







2017年2月2日20時22分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
栃木県真岡市の市立小学校で2010年2月、給食に出された直径約2cmの白玉団子をのどに詰まらせ脳死状態となり、13年1月に死亡した男児(当時10歳)の両親が、真岡市に約8400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、宇都宮地裁は2日、請求を棄却した。
事故の危険性を予見することは難しく、学校側の救護措置も適切だったと判断した。
両親側は判決を不服として、近く控訴する方針を示した。
両親側は、白玉団子(直径約2cm)が窒息事故を生じさせる危険性があることは、報道や文科省などの通知により社会的知見になっており、事故を予見できたと主張。
事故後に速やかに119番されず、男児を逆さにして白玉を取り出そうとするなど、一連の救護措置も十分ではなかったなどと批判。
一方、真岡市側は、5歳児以上の事故の予測は困難で、救護措置も十分だったなどと反論していた。
判決で吉田裁判長は、白玉団子の危険性について、「食品自体ではなく、食べ方に起因して発生する」と指摘。
小学生が食べ物を喉に詰まらせる可能性は乳幼児に比べて低く、男児が健康だった点にも言及し、「白玉をかまずにのみ込み、喉に詰まらせる可能性を予見させる兆候もなかった」と判断した。
また、事故発生から救急通報までの時間について、吉田裁判長は関係者の証言を総合し、「事故を察知してから2分ないし3分後には救急車を要請している」と、市側の主張をおおむね認めた。
また、事故後の救護措置については、教員が指を入れて白玉団子を取り出そうとした行為を「適切な処置とはいえない」と批判。
ただ、両親側が救護の際に背部をたたくだけでなく、腹部を突き上げる「ハイムリック法」を使うべきだったと主張した点に関しては、「ハイムリック法を行うべき義務があったとまでは言い難い」とした。
吉田裁判長は、「救命のために行うべき措置を行っていたと評価できる」として、学校の対応にも過失はなかったと結論づけた。
判決を受け、真岡市の井田市長は、「市としては、今後も再発防止に取り組んでまいります」とコメントした。
[栃木・真岡白玉事故]
2010年2月、真岡市の市立小学校で、小学1年の男児が、給食に出された白玉汁に入っていた直径約2cmの白玉団子を喉に詰まらせ、意識不明の重体となった。
その後、入院先で脳死宣告を受け、13年1月に感染症を併発して死亡した。
両親は同年7月、真岡市を相手取り、損害賠償を求めて提訴。
事故の第三者委員会は、同年11月、学校側は適切な対応をしており、責任はないとする報告書を真岡市教委に提出していた。
出典
『栃木白玉窒息死訴訟 給食で2センチ大「事故予見できず」』
http://mainichi.jp/articles/20170203/k00/00m/040/072000c
2月2日18時38分に時事ドットコムからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
白玉汁に入っていた直径2cm強の白玉団子1個を喉に詰まらせた。
教師が背中を強くたたくなど救命措置をしたが吐かせられず、救急搬送。
男児は脳死状態になり、13年1月に死亡した。
吉田裁判長は、男児が09年度の給食で、事故発生までに4回、白玉汁を普通に食べており、危険性を予見させる兆候はなかったと指摘。
腹部を上向きに圧迫する「ハイムリック法」を行わなかったとする原告側の主張も、「義務はなく、行ったとしても吐き出させるのは難しい」と判断した。
出典
『両親の賠償請求棄却=給食の白玉で窒息死-宇都宮地裁』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017020201136&g=soc
判決がくだる前、2017年1月31日に毎日新聞栃木版からは、下記趣旨の解説的記事がネット配信されていた。
・・・・・
息子はなぜ死んだのか。
白玉団子を喉に詰まらせてから通報までの経緯を知ろうとしても、学校側からの情報提供はほとんどなかったという。
そこで父親は、独自に関係者から聞き取りを始めた。
事故当時、教員がどの教室にいて、どう行動したのかを表にまとめた。
事故を調査した第三者委員会の報告書では、発生から2分後に通報したとあったが、「これだけのことを2分でできるのか」と疑問を拭い去ることはできなかった。
12年7月には、栃木市の保育園で女児(当時2歳)が、同じメーカーの白玉をのどに詰まらせた事故があったことを知った。
息子の事故の情報が共有されず、教訓化もされていない現状に、憤りを感じた。
「『真岡市に(事故のことを学校現場に)伝えていなかったのか』と聞いても、答えはあいまいでした」
また父親は、真岡市に対し、事故が起きた後の支援制度の必要性も訴えている。
学校管理下の事故で重い障害を負いながら、市からは「障害者」として、一律の支援を受けただけ。
「(息子と)同じような子どもが出てきた時、自分のように苦しむ親が出てくる」と懸念している。
・・・・・
一方、真岡市は男児の事故を受け、再発防止に努めてきたという。
市学校教育課によると、市内の学校給食センターではメニューを見直し、白玉団子をはじめ、うずらの卵など、喉に詰まりやすい食材の提供をやめた。
また、給食を食べ始めてから5~15分程度は静かに集中して食べる活動を進めている。
話しながら食べると、誤って気管に詰まる可能性が高まるためだ。
同課は、「給食は『食育』の面から楽しむことも必要。後半には歓談の時間も設けるようにしている」と話した。
さらに、教職員を対象とした救急救命講習を、3年に1度受講するように義務付けた。
喉にものや食べ物を詰まらせた際の救命法も想定して行っているという。
ただ、真岡市は事故後の対応について、独自の支援策を検討していないという。
同課は、「事故後の支援を想定するよりも、事故を起こさないようにすることが学校現場で必要なこと」と説明している。
出典
『真岡白玉事故訴訟 息子はなぜ死んだのか 来月2日判決』
http://mainichi.jp/articles/20170131/ddl/k09/040/041000c
2017年2月2日21時34分にNHK金沢から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後6時30分ごろ、金沢市本町にある商業施設「ポルテ金沢」の1階にある衣料品店で、従業員の女性の服に火が付いているという通報が、消防に寄せられた。
火は、消防隊員が駆けつける前に、周りにいた人たちで消し止められた。
警察や消防によると、女性は、衣料品店に勤めている50代の従業員で、ケガをして病院に搬送された。
消防によると、店内に置かれた電気ストーブで女性の服が熱せられて火が付いた可能性があるということで、警察や消防が、火事の詳しい原因を調べている。
現場はJR金沢駅東口のすぐそばにある商業施設で、当時は仕事帰りの人たちなどが大勢いて、周囲は一時、騒然となった。
出典
『駅前の商業施設 従業員の服に火』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3023590711.html?t=1486068176186
2月3日付で朝日新聞石川全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
電気ストーブにあたっていた女性従業員の衣類が着火したと、119番通報があった。
(ブログ者コメント)
着ていた服が電気ストーブの火で着火した事例は、珍しい。
と同時に、よくわからない事例でもある。
どのような服を着、電気ストーブからどのくらい離れた位置で着火したのだろうか?
