体育館では37.4%だった。
出典
『体育館利用者への注意3割せず 床板剥離問題』
https://this.kiji.is/371971933799384161?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
昨年5月29日付の文科省通知は下記参照。
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1386373.htm
同じ日付で、消費者事故調からは、床板剥離事故に関する報告書が公表されていた。
以下は冒頭の「報告書の要旨」抜萃。
消費者安全調査委員会では、体育館の床板の一部が剝離し、腹部に突き刺さり被災者が重傷を負った事故について、事故等原因調査の申出を受けた。
これをきっかけとして、消費者庁の事故情報データバンクに寄せられた事例及び報道情報を収集したところ、平成18 年から平成27 年までの間に申出を含めて同種又は類似の事故が7件発生していた。
この中には、木片が内臓に達した事例もあった。
消費者安全調査委員会は、「事故等原因調査等の対象の選定指針」(平成24 年10 月3日消費者安全調査委員会決定)に基づき、次の要素を重視し、体育館の床板の剝離による負傷事故を事故等原因調査の対象として選定した。
(1)体育館は全国の学校又は公共施設に設置されており、児童から高齢者まで幅広い消費者の利用に供されていて「公共性」が高いこと。
(2)重傷事故が発生しており、「被害の程度」が重大であること。
<結論>
体育館の床板の剝離による負傷事故は、被災者が滑り込んだ際に発生していた。
被災者が床板の長手方向に滑り込んだこと、被災者の身体に刺さった木片はいずれも木材の繊維に沿って剝離していたことは、現地調査を行った全ての事故に共通していた。
床板の剝離の要因は、塗膜の損傷・摩耗による木製床の性能の劣化、床板自体の傷、割れ、段差、目隙などの不具合(以下、これらを総称して「床板の不具合」という。)が生じていたことにあると考えられたものの、事故前の床板の状態を示す記録が残されていないこと、事故直前の床板の状態が確認されていないことから、事故時点においてどのような床板の不具合が生じていたのかを確認することはできなかった。
しかしながら、事故の再発防止のためには、
(1)床板の不具合を生じさせないこと
(2)床板の不具合が生じた場合には適切に対処し、事故の発生を未然に防ぐこと
が必要である。
このような観点から、以下では、現地調査及びアンケート調査から判明した、床板の不具合を生じさせた要因及び事故の発生を未然に防ぐことができなかった要因について示す。
・・・・・
http://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_010/pdf/report_010_171228_0001.pdf
2018年5月23日19時21分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
稚内市内に建設された風力発電用の小型の風車に撤去命令が出された。
稚内市は、設置場所を住宅から一定の距離以上離すとした市の条例に違反しているとしている。
撤去命令が出されたのは、京都府内の業者が稚内市の西浜地区に建設した2基の小型風車。
稚内市の条例では、出力が5KW未満の風車は住宅から50m以上離して設置することが定められているが、市によると、2基の風車は最も近い住宅からの距離がおよそ30mと、基準を満たしていないという。
去年12月に条例が施行されたあと、業者に対し撤去命令が出されるのは初めて。
風力発電を巡っては、大型の風車が設置前の環境アセスメント実施が法律で義務づけられるなど、規制が厳しいのに対し、小型風車は比較的設置しやすいことから、稚内市内でも数が増えている。
市は、騒音被害などを心配する市民の声を受けて条例を制定していて、今回の2基については、2か月後の7月23日までに撤去するよう、業者に求めていくことにしている。
一方、業者はNHKの取材に対し、「条例では、近隣住民の同意があれば設置が認められることになっている。住民の理解を得られるよう努力したい」と話している。
出典
『小型風車 稚内市が初の撤去命令』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180523/0000227.html
5月23日7時50分に読売新聞からは、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
同市などによると、京都府の事業者は昨年12月頃、西浜地区で6基の小型風力の鉄柱を建設。
条例違反が確認されたのは、うち2基で、鉄柱に出力3KWの風車が取り付けられている。
出典
『50m未満で住宅に近すぎ、風力発電に撤去命令』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180523-OYT1T50041.html
※本件、ちょっと前の情報だが、2018年3月29日付で日本経済新聞から、下記趣旨の関連記事がネット配信されていた。
稚内市が小型風力発電を規制する条例を制定して、3カ月半がたった。
建設や運転時の基準を定めて、違反した場合は是正を勧告し、事業者名を公表する拘束力がある内容で、トラブルを未然に防ぐ狙いだ。
それでも、電力の固定買い取り価格の引き下げを控えて、駆け込みで建設する動きが後を絶たない。
「土地の買い取りを持ちかけられている」
「隣の空き地で風車の建設工事が突然始まった」
市には、小型風力に関する市民からの問い合わせが、2017年の夏から急増した。
建設工事や土地買い取りを積極化しているのは、市外の企業だ。
国の再生可能エネルギー固定価格買い取り制度で、出力20KW未満の小型風力発電の売電価格は、現在、1KWh当たり55円と、20KW以上の大型風力(21円)より2倍以上高い。
18年度から大型風力と同じ20円に引き下げられる予定で、その前に駆け込みで申請する動きが相次いだ。
市には1社で50~100基規模の小型風車を建設する計画が持ち込まれ、乱立の様相を呈している。
市はトラブル防止に向けて、17年12月13日に条例を施行した。
条例は、風車の設置場所を住宅や学校、事業所などから50~100m以上引き離すよう規定。
計画段階で住民説明会を開き、住民の理解を得ることも求めている。
違反した事業者に指導・勧告・命令を行い、従わない場合は事業者名を公表する。
「無秩序な建設では第二の空き家問題が生じる」。
市環境エネルギー課の佐伯課長は、発電のトラブルや所有者の変更、事業期間終了などで施設が放置され、市の景観などに悪影響を及ぼすリスクを懸念する。
条例施行後、市には建設を計画する企業や、同じ問題を抱える自治体から問い合わせが相次ぐ。
4月以降、設置工事が本格化すると予想され、市は条例に基づき監視を強める構えだ。
山本建設(稚内市)は、雪氷冷熱に続く新エネルギー事業として、約3000万円を投じて、市内に出力5KWの風力発電を4基建設中だ。
4月以降に北海道電力に売電する。
10年で投資を回収し、11年目から年250万円の利益を見込む。
菊池社長は、「買い取り価格が下がる前に事業を始めたかった」と話す。
4基の建設を請け負うのは、大東石油販売(稚内市)だ。
風力発電大手エコ・パワー(東京・品川)と共同出資で事業会社を設立し、市内に風車4基を稼働させた。
15年に小型風力に参入し、出力5KWの風車を市内と猿払村に計16基設置した。
14億円の売上高のうち、風力発電事業は5000万円を占める。
大東石油販売の大村社長は、「買い取り価格が下がれば、売電収入に基づいたビジネスモデルが難しくなる」とみる。
稚内市の条例は、野放図な開発にブレーキをかけつつ、いかに円滑な導入を図れるか、多くの自治体が注視している。
出典
『稚内市の小型風力規制条例 乱立抑止、問われる実効力 駆け込み急増 監視を強化』
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO2869166028032018L41000/
(ブログ者コメント)
条例施行が昨年12月13日。
業者が建設したのが昨年12月頃。
条例施行前に駆け込みで建設したが、完成が間に合わなかったということだろうか?


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。