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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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少し前の報道になるが、201610352分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

子どもの命について考える企画「小さないのち」。


思いがけない事故で子を亡くした遺族らへの取材に基づく連載「ある日 突然」を8月末から9月にかけて掲載したところ、子や孫がいる読者らから多くの反響が寄せられました。


読者自身が経験した「ヒヤリハット」や、子どもの事故予防につながる提案などを紹介します。

 

 

【読者自身が経験した「ヒヤリハット」】

 

〇子どもがまだ2歳ぐらいの時、助手席のチャイルドシートでグミを食べていて、突然「ヒーヒー」という声が。

「詰まらせた」と思い、すぐに駐車場に車をとめて子どもを降ろし、記事にも載っていたハイムリック法(背後から両腕を回し、子どもの腹部を圧迫する方法)で2、3回圧迫すると、口からグミが出てきて事なきを得ました。

注意はしていましたが、グミは小さく、食べた経験もあるので心配なく与えたこと、背中がもたれかかっているような状態で物を食べさせたこと、誤嚥になる要因がありました。

本当に反省しています。
(京都府 50代女性)

 

〇先日、1歳になったばかりの孫を肩車した写真を送ってくれた息子を叱りました。

父親の肩車から落ち、幼少から車椅子生活となった子を身近に見ていたからです。

ご両親は「まさかこんなことに」と話していました。

「親子の楽しみ」に危険な行動はないでしょうか。

子どもに良かれと思う行動に潜む危険を知りたいと思います。
(埼玉県 60代女性)

 

〇19年以上前、ハイハイを始めた頃の次男が部屋から消えました。

主人が玄関の引き戸に隙間があるのを発見し、家の前の通路(数m)を出た先の道路をハイハイで横断中の次男を発見しました。

幼い子が近隣の水路や線路で難に遭った記事を目にすると、あり得ないことではないと思うようになりました。

余程の注意がいることを思い知りました。
(名古屋市 清水康子さん 57歳)

 

〇1歳の娘の父親です。かなり前、近くの浜辺で遊んでいると、穴に足を入れるタイプの浮輪を使っていた小さなお子さんがクルッとひっくり返りました。

下半身が水面に出ている状態で足をバタバタさせていました。

見た瞬間に「マズい!」と思って近寄り、抱き上げて事なきを得ました。

その光景が記事でよみがえりました。

娘にも関わることなので、連載を頭にたたき込んでおきたいと思います。
(静岡県 40代男性)

 

〇二十数年前、育児スタイルとして「うつぶせ寝」がブームになっていた時期がありました。

赤ちゃんがよく眠る、スタイルよく成長するなどの利点が取り上げられ、年子の育児に追われていた私は飛びついたものです。

今考えると、赤ちゃんにとってかなりの負担だったのではと、恐ろしくなります。

楽に育児をしたいという気持ちが先行していたのだと反省しています。

子どもの悲しい事故が少しでも減っていきますように。
(山梨県 50代女性)

 

 

【事故予防への提案は】

 

〇生後11カ月の子をもつ母です。

痛ましい子どもの事故については、新聞記事を時々読む程度で、知る機会はほとんどありません。

母子手帳などにも注意の記載はありますが、具体的な事故例や予防策の情報に触れることは少ないのが現状です。

国が積極的に事例と予防策を周知させてほしいと願うばかりです。

企業も、子どもの事故が起こる可能性を考えた製品開発を行ってほしいです。
(川崎市 Tさん 29歳)

 

〇事故例を具体的にたくさん知っている方が、防ぐことができると思います。

妊娠して母子手帳をもらう時、母親学級や両親学級、1カ月健診等の時に発育に合わせて情報を提供したらどうでしょうか。

うつぶせ寝のリスクや寝具の硬さなどは、実際に人形を使って実演すれば分かりやすいのでは。

大丈夫なはずなのに大丈夫じゃないことがたくさんあります。
(大阪府 50代女性)

 

〇子どもの行動は想定外の連続です。

例えば母子手帳等に事故体験を列挙したり、講習会を開いたりしてはどうでしょうか。

安全で安価なベビーベッドを、注意書きを添えてレンタルできないでしょうか。

洗濯機やポット等の家電、雑貨の優良品にマークを付けて推奨する、転落防止のため子どもの服に発信機を付け、一定範囲を出たらスマホで警報が鳴るようにするなどの対策を取れないでしょうか。

同じ事故を繰り返すほど悲惨なことはないと思います。
(福岡県 50代女性)

 

〇製品安全の専門家です。

就寝中の乳児の窒息原因では、敷布団の要素が大きいと考えています。

記事では、ベビー用の硬めの寝具を使うよう勧めていますが、どれぐらい硬ければ良いかの基準はありません。

ベビー布団といっても、メーカーによって厚みも硬さもバラバラです。

抱っこひもには製品安全協会のSG基準(安全基準)があるのに、ベビー布団には基準がなく、親は自分で注意し、判断するしかありません。

安全基準を早期に制定するべきだと思います。
(東京都 70代男性)

 

 

                 (2/2へ続く)

 

 

 

 

 

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魚田慎二
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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