仮に、例えばスカートの裾が電気ストーブの保護金網に接触していて着火したとしても、着火に至る前に焦げて臭いとか煙が出てきそうなものだが・・・。
2017年2月2日14時55分に朝日放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月3日7時23分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
甲府市の中央自動車道で、大型トレーラーの荷台に積まれていた建築用角材約200本が道路に散乱した。
運転手の男性(65)は、「カーブで荷が崩れてしまった」と話している。
警察によると、2日午前8時すぎ、甲府市の中央自動車道甲府昭和インターチェンジの手前で「材木が散乱していて通行できない」と、通り掛かった車の運転手の男性から110番通報があった。
警察が駆け付けると、片側1車線の上下線ともに、20~30mにわたって建築用の角材が約200本散乱していたという。
この影響で、トレーラーの対向車線を走っていた乗用車1台が乗り上げたが、運転していた男性にけがはなかった。
甲府昭和ICは、午前8時半から約1時間にわたって上下線で通行止めになった。
警察によると、トレーラーが左カーブを曲がった時、積んであった角材が崩れて落下した。
角材はロープで固定されていたが、ほどけたために落下したとみられる。
大型トレーラーには角材20トンが積まれていて、落下したのはうち3トン分だった。
警察は、角材の積載方法に問題があった可能性があるとみて、調べている。
出典
『中央道ICの手前で角材200本散乱 一時通行止めに』
http://webnews.asahi.co.jp/ann_s_000093490.html
『中央道で角材200本落下、車1台が乗り上げ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170202-OYT1T50179.html
(ブログ者コメント)
朝日放送の映像によれば、現場は、そう急にも感じられない緩やかな左カーブ。
そしてトレーラーの荷台には、長さ2~3m程度に見える角材が何10本かずつ束になって包装されたブロックが残っている。
それらのブロックは荷台上に2列2段で並べられ、各山ごと1本のロープで固定されていたように見える。
2017年2月1日付で毎日新聞佐賀版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州電力は、31日、玄海原発(玄海町)の敷地内で昨年12月5日に重機(小型パワーショベル)から発煙した火災について、マフラーに開いた穴などから高温の排ガスが漏れて配線などが焼損したためだったと発表した。
九電によると、重機の鉄製マフラーに穴(直径5cm)が開いており、排気パイプとの接合部にも2カ所の亀裂(長さ10~15cm)があった。
マフラーから漏れ出した排ガスが、重機内の配線やエアフィルターを焼損したとみられる。
重機は2日前にリースしたもので、穴や亀裂はリース時からあった可能性が高いという。
九電は、「今後、重機の使用前にガスが流れる配管の点検を重点的に実施して、再発防止に努める」としている。
火災は、重機を誘導していた協力会社の社員らが消火器で消し止め、原子炉施設への影響はなかった。
出典
『玄海原発 重機からの発煙、排ガス漏れ原因 九電が発表』
http://mainichi.jp/articles/20170201/ddl/k41/040/315000c
(ブログ者コメント)
九州電力HPには、以下のプレスリリースが掲載されていた。
平成28年12月5日、玄海原子力発電所構内の正門付近において、周辺整備工事に使用している建設機械(ミニバックホー)のエンジン部から発煙したため、直ちに消火器により消火を行うとともに、公設消防へ連絡しました。
その後、公設消防により鎮火が確認されました。
また、原子炉施設への影響はなく、放射性物質による環境への影響もありません。
調査の結果、マフラ周辺にあるエアクリーナーの一部及びエンジン油圧低下時の警告スイッチ配線が焼損していることを確認しました。
火災の原因は、マフラ本体上面の穴(直径約50ミリメートル)及びマフラ入口側排気パイプとマフラ本体の接合部の亀裂(長さ約100ミリメートル、幅約5ミリメートル)から噴出した高温の排気ガスが、エアクリーナー及びエンジン油圧低下時の警告スイッチ配線を加熱したことにより焼損し、発煙したものと推定しました。
再発防止対策として、建設機械を使用する工事においては、使用前点検において排気パイプやマフラなどエンジンからの高温の排気ガスが流れる配管等を重点的に確認するよう、規定文書に反映します。
また、所内の社員及び協力会社社員に対して、本事象の発生原因について周知すると共に、事前点検の重要性並びに初期消火の重要性について、教育します。
出典
『玄海原子力発電所構内における建設機械の火災発生の原因と対策について』
http://www.kyuden.co.jp/press_170131-1.html
2017年1月25日付で東奥日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午後3時10分ごろ、平川市小国川原田の旧小国小中学校校舎屋上で、雪下ろし作業をしていた平川市職員の20代男性が、天窓から約12m下の1階コンクリート床に転落。
同5時前に搬送先の病院で死亡が確認された。
出典
『雪下ろし中の平川市職員男性が転落、死亡』
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2017/20170125021852.asp
2017年2月1日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)から、事故の背景など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
職員は命綱なしで作業していたことが分かった。
市は、経費削減を理由に自前で雪下ろしをしていたが、市民には求めていた命綱などの安全装備を用意していなかった。
今回の事故を受け、雪下ろし作業を外注に切り替えるなど、他自治体にも影響が及んでいる。
事故は1月25日午後に発生。
雪下ろし作業中のTさん(27)が天窓のガラスを突き破り、吹き抜けで約12m下の1階コンクリート床に転落して死亡した。
同市によると、当時、屋上の積雪は約130cmで、天窓の上にも同程度の雪が積もっていた。
市財政課は、Tさんが昨年12月にも同じ場所の雪下ろしをしていたり、昨夏に雨漏りの調査に訪れたりしていたことから、「どこに天窓があるかは分かっていたはず」と言う。
斎藤・市総務部長によると、雪下ろしは、原則、業者に発注しているが、平屋など、危険性が低いと判断した場合は、経費削減のため、職員が行うことにしていた。
今回は3階建てだったが、「これまでも天窓の破損状況を確認するために訪れている場所だったため、改めて業者に発注する考えがなかった」と言う。
平川市は市民に対し、雪下ろし作業の注意点の一つとして、命綱の装着を呼びかけている。
ところが、除雪に限らず高所作業がある建設部は命綱を用意していたものの、総務部には配備されず、共用もされていなかった。
斎藤総務部長は、「認識が甘かったとしか言えない」と話した。
今回の事故を受け、市は、雪下ろし作業には必ず命綱を着けるよう、全職員に徹底。
足りない命綱は、今後、購入する予定という。
