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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2015610日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4943/

 

 

(2017年5月6日 修正1 ;追記)

 

20174271021分に朝日新聞から、調査報告書が公表されたという、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。

 

沖縄県の那覇空港で、2015年6月、航空自衛隊のヘリコプターと民間機2機が交錯したトラブルで、国の運輸安全委員会は、27日、調査報告書を公表した。

 

ヘリの操縦士が管制官の指示内容を誤認したことや、管制官から民間機への着陸やり直しの指示が遅れたことなどがトラブルにつながったと指摘した。

 

トラブルは15年6月3日午後に発生。

ヘリが滑走路を横切り、それに気づいた離陸滑走中の全日空が急ブレーキをかけた。

その滑走路に日本トランスオーシャン航空(JTA)機が着陸し、全日空の後方約570mで止まった。

 

報告書によると、管制官が全日空に出した離陸許可を、ヘリ操縦士は自機への許可だと誤認。

管制官からの無線の一部が不明瞭で正確には聞き取れていなかったのに、内容確認をせず、周辺状況の目視も不十分だった。

 

ヘリは許可に応じる復唱をしたが、全日空機の復唱と無線が重なり、管制官にはヘリ側の声が聞こえず、誤認に気づけなかった。

 

全日空機が急ブレーキをかけたのは、離陸を中止できる規定速度ぎりぎりだった。

それから管制官がJTA機に着陸のやり直しを指示したが、同機はすでに着地、減速するためエンジンを逆噴射していた。

報告書は、「指示が時機を逸した」と指摘した。

 

再発防止のため、航空自衛隊では、機長と副操縦士が管制官との通信内容を互いに確かめることを確認。

 

国交省航空局は、管制官が「待機」を指示する際に、関連機の情報提供を徹底するよう通達を出した。

 

出典

「操縦士が管制指示誤認」 15年の那覇空港トラブル

http://www.asahi.com/articles/ASK4V059VK4TUTIL082.html 

 

 

4271630分に毎日新聞からも、同趣旨だが、やや詳しい記事がネット配信されていた。

 

那覇空港で、2015年6月、航空自衛隊のヘリが前を横切ったために滑走中の全日空機が離陸を中止したところ、その後方から日本トランスオーシャン航空(JTA)機が着陸した二重トラブルで、国の運輸安全委員会は、27日、調査報告書を公表した。

 

空自ヘリの機長が、管制官が全日空機へ出した離陸許可を自機への許可と取り違えたことなどが原因と指摘。

管制官への確認の徹底が必要と結論付けた。


このトラブルで、全日空機と後方のJTA機は、滑走路上で約570mまで接近。

大惨事につながりかねない状況だった。

 

運輸安全委によると、空自ヘリの機長(31)は、管制官から「スタンバイ(こちらが呼ぶまで待ってください)」と指示されたのを、「スタンバイデパーチャー(出発に備えるように)」と勘違いしたと分析。

 

管制官が「迅速な離陸」を伝えたのは全日空機に対してだったが、ヘリの機長がはっきりと聞き取れず、副操縦士(31)が復唱したため、自機への離陸許可と取り違えた可能性が高いとした。

 

目視でも全日空機に気付くのが遅れ、「交信を一部でも聞き取れなかった場合は、確認を求める基本的な対応が必要」と指摘した。

 

さらに報告書は、無線交信の聞き取りにくさにも言及。

無線で全日空機とヘリの復唱が重なり、出力の小さいヘリからの音声が小さかったため、管制官が機長の間違いに気付けなかった可能性があるとした。

国土交通省には、そういった無線の特性を周知するよう求めている。

 

一方、JTA機の機長(49)は、滑走路上に全日空機がいるのを確認していたが、管制官からの許可を受け、いったん着陸態勢に。

その後、着陸のやり直しを指示された時には接地の直前で、指示を認識した時にはエンジンを逆噴射しており、やり直しをしなかった。

 

報告書は、「(JTA機は)安全のため、臨機の措置をとったと考えられる」と結論づけたが、管制官に対しては、「全日空機が離陸滑走の開始が遅いと感じた時点で、JTA機に着陸やり直しの指示などをすべきだった」と、判断の遅れを指摘した。

 

このトラブルを受け空自は、機長と副操縦士の間で、管制官からの指示に認識の食い違いがある場合は、管制官に再確認することなどを徹底。

国交省は、ヘリに滑走路を横断する管制指示や許可を出さない運用を始めた。

 

 

【ことば】那覇空港の二重トラブル

 

2015年6月3日午後1時24分ごろ、新千歳行きの全日空機(乗客乗員83人)が滑走路(3000m)を離陸する直前、沖縄県・久米島経由で宮古島へ向かう7人が乗った航空自衛隊のヘリに気付き、離陸を中止。

ヘリは滑走路を横切った。

 

全日空機から離陸中止の報告を受け、管制官は着陸許可を出していた新石垣発のJTA機(乗客乗員44人)に着陸のやり直しを指示したが、そのまま全日空機がとどまる滑走路に着陸。 

けが人はいなかった。

 

出典

那覇空港トラブル 空自ヘリの勘違い指摘 安全委報告書

http://mainichi.jp/articles/20170427/k00/00e/040/167000c 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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