2017年5月3日14時8分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良市の奈良公園で2016年度、噛まれるなどシカが原因となってけがをした人は前年度比29人増の121人で過去最多に上ったことが、奈良県のまとめで分かった。
外国人観光客の増加を反映し、うち7割超の88人が外国人で、13年度の12人から7倍以上に急増。
「鹿せんべい」を与えている際の被害がほとんどで、大半は軽傷というが、県は外国語の看板を増やすなど対策を進めている。
県奈良公園室によると、16年度にけがをした121人中、79人が鹿せんべいを与えている最中や前後のものだった。
けがの内訳は、消毒してばんそうこうを貼った程度の軽いものが88人で、強い打撲が10人。最も重かった骨折が1人で、傷口を縫うなどした人も6人いたという。
外国人88人のうち、大半にあたる77人は中国人で、狂犬病の感染を恐れて申告する人が少なくない。
県職員らは、日本では狂犬病が存在しないことを説明して対応しているが、中には、救急車の出動やワクチンの接種を求める人もいたという。
10年度からの7年間で、けがをした総数は461人に上り、月別でみると8月の87人がトップで、以下、9月71人、10月54人と続く。
シカの保護に携わる一般財団法人「奈良の鹿愛護会」の吉岡事務局長によると、オスの発情期が8月末ごろから11月末ごろで、この時期にせんべいをじらしながら与えると、角で引っかかれる危険性が増すという。
奈良市によると、15年に県内を訪れた外国人は97万5000人で、前年比54.7%増。
県は、今後も外国人観光客が増えるとみて、シカがかんだり、突進してきたりする恐れがあることを英語と中国語、ハングルで注意喚起する看板を公園内に40枚設置し、今後も増やす予定だ。
同室は、「せっかくシカに会いに来てもらっており、事故に遭わずに楽しく帰ってもらえるようにしたい」としている。
出典
『奈良公園 「鹿せんべい」与えてけがする外国人が増加』
https://mainichi.jp/articles/20170503/k00/00e/040/249000c
(ブログ者コメント)
今からン10年ほど前、奈良に家族旅行した時のことだ。
場所はまさに奈良公園。
鹿せんべいを買って子供に渡すと、すぐに鹿が寄ってきて、手に持っているせんべいを強引に食おうとするではないか。
このままでは噛まれるかもと思い、せんべいを放り投げさせたのだが、当時と状況は変わっていない模様だ。
鹿せんべいを買った店には注意看板があったような、なかったような・・・。
おとなしいイメージを持っていた鹿だけに、親も子もビックリしたことを思い出した。
(2018年2月10日 修正1 ;追記)
2018年2月7日14時37分にNHK奈良からは、鹿をじらせたりして事故に遭うケースが目立つという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良公園で観光客がシカにかまれるなどしてけがをしたという通報が、今年度はこれまでに160件を超え、過去最多になっている。
外国人観光客がシカの好物のせんべいを与える際にかまれるケースが目立ち、奈良県は外国語で注意を促すポスターを貼り出すなど、対策を取ることにしている。
奈良県などのまとめによると、奈良公園を訪れた観光客がシカにかまれたり突き飛ばされたりしてけがをしたという通報が、今年度は先月末の時点で164件にのぼり、前の年度より46件増え、過去最多を更新した。
けがをした人の79%は外国人で、このうち中国人が83%を占め、最も多くなっている。
けがはいずれも軽傷だが、観光客がシカに好物のせんべいを与える際、写真を撮るためにじらしたり、時間をかけて食べさせたりして、シカを怒らせるケースが目立つという。
奈良を訪れる外国人観光客が急増しているため、奈良県は、シカと接する際の注意点をわかりやすくまとめた、スマホで見られる動画を配信しているほか、今後、奈良公園でせんべいを売る出店に注意を呼びかけるポスターを貼り出したりするなど、対策を取ることにしている。
出典
『シカにかまれる観光客が急増』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/2055023301.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。