また、改めて危険と判断した施設は、外部発注を検討している。
他の自治体も、職員の安全対策を見直している。
大鰐町では、命綱の用意がないまま、職員が雪下ろしに当たっていた。
豪雪対策本部を設置した1月25日には、庁舎や廃校舎の雪下ろし作業に職員を募ったばかりだったが、事故を受けて、建設業者に外注することを決めた。
担当者は、「経費の問題もあり、自分たちでやれるものはやろうという考えだったが、危険だと考えさせられた」と述べた。
青森・黒石の両市は、雪下ろしの際は、必ず命綱を着けるようにしている。
黒石市の担当者は、「2階以上の建物に上がることは滅多にないが、引き続き、安全帯とヘルメットの着用を呼びかける」と述べた。
外注している西目屋村も、職員が地上から雪庇を落とす際には事故に遭う危険があるとして、「落雪に注意」、「作業は2人以上で」などと職員に伝えた。
(2018年2月15日 修正1 ;追記)
2018年1月24日3時0分に朝日新聞から、市の雪下ろしを所管する部署に命綱は常備されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも若干修正した)
・・・・・
事故を受けて平川市が調査したところ、市が管理する36施設のうち、経費削減を理由に市職員が雪下ろしをしているのは27施設にのぼった。
ほとんどを総務部が担っていたが、同部に命綱は準備されておらず、日ごろから高所作業が多くて命綱を備えている建設部から借りることもなかった。
事故後、市は建設業者などへの外部発注を9施設から25施設に拡大。
命綱やヘルメットなど30セットを新たに購入し、公園のトイレなど危険性が低い場所でも着用を義務づけた。
昨年4月には事故防止マニュアルを作り、作業前に上司が点検すべき項目として、服装のほか、天候や作業時間の上限を定めた。
事故をきっかけに、他自治体も安全対策を見直している。
平川市と同様に命綱なしで職員が雪下ろしをしていた大鰐町や田舎館村は、すべて外部発注に切り替えたり、命綱を新調したりした。
大鰐町の担当者は、「経費はかかるが、事故を未然に防げる」と話す。
市によると、Tさんは事故以前にも現場で作業したことがあったため、現場責任者を任されていた。
所属部署に命綱は備え付けられておらず、事故防止マニュアルも当時はなかったため、捜査関係者は、「上司が事故を予測して命綱着用を指示するべきだったかは、慎重に判断しなければならない」と指摘している。
出典
『雪下ろし事故からあすで1年 平川市職員転落死』
2月14日20時3分にNHK青森からは、安全対策を怠ったとして当時の上司が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月15日付で朝日新聞青森全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
去年1月、平川市小国の3階建ての廃校の校舎の屋上で、雪下ろしの作業にあたっていた平川市管財課の職員Tさんが、下が吹き抜けになっている明かりをとるための窓から、12m下のコンクリートの床に転落し死亡した。
事故当時、Tさんや、一緒に作業にあたっていた平川市の臨時職員2人は、いずれも命綱やヘルメットを着用していなかった。
このため警察は、安全対策を怠ったなどとして、当時の上司だった男性課長(58)と女性係長(44)=いずれも別の部署に異動=を、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
2人は、Tさんに雪下ろしを指示する一方、命綱を用意するなど安全面の配慮を怠った疑いがある。
出典
『雪下ろしで死亡 元上司書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20180214/6080000087.html
(修正2)
嫌疑不十分で不起訴になった。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20190226/6080004003.html
2017年2月1日1時39分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京大病院(東京・文京)は、31日、2015年に看護師が入院中の就学前の男児に薬を誤投与する医療事故があったと発表した。
男児は、翌日に死亡した。
薬の取り違えが原因で、「男児の死亡に何らかの影響を与えた可能性がある」としている。
病院は遺族に謝罪し、経緯をホームページで公表した。
病院によると、薬の誤投与は、多臓器障害のため重篤だった男児に対し、胃に内服薬を注入する処置をした際に発生した。
看護師は、内服薬を準備後、電話対応などのため作業をいったん中断。
再開する際、近くにあった別の患者の内服薬と取り違えた。
看護師は、名前など投与時の最終確認をせず、薬の取り違えに気付かなかった。
別の患者は男児よりも体格が大きく、男児にとっては薬の量が多すぎたという。
遺族の弁護士によると、抗てんかん薬など13種類の薬剤が誤投与され、10数分後に男児の容体が悪化した。
東大病院は、事故調査委員会を設置。
死亡に影響を与えた可能性があるとする一方で、「どの程度影響したかは判断できない」としている。
男児の母親は弁護士を通じ、「調剤されてから一度も誰のチェックも受けずに投与された。実効的な再発防止策がとられ、今後同様の事故が繰り返されないことを願う」とのコメントを出した。
東大病院は再発防止策として、内服薬をバーコードで管理し、投与前のチェックで誤投与を防ぐシステムの導入を進める。「患者と家族に深くおわびする。改善に取り組む」としている。
出典
『東大病院が投薬ミス 幼児死亡、影響した可能性 』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG31H75_R30C17A1CC1000/
1月31日22時7分に毎日新聞から、1月31日21時31分にNHK NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
遺族からの要望を受け、同病院が公表した。
内服薬は、鼻から胃へ管状の器具を使って注入していたが、別の患者用に準備した13種類の薬を看護師が間違って注入した。
そのうち6種類は抗てんかん薬など、特に安全管理が必要な薬だった。
病院によると、看護師は薬を投与するための器具などを準備していたが、他の患者や、かかってきた電話の対応が重なったため、いったん準備作業を中断して男児用の薬を作業台に置き、その後、再開した際に、近くに置いていた別の患者の薬に名前が書かれていなかったため、取り違えたという。
器具には、患者の名前が書かれ、内規では事前に確認するよう定められていたが、看護師は確認しなかったという。
出典
『東大病院 薬取り違え、入院中の男児死亡 HPで公表』
http://mainichi.jp/articles/20170201/k00/00m/040/079000c
『東大病院で薬を取り違えて投与 幼児が死亡』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170131/k10010859911000.html
