2017年5月7日6時0分に西日本新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
6日午前11時10分ごろ、大分市横尾の雲川ため池で釣りをしていた会社員のSさん(18歳)=北九州市八幡東区=が誤って池に転落、助けようとした会社員のTさん(23歳)=佐賀県白石町=も溺れ、約1時間半後に消防隊員が引き上げたが、いずれも病院で死亡が確認された。
死因は、共に水死とみられる。
警察によると、2人は別々の建設会社に勤務しているが、大分市内の作業現場が同じ仕事仲間。
同日は午前9時ごろから、同じく仕事仲間の知人男性(20)と計3人でブラックバス釣りをしていた。
釣りの最中にSさんが斜面で足を滑らせて池に転落し、Tさんが助けようと池に入ったところ2人とも溺れ、知人男性が110番した。
雲川ため池は、地元水利権者の組合が管理する農業用ため池で、当時の水深は7~8mだった。
地元住民によると、ため池は約20世帯が利用。
20年ほど前、補修工事に伴って水を入れ替えた後、ブラックバスが生息するようになり、バス釣り目当ての若者が無断で立ち入るようになった。
2008年には中学3年男子が釣り中に足を滑らせ、水死した。
組合は事故を受け、「立入禁止」「釣り禁止」の看板と鎖を設置したが、無断侵入は相次いでいるという。
地元の自治会長(男性、65歳)は、「注意しても言い返されるなど、聞き入れてもらえない」と頭を抱える。
組合長の男性(64)も、「池を柵で囲うのが一番いいが、設置費用は負担が大きい。また事故が起こるのではと、本当に困っている」と話している。
出典
『ため池で釣り2人水死 18歳転落、23歳救助試み』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/oita/article/326506
5月8日付で大分合同新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前11時10分ごろ、大分市横尾の「雲川溜(ため)池」で、釣りをしていた会社員のSさん(18)が足を滑らせ、池に転落した。
Sさんを助けようと会社員のTさん(23)が池に飛び込んだが、2人とも溺れ、約1時間半後に岸から数メートルの水中で見つかった。
2人は、運ばれた市内の病院で死亡が確認された。死因は水死。
現場は大分銀行ドームの近く。
2008年にも、釣りをしていた男子中学生が転落して死亡している。
警察によると、SさんとTさんは、同僚の男性(20)と3人で、午前9時ごろから池を訪れていた。
男性が119番通報した。
2人が溺れた堤防の近くは急な傾斜になっており、深さは7~8mだった。
3人は仕事仲間で、現在、大分市内の工事現場で住み込みで働いている。
地元の自治会長(65)によると、ため池は農業用で、地域の10数人が水田の耕作などに利用している。
08年の事故を受け、入り口にはチェーンを張り、釣り禁止の看板を掲げていたが、休日には釣り人が立ち入っていたという。
近くの釣具店の店員(27)は、「ため池はよく釣れるとの評判もあるが、危険な場所ともいわれていた」と指摘した。
自治会長は、「対策を検討したいが、フェンスで池を取り囲むのは費用もかかる。地元だけでは限界がある」と話した。
出典
『大分市のため池 男性転落 死亡 助けに入った1人も』
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/05/07/JD0055728351
(ブログ者コメント)
西日本新聞掲載写真を見ると、ため池に通じているらしき幅1~2mの道の入口に、「釣り禁止」と書かれた看板(A3版ぐらいの大きさ)が鉄柱にぶら下げられている。
「禁止」の文字は赤色表示。
普段、その鉄柱にはチェーンも取り付けられているのかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。