2017年5月10日9時15分に京都新聞から、高山ダムの放流に関し、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
京都府南山城村の高山ダムで、9日、河川の自然環境保全に向けた一時的放流(フラッシュ放流)があった。
水資源機構高山ダム管理所によると、ダム上部の非常用ゲートを使ったフラッシュ放流は35年ぶり。
滝のように水しぶきを上げた。
下流の木津川の水量を一時的に増やして、河床の泥や石に付いた藻を洗い流し、アユなどの魚や水生生物の生息環境を守る。
高山ダムは、梅雨や台風に備えて、4月末から6月にかけて放水量を増やして水位を下げており、水量調節の一環で、2002年からフラッシュ放流を実施している。
通常は毎秒10~15トン程度の放流だが、この日は午前9時半から約3時間、最大毎秒40トンを流した。
ゲートが開けられると勢いよく水が噴き出て、アーチ型の壁を流れ落ちた。
下流では30cmほど水位が上がる場所もあるため、同ダム管理所によるパトロールが行われた。
出典
『35年ぶりフラッシュ放流 京都・高山ダム、毎秒40トン』
http://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20170510000022
5月12日付で毎日新聞三重版からは、比奈知ダムの放流に関し、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
梅雨や台風に備えたダムの水位低下と下流の名張川の環境改善を図るフラッシュ放流が、11日、名張市上比奈知の比奈知ダムであった。
水資源機構が6~10月の洪水期に備え、貯水容量を確保すると共に、川底の泥やコケなどを洗い流して生き物がすむ環境を改善するため、2004年から毎年5月に実施。
通常毎秒1.5トンの放流量を、最大で30トンまで増やす。
放流は午前8時半から始まり、同10時半ごろ水量はピークに。
午後3時まで続き、通常の1日放流量の約4倍に当たる50万トンが流された。
下流の親水公園には見物の市民が訪れ、水煙が上がる光景を写真に収めた。
全国のダム巡りが趣味という伊賀市の男性(65)は、「ダムの写真を撮るなら、迫力のある放流シーン。爽快な気分になれました」と話した。
この日は、名張市の青蓮寺ダムや奈良県宇陀市の室生ダムでも行う予定だったが、最近の雨不足による水位低下のため、中止した。
出典
『フラッシュ放流 迫力 梅雨や台風に備え 名張・比奈知ダム』
https://mainichi.jp/articles/20170512/ddl/k24/040/344000c
(ブログ者コメント)
フラッシュ放流については、写真やイラスト、グラフ付きの下記資料参照。
(国立研究開発法人 土木研究所 自然共生研究センター)
『流量・土砂の人為的改変の影響とその修復に関する研究 - 流量、土砂、生物相を回復させ、健全な河川生態系を取り戻す』
http://www.pwri.go.jp/team/kyousei/jpn/research/m3_01_t2.htm
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。