2017年2月2日10時40分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月2日1時7分にテレビ朝日からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後5時35分ごろ、川崎市幸区東古市場の路上で、下水道工事を終えた男性作業員(59)がショベルカーを前進させてトラックの荷台に乗せようとしたところ、ショベルカーが横転、トラックの横に立っていた作業員の北條さん(男性、40歳)がショベルカーのアームの下敷きになった。
北條さんは、2日未明、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、男性作業員がショベルカーに乗って荷台に乗り入れようとした際、傾いたため、近くで片付けをしていた北條さんに様子を見るよう頼んだ。
その後、何らかの理由でショベルカーが地面に倒れたという。
警察が、詳しい原因を調べている。
出典
『重機下敷きで男性死亡 川崎の路上』
http://www.sankei.com/affairs/news/170202/afr1702020006-n1.html
『ショベルカーの下敷きに 40歳作業員が死亡』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000093463.html
2017年2月1日17時20分にNHK大津から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後1時40分ごろ、草津市追分の市立公園にある屋内プールで、ガラス張りの屋根の改修工事を行っていた21歳の男性作業員が、割れた屋根からおよそ9m下のプールに落下した。
警察によると、プールには水は入っておらず、頭を強く打った男性は市内の病院に運ばれたが、意識不明の重体だという。
警察によると、男性は屋根のガラスとガラスの間をふさいで、雨漏りなどを防止するため、屋根の上に木製の足場を組んで、同僚と2人で作業に当たっていたという。
工事を発注した草津市によると、ヘルメットは着用し、転落防止のための命綱を体に取り付ける安全帯と呼ばれる帯は装着していたという。
警察は、同僚や工事を請け負った工務店の関係者などから話を聴くなど、事故の原因を詳しく調べている。
出典
『屋根工事中に落下 男性重体』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/2063549851.html?t=1485983999615
2017年2月1日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日正午ごろ、新座市野火止1丁目、新座市役所の新庁舎建設現場で、作業台(高さ約2.5m、幅、奥行き各約1.5m)から鉄骨(長さ約7.3m、重さ約400kg)が落下し、近くにいた横浜市のとび職の男性(46)が下敷きになり、頭を強く打って、間もなく死亡した。
警察によると、男性ら作業員8人は、同日午前8時前から、新庁舎の足場を組むため、クレーンで鉄骨を地上の作業台に載せた後、建物につり上げる作業を実施していた。
警察は、作業台に鉄骨を載せた際、クレーンのワイヤが鉄骨に引っ掛かった可能性があるとみて、調べている。
市によると、新庁舎は鉄筋地下1階、地上5階建てで、建設費は約45億円。
工期は2016年1月から今年10月までで、現庁舎東側の職員駐車場の敷地に建設している。
1日現在、地下工事が終了し、地上部分の鉄骨の組み立て作業に着手しているという。
出典
『男性が死亡…落下した鉄骨の下敷きに 新座市役所の新庁舎建設現場』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/02/02/04.html
2月2日付で朝日新聞埼玉西部版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、鉄骨をクレーンで搬送中、ワイヤーのフックを外そうとしたところ、ワイヤーがひっかかり、落下したらしい。
2017年1月31日20時16分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県平塚市が住宅密集地を対象に行っている感震ブレーカーの無償配布事業を巡り、耐震補強などを通じた安全なまちづくりに取り組むNPO法人「暮らしと耐震協議会」は、30日、「停電によって避難が困難になる」などとして配布を中断するよう、落合市長に申し入れた。
同市は、地震による延焼火災の危険性が高い市内12地区約1万2000世帯に対し、揺れを感知すると落ちる簡易型の感震ブレーカーを配布しており、既に半数を配り終えている。
予算は約1600万円。
これに対し、同協議会は、夜間の地震でブレーカーが落ちると照明も消えて暗闇となるため、被災者の安否確認や救出のほか、初期消火や避難なども困難になるとし、人的被害が増す恐れがあると主張している。
感震ブレーカーを設置する際には、非常用LED照明などとセットにしないと危険は減らないとしている。
これに対し、市災害対策課は、「消防車が入れないような場所での延焼阻止として感震ブレーカーは役立つ」と反論。
「配布の際は、枕元に懐中電灯を用意することや、保安灯の必要性などを説明している。今後は市のホームページやチラシなどで改めて注意を呼びかける」として、配布を中断しない考えを示した。
出典
『感震ブレーカー無償配布にNPOが中断訴え』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170131-OYT1T50023.html
(ブログ者コメント)
経済産業省HPには、以下のような感震ブレーカー設置時の留意点が掲載されている。
夜間等に大規模な地震が発生し、感震ブレーカー等が作動した場合、避難時の照明 が確保できない可能性がありますので、一般的な防災対策としても停電時に作動する足元灯や懐中電灯などの照明器具を常備してください。
出典
『感震ブレーカーの普及啓発 感震ブレーカーを設置するにあたって
(留意点)』
http://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2015/10/270105-1.html
2017年1月31日23時3分に読売新聞から、下記趣旨の記事が遊具の全景写真付きでネット配信されていた。
1月31日21時5分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午後4時55分頃、大阪市住之江区新北島の市営住宅の敷地内にある公園で、小学1年の男児(7)が、金属製パイプが組まれた遊具(高さ1.6m)で37cm四方の格子の間に首とランドセルを挟まれ、体が浮いた状態でぐったりしているのを通行人が発見した。
男児は心肺停止の状態で救急搬送され、まもなく自発呼吸が回復したが、意識不明の重体。
警察によると、遊具は滑り台やはしごなどが一体になった構造。
男児が遊具の上で遊んでいる際に落ちてパイプに引っかかり、首が圧迫されたとみて、当時の状況を調べる。
出典
『公園の遊具に首挟まれ、小1男児意識不明』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170131-OYT1T50109.html?from=ycont_top_txt
『男児意識不明 公園遊具にランドセル引っかかる』
http://mainichi.jp/articles/20170201/k00/00m/040/081000c
2月1日18時13分にNHK関西NEWS WEBからは、下記趣旨の続報的記事がネット配信されていた。
