2017年4月27日15時41分にNHK茨城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
境町は、観光だけでなく水害の際の人命救助にも役立てようと、プロペラを使って水の上を航行する4人乗りの船を導入し、27日、進水式が行われた。
境町が導入したのは、船の後ろ側に取り付けられた直径およそ2mのプロペラを動力にして水上を進む、長さ5m余りの、座席がついた4人乗りの船。
27日は利根川の河川敷で進水式が行われ、町や消防の関係者などおよそ30人を前に、船がお披露目された。
進水式では、参加者たちが玉串をささげて船の安全を祈願したあと、試乗会が行われ、参加者たちは風を受けながら川を進み、乗り心地を確認していた。
町によると、この船は速度が時速70kmほどと速く、迫力のある観光用の乗り物として適しているほか、船の底のスクリューがないため、水害などで水中にがれきが散乱していても救助活動ができるのが特徴だという。
境町まちづくり推進課の橋本課長は、「この船をPRして、多くの人に境町に観光に訪れてもらうとともに、万が一の災害の時にも役立てたい」と話していた。
境町では、今後、船の操縦士の訓練などを行い、6月にも観光用として運航していくことにしている。
地元の消防団長を務める60代の男性は、試乗体験をしたあと、「すごく安定感がありました。水の上を旋回する性能も十分あるので、水害の時は水につかった路地の裏なども入りやすいと思います。消防団のボートは水深が浅いと使えませんが、この船は陸地でも進める力があると聞いていますので、非常に魅力を感じました。パワーもすごいですよ」と話していた。
おととしの関東・東北豪雨で、境町では町の中心部で住宅およそ500棟が水につかる被害が出て、70人余りが住宅などからボートで救助される事態となった。
国の浸水想定では、境町を流れる利根川で堤防が決壊した場合、町の面積の8割に当たる3700ヘクタールが浸水し、場所によっては、最大で5m以上の深さまで水につかるおそれがあるという。
出典
『観光と救助に活用プロペラ船導入』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1075874061.html
(ブログ者コメント)
おととしの関東・東北豪雨については、本ブログでも「東日本豪雨」として何件か記事を掲載しているが、特に被害の大きかった常総市と大崎市以外は、被害報道紹介を割愛している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。