2017年5月6日17時30分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警報機と遮断機のない「第4種踏切」で事故が後を絶たず、国土交通省が安全対策や統廃合を呼び掛けている。
遮断機などの新設には1000万円以上かかるため、鉄道事業者は統廃合に重点を置くが、住民の理解が得られず、交渉が難航するケースも多い。
地元自治体は、事業者と住民の間で対策に苦慮している。
昨年9月、茨城県筑西市の関東鉄道常総線の踏切で、自転車に乗った小学4年の男児=当時(9)=が列車にはねられて死亡した。
友達の家に遊びに行った帰り道。
車が通れないほどの狭い踏切の手前は、雑木が生い茂って見通しが悪かった。
「もう少し早く何らかの対策が取られていれば」。
遺族は、行き場のない思いを抱えている。
国交省によると、2015年度までの5年間で、第4種踏切100カ所当たりの事故件数は、遮断機と警報機が整備された踏切の1.5倍。
関東鉄道でも、過去10年に6人が死亡した。
筑西市は、小4男児の事故を受け、第4種踏切に看板を設置したり、枕木に塗装したりする安全対策を実施。
地元自治会との協議を重ね、事故現場の踏切など2カ所を今年3月に廃止した。
一方で、農作業用の車両が利用したり、住宅の入り口が近くにあったりするなどの理由で、地域住民が反対するケースも多い。
今回廃止された踏切を挟んで住宅と畑を所有する80代の女性は、「高齢で遠回りは大変」と肩を落とした。
鉄道事業者は、「利用者が少ない踏切で遮断機などを整備するのは、費用面で現実的ではない」との立場。
住民への説明を重ねてきた同市の植木調整監(61)は、「多少の利便性は失われても、安全第一。住民の生活に寄り添いながら理解を求めたい」と話す。
男児の祖母(55)は、「半年たっても悲しみは癒えない。他の方がつらい思いをしないよう、少しずつでも対策を進めてほしい」と訴えた。
出典
『警報機ない踏切で対策を 茨城、住民との交渉難航』
https://this.kiji.is/233478959920088566?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
〇記事には、「事故後、周囲の雑木が伐採された現場の踏切」というタイトルの写真が掲載されている。
〇本件、同種記事として、運輸安全委員会が踏切廃止などを提言したという記事を5月6日に掲載したばかりだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。