2月4日7時22分に産経新聞からは事故時の状況図付きで、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、当時、男の子は、ランドセルをしょったまま、同級生2人と一緒に遊具の格子状になっている部分を上から下に通り抜ける遊びをしていたという。
その際に、背負っていたランドセルが遊具の金属製パイプに引っ掛かり、衝撃で首が前方のパイプにぶつかって圧迫されたまま、数分間にわたって宙づり状態となり、呼吸困難に陥ったとみて調べている。
これまでの調べで、一緒に遊んでいた同級生は、「格子の部分を通り抜ける遊びがはやっていた」などと話しているという。
大阪市によると、現場の遊具は、大阪市住宅供給公社が市営住宅とともに管理し、点検は別の業者に委託して、年に1回のペースで行っているという。
点検では、構造上安全性に問題がないかや腐食がないか、それに欠けたり割れたりしている部分がないかなどを、担当者が目で見たり手で触れたりして確認しているという。
大阪市は、今回事故が起きた遊具について、点検が最後に行われたのは去年3月で、その際には、特に問題はなかったという報告を受けたという。
消費者庁によると、遊具に服の一部や持ち物が引っかかって子どもが死亡したケースは、統計がある平成14年以降、全国で少なくとも2件起きているという。
9年前には、広島県廿日市市の幼稚園で、3歳の園児が滑り台の手すりに上着が引っかかったまま滑り降りて首を圧迫され、死亡した。
消費者庁は、ひもやフードがついている服やリュックサックなどは、遊んでいる時に引っかかって思わぬ事故になる危険性があるとして、注意を呼びかけている。
消費者庁消費者安全課の吉村課長補佐は、「身体の中でも首は弱い部分で、絞められると命に関わり危険です。遊具で遊ぶ時には、子どもの服に引っかかりそうなものがないか保護者も十分に確認をしてほしい」と話している。
出典
『遊具の格子の部分で宙づりか』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170201/3525701.html
『遊具事故、背負ったランドセルが… かばん、衣類のひもやフードも思わぬ事態に』
http://www.sankei.com/west/news/170204/wst1702040013-n1.html
2月2日17時28分にNHK関西NEWS WEBからは、大阪市はカバンなどを身につけたまま遊具で遊ばないよう手引書を作っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故をうけて、大阪市の吉村市長は、2日の記者会見で、「遊具にランドセルや体が引っかかって起きる事故は初めてではない」と述べ、遊具での安全な遊び方を学校を通じて子どもたちに周知するよう、教育委員会に指示したことを明らかにした。
また、吉村市長は、事故があった遊具自体の安全性に問題はないとしたうえで、念のため、市が管理している公園の遊具の緊急点検を指示したことも明らかにした。
大阪市では、ひも付きの服やマフラー、それにかばんなどを身につけたまま遊具で遊ばないよう呼びかける手引きを作っているが、事故を受けて市のホームページに、2日、あらためて掲載した
出典
『遊具事故 子どもへの周知指示』
http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20170202/3408411.html
(ブログ者コメント)
市長は「事故があった遊具自体の安全性に問題はない」という見解らしいが、テレビの報道番組では、現場で取材に応じた60~70代の男性が下記趣旨のことをしゃべっていた。
「とうとう起きてしまったか・・・という感じ。前から危ないと感じていて、あの遊具は撤去してもらおうかと話していた」
(2017年4月23日 修正1 ;追記)
2017年4月22日10時57分に朝日新聞から、4月2日に男児が死亡したという記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
出典
『遊具に挟まり重体の7歳男児死亡』
http://www.asahi.com/articles/ASK4Q33CZK4QPTIL002.html
2017年1月31日23時21分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月31日18時56分に名古屋テレビから、2月1日0字33分に中日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前9時20分ごろ、岐阜県上空を試験飛行していたヘリコプターから窓1枚が落下したと、ヘリの点検を担っていた中日本航空から110番通報があった。
警察によると、けが人はおらず、建物への被害もなかった。
警察と中日本航空の職員計約60人で探したが、見つかっていないという。
警察や中日本航空の説明では、落下したのは機体前方左側にある台形の窓で、高さ73cm、横30~60cm、厚さ4mm、重さ約2kgのアクリル製。
岐阜県内の揖斐川上空約500mを飛行中に窓が落ちたことに、パイロットが気付いたという。
パイロットは、「音がしたので見たら窓がなかった」と話している。
当時、南東の10mの風が吹いていたという。
イタリア・レオナルド社製のヘリは2011年に製造され、大阪府警が所有している。
昨年9月から、年に1度の定期点検を中日本航空が依頼されていた。
この日は約1時間半の試験飛行のため、定員15人のヘリにパイロットと検査員、整備士の3人が乗り込み、午前8時45分ごろ、愛知県豊山町の県営名古屋空港を離陸した。
岐阜県瑞穂市の揖斐川上空で折り返す計画だった。
操縦士は住宅街を避け、川や田んぼなどの上空を飛んでいたという。
中日本航空の広報担当者は、「誠に申し訳ありません。再発防止と原因究明を進め、より一層の安全運航に努めたい」と話した。
出典
『大阪府警のヘリの窓落ちる 重さ2キロ、被害なし 岐阜』
http://www.asahi.com/articles/ASK106JVGK10OIPE030.html
『岐阜・瑞穂市上空を飛行中のヘリコプターから窓が落下』
http://www.nagoyatv.com/news/?id=155747&p=1
『岐阜・揖斐川上空、ヘリの窓が落下 中日本航空』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017020190003356.html
2017年2月1日付で朝日新聞但馬版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
豊岡市城崎町の市営上山住宅(鉄筋コンクリート4階建て)の改修工事で、請負業者がガス給湯器の吸排口を誤って塞いだため、30日夜、入居者の1歳男児が一酸化炭素中毒で救急搬送された。
男児は翌日に退院し、意識はしっかりしているという。
同市が31日、発表した。
市建築住宅課によると、業者が外壁の塗装をするため、30日昼に養生シートを施した。
同日午後8時ごろ、入浴後の男児が、一時、意識がはっきりしない状態になり、救急搬送されたという。
吸排気口が塞がれていたため、風呂の給湯器が不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が発生したらしい。
同住宅には13戸が居住。7部屋は空き部屋になっている。
市は、居住者がいる部屋には養生をしないよう指示していたが、業者が間違えたという。
1月31日21時16分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
男児は市内の病院に一時入院し、回復したという。
同市によると30日午後8時ごろ、同住宅の一室で、風呂から上がった男児が不自然にうとうととした様子を見せ、母親が119番した。
男児以外の家人に異常はないという。
同住宅は昨年11月から屋根などを工事しており、工事の請負業者が男児がいた部屋を空き室と間違えて、30日、外壁塗装のため、部屋のガス給湯器の吸排気口をシートで覆ったことが原因とみられる。
市建築住宅課は、「安全確認などを徹底し、再発防止に努める」とコメントし、住民にも近く説明するという。
出典
『工事ミスで1歳児一酸化中毒 兵庫・豊岡の市営住宅』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170131-00000013-kobenext-l28
2017年2月1日付で毎日新聞兵庫版からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
豊岡市は、31日、市が発注した市営上山住宅(城崎町上山)の外壁・屋根改修工事に関連し、同住宅の1歳男児が一酸化炭素(CO)中毒で救急搬送されたと発表した。
市によると1月30日、請負業者が外壁塗装工事のため、住宅内の部屋のガス給湯器の給排気口をシートで覆った。
その後、住人が風呂に湯をためる際、不完全燃焼で一酸化炭素が発生し、部屋にいた男児が眠気におそわれた。
午後8時ごろ119番通報で病院に運ばれたが、31日に退院したという。
他の家族に異常はなかった。
市は、給排気口をシートで覆うのは空き室のみと決めていたが、業者が空き室と間違えてシートを使ったという。
業者は豊岡市内の建設会社。
市は、再発防止策として、住人がいる部屋の給湯器の給排気口はシートで覆わないよう徹底するとしている。
出典
『CO中毒 豊岡の市営住宅、男児が救急搬送 工事影響』
http://mainichi.jp/articles/20170201/ddl/k28/040/407000c
2017年1月30日15時51分にYAHOOニュース(苫小牧民報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月30日12時21分と2月1日12時24分にNHK札幌から、1月30日12時58分に毎日新聞から、1月31日7時0分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前7時30分ごろ、苫小牧港・西港中央南埠頭1号岸壁=苫小牧市真砂町=で、えい船会社苫港サービス(本社苫小牧)が所有する作業船「ふじ丸」(13トン)が転覆、沈没した。
海保や消防などは民間のダイバーを投入し、行方不明となった船長(男性、74歳)の捜索に当たり、約2時間後、海面から10m下に沈む船に取り残されているのを発見、救助したが、搬送先の病院で死亡が確認された。
もう1人の乗組員(男性、74歳)は海に投げ出され、近くにいた別の船に救い出されたが、あばら骨を折るけがをした。
2人とも、救命胴衣は着けていたという。
苫港サービスによると、ふじ丸は、飼料を積んで入港した大型貨物船「SWIFTNES」(2万2468トン)を港に係留させるためにロープを貨物船から岸壁まで運ぶ作業にあたっていたが、ロープが船のスクリューに絡まり、引きずり込まれるように沈んだという。
海保のこれまでの調べでは、貨物船を係留するためのロープが貨物船のスクリューに巻きついているのが見つかっている。
近くの岸壁で釣りをしていて作業船が転覆するのを見たという60代の男性は、「大型貨物船が港に係留されたあとに貨物船から離れる際に、船尾が何かに引っかかっていたのか、船首が上がって、15秒ほどで転覆してしまった。厳しい寒さの中なので、これは大変なことだと思った」と話していた。
現場付近で釣りをしていた(別の?)男性によると、係留作業をしていた作業船が突然動きを止め、船体の左後方から海に引きずり込まれるように沈んだという。
男性は、「船に(係留の)縄がひっかかったように見えた」と話した。
海保は、貨物船の係留作業中に、係留用の縄が貨物船のスクリューに巻き込まれた可能性もあるとみて、原因を調べている。
出典
『苫小牧港で作業船転覆1人死亡 プロペラにロープ絡まったか』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170130-00010001-tomamin-hok
『苫小牧港で作業船転覆 船長死亡』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170130/3462851.html
『作業船転覆 運輸安全委が調査』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170201/3533341.html
『苫小牧港 作業船転覆、船長が死亡…外国船の係留中』
http://mainichi.jp/articles/20170130/k00/00e/040/220000c
『係留用の縄が巻き込まれたか 苫小牧作業船転覆 海保が原因調査』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0363339-s.html?df=1
(2017年2月9日 修正1 ;追記)
2017年2月7日17時52分にNHK札幌から、貨物船の船長が判断ミスで逮捕されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
苫小牧海上保安署は、関係者の話や記録などを調べた結果、貨物船の船長の判断ミスが事故につながったとして、7日、フィリピン人の船長(男性、48歳)を業務上過失致死傷と業務上過失往来危険の疑いで逮捕した。
海保によると、事故当時、作業船は貨物船を係留するためのロープの先端を岸壁に向けて運んでいたが、ロープが逆回転させていた貨物船のスクリューに絡まったため、海に引きずり込まれるように転覆したという。
出典
『転覆事故でフィリピン人船長逮捕』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170207/3698171.html
(2017年3月3日 修正2 ;追記)
2017年3月1日19時31分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌地検苫小牧支部は、業務上過失致死傷などの罪で、パナマ船籍の貨物船の船長(48)=フィリピン国籍=を起訴した。2月28日付。
起訴状などによると、1月30日、苫小牧港の岸壁に着岸しようと貨物船を後進させた際、誤って貨物船のプロペラに係留用ロープを絡ませるなどしたため作業船が転覆、作業船の船長=当時(74)=を死亡させ、機関長の70代の男性にけがを負わせたとしている。
出典
『2人死傷転覆事故、フィリピン国籍の貨物船船長を起訴 札幌地検支部』
http://www.sankei.com/affairs/news/170301/afr1703010030-n1.html
2017年2月3日10時24分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉都市モノレール(千葉市稲毛区)作草部駅(同区作草部2)で先月28日、終電到着前に駅の出入り口シャッターが閉められ、降車した利用客が駅構内に閉じ込められるトラブルがあったことが、2日、同社などへの取材で分かった。
乗客にけがはなかった。
警備員が1本前の電車を終電と勘違いしたのが原因。
同社は、「運輸指令との連絡を密にしたい」などとしている。
同社によると、終電後に駅を巡回する男性警備員が、先月28日午前0時8分、6分遅れで同駅を発車した1本前の電車を終電(同9分発予定)と誤認。
駅出入り口のシャッターを閉めた。
電車が発車した6分後に到着した終電の乗客7人が駅を出られず、緊急連絡用のインターホンでモノレール千葉駅に連絡。
天台駅で巡回中の警備員が作草部駅に急行し、シャッターを開けたという。
乗客は到着まで約8分間、同駅構内に閉じ込められた。
行き先で判断できるため、警備員は、通常、ホーム上で終電の発車を確認するが、同日は、ホーム内の階段から確認しただけだった。
また、警備員は運輸指令に作草部駅の閉鎖業務開始を連絡していたが、運輸指令側は、警備員へ電車遅延について注意や連絡をしなかった。
同社は、ホームページで「お客さまに大変ご迷惑をおかけしましたことを、深くおわび申し上げます」と謝罪。
再発防止へは、「運輸指令と警備員との連絡を徹底し、終電の発車をホームで確認した後、業務開始の報告をする」などとした。
出典
『駅構内に客閉じ込め 終電を誤認 千葉都市モノレール』
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/384246
2017年1月29日18時29分にNHK水戸から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
沖合での風力発電を行うため、茨城県が神栖市の鹿島港沖合で準備を進めていた風力発電の事業で、大手商社の「丸紅」が事業から撤退することになった。
県は、2月にも新たな事業者の公募を始めることにしている。
この事業は、県が鹿島港沖の広さ680ヘクタールの範囲を風力発電専用の水域と定めて、5年前に事業者の公募を行った結果、「丸紅」と県内の業者合わせて2社が選ばれ、準備を進めてきた。
県によると、このうち「丸紅」が12月、県に事業からの撤退を通知してきたという。
撤退の理由について、丸紅側は県に対して、洋上での風力発電装置の維持管理の費用が想定よりもかかるなど、「当初想定した事業採算の水準を下回るため」と説明しているという。
これを受けて県は、2月にも改めて、事業者の公募を行うことにしている。
一方、丸紅と共に選定を受けた地元・神栖市の風力発電会社「ウィンド・パワー・エナジー」社は、すでに建設工事に着手し、発電開始の準備を進めている。
県では、「丸紅の撤退は残念だが、早急に公募を行い、次の事業者を決めていきたい」と話している。
出典
『神栖沖の洋上風力発電丸紅撤退』
http://www.nhk.or.jp/lnews/mito/1073418791.html?t=1485734232828
1月11日付で毎日新聞茨城版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県は10日、鹿島港(神栖市)沖に建設予定だった国内最大規模の洋上風力発電施設について、事業者2社のうち、大手商社、丸紅が撤退すると発表した。
丸紅は、「発電に適した風力がないなど、採算が合わないと判断した」と説明している。
県は丸紅からの申し出を承認し、来月改めて事業者を公募する。
鹿島港の沖合約600mの約680ヘクタールの海域に、5メガワットの風車約50基を建設する計画。
県は事業者を公募し、2012年8月、丸紅と、ソフトバンクグループの「SBエナジー」やオリックスなどが出資する「ウィンド・パワー・エナジー」(神栖市)の2社に決定した。
2社は南北半分ずつで事業を行う予定で、当初は、17年の発電開始を目指すとしていた。
丸紅が担当する南側区画は着工前で、先月26日に事業取りやめを申し出た。
一方、ウ社が受け持つ北側は、15年に関連する陸上施設の工事が始まっているが、国内風車メーカーの開発が遅れていることなどから洋上工事は進んでおらず、完成の見通しはたっていない。
出典
『風力発電 丸紅が撤退 採算合わず 県、改めて募集 鹿島港沖』
http://mainichi.jp/articles/20170111/ddl/k08/020/057000c
1月12日付で東京新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県港湾課によると、同社は南側区画の340ヘクタールで事業を計画していたが、昨年末、「当初、想定した採算の水準を下回った」と、県に撤退を申し入れた。
洋上風力発電の普及により下がるとみられていた建設や維持管理コストが予想より下がらなかったという趣旨の説明を受けたという。
出典
『鹿島港沖合の洋上風力発電計画 丸紅が事業から撤退』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201701/CK2017011202000162.html
(ブログ者コメント)
〇NHKからは、平成24年の映像として、護岸沿いに複数の風車が建てられている様子が放映されていた。
他の情報とも合わせ考えると、まずは手前から建設し、徐々に沖合に建設していくものと思われる。
〇洋上発電コストについては、たぶん2015年か16年の報文だと思うが、以下の試算例があった。
『洋上風力発電の現状と今後の展望 日本風力発電協会 事務局 部長 海津 信廣』
(内容骨子)
・世界の洋上発電導入実績
・日本の洋上発電導入実績と計画
・洋上発電コスト試算例
ケースによっては、現状36円が14.5円/kwhになるとの試算。
http://jwpa.jp/2015_pdf/88-33tokushu.pdf
2017年1月29日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
風力発電の風車の羽根に野鳥がぶつかる「バードストライク」は、餌につられた「よそ見」が原因の可能性があるとする観察結果を、NPO法人「バードリサーチ」(東京都府中市)などのチームが発表した。
高速で回転する羽根が見えないためという指摘もあったが、避けて飛ぶ鳥もいて、原因が分かっていなかった。
チームの担当者は、「鳥の餌場では風力発電所の建設を避けるなどすれば、被害を軽減できるかもしれない」と指摘する。
バードストライクを巡っては、日本野鳥の会の調査で、2001年からの14年間に、確認されただけでもオジロワシなど6種42羽の絶滅危惧種を含む約300羽が死んでいる。
環境影響評価(アセスメント)法で、建設前に希少な野鳥への影響を調べて衝突を回避するよう対策などを講じなければならないが、効果的な方法がこれまで見つかっていない。
チームは14~16年の3年間、オジロワシが集中する北海道根室市と小平(おびら)町内の海岸近くで飛ぶオジロワシをビデオ撮影し、死んだサケなどの餌をまいた時とそうでない時とで、オジロワシの視線がどう変化するか観察した。
その結果、302羽のデータから、成鳥では餌があると下を向いて飛ぶ時間の平均割合は18.3%で、餌が無い時の6%と比べ約3倍大きかった。
若鳥もそれぞれ23.9%と8.7%で、成鳥とほぼ同じだった。
また、最長で連続44秒間も下を向いて飛んだケースもあった。
チームは、「オジロワシなど野鳥は、獲物探しに夢中になって、風車の羽根に気付きにくいのではないか」と推定している。
出典
『バードストライク 風車に鳥衝突、よそ見原因か 餌につられ、視線下に NPO調査』
http://mainichi.jp/articles/20170129/ddm/041/040/076000c
(ブログ者コメント)
〇同じNPOから、以下のニュースもネット配信されていた。
・・・
食物を置いたり,除去したりした時に,上空を飛んでいるオジロワシとオオワシをビデオ録画し,視線方向を記録したのです。
すると,食物があると,ワシはそればかり見て,前を見ずに飛ぶことが多くなりました。
さらに食物にほかのワシやカラス類が集まることで,他個体と追いかけあって飛ぶことも増えました。
ワシの視野は意外と狭く,下を向いて飛ぶと前が見えないことが知られています。
また,他個体と追いかけあっていた時に風車に衝突した事例も記録されています。
したがって,風車の近くに食物があることで,バードストライクのリスクが高まると言えそうです。
・・・
(バードリサーチニュース 2016年10月07日)
『食物の存在はワシ類のバードストライクリスクを高くする?』
https://db3.bird-research.jp/news/201610-no1/
〇環境省は、風力発電を立地する上でバードストライクにも配慮すべきだと、「手引き」にまとめている。
以下は解説の一部。
・・・
風力発電施設の立地を検討していく上でバードストライクに関する知見等は十分とはいえず、絶滅危惧IB類に分類されるオジロワシの死因については、判明している限り風力発電施設へのバードストライクが最も多く、海ワシ類に関する知見を収集することは希少種保全上重要となっています。
・・・
(環境省HP)
『風力発電施設に係るバードストライク防止策』
http://www.env.go.jp/nature/yasei/sg_windplant/birdstrike.html
2017年1月30日12時37分に日テレNEWS24(テレビ信州)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後8時すぎ、松本市のN社製粉工場で「塔の上が燃えている」と、通りがかった人から消防に通報があった。
高さ14mの貯蔵庫から炎が上がったため、はしご車3台が出動して消火にあたり、火は約5時間後に消し止められた。
けがをした人はいなかった。
貯蔵庫には、そばがらが入った容器が10本入っていて、そのうちの数本が焼けたという。
N社によると、工場は28日午前7時半以降、稼働していなかった。
消防と警察は、貯蔵庫の上部から火が出たとみて、原因を調べている。
出典
『松本市の製粉工場で火事…けが人なし』
http://www.news24.jp/nnn/news8847440.html
1月30日11時58分にNHK長野からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後8時すぎ、松本市の製粉会社「N社」の工場内にある施設の一部が焼ける火事があり、火はおよそ5時間後に消し止められた。
この火事で、けが人はいなかった。
警察と消防は、30日午前9時ごろから現場検証を行って、出火原因を調べている。
警察と消防によると、火が出たのはそば粉を製造した際に出るかすを貯蔵する施設で、これまでの調べで、かすを運搬する機械がある部屋が激しく焼けているという。
また、29日はこの施設は稼働しておらず、従業員などもいなかったという。
警察と消防は、施設内の機械から出火した疑いがあるとみて、原因を詳しく調べている。
出典
『製粉工場火災 機械から出火か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/1013457231.html?t=1485762506487
(ブログ者コメント)
N社からは、「有機リサイクル向け原料出荷サイロ棟の上部分より出火」した旨、ニュースリリースされている。
2017年1月29日17時8分にNHK北九州から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前10時すぎ、北九州市門司区と小倉北区から「国道の路面に油がもれているという」と、10数件の通報が相次いだ。
警察が調べたところ、北九州市小倉北区で燃料切れで停止していた20トントラックが見つかり、このトラックの運転手が、燃料タンクから軽油が漏れているのに気づかず走り続けていたことがわかった。
軽油が路面に漏れだしているのが確認されたのは、国道199号線の門司区から小倉北区までのおよそ7kmの区間で、油の除去作業のため、午前11時20分から3時間近くにわたって片側通行などの通行規制が行われた。
20トントラックの燃料タンクは満タンで300ℓだということで、警察は、トラックの運転手から事情を聞くなどして、軽油が漏れたいきさつを調べている。
出典
『軽油漏れで国道通行止め』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5023450621.html?t=1485724190727
1月29日17時9分にテレビ西日本からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
軽油は走行中のトラックから漏れたもので、燃料漏れを防ぐための部品が外れたことが原因とみられている。
また、現場付近では車2台による追突事故が発生していて、警察は、漏れた軽油で車がスリップした可能性もあるとみて調べている。
出典
『北九州市の国道 燃料漏れで交通規制』
https://www.tnc.co.jp/sp/news/articles/3572
2017年1月28日13時1分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
航空機が空港で離着陸時にオーバーランするなどした際、大事故となるのを防ぐために設定された滑走路端安全区域(RESA)が、全国の97空港のうち73空港で「長さ90m以上」とする基準を満たしていないことが、27日、国交省への取材で分かった。
北海道・新千歳空港で19日にオーバーランした全日空機はRESAで停止、機体の大きな損傷やけが人はなかった。
同空港のRESAは192mと基準を満たしており、被害軽減に効果があることを示した。
国交省は対策を話し合う検討会を発足させており、3月までに整備促進策をまとめる。
用地拡張ができない場合は、滑走路の短縮や、航空機を強制的に減速させるシステムの導入を検討する。
RESAは、滑走路両端の過走帯の、さらに先にある。
全ての滑走路に90m以上を設けるとする国のガイドラインが、平成25年に制定された。
しかし、昨年末時点で基準を達成していないのは、全国73空港の計75滑走路。
羽田A滑走路のように先に海があったり、広島や高松のように山岳丘陵地帯にあったりして、設置スペースが確保できない空港も多いという。
出典
『滑走路オーバーラン防止区域、73空港で基準未満 設置スペース確保できない
ケースも多数』
http://www.sankei.com/affairs/news/170128/afr1701280014-n1.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。